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ヤバイなぁ~…どんな言い訳をしよう。
…そうだ!!今はまだ使えないけど鑑定魔法が使えるという設定にすればいいかも!!
「えっと、実は言ってなかったんだけど…食べ物や植物とか色々なものを目を凝らして見てみるとなんか、材料?が見えるようになっちゃって…」
そう言いながら、実際魔力を目に集めるように集中して配膳された料理に目を凝らしてみる。
すると…急に目の前にゲームの画面のようなものが表示された。
うぇっ!?本当に出来ちゃったよ…!!
画面には上の方に肉じゃがの文字。
そして、真ん中の右側に材料。左側に写真…いや、目の前にあるのに…。
そして、下には『マーズが作ったお手製の肉じゃが。ジャガイモは味がよく染みこんでおり、煮崩れせずにホクホクとしている。食欲を唆るいい匂いが漂っており男女問わずその胃袋を掴む事だろう。隠し味はあたしの愛よ!!』
なんだこの最後の文章は…。鑑定魔法の説明文までマーズは侵食するの?
画面を凝視していると、母が話しかけてきた。
「…ルチア。あなた鑑定が使えるの?」
「え?あ、うん…そうみたい。」
急に話しかけられて驚いてしまった。
「そう…もしかして今鑑定していたの?」
「うん。肉じゃが見てた。」
そう言って先程の文章を読む。
「いやだ!恥ずかしいわぁ…!!なんでそんな所まで分かっちゃうのよ…」
最後まで読むとマーズが恥ずかしそうに顔を手で覆う。
あっ、ここまで読まなくて良かったかも。
ごめんねマーズ。いつも美味しい愛が篭ったご飯をありがとう。
「うーん、これはもしかしたらルチアに神の加護がついてるかもしれないわね…。」
しばらく黙っていた母が急にそんなことを言う。
「そうだなぁ…神に愛されている一族の中でもルチアは特別神に愛されていそうだな。」
えぇ?お父さんまでそんな事言うの?
「とりあえずこの話は一度終わりにしてご飯食べようか。」
「そうね。じゃあみんな食べましょうか。」
そう言い手を合わせ、神に感謝した後ご飯を食べ始める。
…本当に神の加護があるのかなぁ?
…そうだ!!今はまだ使えないけど鑑定魔法が使えるという設定にすればいいかも!!
「えっと、実は言ってなかったんだけど…食べ物や植物とか色々なものを目を凝らして見てみるとなんか、材料?が見えるようになっちゃって…」
そう言いながら、実際魔力を目に集めるように集中して配膳された料理に目を凝らしてみる。
すると…急に目の前にゲームの画面のようなものが表示された。
うぇっ!?本当に出来ちゃったよ…!!
画面には上の方に肉じゃがの文字。
そして、真ん中の右側に材料。左側に写真…いや、目の前にあるのに…。
そして、下には『マーズが作ったお手製の肉じゃが。ジャガイモは味がよく染みこんでおり、煮崩れせずにホクホクとしている。食欲を唆るいい匂いが漂っており男女問わずその胃袋を掴む事だろう。隠し味はあたしの愛よ!!』
なんだこの最後の文章は…。鑑定魔法の説明文までマーズは侵食するの?
画面を凝視していると、母が話しかけてきた。
「…ルチア。あなた鑑定が使えるの?」
「え?あ、うん…そうみたい。」
急に話しかけられて驚いてしまった。
「そう…もしかして今鑑定していたの?」
「うん。肉じゃが見てた。」
そう言って先程の文章を読む。
「いやだ!恥ずかしいわぁ…!!なんでそんな所まで分かっちゃうのよ…」
最後まで読むとマーズが恥ずかしそうに顔を手で覆う。
あっ、ここまで読まなくて良かったかも。
ごめんねマーズ。いつも美味しい愛が篭ったご飯をありがとう。
「うーん、これはもしかしたらルチアに神の加護がついてるかもしれないわね…。」
しばらく黙っていた母が急にそんなことを言う。
「そうだなぁ…神に愛されている一族の中でもルチアは特別神に愛されていそうだな。」
えぇ?お父さんまでそんな事言うの?
「とりあえずこの話は一度終わりにしてご飯食べようか。」
「そうね。じゃあみんな食べましょうか。」
そう言い手を合わせ、神に感謝した後ご飯を食べ始める。
…本当に神の加護があるのかなぁ?
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