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休日

叔父のエドアルド

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「こんばんは、王女さま。今夜は私もご一緒させていただいてもよろしいですか?」

王子に連れられ入城した理紗はそのまま王族専用のプライベートダイニングに通された。
すぐに姿を現したミリアムは、テーブルにつく理紗に気づくと目を丸くして足を止めた。

王女が人見知りしていると思ったエドアルドが席を立ち、ミリアムを促して椅子を引く。

理紗は侍従に合図して椅子を引いてもらうと立ち上がり、王女にスカートをつまんで会釈した。

「こんばんは、メアリお姉さま」

はにかみ笑いのミリーにおや、とエドアルドが眉をあげた。

「メアリローズとは親しいのかな?」

「いえ、ちょっとお話ししたことがあるだけですけど…」

ちらりと視線を寄越され、理紗は目をぐるりと回しておどけてみせた。
そう、ちょっとお話ししてドレスを貸し借りした仲だ。

吹き出した王女と理紗を見比べたエドアルドは満開の笑みを浮かべ、安心したようだった。

それから王女を間に挟んで三人でなごやかに夕食をとった。一日気が晴れなかった理紗も、王女の笑顔に癒され、気がつくと時計の針は午後九時を過ぎようとしていた。

「お姉さま、また来てね」

就寝時間だと侍女に退席を促され、しゃんぼりしながらミリアムが言った。

「いつでも呼んでね。今度はエド抜きで女子会しましょ」

憮然としてみせる叔父にミリアムがはしゃいだ笑い声をあげ、ダイニングルームをあとにしていった。



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