王様の猫2 ~キミは運命の番~ 《獣人オメガバース》

夜明けのワルツ

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登場人物まとめ

~第2章~

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《 アラン 》

獣種 銀狼
性別 オスの[アルファ] ツガイ・なし

クレールの森の統治者であり、森を含めた国を統べる王。
慎重で慈悲深い性格。つねに穏やかな雰囲気の持ち主だったが、ヒロキに出逢ってからは喜怒哀楽が激しくなりつつある。森で保護したヒロキを運命のツガイと信じ、溺愛し、人化を熱望していた。
まだツガイの絆を結んでいないため独占欲や保護欲が満たされず、ヒロキに関心を示すものにすぐに敵意を向ける。

ツガイの絆を結ぶには心の底からお互いを求め合う必要があるため、まだ決心がつかないというヒロキに理解を示し待つと約束する。そのかわり口づけだけは自由にしてもよいという条件を取り付け、快楽に弱いヒロキの攻略に取りかかる決意を密かに固める。



《 ヒロキ 》

獣種 白猫
性別 オスの[オメガ] ツガイ・なし

元[ニンゲン]の異世界転生者。照れ屋で少々口が悪い。基本大雑把。猫の時は甘えたがりなのに人型だとツンツンしがちなツンデレ体質。そこがまた可愛らしいとアランに思われている。
森でピンチから救ってくれたアランの飼い猫になったつもりが、ツガイ相手としてみられていると知り困惑。強く願えば猫になったり人型になったり自由に変身(転化)できると教えられたが、アランのツガイになる決心がつかないでいたためまだ人化をするつもりはなかった。
迷っているうちに専属世話係のフィリーの罠にまんまとはまり、うっかり人化してしまう。獣人として覚醒したため、獣語を習得。獣型でも話せるようになる。
なお、意思を無視して名前を特定されたり人化させられたりしたため、フィリーに対して少し根に持っており、ことあるごとにイジリ返す決心を固める。

アランのことは飼い主としては文句なく大好きだが、結婚ツガイ相手として愛するところまではいっていない。と、本人は思っているが体の方は割と素直に受け入れつつあることに、アランは気づいている(ヒロキ本人は自覚無し)



《 フィリー 》

獣種 黒ウサギ
性別 オスの[オメガ] ツガイ・死別

ツガイを亡しくてから発情しなくなった孤独なオメガ。
黒髪に大きな黒い瞳で全体的に華奢な体型のため、相手になめられやすい。気弱に見られがちだが相当頑固で実は策士。ウサギという獣種の特性上、発情を持て余しているのではないかと下世話な勘繰りをされ、雑に言い寄られることが多いため色恋沙汰にはウンザリしている。
ガレウスから向けられる好意に気づかないフリをしていたが、ヒロキの不興を買ったためことあるごとにイジられることになる。



《 ガレウス 》

獣種 熊
性別 オスの[アルファ] ツガイ・なし

国内唯一の軍事組織・騎士団の団長。長身で筋骨隆々のマッチョマンだが筋肉脳ではない。考え事をするとき腕を組む癖がある。クールで寡黙な質だが面倒見が良く、部下たちに慕われている。団長になら抱かれてもいい、と本気で男ボレされるタイプ。
実務はしなくてよいと部下に言われており城内に常にいるため、自主的に要人警護をしているが、その相手がザラス(国のナンバー2)なので、要人警護ではなく老人介護とヒロキなどは思っている。

死んだ部下のツガイ相手だったフィリーを影ながら保護し面倒を見ているうちに本気で好きになっていったが、ツガイ相手を求めていないフィリーの気持ちを尊重し、何年も想いを押し殺していた。
だが、熊の特性上これと決めた相手フィリーに執着するあまりヒロキにまったく関心を示さないため、アランからヒロキのそばに近づいてよいと認められている唯一のツガイのいないアルファ。



《 アンバー 》

獣種 コヨーテ
性別 メスの[ベータ] ツガイ・ジークレスト

城内の人員配置変更により人手が足りなくなったため働いている臨時のメイド。フィリーの数少ない友人のひとり。王のツガイ相手の猫を人化させるため、作戦に協力してほしいとフィリーに頼まれた。迷いながらも夫に相談し、王やフィリーの助けになるならと夫婦で了承。夫は騎士団員で黒豹獣人のジークレスト。二人の娘の母。人化の作戦時は間違いが起きないようジークレストが近くの部屋に控えていた。



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