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また、お話することがほとんど出来なかった…
1人になれたことを確認してから
涙が零れてきて、弱い自分が嫌になってしまう。
王妃修行でも言われたでしょう?
自分の感情は殺しなさいって、
自分だけの命ではないし、
自分が何か失態を起こしてしまったら、王にも被害が及ぶって。
私の大好きなアレク様には幸せになってほしい。
そのために私は生きていると言っても過言ではない。
小さい頃からアレク様は私の中で、1番の王子様だった。
物語の中でみた、白馬に乗った王子様とはアレク様のことを指すのだろうと、
だから、アレク様が婚約者になったことが本当に嬉しくて、
「リア、愛している」って言葉が本当に嬉しかった。
私もアレク様大好きです、って泣きながら答えたのも小さい頃からの思い出だ。
アレク様は植物に対しても博識ある方だった。
「リアはお花が好きだろう?だから、僕も詳しくなってしまったよ?」
って仰ってくださったアレク様にどれだけ心踊らされたか、アレク様は知らないでしょう?
そんなアレク様が私の婚約者で、あと1年もすれば、私の旦那様になるなんてなんて幸せなのでしょう!
中でも一番好きだったお花は
スズランだった。
元々好きなお花ではあった。
でも、初めて、アレク様が私に似合うと仰ってくださったお花で、
アレク様曰く、この花には神の母の花であると言われていて、
「純粋」という意味の言葉も込められているらしい。
「リアにはずっと純粋でいてほしいな、
もちろん、王妃としての役目もあるから心の奥で、ってなってしまうかもしれない。
それでも僕はリアのその心に癒されてるんだ」
って仰ってくださった。
その言葉を今でも忘れないし、
あの時頂いた小さい白いお花を私はそれからずっと好きでいた。
スズランのブローチを作ってもらったり、
スズランをイメージしたドレスを身につけたり、
アレク様のお言葉を大事に大事にしていた。
スズランを見るだけで、アレク様との思い出も蘇るの。
大好きなお花、
だからこそ、お部屋にもいつも置いてあるし、このお花を見ていれば少しはアレク様に近づけている気持ちになれる。
そんな気がして、うまく品種改良してもらった年中咲いてくれるスズランをお部屋には置いてるの。
最近は特にスズランを見ることが多くなっているの。
アレク様が今は遠いから。
あと1年耐えれば、ずっと一緒にいられる。
そう思っていたけれど、
皇女様の目が怖い。
あの方は、私をどうなさるつもりなの?
早くアレク様を私に返して欲しい。
そんなこと言えやしないけれど、
早くアレク様と笑い合う日常が帰ってきて欲しいの。
1人になれたことを確認してから
涙が零れてきて、弱い自分が嫌になってしまう。
王妃修行でも言われたでしょう?
自分の感情は殺しなさいって、
自分だけの命ではないし、
自分が何か失態を起こしてしまったら、王にも被害が及ぶって。
私の大好きなアレク様には幸せになってほしい。
そのために私は生きていると言っても過言ではない。
小さい頃からアレク様は私の中で、1番の王子様だった。
物語の中でみた、白馬に乗った王子様とはアレク様のことを指すのだろうと、
だから、アレク様が婚約者になったことが本当に嬉しくて、
「リア、愛している」って言葉が本当に嬉しかった。
私もアレク様大好きです、って泣きながら答えたのも小さい頃からの思い出だ。
アレク様は植物に対しても博識ある方だった。
「リアはお花が好きだろう?だから、僕も詳しくなってしまったよ?」
って仰ってくださったアレク様にどれだけ心踊らされたか、アレク様は知らないでしょう?
そんなアレク様が私の婚約者で、あと1年もすれば、私の旦那様になるなんてなんて幸せなのでしょう!
中でも一番好きだったお花は
スズランだった。
元々好きなお花ではあった。
でも、初めて、アレク様が私に似合うと仰ってくださったお花で、
アレク様曰く、この花には神の母の花であると言われていて、
「純粋」という意味の言葉も込められているらしい。
「リアにはずっと純粋でいてほしいな、
もちろん、王妃としての役目もあるから心の奥で、ってなってしまうかもしれない。
それでも僕はリアのその心に癒されてるんだ」
って仰ってくださった。
その言葉を今でも忘れないし、
あの時頂いた小さい白いお花を私はそれからずっと好きでいた。
スズランのブローチを作ってもらったり、
スズランをイメージしたドレスを身につけたり、
アレク様のお言葉を大事に大事にしていた。
スズランを見るだけで、アレク様との思い出も蘇るの。
大好きなお花、
だからこそ、お部屋にもいつも置いてあるし、このお花を見ていれば少しはアレク様に近づけている気持ちになれる。
そんな気がして、うまく品種改良してもらった年中咲いてくれるスズランをお部屋には置いてるの。
最近は特にスズランを見ることが多くなっているの。
アレク様が今は遠いから。
あと1年耐えれば、ずっと一緒にいられる。
そう思っていたけれど、
皇女様の目が怖い。
あの方は、私をどうなさるつもりなの?
早くアレク様を私に返して欲しい。
そんなこと言えやしないけれど、
早くアレク様と笑い合う日常が帰ってきて欲しいの。
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