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夢の世界
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目が覚めた時、
まず自分が何者なのか分からなず狼狽えた。
「アリク様?大丈夫ですか?
勉強頑張りすぎですわ!
貴方が倒れたところを見た時、
ビックリしましたの…」
そういうのは記憶の中よりも
小さくてまだ感情豊かな大切な婚約者の姿。
「マリアンヌ?」
本当に君なのか?
怖くなり、マリアンヌの姿を見直す。
少し昔の記憶の中にあるマリアンヌと変わらない。
いや、少し昔のとはなんだろうか?
今、マリアンヌは生きている。
このマリアンヌこそ今のマリアンヌだ。
何が悪い夢を見ていた気がする。
ただ、あれはただの夢ではないようだ。
「ねえ、アリク様?
わたくしもアリク様と一緒に頑張りますわ
アリク様だけで抱え込まないでくださいね!
…って、え?アリク様!?!?!?!」
ああ愛おしい。
そういう気持ちで包まれる。
マリアンヌをぐいっと掴み、自分が横になっているベッドに引きずり込む。
決めた。
私はマリアンヌを信じ続ける。
あの夢のようにはさせないと。
あれは本当に夢だったのだろうか?
鼻の奥に未だにあの時のマリアンヌの香りがするような気がする。
「アリク様?」
キョトンとする目の前の婚約者の唇を奪う。
「マリアンヌ、愛してる」
そう言うと彼女は花よりも麗しい笑顔で私を見た。
もう、きっとあの夢のようなことは起きないだろう。
まず自分が何者なのか分からなず狼狽えた。
「アリク様?大丈夫ですか?
勉強頑張りすぎですわ!
貴方が倒れたところを見た時、
ビックリしましたの…」
そういうのは記憶の中よりも
小さくてまだ感情豊かな大切な婚約者の姿。
「マリアンヌ?」
本当に君なのか?
怖くなり、マリアンヌの姿を見直す。
少し昔の記憶の中にあるマリアンヌと変わらない。
いや、少し昔のとはなんだろうか?
今、マリアンヌは生きている。
このマリアンヌこそ今のマリアンヌだ。
何が悪い夢を見ていた気がする。
ただ、あれはただの夢ではないようだ。
「ねえ、アリク様?
わたくしもアリク様と一緒に頑張りますわ
アリク様だけで抱え込まないでくださいね!
…って、え?アリク様!?!?!?!」
ああ愛おしい。
そういう気持ちで包まれる。
マリアンヌをぐいっと掴み、自分が横になっているベッドに引きずり込む。
決めた。
私はマリアンヌを信じ続ける。
あの夢のようにはさせないと。
あれは本当に夢だったのだろうか?
鼻の奥に未だにあの時のマリアンヌの香りがするような気がする。
「アリク様?」
キョトンとする目の前の婚約者の唇を奪う。
「マリアンヌ、愛してる」
そう言うと彼女は花よりも麗しい笑顔で私を見た。
もう、きっとあの夢のようなことは起きないだろう。
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