10 / 12
9. ちょっと落ち着くべ。こんな展開びっくりしちまって
しおりを挟む
「マールよ、久しぶりの親子水入らずだな」
「そうっすね」
見事悪役令嬢マリーのバッドエンドを回避した春男は、モトグリフ家当主であるハミルトン・モトグリフと食堂で朝食をとっていた。
春男は好物である巨大オムレツを一定のリズムで口に放り込んでいき、くちゃくちゃと咀嚼音をたてながら咀嚼する。
「良い食べっぷりだな」
「とんでもねぇっす」
ハミルトンは見惚れた表情で春男を見守る。50歳に差し掛かると思えないぐらいハリのある肌にはシミ一つない。筋肉質な体躯にきっちりとした貴族服を身に纏い、優雅にほほ笑むその姿は【生きる宝石】と近隣の令嬢達から黄色い声があがる。
しかし、くっきりとした凛々しい二重の瞳に捉えられている姿はランニングシャツを着たボーズ頭の春男の姿だ。
何の飾りっけもなく、20代にして中年オッサンの様な様相の春男を艶やかな瞳で凝視するハミルトン。
「今日はバーバラもあの子達も帰ってこないそうだ。王都にある演舞場に踊りを見にいくらしい。その後は王都のホテルに一泊するそうだ」
「もぐもぐ、そうなんすね」
ハミルトンとの会話よりもオムレツが優先な春男は自分が窮地に追いやられている事にまだ気づいていない。
ハミルトン・モトグリフにはある秘密がある。
ハミルトンはこの日の為にマールと二人きりになる事を望んだのだ。妻であるバーバラやその子供達を外に出したのには理由がある。
「マールよ、食事をとったら風呂に行こう」
「風呂っすか。いいっすね、旅行に来たみたいだっちゃべ」
能天気にほほ笑む春男の様子を見て、ハミルトンは口元に怪しい笑みを浮かべる。
☆
モトグリフ家のお屋敷の周りはうず高い山脈に囲まれている。地中を掘り返せば温泉が湧き出る事でも有名な土地の一等地にあるモトグリフ家のお屋敷には、源泉かけ流しの巨大な風呂がある。
近隣の貴族達にも貸し出しているモトグリフ家の巨大な浴室。その浴室の手前にある脱衣所で、ぽっちゃりとした春男と筋肉質な体躯のハミルトンという対照的な二人が服を脱いでいた。
春男がスイカトランクスをガバッと脱ぎ捨てる姿をハミルトンはチラ見する。ハミルトンも貴族服を脱ぎ捨て脱衣カゴに入れる。そこに現れた裸体は50代と思えないぐらい若々しく、均整のとれた身体であった。
春男が浴室の扉を開けると浴室内から湿気が迫ってくる。硫黄臭のしない肌に優しい源泉がチャプチャプと湯船に溜まる音が浴室内に響く。
「いや~いいっすねぇー。温泉なんてどれぐらいだべか」
「そう言えばマールは温泉が好きだったな。今日は二人っきりだからゆっくり浸かろう」
豊かな自然の恩恵にあやかれて幸せそうな春男と対照的に、なにやら目的があるらしいハミルトンは春男の裸体をチラチラと見やる。
春男が豪快に頭からかけ湯をすると飛び込むように湯船に入る。水飛沫をあげながら湯船に入る姿は海洋生物のようである。
「いや~最高っすよ。熱くもなく温くもなく丁度いいっすよ」
「はははっ元気だなマールは。では父さんも入るかな」
春男とは対照的にあまり音を立てずにかけ湯をして湯船に入るハミルトン。二人は恍惚な表情を浮かべ、ハーッ、やフゥーッ、等を繰り返し気持ちよさをアピールする。
しばしの沈黙の後ハミルトンが立ち上がる。何かを決心したその表情に春男はただならぬ気配を感じる。
「ど、どうしたんすか?」
尋ねる春男にハミルトンは決心した表情である芸を披露する。
「マールは右と左どちらが好きかな?」
「はい?」
意味が解らず聞き返す春男を無視してハミルトンが続ける。
「右、左、右、左、二人は友達」
「?」
ハミルトンが右と左と言っていたのは自身の大胸筋の事である。
右側の大胸筋と、左側の大胸筋をピクピクと規則的に動かしながら春男に見せつける。
「マールよ、この子達はそれぞれ独立した存在で友達でもあるんだ今二人はお互いに交信している。ボク達は元気だよって。フフフッ解るかいこの意味が?」
「……いや全然良く解らねぇっすけども」
困惑する春男をよそにハミルトンがボソっと呟く。
「つまり、やらないか?」
ブーッ、とけたたましいブザー音が鳴り響きハミルトンの動きが止まる。今回のブザー音は今までの非ではない、空気を震わす様なブザー音であった。それだけ今回の選択肢の重要性を示している。
――バッドエンド分岐に入りました。今回が最終分岐です。ハミルトン・モトグリフの要求を呑みますか?
春男の目の前に【はい】【いいえ】の文字が浮かび上がる。
「えぇぇー、ちょまっ、この人までそっちの人だったんすか!?」
予想外の出来事に春男は動揺する。ハミルトン・モトグリフは女性も好きだが男性も好きなバイセクシャルだ。
春男の様なぽっちゃりとした体形が好きなデブ専でもあった。
「ちょっと落ち着くべ。こんな展開びっくりしちまって」
春男はおでこに浮かんだ汗なのか冷や汗なのか解らない雫を手で拭うと、今までの出来事に思いを馳せる。
思えば、今までも様々な困難な分岐を勘と運で潜り抜けてきた。今回も無意識に正しい回答をするのだと思う。
だが春男は【はい】も【いいえ】も選択しない。曇った眼鏡の奥の細い目をさらに細めていた。
「そもそもこの家がおかしくなったのもこの人が元凶なんじゃねぇっぺか?」
辺り一帯を治める大地主である名門アーヴァイン家。その当主であるハミルトン・モトグリフの不埒な言動。
一家の主らしからぬ言動に春男は静かな怒りを感じていた。
「あんたはこの一家の大黒柱だべ、そんな事言ってる場合じゃねぇべさ!」
――制限時間が迫っています。10秒前
春男は静かに立ち上がる。
――5秒前
春男はワニの様に湯船の中でゆっくりと動き、ハミルトンに近づいていく
――2秒前
お得意のどすこいポーズでハミルトンに対して片手を前に突き出す。
「どすこいっ!」
「うぐぁっ」
派手な水飛沫を上げて湯舟に浮かぶハミルトン。意識を失っているがその表情からは何かをやり遂げた満足感が感じられる。
――バッドエンド回避しました
機械音声が無情に告げる。
春男は【侯爵家の秘め事】最難関と言われるバッドエンドをまたしても無意識に回避したのであった。
今回の分岐で【はい】【いいえ】どちらを選択しても、興奮したハミルトンにモトグリフ家の地下室に連れ込まれ一晩中求められ凌辱されるバッドエンドになっていた所であった。
男前な顔に真っ赤な手形をつけて湯船に浮かぶハミルトンをよそに、春男は鼻息を荒げ呆れるのであった。
「そうっすね」
見事悪役令嬢マリーのバッドエンドを回避した春男は、モトグリフ家当主であるハミルトン・モトグリフと食堂で朝食をとっていた。
春男は好物である巨大オムレツを一定のリズムで口に放り込んでいき、くちゃくちゃと咀嚼音をたてながら咀嚼する。
「良い食べっぷりだな」
「とんでもねぇっす」
ハミルトンは見惚れた表情で春男を見守る。50歳に差し掛かると思えないぐらいハリのある肌にはシミ一つない。筋肉質な体躯にきっちりとした貴族服を身に纏い、優雅にほほ笑むその姿は【生きる宝石】と近隣の令嬢達から黄色い声があがる。
しかし、くっきりとした凛々しい二重の瞳に捉えられている姿はランニングシャツを着たボーズ頭の春男の姿だ。
何の飾りっけもなく、20代にして中年オッサンの様な様相の春男を艶やかな瞳で凝視するハミルトン。
「今日はバーバラもあの子達も帰ってこないそうだ。王都にある演舞場に踊りを見にいくらしい。その後は王都のホテルに一泊するそうだ」
「もぐもぐ、そうなんすね」
ハミルトンとの会話よりもオムレツが優先な春男は自分が窮地に追いやられている事にまだ気づいていない。
ハミルトン・モトグリフにはある秘密がある。
ハミルトンはこの日の為にマールと二人きりになる事を望んだのだ。妻であるバーバラやその子供達を外に出したのには理由がある。
「マールよ、食事をとったら風呂に行こう」
「風呂っすか。いいっすね、旅行に来たみたいだっちゃべ」
能天気にほほ笑む春男の様子を見て、ハミルトンは口元に怪しい笑みを浮かべる。
☆
モトグリフ家のお屋敷の周りはうず高い山脈に囲まれている。地中を掘り返せば温泉が湧き出る事でも有名な土地の一等地にあるモトグリフ家のお屋敷には、源泉かけ流しの巨大な風呂がある。
近隣の貴族達にも貸し出しているモトグリフ家の巨大な浴室。その浴室の手前にある脱衣所で、ぽっちゃりとした春男と筋肉質な体躯のハミルトンという対照的な二人が服を脱いでいた。
春男がスイカトランクスをガバッと脱ぎ捨てる姿をハミルトンはチラ見する。ハミルトンも貴族服を脱ぎ捨て脱衣カゴに入れる。そこに現れた裸体は50代と思えないぐらい若々しく、均整のとれた身体であった。
春男が浴室の扉を開けると浴室内から湿気が迫ってくる。硫黄臭のしない肌に優しい源泉がチャプチャプと湯船に溜まる音が浴室内に響く。
「いや~いいっすねぇー。温泉なんてどれぐらいだべか」
「そう言えばマールは温泉が好きだったな。今日は二人っきりだからゆっくり浸かろう」
豊かな自然の恩恵にあやかれて幸せそうな春男と対照的に、なにやら目的があるらしいハミルトンは春男の裸体をチラチラと見やる。
春男が豪快に頭からかけ湯をすると飛び込むように湯船に入る。水飛沫をあげながら湯船に入る姿は海洋生物のようである。
「いや~最高っすよ。熱くもなく温くもなく丁度いいっすよ」
「はははっ元気だなマールは。では父さんも入るかな」
春男とは対照的にあまり音を立てずにかけ湯をして湯船に入るハミルトン。二人は恍惚な表情を浮かべ、ハーッ、やフゥーッ、等を繰り返し気持ちよさをアピールする。
しばしの沈黙の後ハミルトンが立ち上がる。何かを決心したその表情に春男はただならぬ気配を感じる。
「ど、どうしたんすか?」
尋ねる春男にハミルトンは決心した表情である芸を披露する。
「マールは右と左どちらが好きかな?」
「はい?」
意味が解らず聞き返す春男を無視してハミルトンが続ける。
「右、左、右、左、二人は友達」
「?」
ハミルトンが右と左と言っていたのは自身の大胸筋の事である。
右側の大胸筋と、左側の大胸筋をピクピクと規則的に動かしながら春男に見せつける。
「マールよ、この子達はそれぞれ独立した存在で友達でもあるんだ今二人はお互いに交信している。ボク達は元気だよって。フフフッ解るかいこの意味が?」
「……いや全然良く解らねぇっすけども」
困惑する春男をよそにハミルトンがボソっと呟く。
「つまり、やらないか?」
ブーッ、とけたたましいブザー音が鳴り響きハミルトンの動きが止まる。今回のブザー音は今までの非ではない、空気を震わす様なブザー音であった。それだけ今回の選択肢の重要性を示している。
――バッドエンド分岐に入りました。今回が最終分岐です。ハミルトン・モトグリフの要求を呑みますか?
春男の目の前に【はい】【いいえ】の文字が浮かび上がる。
「えぇぇー、ちょまっ、この人までそっちの人だったんすか!?」
予想外の出来事に春男は動揺する。ハミルトン・モトグリフは女性も好きだが男性も好きなバイセクシャルだ。
春男の様なぽっちゃりとした体形が好きなデブ専でもあった。
「ちょっと落ち着くべ。こんな展開びっくりしちまって」
春男はおでこに浮かんだ汗なのか冷や汗なのか解らない雫を手で拭うと、今までの出来事に思いを馳せる。
思えば、今までも様々な困難な分岐を勘と運で潜り抜けてきた。今回も無意識に正しい回答をするのだと思う。
だが春男は【はい】も【いいえ】も選択しない。曇った眼鏡の奥の細い目をさらに細めていた。
「そもそもこの家がおかしくなったのもこの人が元凶なんじゃねぇっぺか?」
辺り一帯を治める大地主である名門アーヴァイン家。その当主であるハミルトン・モトグリフの不埒な言動。
一家の主らしからぬ言動に春男は静かな怒りを感じていた。
「あんたはこの一家の大黒柱だべ、そんな事言ってる場合じゃねぇべさ!」
――制限時間が迫っています。10秒前
春男は静かに立ち上がる。
――5秒前
春男はワニの様に湯船の中でゆっくりと動き、ハミルトンに近づいていく
――2秒前
お得意のどすこいポーズでハミルトンに対して片手を前に突き出す。
「どすこいっ!」
「うぐぁっ」
派手な水飛沫を上げて湯舟に浮かぶハミルトン。意識を失っているがその表情からは何かをやり遂げた満足感が感じられる。
――バッドエンド回避しました
機械音声が無情に告げる。
春男は【侯爵家の秘め事】最難関と言われるバッドエンドをまたしても無意識に回避したのであった。
今回の分岐で【はい】【いいえ】どちらを選択しても、興奮したハミルトンにモトグリフ家の地下室に連れ込まれ一晩中求められ凌辱されるバッドエンドになっていた所であった。
男前な顔に真っ赤な手形をつけて湯船に浮かぶハミルトンをよそに、春男は鼻息を荒げ呆れるのであった。
2
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

【完結】冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさないっ
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる