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case1 ~人形少女と虚空リーマン~ ―other side― #1
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カチャ―――。
「お邪魔しま~す。」
浮ついた声と共に一人の男性が入ってきます。
男性は、くたびれたシャツに曲がったネクタイ、ぼさぼさの頭に覇気のない顔・・・といった風貌で、いかにも仕事終わりのサラリーマンといった感じです。
・・・あまり偉い立場の人ではなさそうです。相当"悪いモノ"を溜めこんでいるかもしれません...。
(・・・?)
男性は私を見たまま固まっています。どうしたのでしょうか?
「ええと…はじめまして。あの・・・大丈夫ですか?」
私が話しかけると、男性が「ハッ!!」となりました。
(そういえば前もこんなことがあったような...)
「ああ…!大丈夫だよ・・・。あ、あまりに綺麗なお嬢さんだったから…つい驚いてしまってね...。」
思い出しました!2回目のオジサンです。
(確かあのときって・・・)
「えっと・・・君って、そのー・・・」
そうです!あのときは未成年に見えるって言われちゃったんでした!今回はあの時の反省を活かして先手を打ちましょう。
「あ…こう見えて成人済みなので…その・・・」
「そ・・・そっか!そりゃあそうだよね‼ハハハっ...」
作戦成功のようです!失敗は成功の母ですね♪
男性はさっきまでとは違い、じっくりと私を見ています。舐めまわすように視るとはこういう事なのでしょう・・・見られてるだけなのにくすぐったい気がしてきました…。
男性は少しの間『視姦プレイ』を楽しんでいましたが、また突然固まってしまいました。さっきよりも強く動揺しています…。どうやら情緒不安定な人のようです。
「あのぉ...どうかされましたか?」
「ああ、ゴメンね!君があまりにも可愛くて、つい見とれちゃったんだ。」
(・・・・・・?)
胸の奥がじわっと温かくなってきます。
(おかしいな・・・)
4回目のお兄さんにも同んなじ事を言われたけど...そのときはこんな風になりませんでした…。
今までも、いっぱい褒めてくれる人は居たのに...今回だけ、何でこんな気持ちになっちゃうんでしょう...?あのときより...いえ、今までの どの「可愛い」よりもまっすぐ胸に届いた気がします―――。
(―――‼ いけない、いけない...)
早く照れ笑いを作ってお礼を言いましょう!
「あ..ありがとう…ございます?...」
・・・・・・ちょっと失敗しちゃいました…。
気まずい空気になるかもしれま―――
男性が180℃回転して、その場にうずくまります――。
(・・・・・・⁉)
「ええっ⁉ だ…大丈夫ですか!! 」
肩を揺らします。返事がありません。
(―――!)
男性が一瞬硬直した後、ゆっくりと立ち上がります…。
ゆっくりとこちらを向きます。
(び…びっくりしたぁ~...)
とりあえず無事みたいで良かったです…。でも...一体どうしちゃったんでしょう...? 私の照れ笑い、そんなに下手だったんでしょうか・・・?
「はっはっは。びっくりさせてすまなかったね。少し――天界と交信していただけだから…何も心配はいらないよ――。」
(?)
「・・・?そうですか??。それならよかったです...???」
・・・・・・? 何一つ理解できませんでしたが、この人が"変なヒト"だということだけは分かりました。
変なヒトは遠い目をしたまま私を見つめています…。さっきまでのネットリした視線とは違って、サラサラした水のようになっています。これが噂に聞く"賢者タイム"というモノなのでしょうか・・・?
(あれ?でもこのヒト...射精してないよね?)
股間の辺りを見てもシミはできていません・・・。
―――!そういえば聞いたことがあります!世の中には射精せずとも絶頂に達することができる男性が存在すると...
(えっと...そういうの確か・・・)
―――"ドライオーガズム"です‼ まさか実在するとは...都市伝説だと思っていました…。このヒト...実は凄い人なのかもしれません…。
「ところでお嬢ちゃん・・・なにか困ってることはないかな?おじさんで良ければ助けになるよー。」
賢者様(?)が心配してくれてます。変なヒトだけど悪い人じゃなさそうです...
それにしても分かりません…。"悪いモノ"を出してないのに何でこんなに満足そうな顔をしているんでしょう…?おじさんの"オオカミさん"は、もうお腹いっぱいなんでしょうか?でも賢者タイムは一時的なものだと聞きますし、射精もしていないならまたすぐに空腹になってしまうかもしれません…。
そもそも...男の人は射精するとイクのでしょうか?それともイクと射精するのでしょうか?後者が正しいとすれば...この変なヒトはイッても射精出来ない病気ということになってしまいます――!
それは由々しき事態です・・・。もしそうなら、このおじさんは"人食い狼"になってしまう危険性が高いです!"オオカミさん"が満腹かどうか、何としても確認しないといけません…。
(は・・・恥ずかしいけどアレをしないと・・・)
「お邪魔しま~す。」
浮ついた声と共に一人の男性が入ってきます。
男性は、くたびれたシャツに曲がったネクタイ、ぼさぼさの頭に覇気のない顔・・・といった風貌で、いかにも仕事終わりのサラリーマンといった感じです。
・・・あまり偉い立場の人ではなさそうです。相当"悪いモノ"を溜めこんでいるかもしれません...。
(・・・?)
男性は私を見たまま固まっています。どうしたのでしょうか?
「ええと…はじめまして。あの・・・大丈夫ですか?」
私が話しかけると、男性が「ハッ!!」となりました。
(そういえば前もこんなことがあったような...)
「ああ…!大丈夫だよ・・・。あ、あまりに綺麗なお嬢さんだったから…つい驚いてしまってね...。」
思い出しました!2回目のオジサンです。
(確かあのときって・・・)
「えっと・・・君って、そのー・・・」
そうです!あのときは未成年に見えるって言われちゃったんでした!今回はあの時の反省を活かして先手を打ちましょう。
「あ…こう見えて成人済みなので…その・・・」
「そ・・・そっか!そりゃあそうだよね‼ハハハっ...」
作戦成功のようです!失敗は成功の母ですね♪
男性はさっきまでとは違い、じっくりと私を見ています。舐めまわすように視るとはこういう事なのでしょう・・・見られてるだけなのにくすぐったい気がしてきました…。
男性は少しの間『視姦プレイ』を楽しんでいましたが、また突然固まってしまいました。さっきよりも強く動揺しています…。どうやら情緒不安定な人のようです。
「あのぉ...どうかされましたか?」
「ああ、ゴメンね!君があまりにも可愛くて、つい見とれちゃったんだ。」
(・・・・・・?)
胸の奥がじわっと温かくなってきます。
(おかしいな・・・)
4回目のお兄さんにも同んなじ事を言われたけど...そのときはこんな風になりませんでした…。
今までも、いっぱい褒めてくれる人は居たのに...今回だけ、何でこんな気持ちになっちゃうんでしょう...?あのときより...いえ、今までの どの「可愛い」よりもまっすぐ胸に届いた気がします―――。
(―――‼ いけない、いけない...)
早く照れ笑いを作ってお礼を言いましょう!
「あ..ありがとう…ございます?...」
・・・・・・ちょっと失敗しちゃいました…。
気まずい空気になるかもしれま―――
男性が180℃回転して、その場にうずくまります――。
(・・・・・・⁉)
「ええっ⁉ だ…大丈夫ですか!! 」
肩を揺らします。返事がありません。
(―――!)
男性が一瞬硬直した後、ゆっくりと立ち上がります…。
ゆっくりとこちらを向きます。
(び…びっくりしたぁ~...)
とりあえず無事みたいで良かったです…。でも...一体どうしちゃったんでしょう...? 私の照れ笑い、そんなに下手だったんでしょうか・・・?
「はっはっは。びっくりさせてすまなかったね。少し――天界と交信していただけだから…何も心配はいらないよ――。」
(?)
「・・・?そうですか??。それならよかったです...???」
・・・・・・? 何一つ理解できませんでしたが、この人が"変なヒト"だということだけは分かりました。
変なヒトは遠い目をしたまま私を見つめています…。さっきまでのネットリした視線とは違って、サラサラした水のようになっています。これが噂に聞く"賢者タイム"というモノなのでしょうか・・・?
(あれ?でもこのヒト...射精してないよね?)
股間の辺りを見てもシミはできていません・・・。
―――!そういえば聞いたことがあります!世の中には射精せずとも絶頂に達することができる男性が存在すると...
(えっと...そういうの確か・・・)
―――"ドライオーガズム"です‼ まさか実在するとは...都市伝説だと思っていました…。このヒト...実は凄い人なのかもしれません…。
「ところでお嬢ちゃん・・・なにか困ってることはないかな?おじさんで良ければ助けになるよー。」
賢者様(?)が心配してくれてます。変なヒトだけど悪い人じゃなさそうです...
それにしても分かりません…。"悪いモノ"を出してないのに何でこんなに満足そうな顔をしているんでしょう…?おじさんの"オオカミさん"は、もうお腹いっぱいなんでしょうか?でも賢者タイムは一時的なものだと聞きますし、射精もしていないならまたすぐに空腹になってしまうかもしれません…。
そもそも...男の人は射精するとイクのでしょうか?それともイクと射精するのでしょうか?後者が正しいとすれば...この変なヒトはイッても射精出来ない病気ということになってしまいます――!
それは由々しき事態です・・・。もしそうなら、このおじさんは"人食い狼"になってしまう危険性が高いです!"オオカミさん"が満腹かどうか、何としても確認しないといけません…。
(は・・・恥ずかしいけどアレをしないと・・・)
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