上 下
18 / 19
第1章 少年、冒険をする

第18話 僕の戦い

しおりを挟む
「ルアァ! ブルアァァァァ!」
「ラトグリフさん……! まさかッ!」
「ダメです! リヒト君!」

 制止させるように掛けられた言葉を、僕は無視するように飛び出した。
 ダメだ、ラトグリフさん! 死んじゃったらダメだ!

「ピィ!」

 追うように僕の後ろに縋る夜空に振り返ることもなく、僕は階段を降りる。とにかく急いで。
 しかし、すでに物音はなく、響くのは僕の足音と、夜空の足音だけ。
 まさか、もう終わって……。

 ――いや、まだだ。絶対、まだ!

 そうして部屋へと転がり込んだ僕の前には、血溜まりの中倒れるラトグリフさんと、彼に向けて大鎌を振り下ろそうとする異形の姿があった。

◇◆◇

 少し時は戻り、リヒト達が部屋から消えた頃。ラトグリフは山羊頭の魔物――バフォメットと相対していた。
 相手の身体はラトグリフよりも二回りは大きく、その片手には刃渡りだけでラトグリフの背に届きそうなほどの大鎌を持っていた。

(さっきの攻撃だけでもわかる。これはまずいね)

 静かな顔をしつつバフォメットを見据えるラトグリフだが、彼の手には僅かな痺れが残っていた。
 それはつまり、相手の攻撃力が自身の防御を上回っていたという事実に他ならない。ゆえに彼は逃げることが出来ないでいた。

(背を向けた瞬間に死ぬ。これは、そういう相手・・・・・・だ)

 しかし相手にもそれは分かっているのだろう。だからこそ、バフォメットは余裕を見せたように、大鎌の刃を下へと向けている。

(舐められているみたいだ。だが、そのおかげで時間は稼げそうだね)

 ラトグリフの頭にあるのは、バフォメットを倒すことと、自身が生き残ること。そして、先ある三人を生かすこと。
 その内の一つだけでも、なんとか達成することができるなら、ここに自分がついてきた意味が持てる。そう思っていた。

「ブルァ……お前、弱いなァ!」
「はあ……。これでも一応、英雄ではあるんだけどね」
「英雄だと? ……まったく笑わせてくれる。この程度のために我が呼ばれたというのか!」
「呼ばれた、ね。そこの話を詳しく聞きたいんだけど、教えてくれたりしないかな?」

 ラトグリフの問いに、バフォメットはその鼻を震わせるようにいなないてから、大鎌を持つ腕に力を込めた。

「なら、我を倒して見ることだな! 英雄!」
「――くッ!」

 直後に振り下ろされる大鎌の一撃を、持ち上げた槍の柄で受け止める。
 鎌は受け方を損なえば、致命傷を受けやすい! その独特な形状から、実際の刃の位置を見落としやすいからだ!
 しかし、二撃、三撃と繰り出される攻撃をラトグリフは的確に捌き続ける。間合いを詰め過ぎず、離れ過ぎず……相手が攻めにくくなるギリギリを狙って足を動かし続けた。

(このまま守り切れれば、時間は充分に稼げる! 相手の攻撃に目と腕が慣れれば、反撃の余地もあるはずだ)


 ラトグリフの思考に乱れもなく、純粋な力の差が、経験によって覆されようとしていた。まさにその瞬間……終わりが唐突に訪れた。
 パキン、と今まで聞こえたことのない音が聞こえ、彼の手から重さが消える。

「……え」
「確かに英雄と呼べる技術だが、武器はそうでもなかったようだな!」

 そう、この死を背にした戦いに対し、ラトグリフの頭から抜けていたことが一つだけあった。
 今日持ってきていた武器は……激戦を共に駆け抜けた相棒ではなく、ギルドに置いておいた量産型の槍・・・・・だったこと。
 そしてそれは……経験があだとなった瞬間でもあった。

(ああ、そうか。これほどの戦いで、相棒アラドヴァル以外を使うなんて、思ったこともなかったね……)

 もっとも、肩口へと迫る大鎌から、致命傷を少しでも避けるべく足を動かせたのは、彼の膨大な戦いの経験による無意識だったのだが。

「ブルアァ! 弱い、弱いぞ!」
「……逃げていてくれ。みんな」

 叩きつけられるように壁へと激突し、口から異常なほどの血を吐き出しながらも、ラトグリフは逃がしたリヒト達のことを思い、願いを零す。
 咄嗟に致命傷を避けたとはいえど、斬り裂かれた肩からはおびただしいほどの血が水溜まりを作り、倒れこむ身体の衝撃で辺りへと散った。

「これで終わりだ、英雄」

 その言葉締めにブルアァと嘶きを上げ、バフォメットは大鎌を振りかぶる。弱いとはいえ、量産型の槍でここまで自分の攻撃を防いだ相手だ。せめて最期はひと思いに、と。

 しかしバフォメットは、その大鎌をラトグリフへ振り下ろすことは出来なかった。
 なぜなら、その直前に……知覚できないほどの速度で何者かが攻撃をしてきたからだ。

◇◆◇

「ラトグリフさん、大丈夫ですか!?」
「……リヒト、くん? なぜ、戻ってきた……」
「ラトグリフさんを助けるためですよ! 当たり前でしょう!?」
「無理だ……逃げ、ろ」
「それはできません! ああ、こんなに血を出して……! とりあえず回復しますから、動かないでください!」

 バフォメットという名の魔物は夜空に任せ、僕はすぐにラトグリフさんへと駆け寄り、回復の魔法をかける。
 大怪我だけど、大丈夫……いつものラトグリフさんの身体に戻すイメージ……!
 ……ふんぬっ!

「……あの怪我を一回で。適性があるにしても、滅茶苦茶だね」
「すぐに動かないでください! 血は回復しないんですから!」
「だが、そうも言ってられないだろう。君の相棒を危険な目にあわせるわけには……」

 ラトグリフさんは、いくら僕が制止しても、無理矢理に起き上がろうとしてくる。
 まだ無理なのに、そこまでするのは……! なんて、声を掛けてもきっとダメなんだろうな。

「だったら……僕が倒します」
「それは無茶だ! 君ではまだ」
「無茶でもやるしかないんです。どのみち、今の状態のラトグリフさんじゃ、すぐに殺されちゃいます!」
「それは……。しかし、それは君でも同じだよ、リヒト君。何か策があるわけでも無いんだろう?」

 僕の言葉に苦いものを食べたような顔を見せながら、ラトグリフさんは僕を諭す。
 けれど僕には、僕にも……いや、僕にだって、引けない戦いはあるんだ!
 ティアちゃん、ごめん。“気を付けて”って言われたのに、真逆のことをしちゃうかもしれない。

 けど、そうでもしなければ、僕はみんなに会わせる顔がなくなる。そんな気がするんだ!

「策はないです。でも、もしかするとあるかもしれない」
「……どういうことだい?」
「教えてください、ラトグリフさん! 僕に英雄の……最高の召還術士、森羅のリークランシェの戦い方を!」



「いいかい、リヒト君。私が稼げる時間は、きっと五分も無い。その短い間に君が成功しなければ、みんな揃って斬り殺されるだろう」
「はい」
「戦いは強いものが勝つ。それが当たり前の世界。けれどね、私はこう思ってる。――に絆を持つものが勝つ、と」

 絆。
 それが僕がバフォメットに勝つための、唯一の方法。
 きっと大丈夫。そう、僕は信じているから。

「覚悟はいいかい?」
「……はい!」
「では始めよう! ――夜空君、交代だ!」
「ピィ!」

 一瞬の隙を突くように、夜空とラトグリフさんの位置が入れ替わる。そんなラトグリフさんの手には、僕が変質魔法で直した槍が握られていた。
 初めて使った魔法だったけど、大丈夫なんだろうか……。いや、信じるしかない。それ以外は今は無いんだ!

「夜空、ありがとう。おかげでラトグリフさんを治せたよ」
「ピッ」
「でね、夜空。僕らがバフォメットに勝つには……君の力が必要なんだ」
「ピ?」
「うん、そう。夜空の力」
「ピィ!」

 “ふんす!”と言わんばかりに胸を張る夜空に、僕は少し笑いつつ、彼女の前へと手を伸ばす。
 このサイズの夜空と、真正面から向き合うのは初めてだ。なんだか今日は初めてのことばっかりしてる気がする。

 黄ランクトパーズのクエストを受けたり、調査クエストに挑戦したり、人の首にネックレスをつけてみたり、こうして戦ってみたり……。本当に、今日だけでどれだけの初めてに出会ってるのかな。
 どれもこれも、ベッドの上では経験できなかったことばかりだ。神様に感謝しても、しきれないくらいかもしれない。

 そして、これから行う事も初めてのこと。
 上手く出来るかどうかは分からないけれど、僕は信じたい。僕を信じてくれたラトグリフさんを。上で待ってくれているエスメラルダさんの元へ帰るという未来を。そして、僕と夜空の絆を。

「これから先の初めてに、僕は出会いたいから。夜空、君の力を僕に貸してほしい。……僕とひとつになろう。夜空」

 差し出す手が震える。怖い。この手を夜空が取ってくれなかったらなんて思うと、震えが止まらない。怖い。夜空、夜空……!

「ピッ」

 震えた僕の手に、ポフッと夜空の翼が乗る。それだけで不思議と震えが治まり、温かさが僕の手を包み込んだ。
 瞬間、その手に乗っていた夜空の感覚が消える。――しかし、震えは起きない。

 なぜなら、その手の上には……夜空の魂が残っていたからだ。

「いくよ、夜空。――召魔装法アルマドゥーラ憑身・夜空トリガーホーク!」

 手の内に押し込むように拳を握ると、僕の心臓が大きく跳ねる。
 召魔装法アルマドゥーラ――それこそが、リークランシェさんを英雄と呼ばれるほどに高みへと昇らせた魔法。召喚獣を呼び出した後、あえて姿を定着させず、魂を自らに合体させる。
 そうすることで、召喚した魔物の力を自らの力として取り込む事ができる。

 しかし、その成功率は極めて低く、この三百年……まともに成功したのは、リークランシェさんただ一人だけだった。才能か魔力の差なのか、原因は不明だが、彼女は仲間にこんなことを言っていたらしい。“成功の鍵は、召喚獣との絆・・・・・・だ”と。

「……夜空、大丈夫。大丈夫だから」

 心臓が鼓動するだけで、身体が破裂してしまいそうな衝撃を受けながらも、僕はひたすらに耐える。大丈夫、大丈夫だよ、夜空。
 そして、ドクンッと一際大きく心臓が跳ねた直後、僕の身体を薄茶色の羽が包みこんだ。

「……成功したみたいだね」
「お前! あの子供に何をしたァ!」
「何もしていないよ。あれは全て、あの子達が元々持っていた力だ。私は、その使い方を教えたに過ぎない」
「この、くたばり損ないの英雄がァ!」
「……ぐうッ!」

 渾身の力といわんばかりに振り下ろされた大鎌は、ラトグリフさんを壁まで吹き飛ばした。
 そして、ラトグリフさんを気絶させたバフォメットは僕へと向かってくる。

 そう……それが僕には見えていなくても・・・・・・・・分かった・・・・

「目覚める前に潰す! 死ねェ!」

 僕めがけて振り下ろされた大鎌を、僕は左手の戦爪・・一本で止める。
 そして、バフォメットが驚くよりも先に、右手の拳を叩き込んだ。

「――が、はッ!?」
「出来る事なら、このまま帰ってほしい。僕は君を殺したいわけじゃないんだ」
「て、めぇ……!」

 身を隠していた羽が僕の周りから消え、視界が良好になる。
 そうして見えた僕の腕は、両手に夜空の羽と同じ焦げ茶色の籠手をつけていた。
 ……あ、なんか爪もついてる。これだね、さっき大鎌止めたの。

「えーっと、僕はラトグリフさん、上で待ってるエスメラルダさんと一緒に街に戻りたいだけなんだ。だからその……見逃してくれたら嬉しいなって」
「ふざけるな……! お前は魔族がなんの為に生きているのか、知らないのか!」
「あ、はい。知らないです」

 雰囲気を読まず返した僕の返事に、バフォメットの動きが止まる。
 あ、もしかしてこれって普通は知ってることなのかも……? でもそもそも僕、魔族って存在を今日初めて知ったわけだし……。魔物は知ってたけど。

「わ、我らは強きモノと戦い、その血肉を喰らうことで更なる高みへと昇る! そのために生きているのだ!」
「え……。血肉を喰らうって……ご飯は美味しい方が良いよ!」
「……いや、そういうモノではなくてだな?」
「ティアちゃんのご飯は美味しいんだよ! ね、夜空! って夜空暴れないでめて、魔法解けるから!」

 身体の中で暴れる夜空を、声を掛けてなんとか鎮める。
 でも、冷静に考えるととても変な光景だよね……。自分の身体に語りかけてるわけだし。

「……お前は我を舐めているのか?」
「え、全然そんなことないです! むしろ、戦いたくないだけです! ……僕、生き物を殺すとか、やったこともないし、出来ればこれからもやりたくないから」

 ベッドの上で四肢不全だった頃は、そもそも虫を殺すことも出来なかったから。別に殺したいとか思ったこともないから良いんだけど。
 でも、夜空に誓ったから。あの時の誓いは、嘘じゃないから。

「僕の大切な人達が傷つきそうになったら、僕は剣を手に取るよ。例え、殺すことになったとしても」
「……お前は一つ勘違いをしている。我がお前ごときに殺されるという、勘違いをなァ!」

 怒りに任せたように大鎌を振り上げ、僕へと振り下ろしてくる。
 殺意のこもった一撃。確実に相手を葬り去るための一撃。

 けれど――

「ごめん」

 今の僕からすれば、止まって見える・・・・・・・
 だから、僕はカウンターの要領で、もう一度お腹に拳を叩き込んだ。

「へぶ……ッ!?」
「だから帰ってください。できることなら、僕はなにも殺したくない」

 壁まで吹き飛んだバフォメットに、僕は再三のお願いをする。けれど、バフォメットはそんな僕を嘲笑うかのように、大鎌を横へと向けた。

「あっ……」
「馬鹿め! お前への攻撃はこのためだ! コイツの首を切り落とされたくなければ、その魔法を解け!」

 大鎌の先。ちょうど刃の当たる部分に、人影があった。
 それは、壁まで吹き飛ばされて気絶していたラトグリフさんだった。

「……」
「どうした、さっさと魔法を解け!」
「僕は言った」
「何だ?」
「僕の大切な人達が傷つきそうになったら、僕は剣を手に取る、と。例え、殺すことになったとしても、と」
「――ヒッ!?」

 僕の言葉に何かを感じ取ったのか、大鎌が……いやバフォメットの身体全体が震えだす。
 そんなバフォメットに、僕はゆっくりと近づいて――大鎌を振るうよりも先に、戦爪をその顔に叩き込んだ。

「――ガ、」
「……ごめんなさい」

 引き抜くときのぬるりとした感触は、もう永遠に忘れることはできないだろう。
 ドサっと、ずり落ちる様に地面に沈んだ音が、酷く耳を突いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)

朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。 「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」 生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。 十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。 そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。 魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。 ※『小説家になろう』でも掲載しています。

元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜

ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。 社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。 せめて「男」になって死にたかった…… そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった! もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない

AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。 かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。 俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。 *書籍化に際してタイトルを変更いたしました!

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...