63 / 345
第1章 新しい世界と出会い
第60話 雨の森
しおりを挟む
雨の中、雨具を身につけ、僕らは森の中を進む。
すると、少しだけ開けた場所に出た。
確かここって……アルさんと鹿が戦ってた場所だっけ?
「ここなら、戦うにしても守るにしてもやりやすい広さだな」
「んじゃ、さっきの続きすっか」
アルさんとトーマ君は周囲を見まわし、それぞれ別の位置に立つ。
アルさんは僕の隣り。
そして、トーマ君は僕と向かい合う位置だ。
「……シルフ」
「はい。アキ様」
2人が落ち着いたところを見計らって、彼女の名前をぽつりと呟く。
瞬間、声が響き――僕とトーマ君の間に風が舞い、その中心にシルフが姿を顕した。
実体化はしてないけど、僕以外にも見える、半実体の状態だ。
「シルフ……風の精霊か」
「私の方からは何度もお見かけしておりましたが、こうやってお会いするのは初めてですね。シルフと申します、トーマ様」
「知っとるやろうけど、トーマや。よろしゅう」
「よろしくお願い致します」とシルフが頭を下げる。
その彼女が顔をあげたのを見てから、トーマ君は矢継ぎ早に質問を繰り出し、シルフは慌てつつ、律儀に全て返していた。
ちなみにその間、特に何もすることのなかった僕は、目に付いた素材を採取し、アルさんは周囲への警戒をしていた。
一通り、周囲の素材を採取し終わったところで、「アルさん、なんだか雨が強くなってきましたね」と、僕は言った。
「そうだな。これ以上強くなるようなら、どこかで一度雨宿りした方がいいだろう」
「アルさんは心当たりあります?」
「いや……。こういうことはトーマが知ってるんじゃないか?」
「確かに」
アルさんと2人で頷いてトーマ君達の方を見れば、ちょうど話が終わったところだった。
そこでトーマ君に心当たりを訊いてみれば、「小部屋みたいに、木に穴が空いとるところが数カ所あるで」と教えてくれる。
また、雨宿りのことはトーマ君も賛同してくれたので、泉にいった帰りで、あまりに雨が酷いようなら雨宿りをすることになった。
木の枝を払い、木の根を避けつつ、しっかりと進んでいくが……見える景色はまったく変わらない。
そもそも魔物の1匹も出てきてないだけに、本当に進んでいるのかどうか……。
といっても、アルさんと2人で来たときも、鹿以外には会ってないんだけど……そもそも、森って何がいるの?
「鹿と蜘蛛以外か? 俺が知ってるのは、猪と蛇だな」
「あとリスがおるで」
僕の疑問に、2人が揃って教えてくれる。
結構種類がいるのに、鹿以外会ったことないって……。
リスはもともと臆病な動物らしいし、僕が木の上を見てないから、いても気付いてないだけかもしれないけど。
「リス以外は色々条件があるんや。蜘蛛と鹿はエリアが決まっとる。ここは鹿のエリアやな」
「ふむ」
「猪は鹿のエリアには出てこん。蜘蛛のエリアには時折出てくるみたいやな。んで蛇は、猪や鹿と戦ってる時に出てくるらしいわ」
なるほど。
つまり、前回鹿と戦ってた時に、蛇も出てたら……危なかったってことか。
運が良かったってことかなぁ……。
「で、トーマ君。蜘蛛のエリアってあとどれくらいなの?」
「もうちょいやな。周りの木が細くなってきたら、蜘蛛のエリアや」
「蜘蛛のエリアに入る前に一度止まろう。雨が降っているとはいえ、一応の確認はしておきたいからな」
「りょーかい。そんときゃ見てくるわ」
「ああ、頼む」
もはや、わだかまりもないみたいに、アルさんとトーマ君はそれぞれに連携しあう。
元々、パーティー内での役割が違うからだろうけど、すごいなぁ……。
「お、そろそろやで」
そんなことを思っていた僕の耳に、トーマ君の声が入る。
どうやら蜘蛛のエリアに到着したらしい。
◇
「では、一気に蜘蛛のエリアを抜けるぞ」
「は、はい!」
「つーて、蜘蛛はおるからな? 油断はすんなよ?」
「う、うん……」
蜘蛛のエリアに到着したあと、手はず通り、トーマ君が確認に走ると、綺麗に蜘蛛の巣はなくなっていたらしい。
そこで、アルさんを先頭に一気に駆け抜ける方が、早くて安全ということになり、準備がてら僕らは身を潜めていた。
蜘蛛を倒すには、斬るよりも刺す方が倒しやすいらしい。
そこで、僕の武器はノミと木槌だ。
もっとも僕が戦うことはないだろうけど。
「行くぞ!」――その言葉を引き金に、僕らは一列で走り出す。
駆け抜けていくアルさんに遅れないように、僕も全力で走り抜ける。
時折視界に蜘蛛が入ってきたかと思うと、次の瞬間には、トーマ君のダガーが刺さっていた。
「ま、雨で動きが鈍ってる蜘蛛なら、走りながらでも問題ないな」
「……たぶんそれ、トーマ君くらいだと思う」
そんな会話をしていた僕らの前で、アルさんが急に立ち止まる。
それがあまりにも急だったこともあり、僕は止まれずアルさんの背中に激突した。
「いぎゃ」
「おっと」
アルさんの背中に鼻を打ち付け、変な声が漏れる。
その痛みに鼻をさすりつつ、アルさんの後ろから、前をのぞき見ると……。
そこには、まるで前方を壁のように白く塗りつぶす蜘蛛の糸があった。
「……トーマ」
「知らん。俺が見た時はなかったで?」
「ふむ。そうか……」
その間にも周囲を囲む蜘蛛の数が増えてくる。
もしかすると、誘い込まれた?
「こんなん、情報にはなかったで」
「俺もここまで奥に来たことはないが……。戦った限りでは、蜘蛛にそんな知性があるとは思えない」
「せやな。とりあえず、どないする?」
「引く、と言いたいところだが……この数か」
どんどん集まってくる蜘蛛に対し、僕らは互いに背を向け三角形の陣形を取る。
そして、アルさんが指示を出そうと口を開いた、その瞬間――四方八方から同時に、蜘蛛が糸を吐き出した。
「くっ!」
「おいおいっ!」
あまりの量に、全員が咄嗟に回避へと動く。
といっても、僕の場合は回避したというよりも、しゃがんで避けた、という方が正しいんだけど……元々、これが狙いだったのかもしれない。
「アルさん? トーマ君……?」
顔をあげて周囲を見まわしてみても、2人の姿がない。
その代わり、2人がいた場所には真っ白な壁ができており、僕の前には……1匹の蜘蛛がいた。
すると、少しだけ開けた場所に出た。
確かここって……アルさんと鹿が戦ってた場所だっけ?
「ここなら、戦うにしても守るにしてもやりやすい広さだな」
「んじゃ、さっきの続きすっか」
アルさんとトーマ君は周囲を見まわし、それぞれ別の位置に立つ。
アルさんは僕の隣り。
そして、トーマ君は僕と向かい合う位置だ。
「……シルフ」
「はい。アキ様」
2人が落ち着いたところを見計らって、彼女の名前をぽつりと呟く。
瞬間、声が響き――僕とトーマ君の間に風が舞い、その中心にシルフが姿を顕した。
実体化はしてないけど、僕以外にも見える、半実体の状態だ。
「シルフ……風の精霊か」
「私の方からは何度もお見かけしておりましたが、こうやってお会いするのは初めてですね。シルフと申します、トーマ様」
「知っとるやろうけど、トーマや。よろしゅう」
「よろしくお願い致します」とシルフが頭を下げる。
その彼女が顔をあげたのを見てから、トーマ君は矢継ぎ早に質問を繰り出し、シルフは慌てつつ、律儀に全て返していた。
ちなみにその間、特に何もすることのなかった僕は、目に付いた素材を採取し、アルさんは周囲への警戒をしていた。
一通り、周囲の素材を採取し終わったところで、「アルさん、なんだか雨が強くなってきましたね」と、僕は言った。
「そうだな。これ以上強くなるようなら、どこかで一度雨宿りした方がいいだろう」
「アルさんは心当たりあります?」
「いや……。こういうことはトーマが知ってるんじゃないか?」
「確かに」
アルさんと2人で頷いてトーマ君達の方を見れば、ちょうど話が終わったところだった。
そこでトーマ君に心当たりを訊いてみれば、「小部屋みたいに、木に穴が空いとるところが数カ所あるで」と教えてくれる。
また、雨宿りのことはトーマ君も賛同してくれたので、泉にいった帰りで、あまりに雨が酷いようなら雨宿りをすることになった。
木の枝を払い、木の根を避けつつ、しっかりと進んでいくが……見える景色はまったく変わらない。
そもそも魔物の1匹も出てきてないだけに、本当に進んでいるのかどうか……。
といっても、アルさんと2人で来たときも、鹿以外には会ってないんだけど……そもそも、森って何がいるの?
「鹿と蜘蛛以外か? 俺が知ってるのは、猪と蛇だな」
「あとリスがおるで」
僕の疑問に、2人が揃って教えてくれる。
結構種類がいるのに、鹿以外会ったことないって……。
リスはもともと臆病な動物らしいし、僕が木の上を見てないから、いても気付いてないだけかもしれないけど。
「リス以外は色々条件があるんや。蜘蛛と鹿はエリアが決まっとる。ここは鹿のエリアやな」
「ふむ」
「猪は鹿のエリアには出てこん。蜘蛛のエリアには時折出てくるみたいやな。んで蛇は、猪や鹿と戦ってる時に出てくるらしいわ」
なるほど。
つまり、前回鹿と戦ってた時に、蛇も出てたら……危なかったってことか。
運が良かったってことかなぁ……。
「で、トーマ君。蜘蛛のエリアってあとどれくらいなの?」
「もうちょいやな。周りの木が細くなってきたら、蜘蛛のエリアや」
「蜘蛛のエリアに入る前に一度止まろう。雨が降っているとはいえ、一応の確認はしておきたいからな」
「りょーかい。そんときゃ見てくるわ」
「ああ、頼む」
もはや、わだかまりもないみたいに、アルさんとトーマ君はそれぞれに連携しあう。
元々、パーティー内での役割が違うからだろうけど、すごいなぁ……。
「お、そろそろやで」
そんなことを思っていた僕の耳に、トーマ君の声が入る。
どうやら蜘蛛のエリアに到着したらしい。
◇
「では、一気に蜘蛛のエリアを抜けるぞ」
「は、はい!」
「つーて、蜘蛛はおるからな? 油断はすんなよ?」
「う、うん……」
蜘蛛のエリアに到着したあと、手はず通り、トーマ君が確認に走ると、綺麗に蜘蛛の巣はなくなっていたらしい。
そこで、アルさんを先頭に一気に駆け抜ける方が、早くて安全ということになり、準備がてら僕らは身を潜めていた。
蜘蛛を倒すには、斬るよりも刺す方が倒しやすいらしい。
そこで、僕の武器はノミと木槌だ。
もっとも僕が戦うことはないだろうけど。
「行くぞ!」――その言葉を引き金に、僕らは一列で走り出す。
駆け抜けていくアルさんに遅れないように、僕も全力で走り抜ける。
時折視界に蜘蛛が入ってきたかと思うと、次の瞬間には、トーマ君のダガーが刺さっていた。
「ま、雨で動きが鈍ってる蜘蛛なら、走りながらでも問題ないな」
「……たぶんそれ、トーマ君くらいだと思う」
そんな会話をしていた僕らの前で、アルさんが急に立ち止まる。
それがあまりにも急だったこともあり、僕は止まれずアルさんの背中に激突した。
「いぎゃ」
「おっと」
アルさんの背中に鼻を打ち付け、変な声が漏れる。
その痛みに鼻をさすりつつ、アルさんの後ろから、前をのぞき見ると……。
そこには、まるで前方を壁のように白く塗りつぶす蜘蛛の糸があった。
「……トーマ」
「知らん。俺が見た時はなかったで?」
「ふむ。そうか……」
その間にも周囲を囲む蜘蛛の数が増えてくる。
もしかすると、誘い込まれた?
「こんなん、情報にはなかったで」
「俺もここまで奥に来たことはないが……。戦った限りでは、蜘蛛にそんな知性があるとは思えない」
「せやな。とりあえず、どないする?」
「引く、と言いたいところだが……この数か」
どんどん集まってくる蜘蛛に対し、僕らは互いに背を向け三角形の陣形を取る。
そして、アルさんが指示を出そうと口を開いた、その瞬間――四方八方から同時に、蜘蛛が糸を吐き出した。
「くっ!」
「おいおいっ!」
あまりの量に、全員が咄嗟に回避へと動く。
といっても、僕の場合は回避したというよりも、しゃがんで避けた、という方が正しいんだけど……元々、これが狙いだったのかもしれない。
「アルさん? トーマ君……?」
顔をあげて周囲を見まわしてみても、2人の姿がない。
その代わり、2人がいた場所には真っ白な壁ができており、僕の前には……1匹の蜘蛛がいた。
0
お気に入りに追加
1,628
あなたにおすすめの小説
運極さんが通る
スウ
ファンタジー
『VRMMO』の技術が詰まったゲームの1次作、『Potential of the story』が発売されて約1年と2ヶ月がたった。
そして、今日、新作『Live Online』が発売された。
主人公は『Live Online』の世界で掲示板を騒がせながら、運に極振りをして、仲間と共に未知なる領域を探索していく。……そして彼女は後に、「災運」と呼ばれる。
Recreation World ~とある男が〇〇になるまでの軌跡〜
虚妄公
SF
新月流当主の息子である龍谷真一は新月流の当主になるため日々の修練に励んでいた。
新月流の当主になれるのは当代最強の者のみ。
新月流は超実戦派の武術集団である。
その中で、齢16歳の真一は同年代の門下生の中では他の追随を許さぬほどの強さを誇っていたが現在在籍している師範8人のうち1人を除いて誰にも勝つことができず新月流内の順位は8位であった。
新月流では18歳で成人の儀があり、そこで初めて実戦経験を経て一人前になるのである。
そこで真一は師範に勝てないのは実戦経験が乏しいからだと考え、命を削るような戦いを求めていた。
そんなときに同じ門下生の凛にVRMMORPG『Recreation World』通称リクルドを勧められその世界に入っていくのである。
だがそのゲームはただのゲームではなく3人の天才によるある思惑が絡んでいた。
そして真一は気付かぬままに戻ることができぬ歯車に巻き込まれていくのである・・・
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも先行投稿しております。
沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜
雪雪ノ雪
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。
剣と魔法の世界で冒険をするVRMMORPGだ。
このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。
これを知った少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は
「このゲームをやれば沢山寝れる!!」
と言いこのゲームを始める。
ゲームを始めてすぐ、ある問題点に気づく。
「お金がないと、宿に泊まれない!!ベットで寝れない!!....敷布団でもいいけど」
何とかお金を稼ぐ方法を考えた明日香がとった行動は
「そうだ!!寝ながら戦えばお金も経験値も入って一石三鳥!!」
武器は枕で防具はパジャマ!!少女のVRMMORPGの旅が今始まる!!
..........寝ながら。
動物大好きな子が動物と遊んでいたらいつの間にか最強に!!!!
常光 なる
ファンタジー
これは生き物大好きの一ノ瀬夜月(いちのせ ないと)が有名なVRMMOゲーム
Shine stay Onlineというゲームで
色々な生き物と触れて和気あいあいとする
ほのぼの系ストーリー
のはずが夜月はいつの間にか有名なプレーヤーになっていく…………
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
※感想は私のXのDMか小説家になろうの感想欄にお願いします。小説家になろうの感想は非ログインユーザーでも記入可能です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる