眠り姫な私は王女の地位を剥奪されました。実は眠りながらこの国を護っていたのですけれどね

たつき

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城外の暮らし

朝仕事からの帰宅

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「ただいま戻りました」

「今日は遅かったようじゃの」

シズナが作っておいた朝食を食べ終えたセバスが、食後のコーヒーを飲みながら3人を出迎えた。

「まあ、色々あったんだよ」

疲れたてた声でライズが答える。

セバスは元気のないライズの声に3人へ視線を向ける。

「レムさっ・・・。ゴホッ。レム、大丈夫かの!」

ボロボロな姿のレムにに気が付き、ついレム様と呼びそうになったのを止めた。

ライズとシズナはセバスの過敏な反応に一瞬違和感を持った。

「お二人が護ってくださったので大丈夫ですよ」

セバスはライズとシズナの方を見た

「俺がいるんだから大丈夫に決まってるだろ」

ライズはいつもの調子で答える。

「私がレムのこと心配して、2人の様子見に行かなかったら危なかったでしょ。調子に乗らないの」

シズナがライズに対してちくりと釘を刺すように言った。

「何があったんじゃ」

ライズの調子乗りな発言はおいておいても、あの場所で苦戦するほどの魔物に遭遇したのかと何があったのか訪ねた。

「ゴブリンが出たんだ」

「ゴブリンか?」

「ええ。ゴブリンです」

「ライズ、お主はゴブリンに苦戦したのか。。。」

セバスはゴブリンに苦戦したという話に、ライズの実力のなさに悲しくなった。

「ちがうぞ!ゴブリンだけどあれはなんか違う!数も多かったし!」

苦し紛れの言い訳かとセバスはそれほど真剣に話を聞いていない様子だ。

「おじいさま、ライズが言うようにあのゴブリンはただのゴブリンではないです」

「シズナまで、そう思ったのか」

シズナがそんなことを言うのかと、セバスは真剣に2人の話に耳を傾け出した。

「だってさ、あいつらに俺の剣技が通用しなかったんだぜ」

「ライズの剣でも、いつものゴブリン程度なら何匹いたとしても十分通用します。ですが、今日会ったゴブリンは私レベルでないと太刀打ちできませんでした。」

ライズは自分の剣への評価に不満げな表情を浮かべていた。

「少なくとも、ゴブリン1匹に対して新米の騎士団員1人では太刀打ちができないほど強さということか」
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