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一章
3:ギャリコ(ジェイク・ガーランド)※
しおりを挟むしくじった。
黒髪黒目の時点で気付ける要素はあったのに、名前を呼ばれたことで頭に血がのぼっていた。
黒髪黒目は異世界人の証だ。
異世界人は暗殺なんて後ろ暗い生業なんかしやしない。
基本、どこに行っても英雄かお姫様扱いされるのが常だ。
端的に言うなら『愛され体質』になる。
何をしても怒られやしないし、肯定的に見られる。魅了のオーラでも纏っているのか、間違いを犯しても許される傾向が強い。
その点を踏まえれば、タダナオは『カケモノ』であるらしいから色々不十分な状態にあった。
まず、一定の基準を満たしてない奴には見えない。存在認知もされてないだろう。言語翻訳能力もないようだし、愛され体質でもないように見える。
それよりも気になったのは殺しかけた相手といても平然としてられる神経だった。
異世界人ーーーとりわけ日本人は争い事と縁のない生活を送ってる。血生臭さは勿論、殺意とも縁遠い場所で生きていた奴が自分を殺そうとした奴と警戒心もなく会話出来るのは可笑しい。
これもタダナオがカケモノであるからか、それとも生来の性格がそうさせてるのかは判断出来ないが他の転移者とは毛色が違うことは確かだった。
それにしても、と思う。
「下手を打ったもんだぜ」
お貴族様の愛妾とかならまだしも、世界の管理者を謳う『モストゥルム』の客人を殺しかけたのは不味い。
他のお偉い連中を怒らせるのとはわけが違う。それこそ末代、来世まで対価を支払うことになりかねない。
かといって誤魔化すのは俺の主義に悖(もと)る。
幸い相手は『黒』の御大だ。俺の事情も知っているし、事の運びようによっては恩情を賜ることは可能だろう。
それはそれとして、と、俺はタダナオがいるだろう部屋がある方を見る。
アイツはなんで俺の名前を知っていたんだ?
「頭(かしら)、どうしたんすか。難しい顔をして」
「ちょっと色々、な」
「次の獲物が決まらないんですか」
「まあ、そんなとこだ」
ジェイク・ガーランドの名を捨てて10年。
それは俺が義賊になって10年経過したことを意味する。
俺をジェイクと呼ぶ奴はどこにもいない。覚えてる奴だってどれくらいいるのやらだ。
容姿だって随分変わったし、仮に昔の知り合いにあってたところで気付くやつはいないだろう。当時の人相書と今じゃまるで別人だって自負もある。
なのに、だ。
タダナオは俺を『ジェイク』だと看破した。
黒の大公に俺のことを聞いていたのか?
いや、あの御仁は一度約束したことは違えない。俺がジェイクだとわざわざいう理由もない。それこそ、タダナオは異世界人だ。騎士団やら帝国の連中に言うのとはわけが違う。異世界人じゃ、言った意味を理解できない。せいぜい義賊連中に気をつけろくらいの言い方になる。
そうなると事前にタダナオが俺を知ってたことになるが、何処で俺を知ったかって話になる。
本人に直接聞けば話は早いんだろうが、筆談での会話は何かと面倒でやる気になれない。
なにより、怖がらせる事態を招くのは得策じゃない。黒の御仁の不興を買うことは避けるべきだろう。
部下を適当にいなしながら厨房に行ったり医務室に行ったりして指示を出しながらアレコレ考えていると、いつの間にか時間はあっという間に過ぎていて飯の時間になっていた。
黒の御仁には早文を出したから問題ない。
貴族時代にしこたま覚えさせられた法術が役に立つのは腹立たしいが、使い魔が使役出来るのは有り難い話だった。
タダナオ用の飯を持って部屋に戻ると、タダナオはフェアリーキャットとなにやら話し込んでいた。
フェアリーキャットはタダナオの世界では『ネコマタ』と呼ぶらしい。
タダナオに随分懐いているから飼ってるのかと思っていたらそうじゃないと否定していた。
だが、一緒に転移してきたとあってか気安い関係ではあるようで雰囲気は終始和やかだった。
「“めし、もってきたぞ”」
「わっ、美味しそう」
「なん!」
猫又用の飯を床に置き、タダナオ用の飯をテーブルに置く。タダナオの飯はチーズがたっぷり入ったミルク粥だ。喉のことを考えてそんなに熱くはないがそこまで冷たくもなってない。塩梅としては人肌くらいだろう。
「食べていいの?」
興味深そうに俺とミルク粥を交互に見るタダナオに、俺は肯定するように頷くと、タダナオは丁寧に手を合わせて「いただきます」と言った。
食う前に挨拶するなんて俺らの風習にはない。
これも異世界人特有の行為だった。
「ん、美味しい。チーズの味がする。俺、チーズ味大好き」
「そいつは良かった」
いちいち筆談するのも面倒でそのまま口にして言うと、タダナオはきょとんとした顔でこっちを見る。
でも俺に怯えることはなくにっこりと笑うと再び匙を動かした。
タダナオは美味そうに飯を食う奴だった。
一口一口大事そうに咀嚼しては飲み込んでいく姿は好感が持てる。
さっき薬湯の口直しに果物をやったがそれも美味そうに食ってたな。
それを見ていると普通の奴に見えなくもない。だが、タダナオはどこか危うい空気を纏った奴だ。
異世界人だからとかカケモノだからとかそういうのではなく、固有の危うさみたいなのがある。
訳アリの奴らばかり相手しているからかどうしても勘繰っちまうのかもしれない。
「ギャリコは食べないの」
「俺はさっき食ってきた」
「ん? 食べたの?」
首を傾げるタダナオに、俺はそうだと頷く。
飯を食った後は特にやることもなくて、当たり障りのない会話をするだけだった。
此処は帝都からも遠いし、娯楽もない。あってボードゲームくらいだが、異世界人のタダナオに直ぐにプレイをさせるのは難しいだろう。
かといって、他の奴らじゃタダナオを感知することも認識することも出来ないから俺が相手するしかない。
ひとりにする選択肢はそもそもないから、まあ、いいんだが、話題らしい話題ももうない。
どうしたもんか、と辺りを見渡せば猫又は用意した籠の中でグースカ寝ていやがった。
タダナオもそれに気付いたのかくすりと笑った。
「沢山遊んだもんね。疲れちゃったんだろうね」
「………だな」
「お夕飯、ありがとう」
「気にすんな。そもそもこっちの落ち度から始まったことだろ」
「んと……?」
「あー、くそ。“れいをいわれるほどのことじゃない”」
「そうはいかないだろ。泊めてもらうことにもなったし。お礼させて」
「お礼?」
待遇改善を要求されるならまだしも、礼をされるとは思わなかった。
けどコイツが出来る礼ってなんなんだ?
なんて思っているとタダナオはおもむろに俺に抱きついて口付けをしてきた。
「ーー?!」
「ん、ちゅ、んん。くち、あけて」
下肢を俺の身体に擦り付けながら言うタダナオに、ドッと嫌な汗が出る。
礼をするってそういう意味か!
「ちょ、待て。タダナオ、待ってくれ」
慌てて、タダナオを引き剥がそうとするがいまいち上手くいかない。
それどころかベッドに押し倒されて服の隙間から手を差し入れられると更に悪寒が背筋に走った。
「タダナオ!」
「ギャリコは寝てるだけでいいから。
もしかして挿れられるんじゃないかって心配してる?
大丈夫。挿れられるのは俺の方。
お礼はセックスが一番だって、和臣が言ってたんだ。何時もそういって俺に色々してきたんだよ。
和臣は下手くそって言ってたけど、気持ちよくするの、出来ると思うから」
期待してと言いながら、タダナオは俺の服を脱がそうとする。口でチャックを開け、逸物を取り出すと躊躇うことなく先端を吸い上げて穴に舌をねじ込んできた。
「おい、やめっ」
「んん、んふ、ん、ちゅ」
暫く女でも男でもそういうのとご無沙汰だったのもあって、俺の雄は呆気なく硬くなっていく。
自分で言うだけあってタダナオの舌は手慣れた様子で俺を刺激していく。
舌と口で先端をいじめながら、両手で茎と双鈴を揉みしだく技術はそこいらの娼婦より上手かった。
おいおい、カズオミさんとやら。これで下手くそとか抜かしてたのか? どんだけ贅沢な野郎なんだ。
いや、そうじゃなくて!
「馬鹿なことすんじゃねえよっ」
「んぶっ」
どうにかタダナオを逸物から引き剥がして起き上がらせると、タダナオはなんでと言いたげに首を傾げて俺を見てきた。
コイツ、本気でアレを良いと思ってやってやがる。
俺は思わず紙に書き殴るのも忘れて怒鳴っていた。
「好きでもない相手の逸物なんか咥えんじゃねえよ、馬鹿!
そういうのはな、本当に想いあった奴とやるもんなんだ。春売りか、お前は!」
「えっ、え? なんで怒ってるの??」
「怒るに決まってるだろ! カズオミって奴は何をお前に教えたんだ?!」
それから俺はこんこんと通じないってのにタダナオに説教をしていた。
いつの間にやら騒ぎで起きていた猫又が傍にいたが、今回は俺を威嚇することなくタダナオの隣でちんまりと座っているだけだった。
「ご、ごめんなさい。そうだよね、男にこんなことされるの、嫌だよね………」
今更気づいたとばかりに涙目になるタダナオに俺は頭が痛くなる。
違う。そうじゃない。人によってはそうかもしれないが、問題はそこじゃない。
そこで漸く冷静になってきた俺は紙とペンを取り出し思ったことを簡潔に書き殴っていく。
それを押し付けるようにタダナオに渡すと、タダナオはギュッと紙を握りしめた。
「す、好きな人と、する………」
「そうだ。好きな奴とするんだ。キスとかセックスってのはよ」
「でも、俺、おれ………和臣と沢山した。香織の気持ち分かんなきゃいけないって、おれ、それが正しいと思って、和臣のこと、そういう意味で、好きじゃないのに、沢山、して、下手くそって、それで、それで……分かんなきゃいけないからって、何時も練習させられて、練習したら、そのお礼にってさせられて…………」
言葉が進むにつれて、タダナオの目に涙が溜まっていく。
俺はまた紙に書いてタダナオに内容を見せた。
「“そんなことをようきゅうするやつはともだちじゃない” “そいつはおまえをおかしてたのしんでいたんだ” “おまえはひがいしゃなんだよ”」
「ひ………がいしゃ………?」
「“おまえはかずおみにおこっていいし、きらってもいいってことだ” “おまえはかずおみがすきか”」
問い掛けに、タダナオはおし黙る。
俺はゆっくりと答えを待った。
「…………俺」
「ああ」
「おれ、段々和臣が嫌になってた。怖くなって、傍にいたくないって、思って、でも、そうなると、人間の、友だちがいなくなるから、それが嫌で、でも!」
ポタリ、と涙が紙に落ちる。インクの染みが傷から流れる血のように見えた。
「本当は嫌だったって、言っていいのか? ずっと、怖かったって、言っていいのか? 和臣が、可笑しいって、どうかしてるって!」
「“いいんだよ” “いって、いいんだ”」
タダナオを真っ直ぐに見据えて肯定する。
刹那、タダナオの顔がぐにゃりと歪んだ。
「ずっと怖かった。怖かったよ、気持ち悪かった!」
「“いまも?”」
ボロボロと泣くタダナオに問うと、うんうんと何度も頷く。嫌だけど、そうするしかないと思ったんだと詰まりながら言う姿に、俺はカズオミに対して明確な殺意が湧き上がっていた。
猫又が労るようにタダナオに寄り添う。
俺は、泣きじゃくるタダナオをあやすように抱きしめることしかできなかった。
タダナオはカケモノだ。
だが、それだけじゃなく、邪な奴に歪められてもいた。危ういと思ったのはこのせいだろう。
歪みを直すのもカケモノでなくなるのも時間がかかるに違いない。
これは相当複雑な案件だと思いつつ、きっと見捨てられないだろう自分の馬鹿さ加減にほとほと呆れるしかなかった。
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