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101シナリオ破壊白雪姫
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「鏡さん、世界で一番俺を愛しているのは誰?」
「それは貴方の上のお子様です」
「やっぱりか」
「呼んだかい? 愛しい人よ」
「呼んでません、勝手に部屋に入ってこないでください」
王太子は血の繋がらない継母を、周囲が引くほど溺愛している。
「つれないな、愛しい人よ。でもそういう顔も最高にそそる」
「ウジ虫を見るような目がいいんですか?」
「貴方ならなんでも抜ける」
「うわあ最低だ、仮にも息子が言うことですか」
「政略結婚で父と結婚させられただけの貴方を、母だと思ったことはないよ」
罵ってもうっとりと見つめてくる兄王子に、ため息を吐く。
「アンタ本当に俺のことが好きなんですね」
「当たり前だ」
「だったら頼まれてほしいのですが。実は俺、そろそろ君の弟である白雪王子に、毒林檎を食べさせなきゃいけないんですよね」
「ほう、なんでまたそんな真似を?」
「ストーリーの強制力とやらがね、俺にそうしろってせっついてくるんですよ。君の力でなんとかなりません?」
「そうか、任せておけ」
王太子は白雪王子を拐って、継母の前に連れてきた。
「さあ、毒林檎でもなんでも食べさせるといい」
白雪王子は毒を盛られると聞き、全力で暴れる。
「おいテメェ、王の後妻だかなんだか知らねぇが、俺をこんな目にあわせて覚悟はできてんだろうなぁ!?」
「すみません、名ばかりですが仮にも貴方の親なんで、もうちょっと敬ってくれません?」
「俺を殺そうとするヤツに向ける敬意なんてねぇ!」
「そりゃそうか。ごめん」
納得してしまった。
「煩いヤツだ。愛しい人よ、貴方の計画ではどうせこの後隣国の王子のキスによって、こいつは生き返るのでしょう?」
「あ、それネタバレですって」
「なんだと!? 俺は固い男よりボインがいい! 離せ!」
女好きの白雪王子は抵抗空しく、毒林檎を食べさせられて眠りについた。
「後は隣国王子のお散歩ルートにでも、適当に落としておきましょう」
「用事は済みましたね。では見返りとして、貴方をいただきます」
「待って、この後断罪ルートが……や、あっどこ触って!?」
王太子は王から継母を奪い、王位まで奪い、白雪王子の復讐も跳ね除けてしまった。
「原作破壊がヤバいんですけど!? 強制力どこにいった!?」
「その強制力とやらは、私に全く作用しないんだ。想像するに、私は原作とやらに登場していないのでは?」
「ハッそういうことか」
「納得したな。ではもうつまらないことを考えるのはやめて私のことだけを考えてくれ」
「ひゃ、やあ……!」
継母は妃となり、ついでに白雪王子も隣国王子に気に入られて政情も安定する。
末長く幸せに暮らしましたとさ。
「それは貴方の上のお子様です」
「やっぱりか」
「呼んだかい? 愛しい人よ」
「呼んでません、勝手に部屋に入ってこないでください」
王太子は血の繋がらない継母を、周囲が引くほど溺愛している。
「つれないな、愛しい人よ。でもそういう顔も最高にそそる」
「ウジ虫を見るような目がいいんですか?」
「貴方ならなんでも抜ける」
「うわあ最低だ、仮にも息子が言うことですか」
「政略結婚で父と結婚させられただけの貴方を、母だと思ったことはないよ」
罵ってもうっとりと見つめてくる兄王子に、ため息を吐く。
「アンタ本当に俺のことが好きなんですね」
「当たり前だ」
「だったら頼まれてほしいのですが。実は俺、そろそろ君の弟である白雪王子に、毒林檎を食べさせなきゃいけないんですよね」
「ほう、なんでまたそんな真似を?」
「ストーリーの強制力とやらがね、俺にそうしろってせっついてくるんですよ。君の力でなんとかなりません?」
「そうか、任せておけ」
王太子は白雪王子を拐って、継母の前に連れてきた。
「さあ、毒林檎でもなんでも食べさせるといい」
白雪王子は毒を盛られると聞き、全力で暴れる。
「おいテメェ、王の後妻だかなんだか知らねぇが、俺をこんな目にあわせて覚悟はできてんだろうなぁ!?」
「すみません、名ばかりですが仮にも貴方の親なんで、もうちょっと敬ってくれません?」
「俺を殺そうとするヤツに向ける敬意なんてねぇ!」
「そりゃそうか。ごめん」
納得してしまった。
「煩いヤツだ。愛しい人よ、貴方の計画ではどうせこの後隣国の王子のキスによって、こいつは生き返るのでしょう?」
「あ、それネタバレですって」
「なんだと!? 俺は固い男よりボインがいい! 離せ!」
女好きの白雪王子は抵抗空しく、毒林檎を食べさせられて眠りについた。
「後は隣国王子のお散歩ルートにでも、適当に落としておきましょう」
「用事は済みましたね。では見返りとして、貴方をいただきます」
「待って、この後断罪ルートが……や、あっどこ触って!?」
王太子は王から継母を奪い、王位まで奪い、白雪王子の復讐も跳ね除けてしまった。
「原作破壊がヤバいんですけど!? 強制力どこにいった!?」
「その強制力とやらは、私に全く作用しないんだ。想像するに、私は原作とやらに登場していないのでは?」
「ハッそういうことか」
「納得したな。ではもうつまらないことを考えるのはやめて私のことだけを考えてくれ」
「ひゃ、やあ……!」
継母は妃となり、ついでに白雪王子も隣国王子に気に入られて政情も安定する。
末長く幸せに暮らしましたとさ。
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