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37.アルファ義兄とオメガ弟の話
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ずっと自分はベータだと信じて生きてきたのに、第二性別検査で判明した第二性はオメガだった。
ショックで途方に暮れていると、アルファである義理の兄が声をかけてくる。
「どうしたんだ? 浮かない顔をして」
「にいさん……いや、なんでもないよ」
義父の連れ子である二つ上の義兄は、なにくれとなく自分を気遣ってくれるいい人だ。
普段から包み隠さず悩みが相談できる仲だが、オメガであることを認めたくなさすぎて、口に出せなかった。
「そうか? 浮かない顔をしてる、言いたくなったらいつでも言えよ?」
「うん、ありがとう」
兄にオメガであると知られたくなくて、発情期でも抑制剤を駆使し、休まず学校に通おうとする。
しかし一緒に登校している兄に、体調の変化を見破られてしまう。
「顔が赤いし、熱でもあるんじゃないか?」
「大丈夫だから」
そう言ったのに、あまりにフラフラしているものだから、強引に連れ帰られてしまう。
部屋のベッドに寝かせられて、上からのしかかられる。義兄が熱っぽい視線で一言。
「お前、発情期に入ってるだろう」
「そ、そんなはずないよ。だってベータなのに」
「でも、匂いが……とてもいい匂いがする」
首筋で匂いを嗅がれて身を竦めると、そのまま身体中に口づけられる。
マズイと思っても体が自由にならず、口先だけの抵抗に煽られた義兄は弟の身体を暴く。
「なぜ僕に嘘をついたんだ? ん?」
「ひ♡ ごめんなさっ、そこっ、いやぁ♡ 」
「もっと素直になってくれていいんだよ? お前がオメガだというなら、きっと僕達は運命だったんだ。出会った頃から好きだった……っ」
「えっ……ぁ、あっ♡ ああっ!」
嵐のような行為が去った後、義兄は改めて告白する。
「愛している。どうか僕の番になってくれ」
「え、そんな……俺達兄弟なのに」
「僕はそう思ったことは一度もない。お前を番にできたらと、ずっと願っていた」
最初のうちは戸惑う弟だけど、真摯な義兄の言葉とひたむきな愛情に絆されて、番になっちゃえばいい。
ショックで途方に暮れていると、アルファである義理の兄が声をかけてくる。
「どうしたんだ? 浮かない顔をして」
「にいさん……いや、なんでもないよ」
義父の連れ子である二つ上の義兄は、なにくれとなく自分を気遣ってくれるいい人だ。
普段から包み隠さず悩みが相談できる仲だが、オメガであることを認めたくなさすぎて、口に出せなかった。
「そうか? 浮かない顔をしてる、言いたくなったらいつでも言えよ?」
「うん、ありがとう」
兄にオメガであると知られたくなくて、発情期でも抑制剤を駆使し、休まず学校に通おうとする。
しかし一緒に登校している兄に、体調の変化を見破られてしまう。
「顔が赤いし、熱でもあるんじゃないか?」
「大丈夫だから」
そう言ったのに、あまりにフラフラしているものだから、強引に連れ帰られてしまう。
部屋のベッドに寝かせられて、上からのしかかられる。義兄が熱っぽい視線で一言。
「お前、発情期に入ってるだろう」
「そ、そんなはずないよ。だってベータなのに」
「でも、匂いが……とてもいい匂いがする」
首筋で匂いを嗅がれて身を竦めると、そのまま身体中に口づけられる。
マズイと思っても体が自由にならず、口先だけの抵抗に煽られた義兄は弟の身体を暴く。
「なぜ僕に嘘をついたんだ? ん?」
「ひ♡ ごめんなさっ、そこっ、いやぁ♡ 」
「もっと素直になってくれていいんだよ? お前がオメガだというなら、きっと僕達は運命だったんだ。出会った頃から好きだった……っ」
「えっ……ぁ、あっ♡ ああっ!」
嵐のような行為が去った後、義兄は改めて告白する。
「愛している。どうか僕の番になってくれ」
「え、そんな……俺達兄弟なのに」
「僕はそう思ったことは一度もない。お前を番にできたらと、ずっと願っていた」
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