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35.アイドルグループの話
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とあるアイドルグループ、ドラゴンエイトは人気絶頂期だ。
センターであるラクは、黒髪にアメジストの瞳の美少年。もちろんカラコンでキャラ作りしてる。
童顔勝気目の涼し気なフェイスに、俺様な発言が可愛いと評判。
ライバルアイドルグループのメンバーであるエレファードは、彼に恋をしていた。
エレファはことあるごとに、ラクへと自分をアピールする。
「フフ、今のポーズどうだった? 悩殺されたかな?」
「別に」
「今回のオリコン、俺達のグループの方が順位が高かったようだね」
「だから何?」
能力をアピールしているつもりがウザがられ、遠巻きにされてしまうエレファ。
楽屋裏でラクを捕まえて壁ドンする。
「いったい俺に何が足りないって言うんだ! こんなにもお前のことを愛しているのに!」
「えっ、嫌がらせされてるのかと思ってた」
全然伝わってなかった。
愕然とするエレファだったが、気持ちを伝えた途端に、ラクは頬を染めて恥じらう。
「なんだよお前、俺のことが好きなのかよ……もっと早く伝えてくれたらよかったのに」
「え、それはつまり」
パララと脳内でラッパが鳴る。
「顔とカラダと声がちょー好みで気に入ってたのに、嫌がらせされたと思って嫌いになっちゃった」
ラッパ音は消し飛んだ。
「好きなの? 俺のこと」
「そうだ」
恥ずかしそうに上目遣いに見つめられて、今すぐ押し倒したいのをグッと堪える。
「だったらちゃんと俺のことを大事にして? まずはお試しでデートしようよ」
小悪魔なラクに振り回されて、色々と振り回されつつも、手のかかる猫みたいでメロメロになっちゃう。
そんな二人の馴れ初め。
センターであるラクは、黒髪にアメジストの瞳の美少年。もちろんカラコンでキャラ作りしてる。
童顔勝気目の涼し気なフェイスに、俺様な発言が可愛いと評判。
ライバルアイドルグループのメンバーであるエレファードは、彼に恋をしていた。
エレファはことあるごとに、ラクへと自分をアピールする。
「フフ、今のポーズどうだった? 悩殺されたかな?」
「別に」
「今回のオリコン、俺達のグループの方が順位が高かったようだね」
「だから何?」
能力をアピールしているつもりがウザがられ、遠巻きにされてしまうエレファ。
楽屋裏でラクを捕まえて壁ドンする。
「いったい俺に何が足りないって言うんだ! こんなにもお前のことを愛しているのに!」
「えっ、嫌がらせされてるのかと思ってた」
全然伝わってなかった。
愕然とするエレファだったが、気持ちを伝えた途端に、ラクは頬を染めて恥じらう。
「なんだよお前、俺のことが好きなのかよ……もっと早く伝えてくれたらよかったのに」
「え、それはつまり」
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「顔とカラダと声がちょー好みで気に入ってたのに、嫌がらせされたと思って嫌いになっちゃった」
ラッパ音は消し飛んだ。
「好きなの? 俺のこと」
「そうだ」
恥ずかしそうに上目遣いに見つめられて、今すぐ押し倒したいのをグッと堪える。
「だったらちゃんと俺のことを大事にして? まずはお試しでデートしようよ」
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そんな二人の馴れ初め。
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