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20.女装ネタ連作2
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女装メイドカフェ・オ・レキュートに週四で通う女装地味男。ちなみに女装中はメイクの力でめちゃくちゃ可愛い男の娘。
この日も女子大生な彼の出勤日だ。
いそいそとメイドカフェに行くと、気になっている例の彼からこそっと耳打ちされる。
「ねえ、今度デートしましょ?」
「えっ……私でいいんですか」
「キミがいいの」
甘い声でささやかれて、心臓が飛び出そうになりながらラインを交換する。
デートの日を決めた後も、毎日女子みたいなノリで頻繁にメッセージが飛んでくる。
「今日はどっちの髪型がいーい?」
「ツインテール似合ってますよ」
「見て見て、口紅買っちゃった♡ 」
「素敵、私もお揃いで買いたいです」
「カワイイワンピ着てアフタヌーンティーとかよくない?」
「すごくいいですね! 行ってみたいです」
趣味が一緒なので、話は大いに盛り上がる。
憧れの女子と話している気分になって、ときめいてしょうがない。
(もう男でも構わない、彼とつきあいたい)
そんな気持ちが最高潮に高まったところで、デートの日がやってきた。
ピンクのワンピースを着て一番かわいい自分で出かけると、待ち合わせ場所には超絶イケメンがいた。
キラキラオーラ漂う美男子が妖しく微笑む。
「すごく可愛い、アタシの為に着飾ってきてくれたの? 困ったな、今すぐ襲いたくなっちゃう」
もう内心え、え、と驚きまくってまともに話せない。
骨ばった男らしい手でそっと手を包まれて、耳元でささやかれる。
「冗談よ、まあ半分くらいは本気だけどね? 行きましょ、アンタとのデートの為にアフタヌーンティーの予約をとってあるの」
「ひゃい……」
「なに真っ赤になってるの、ほーんとカワイイ。食べちゃいたい」
指先にキスを落とされて、男に口説かれてるっていうのにトキメキまくって、思考回路はショート寸前。
まだまだ続くよミラクル☆ロマンス。
この日も女子大生な彼の出勤日だ。
いそいそとメイドカフェに行くと、気になっている例の彼からこそっと耳打ちされる。
「ねえ、今度デートしましょ?」
「えっ……私でいいんですか」
「キミがいいの」
甘い声でささやかれて、心臓が飛び出そうになりながらラインを交換する。
デートの日を決めた後も、毎日女子みたいなノリで頻繁にメッセージが飛んでくる。
「今日はどっちの髪型がいーい?」
「ツインテール似合ってますよ」
「見て見て、口紅買っちゃった♡ 」
「素敵、私もお揃いで買いたいです」
「カワイイワンピ着てアフタヌーンティーとかよくない?」
「すごくいいですね! 行ってみたいです」
趣味が一緒なので、話は大いに盛り上がる。
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「冗談よ、まあ半分くらいは本気だけどね? 行きましょ、アンタとのデートの為にアフタヌーンティーの予約をとってあるの」
「ひゃい……」
「なに真っ赤になってるの、ほーんとカワイイ。食べちゃいたい」
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