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11.道士と悪神の話♡
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世界は一度悪神により滅びかけた。
存在するだけで災厄をまき散らす悪神は、剣の結界により封じられた。
完全に悪神を滅ぼすために、選ばれた道士が訪れる。
封印は既に解けかけており、道士が駆けつけると同時に悪神は目覚めた。
死闘の末に悪神は道士を制した。
トドメを刺そうとして思いとどまる。
若い道士は凛々しく、悪神好みの姿形をしていた。
怪我を治し彼の術剣を奪い、夢壺の中に閉じこめた。
「何をするつもりだ!」
「飽きるまでお前で遊ぼうと思ってな」
「ふざけるな!」
道士は夢壺内の屋敷で会うたびに戦いを仕掛けてくるが、のらりくらりかわした。
「ここから出してくれ」
「私を喜ばせたなら考えてやる」
どうするのかとニヤニヤしてると、考えこんでいた道士が悪神を抱きしめてくる。
見守っていると服を脱がされ、胸を弄られる。
「何をしている?」
「悦ばせたら帰してくれるのだろう」
勘違いされてるが気持ちいいので、されるがまま抱かれる悪神。案外悪くないと笑った。
「まだこれでは満足できないな」
道士は悪神の性格や好みを知り、悪態をつきながらも真剣に性感帯を開発する。悪神は抱かれ続けるうちに余裕がなくなってくる。
「あ、そこ……っ、もうしなくていいから」
「なぜ? よさそうだ」
「ひぁ♡ 」
「神の身でありながら人に弄ばれて、無様だな」
「やぁん♡ 」
「くそ、なんて妖艶な……!」
何度もイかされて、ゾクゾクしながら悪神はのたまう。
「ん♡ まだ、足りないな♡ 」
煽りすぎて気絶するまで抱かれ現世で目覚めると、悪神の首に道士の剣が当てられていた。
「殺すのか」
「……お前を滅ぼさなければならない。この術剣ならお前を殺せる」
「いいぞ。十分楽しませてもらった」
ザシュ、悪神の首が落ちる。あっけなく命を散らし赤く染まった体を前に、道士は泣いていた。
「なぜお前は悪神だったのだ。悪いのは立場と性格だけで、殺される程の悪事はなにもしていないのに」
道士は屋敷での生活で、すっかり悪神に絆されてしまった。
失意を胸に故郷に戻る。
その翌年、道士の隣家で赤ん坊が産まれた。
祝いを持っていくと、赤ちゃんらしくないニヤニヤ顔で迎えられる。
「まーあ、たーない!」
「喋ったわ! この子は高名な道士様の生まれ変わりかもしれない」
喜ぶ母親の前でエッチをねだる赤子に、道士は泣き笑いで答えた。
「お前が大人になったら、希望に応えたい。俺も全然触れ足りないんだ」
存在するだけで災厄をまき散らす悪神は、剣の結界により封じられた。
完全に悪神を滅ぼすために、選ばれた道士が訪れる。
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死闘の末に悪神は道士を制した。
トドメを刺そうとして思いとどまる。
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怪我を治し彼の術剣を奪い、夢壺の中に閉じこめた。
「何をするつもりだ!」
「飽きるまでお前で遊ぼうと思ってな」
「ふざけるな!」
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「ここから出してくれ」
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どうするのかとニヤニヤしてると、考えこんでいた道士が悪神を抱きしめてくる。
見守っていると服を脱がされ、胸を弄られる。
「何をしている?」
「悦ばせたら帰してくれるのだろう」
勘違いされてるが気持ちいいので、されるがまま抱かれる悪神。案外悪くないと笑った。
「まだこれでは満足できないな」
道士は悪神の性格や好みを知り、悪態をつきながらも真剣に性感帯を開発する。悪神は抱かれ続けるうちに余裕がなくなってくる。
「あ、そこ……っ、もうしなくていいから」
「なぜ? よさそうだ」
「ひぁ♡ 」
「神の身でありながら人に弄ばれて、無様だな」
「やぁん♡ 」
「くそ、なんて妖艶な……!」
何度もイかされて、ゾクゾクしながら悪神はのたまう。
「ん♡ まだ、足りないな♡ 」
煽りすぎて気絶するまで抱かれ現世で目覚めると、悪神の首に道士の剣が当てられていた。
「殺すのか」
「……お前を滅ぼさなければならない。この術剣ならお前を殺せる」
「いいぞ。十分楽しませてもらった」
ザシュ、悪神の首が落ちる。あっけなく命を散らし赤く染まった体を前に、道士は泣いていた。
「なぜお前は悪神だったのだ。悪いのは立場と性格だけで、殺される程の悪事はなにもしていないのに」
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「まーあ、たーない!」
「喋ったわ! この子は高名な道士様の生まれ変わりかもしれない」
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