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9.執着攻めとストーカー被害を受けているアイドルの話
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売れないアイドルをしている受け。かつては食べていける程度は稼げていたのに、最近のギャラはスズメの涙。
三十歳を超えたしそろそろ引退するか……ぼんやり落ち込みながら歩いていると、後ろから自転車に激突される。
自転車はビビって逃げていく。痛くてうずくまっていたら、気弱そうな男が「大丈夫ですか⁉︎」と助け起こしてくれる。
病院につきそってくれてマンションまで送ってくれた攻めは、足の骨が折れた受けを気遣って時々差し入れを持って様子を見にくるようになる。
そんなほっこり出来事の裏で、受けはストーカー被害にあっていた。
ポストの手紙は髪の毛入りになり、受付封鎖しても玄関の前にプレゼントを置きにくる粘着さに心底ゾッとしていると、心配した攻めがしばらくうちに来ませんかと提案してくる。
ストーカーも轢き逃げ野郎も全然捕まらず心底参っていた受けは、攻めの家に居候することにした。
快適な部屋と寝床を提供してくれて、安心して眠りについた翌朝。受けが目覚めると手錠がはめられていた。
「やっとお迎えできました、これからはずっと一緒ですよ」
「は? 何の冗談? 手錠とってよ」
「すみません、窮屈ですよね。じきに慣れますよ」
攻めは嫌がる受けを抱いた。足を振り上げようとする受けを、攻めは優しくたしなめる。
「怪我に差し障りますよ」
「誰のせいだ! やめろ、離せ!」
「ああ、足を触っていないで行為に集中してほしいんですね。わかりました、もっとしてあげます」
「違う、あ、やぁ!」
やめろと言っても曲解して好き勝手に抱いてくる攻めに開発されて、受けは敏感でいやらしい体になり、快楽で頭いっぱいになって素直に抱かれるようになるお話。
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