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第二章
14話
しおりを挟む俺は尻のなかをまさぐられる感覚に、首を上に逸らして耐えた。時々耐えきれずに声が漏れてしまう。
「……ふ、うっ……あ!」
前立腺をコリコリされると、前からトロトロと我慢汁が出てきて、声が漏れるのが止まらなくなる。
ガレルは物騒なことを言っていた割には丁寧に俺の穴を解し、指が三本入るのを確かめてからゆっくりとちんこを挿入してきた。
「あ、ぁ……ん」
頭上で息を詰めるガレルに抱きつこうとして手錠に邪魔をされる。無粋な金属音に妙に切なくなった俺は、喘ぎながらガレルに囁いた。
「ガレル、好き、好きだ……」
「……っ、ユール……」
「なあ、動けよ、もっとガレルのちんこで俺の中いっぱいにして……っあ、ぁあ!」
ガレルが容赦なく腰を使う。尻のひだが捲れるんじゃないかってくらい突き動かされて、俺はひぃひぃ喘いだ。
「あ、ひぁ……んぁっ!」
「……ッ、ユール、愛している……!」
「ん、俺も、好きぃ、っあぁ!」
こんなに好き好き言いあっているのに、俺は手錠に邪魔されてガレルに抱きつくことすらできやしない。代わりに足で抱きついてやると、ちんこが入る角度が深くなる。
最奥に侵入されそうになり、慌てて足を解くもガレルは腰をグイグイと押しつけてくる。
嫌だってば、そこはちんこが入れる場所じゃないんだって!
「や、深いぃ……」
「ユール、入れてくれ」
「やだ、やだぁ、や……ああぁ、あーっ!」
ガレルは俺の足を限界まで広げて、グッグッと容赦なく腰を押し進めた。
俺が息を吐いたタイミングを見計らって、ぐぽっと鬼頭が入っちゃいけないトコロに入れられた。頭が真っ白になる。
「はっ、ぅぐあっ……むりぃ、これ、ゃ……あ、あぁっ!!」
とんでもなく深いところでグリグリとちんこを動かされて、さっきからぷしっぷしっとちんこから謎に液体が飛び出ている。
なんかサラサラしてて透明だしなんだこれ、まさか潮……!?
「はぁ……っ、とんでもないな……っ」
ガレルはそんなことを告げながらもちんこを抜く様子はない。結腸の奥に入れたままぬくっぬくっと抽送を繰り返され、俺はイキっぱなしのままめちゃくちゃに首を横に振った。
「やだぁっ! これおかしくなる! 頭おかしくなるから、ああぁ!!」
ガレルはそんな俺の様子に煽られたようで、ガツガツと腰を振ってくる。
大きな背がブルリと震え、腹の中に温かい感覚を覚えた。やっとイキっぱなしの波から解放された俺は、くたりと体中の力を抜く。
「はぁ、あぁ……も、抜けよ……」
「いや、まだだ。俺が普段どれだけ我慢していたかお前は知らないだろう。今日はとことんつきあってもらうぞ」
「はあ? 冗談……っ待て、また固く……ぅやん!!」
一度奥から引き抜かれ、出ていこうとしたちんこにまた突かれる。そのひと突きであっという間に硬さを取り戻したガレルのちんこは、俺の中を縦横無尽に貪った。
嫌だって言ってるのにまた結腸の奥までちんこに支配されて、イキっぱなしが止まらなくなる。
最後は前から精液が出なくなって、メスイキで何度もイッて、気持ちよすぎるのが辛くてぐずぐずと泣きはじめた俺をあやしながら、ガレルは何度も俺の中に精を放った。
*
目が覚めても俺は手錠に繋がれていた。ご丁寧にシーツがかけられている。
今、何時だ……? ボーッとする頭で周りを見渡す。一日中抱かれてさっきまで夜だったはずだけど、今はまた昼なのか?
確か昨日は散々好き勝手にされて、食事も手錠に繋がれたまままるで雛鳥のように膝の上で食べさせられて、風呂に入れられてまた盛られ、最後は気絶するようにして意識を飛ばしたとこまでは覚えている。
……もしかして、ガレルが満足するまで俺の手錠生活は続くのか?
無理だぞ? アイツが満足する前に腰が死ぬ。今日も尻の違和感がすごいし。幸い痛くはないので、切れてはいないだろうが。
「おーい、ガレルー……」
試しに声をかけてみたものの返事はなかった。そりゃそうか、アイツはこの時間仕事してるはずだしな。
……ってことは、仕事が終わるまでは少なくともこのままってことなのか? 結界どうすんだ? まあ俺がいなくても数日くらいなら、代わりの結界術師がなんとかするんだろうが……
……まあ、考えてもどうにもならないな。またガレルが来た時に話しあうしかない。
つってもどうすっかなー。そんなにフレンに会ってほしくないのかガレルよ……あいつはただの友達なんだけどなあ。
考え事をしていると、バルコニーの方でコツンと音がした。なんだ?
そこには噂をすればなんとやら、フレンがいた。おう、お前どっから来たの?
彼は俺が手錠に繋がれているのを見て、目ん玉をひん剥いていた。
うわあ……すんげー気まずいな、おい。
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