王子の俺が前世に目覚めたら、義兄が外堀をやべえ詰めてきていると気づいたが逃げられない

兎騎かなで

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第二章

13話

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 朝起きると何故かガレルの部屋にいた。あれ、おかしいな? 俺昨日ガレルの部屋に行ったか……?

 起き上がろうとするが手が何かに引っ張られて失敗した。なんだ?

「は、手錠……!?」

 俺の両手首はひとまとめに上に括りつけられて、どうやらベッドの上部に固定されているらしくほとんど動かせなかった。なにこれ、どゆこと?

 隣には上半身裸のガレルが寝そべっていて、平然と眠りこけている。なあ、どういうことか説明してくれよ!?

「おい、起きろ、ガレル!」

 俺が声をかけると、ガレルはパチリと目を覚ました。金色の瞳が全てを見透かすように俺を射抜く。
 何度見ても見慣れない、まるで肉食獣のような瞳に一瞬身を縮こませた。が、怯まずに見つめ返す。

「起きたかユール。おはよう」
「おはよう……じゃなくてさあ。これ、なんだよ」

 俺が腕を動かすとジャラリと金属が擦れる音がする。ご丁寧に手首には布かなんかが巻かれているらしく、直接素肌に当たらないようになっていた。

「なんだと思う?」
「手錠だろ」
「そうだな。次の質問は、なぜこんなことをしたのか、だな?」
「そうだよ。どういうつもりだ」

 ガレルははぁとため息をついた。なんなんだよ、ため息つきたいのはこっちの方だっての。

「ユール、俺は再三フレンに構うなとお前にお願いをしたのだが。どうしても俺の願いを聞く気はないんだな?」
「まぁたその話かよ!? だからフレンとはただの友達だし、なんも無いって言ってるだろ!?」

 ガレルは金の瞳を眇めて、身動きのとれない俺に覆い被さってくる。
 ってか、今身動ぎして気づいたけど俺服着てねえじゃん! 幸いシーツのおかげで寒くはないけど、シーツの下は一糸纏わぬ姿にされている。
 本気のガレルに若干ビビりながらもキッと睨み返す。

「フレンがお前をどのような目で見ているのか知っていてそう言うのか?」
「どんな目だよ、とにかくフレンはガレルが思ってるようなヤツじゃない!」
「……やはり言葉で言ってもわからないようだな、ならば」
「ひゃっ」

 シーツがバサッと捲られて、肌が晒される。

「体に言い聞かせるしかあるまい」
「や、やめろってば、落ち着けよガレル!」
「落ち着いて、お前を解放したとしよう。するとお前はまたフレンの元に通うのだろう? だとしたら自由にするわけにはいかないな」
「っう!」

 グニッと寒さでツンと立った乳首を潰される。両胸を捏ねられて身を捩ると、ジャラリと手錠が硬質な音を鳴らした。
 
「あ、ぅ……んん」

 こんな時でも感じてしまうのが嫌で唇を噛み締めると、指で口をこじ開けられた。

「噛むな、傷がつく」

 俺を気遣う様子をみせるガレルに頭が混乱する。唇を重ねられて、思う様唾液を啜られて息も絶え絶えになってしまう。

 長いキスの後に唇を解放したガレルは辛そうに俺に視線を向けた。なんだよ、辛そうにするくらいならやめてくれよ……
 俺の白金の髪にするりと指を絡ませながら、ガレルは懇願した。

「せめて結婚式までは俺の手の中で大人しくしていてくれ。お前が万が一にでも手折られることがあれば、俺は理性を保つ自信がない」
「手錠なんて持ちだしてる時点でもう理性的じゃなくなってるだろ? なあ、これ外せよ!」

 腕を動かしてジャラジャラ音を立ててみても、ガレルは首を横に振るばかりだ。

「愛している、ユール」
「んっ……!」

 また口付けられて、今度は同時にちんこを触られる。ふにゃりと力なく伏せていたソレは、ガレルの手によって高められどんどん固くなっていく。

 俺だってお前を愛してるのに、なんでわかってくれないんだよ……!

 そう言いたくても、ガレルは俺を解放する様子がない。体ばかりどんどん高められて、ちんこをしこしこやられて射精欲がたまらない程に高まってきた。

 我慢汁でガレルの手まで濡れてきているが、ヤツは俺のちんこを離す様子がない。それどころか滑りを帯びてますます扱きたてられ、俺はへこへこと腰を動かしてイッてしまった。
 ピュルリと白濁液が出て、ガレルと俺の腹を濡らす。

「ふぐっ! ん、んぅうーっ」
「……っはあ」

 ガレルはやっと俺をキスから解放した。吐息を一つ肩にかけると、ガブリと鎖骨に噛みつかれる。

「……ったぁ」
「ユール……お前は俺のものだ、誰にも渡すつもりはない」

 ガレルは熱心に首の周りから胸元まで吸いつき、まるで自分のだと主張するかのように次々と跡を残した。

「噛むなよ、痛かったんだけど……」
「ああ、すまん。加減が効かなかった」
「……っ」

 噛まれたところをベロリと舐められる。ゾワッと腰に電流が走り抜けた。
 
「……今日は自制が効きそうにないな」
「ま、マジか」

 不穏な一言を漏らしたガレルは俺の吐きだした精液を指に塗りたくると、つぷりと後ろの穴に侵入させた。

「あ、バカ、優しくしろよ……」
「努力はする」

 唸るように告げるガレル。だいぶプッツンきてるみたいだ、お願いだから尻を壊さないでくれよ……?
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