息子の彼氏にクレームをつけにいったら、そのパパに美味しくいただかれました

兎騎かなで

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 森栄には信じられないほど甘く愛された。壮絶な色気をまとった寝室での彼は、まるで僕の身体を隅々まで知りたいとでも言うかのように、全身を愛撫してきて……

「貴方の乳首は私に触られて、嬉しそうに尖っていますよ」

 胸周りをいやらしく撫でまわしながら、時々気まぐれにツンと指先で突いてみたり、口内でしゃぶってみたり……

「涼しい顔立ちの美貌の奥に、こんなにも可愛らしい舌を隠し持っていたなんて……ほら、もっと突き出して私によく見せてください」

 顎を持ち上げられて、とろけた顔を晒す僕の舌をなぞってみたりと、底知れない森栄の欲望が透けて見えた。

 僕はもう、気持ちいいことで頭がいっぱいになっていて、森栄の求めるままに喘ぎ、反応を返した。

 何度か精を吐き出したのに性懲りもなく半勃ちになった性器を、指先でつつかれる。

「またこんなに元気にして……出したいんですか?」
「あ、ぅ……だ、出したい……」

 とろけた頭で素直な欲望を吐露すると、目尻に寄った細かな皺が深くなる。そんないやらしい表情までダンディだなんて、卑怯だ。

「でしたら、次は顔を見ながら愛しあいましょう。たくさんお尻の中を擦ってあげますからね」
「や、っそれだけじゃ、イケないっ」
「どうしてほしいんです?」

 森栄はひたすら俺の乳首を弄っている。眼鏡の奥の瞳は情欲に塗れていて、僕を捉えて離さない。

 唾液に塗れた尖りは触られすぎて赤くなってきていて、自分の乳首じゃないみたいにいやらしい。

「前も、触って……」
「ふふふ、素直な貴方は可愛らしいですね。いいですよ」

 足を押し広げられて、臨戦体制の森栄の怒張が、ぬかるんだ場所に沈んでくる。

 中を突かれながら竿を扱かれると、腰全体が痺れたんじゃないかと錯覚するくらい、めくるめく快感が脳まで直接届いた。

「ひっ、あ! ぁふう!」
「気持ちいいですね、郁巳……」
「あ、あ、あっ!」

 何度出したのかわからないほど、ぐちょぐちょになるまで抱かれた僕は、極上の快楽にのまれてやがて気を失ってしまった……

**2**

 目が覚めると、外は夕方のようだった。森栄の姿はない。シーツは清潔で、僕の体もさっぱりしている。森栄が片づけてくれたのか?

 気怠い体を起こしながら頭を抱えた。森栄家に特攻を仕掛けてから気絶するまでの記憶が、脳内を駆け巡って叫び出したい気分になる。

 ああっ、僕はなんてことをしてしまったんだ……! いくら久々のセックスだったからって、流されすぎだろう!

 それにしても、男同士はああいうセックスをするのか。本当に気持ちがよくて、頭が馬鹿になりそうだった……

「……じゃなくて! 何をしてるんだ僕は!」

 息子がお宅の息子に誑かされているって文句をつけにきたのに、僕が手込めにされてどうするんだ!

 思わず叫んでから、ハッと口を押さえた。物音はなく、森栄の気配は感じられない。

 ……こうしちゃいられない、彼がいない隙に逃げださないと! これ以上ヤツのペースに乗せられてたまるか!
 急いでベッド脇に畳んであった長袖のシャツを着て、下着とスラックスを身につけた。
 立ち上がった瞬間ズキンと腰が痛んだが、構っちゃいられない。一刻もはやくこの魔境から離れなければ。

 寝室の扉はなんなく開いた。音を立てないよう慎重に閉めて、廊下を忍び足で歩く。

 靴を履き、玄関の内鍵を開けて外に出た。やった、見つからずに出られた! 早く帰ろう。

 腰を庇いながら背後を気にしつつ、家路についた。森栄は追ってこなかった。追いかけてくるのは僕の長く伸びた影だけだった。
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