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妻にもろくに触れられたことのない小さな胸の尖りを、森栄は熱心に押しこみ、摘み、刺激してくる。
「やめてください、森栄さん!」
「巽と呼んでください」
「いゃ……ひぃ!」
指先で尻の穴を探りあてられた。咄嗟に身を固くして森栄の腕を掴むと、嬉しそうに目尻を細められる。
「やっぱり敏感なんですね。ここがひくひくしてるの、わかります?」
「はぁ!? 本当に、冗談はよしてください!」
「冗談なんかじゃありませんよ、郁巳さん。私は貴方と先程初めて会話した瞬間から、恋人になりたいと思っていました」
「えっ」
思わず顔を見上げると、眼鏡の奥の真剣な瞳と視線が絡まる。
「一目惚れなんです……と言ったら、信じてくれますか?」
「は……なんで……」
「一見和泉くんと似ていますが、彼は愛らしい容姿をしていて、貴方はとても涼やかな容姿ですね。正直とてつもなく好みです」
「い、和泉を知っているんですか?」
「ええ。大吾が友達だって連れてきましたから。あの時は大吾の片想いかと思っていましたが、つきあっていたんですね」
森栄は先程とそう変わらない口調で話しながらも、僕の尻の窄まりを撫で続けている。
されていることと穏やかな声音のギャップに、理解が追いつかない。これは本当に現実に起こっていることなのか?
「和泉くんを選んだ大吾に、血は争えないなと思いましたよ。かわいいお子さんですね。私の好みとしては若すぎるし、愛らしすぎて食指は動きませんでしたが」
森栄はいやらしい欲を宿した手つきで、俺の濡れた腰を撫でた。ぞわりと背筋に震えが走る。
「しかし貴方のしっとりとした切長の瞳は、大変私好みです。その涼しい顔がいったい、私の下でどのように喘ぐのだろう……そう思うと口説くのを我慢できませんでした」
「だからって、こんないきなり……っ」
「郁巳さん、貴方はノンケですよね? 息子達に対する反応からそう確信していますが……つまり貴方を落とすのは、正攻法では難しいと判断しました」
後ろの穴に指先を入れられて、ヒュッと息をのんだ。水分をまとった指は、第一関節まで中に潜りこむ。
同時に腰をさまよっていた手が、縮こまった雄を掴んだ。
咄嗟に腰を引こうとするが、そうすると余計に指が体内に入ってきそうで動けなかった。
「ふふ、狭いですね。開発しがいがありそうだ」
「いやだ、やめてくれ……」
「私が郁巳さんに天国を見せてあげますよ。後ろを弄られないと物足りなくなるまで、体を開発して差し上げます」
「やめろ……っ!」
「大丈夫、痛いことはしませんから。力を抜いて、私に身を任せてください」
一度体内から出ていった指は、僕の背後にある棚に置いてあった、なにかのオイルを足したあと、再び体内に入ってきた。
「やめてください、森栄さん!」
「巽と呼んでください」
「いゃ……ひぃ!」
指先で尻の穴を探りあてられた。咄嗟に身を固くして森栄の腕を掴むと、嬉しそうに目尻を細められる。
「やっぱり敏感なんですね。ここがひくひくしてるの、わかります?」
「はぁ!? 本当に、冗談はよしてください!」
「冗談なんかじゃありませんよ、郁巳さん。私は貴方と先程初めて会話した瞬間から、恋人になりたいと思っていました」
「えっ」
思わず顔を見上げると、眼鏡の奥の真剣な瞳と視線が絡まる。
「一目惚れなんです……と言ったら、信じてくれますか?」
「は……なんで……」
「一見和泉くんと似ていますが、彼は愛らしい容姿をしていて、貴方はとても涼やかな容姿ですね。正直とてつもなく好みです」
「い、和泉を知っているんですか?」
「ええ。大吾が友達だって連れてきましたから。あの時は大吾の片想いかと思っていましたが、つきあっていたんですね」
森栄は先程とそう変わらない口調で話しながらも、僕の尻の窄まりを撫で続けている。
されていることと穏やかな声音のギャップに、理解が追いつかない。これは本当に現実に起こっていることなのか?
「和泉くんを選んだ大吾に、血は争えないなと思いましたよ。かわいいお子さんですね。私の好みとしては若すぎるし、愛らしすぎて食指は動きませんでしたが」
森栄はいやらしい欲を宿した手つきで、俺の濡れた腰を撫でた。ぞわりと背筋に震えが走る。
「しかし貴方のしっとりとした切長の瞳は、大変私好みです。その涼しい顔がいったい、私の下でどのように喘ぐのだろう……そう思うと口説くのを我慢できませんでした」
「だからって、こんないきなり……っ」
「郁巳さん、貴方はノンケですよね? 息子達に対する反応からそう確信していますが……つまり貴方を落とすのは、正攻法では難しいと判断しました」
後ろの穴に指先を入れられて、ヒュッと息をのんだ。水分をまとった指は、第一関節まで中に潜りこむ。
同時に腰をさまよっていた手が、縮こまった雄を掴んだ。
咄嗟に腰を引こうとするが、そうすると余計に指が体内に入ってきそうで動けなかった。
「ふふ、狭いですね。開発しがいがありそうだ」
「いやだ、やめてくれ……」
「私が郁巳さんに天国を見せてあげますよ。後ろを弄られないと物足りなくなるまで、体を開発して差し上げます」
「やめろ……っ!」
「大丈夫、痛いことはしませんから。力を抜いて、私に身を任せてください」
一度体内から出ていった指は、僕の背後にある棚に置いてあった、なにかのオイルを足したあと、再び体内に入ってきた。
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