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☆38 ついに念願の

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 ぬるりとした指は抵抗なく、カリオスの人差し指の第二関節まで抵抗なく呑み込んだ。

「ぅひっ!?」
「ああ、キツいな……いっぱい解してトロトロにしましょうね」

 カリオスは前回学習したことをキチンと覚えている優等生だったので、俺の気持ちいいトコロを迷いなく指で押した。押されたところからジワリと快感が広がり、思わず吐息を漏らす。

「ふ、はぁん……っ」
「ツカサ、僕の指で気持ちよくなってくださいね……」

 前立腺が擦られる度にビクビクと腰を揺らし、恥ずかしい声が部屋に響く。指が二本に増やされても圧迫感はなく、ただただ気持ちよくて。
 覆いかぶさるカリオスの背にしがみついた。

「う、あ、あ……あっ、あぁー」
「ツカサ、好き、好きです」
「んっ、カリオスゥ……大好き」

 チュッと口の端にキスをすると、ますます熱心に孔を二本の指でかき混ぜられた。

「くっ……かわいいが過ぎる、早くツカサの中に入りたい……っ」
「ん、ん……」

 カリオスは言葉とは裏腹に、俺の尻穴がくぱっと二本の指で開けるようになるくらいまで、時間をかけて解した。

 少し圧迫感のある三本目も入るようになってから、しばらくしてやっとカリオスは指を全て引き抜いた。

「あ……」

 抜かれた衝撃で、ふるんと半端に勃ち上がった俺のちんちんが揺れている。

 今は前への刺激より、カリオスと繋がりたい欲求の方が強くてさ……ああ、ついにその時が来たようだ。

 準備万端なカリオスの聖剣が、俺の出口? 入り口? にピタリと頭をくっつけたのがわかった。

 力強い手が俺の腰をガッチリと掴む。逃す気なんてチリほども無さそうなのに、それでも彼は俺への配慮を忘れなかった。

「今から挿れるので……痛かったら言ってください、善処します」
「……それって具体的には何をすんの?」
「ツカサのペニスやツンと尖った乳首を可愛がって、痛みと快感をすり替えます。大丈夫、僕は痛みを快感に変換する先達者ですから、ツカサにもきっと指導できるかと」
「なにそれ怖いな!? いらん性癖に目覚めそうだからいらないよ! 痛かったらちょっと動かないでいてくれればそれで十分だから!」
「そうですか?」

 なぜか残念そうなカリオスだけど、俺はマゾになりたくなんてないからな?

「そんないらん気使わなくたっていいからさ……もう、挿れろよ……」
「……っ」

 俺の一言に返事もろくに返さないで、カリオスはググッと鬼頭を穴に押しつけた。あっ、あ、入って、くる……!

「……っう」

 想像したような痛みはこなかった。限界まで皮膚が伸ばされているような感じはするが、切れたりはしていないようだ。

 ず、ずっ、と潜りこんでくる肉棒を、なるべく息を吐くように意識して中へと進ませる。
 すごい、奥まできてる……っ! あ、指で届かないところまできちゃう……

「いっ、あ、あ……っ!」
「っ! ふ……熱い……」

 カリオスが熱に浮かされたように呟いた。彼の身体も熱を発していて、掴まれた腰の手も熱かった。

 やがてカリオスは動きを止めた。ふぅふぅと呼吸を繰り返しているうちに、少しづつ彼の大きさに馴染んだのか、みっちり詰まったペニスが動きだした。

「……ぁ、うっ」
「これが、ツカサの中……っ! 油断していると、もっていかれそうですね」

 カリオスはぬるーっとゆっくり引き抜いては、ガチガチに固い竿をまた俺の体内に収めた。俺が痛みを感じていなさそうだと知ると、動きがだんだんと大胆になる。

 前立腺をわざと擦るように抽送されると、気持ちよすぎてあられもない声が止められなくなる。

「あ、そこっ! やっ、ひゃ……ああっ!」
「ああ、たまらない……っ、もっと声を聞かせてくださいっ」
「ぅあっ! んやぁ! あ、ああっ!」

 ああ待って、ものすごく気持ちよくてどうにかなりそうだ! 体の奥からビリビリと痺れるような快感に支配されて、頭の中が気持ちよさ一色で染められてしまう。

 けれども決定的な刺激はないから、気持ちいいのにイケなくてもどかしい。なんとかしたくてカリオスのお腹にちんちんを擦りつけていると、気づいたカリオスが俺の竿を掴んで上下に扱きだした。

「あぁ! 気持ちぃ、やだぁ! も、イク!」
「ツカサ、ツカサ!」

 カリオスに腰を激しく打ちつけながら、前も弄られて、俺は太ももを痙攣させながら吐精した。

 ぎゅうっと穴にも力が入り、カリオスが息を詰める。とぷとぷと腹の奥に精を注がれる感覚がして、お腹の中がジワリと温かくなった気がした。

「ふ……あ……はっ」
「ああ……すごい、です、ツカサ……想像以上です……」

 カリオスはくてっと脱力した俺の首を支え、唇にキスを落とした。

「愛する人とする生の営みは……こんなにも素晴らしいものなんですね。心も身体も、とても満たされている……」
「ん……俺も、カリオスとするの、すごくよかった……」

 なんとか力を振り絞ってキスを返すと、まだお腹の中に収まっているヤツのナニがグンッと力を増すのがわかった。

 ん……? まさかこのまま二回戦とか言わないよな!? 後片づけして寝るよな!?

「ツカサ……もう一度」
「いやいやいや、俺今日が初めてだかんね? 初心者を労ろうぜ?」
「ツカサのいいところは把握しました。次はもっとよくして差し上げる自信があります」
「うっ……それは、さあ……明日! 明日でよくない? 俺もめちゃくちゃ気持ちよかったし、まだしたい気もするけ、っどお!?」

 ユサユサと揺するように腰奥を鬼頭でノックされて、ビクビクッと腰が跳ねる。

「うやぁあんっ!」
「ね、もう一回だけ。あと一回だけでいいですから、今まで我慢した僕にご褒美をくれませんか?」
「が、我慢なんて、してたかぁ……?」
「してましたよ……っ! 僕が何回ツカサのことを脳内で犯し尽くしたと思ってるんですか? 千回でも足りないくらいですよ……! それを鋼の理性でもって、ツカサがギリギリ許してくれそうなとこまで譲歩して……めちゃくちゃ我慢してました!」
「ひぁ……っわかった、わかったから……あ、あと一回だけ、な?」
「ええ、あと一回だけ、ですね」
「……っ、あ、ちょ、そんな奥ガツガツこないで、怖い、怖いからっ……やっ、やめてほしいわけでもなくて、んっ、気持ち、いいけどぉ! でも、あっ本当待って、よすぎて、あん、あ、あっ、あああぁー!」

 その一回が一時間はゆうに引き延ばされたことを、俺は猛然と抗議したかったけれど、夜のうちに文句を直接言うことは叶わなかった。
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