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28 好きじゃないったら好きじゃない
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俺はカリオスへの気持ちを気のせいだったということにして、城に戻った。好きかもしれないって思ったこともあったけど、気のせいだったから。だからなんともない、大丈夫。
一日しか経っていないのに、やけに懐かしく感じる自室でため息をつく。ちくちくと心が痛むのは本当に気のせいだ。気のせい……いや本当にちくちくしてるな。つっつかれてるわ俺の領域が。
「もういい加減帰ってもらうか」
ひとっ飛びに勇者の元仲間のところに飛ぶ。彼らはギョッとしながら、俺に向かって武器を構えた。
「何者だ!」
弓をつがえた小柄な彼が俺に矢の切っ先を向ける。
「あのさ、そろそろ帰ってくんない? カリオスはここにいないから。とっくに姫様のもとに行ったよ」
「なんだって?」
剣士が油断なく問いかけた。魔法使いは胡散臭いやつでも見るかのような目を俺に向けている。
「お前もしかして、あの変態野郎の会いたがってたヤツか? ふうーん? 思ったよりそそるじゃねえか。味見したって言ったらアイツどんな顔すっかな」
ニヤニヤといやらしく笑う魔法使いにドン引きする。カリオスの日記からある程度わかったつもりでいたけど、本当に性格悪いなコイツ。
「手強そうだね。ラウル、もし僕が死んでも浮気しないでね?」
「大丈夫だ。俺はたとえリヨーテが死体になったとしても気にしない」
「ふふ、嬉しい」
なんだか怖い会話をしている二人にも、性格が悪そうな魔法使いにも関わりたくない。言葉を交わす気も失せたので、王国のギルド周辺に飛ばしておいた。
もうちょっかいを出されたくはないので、領域を覆う結界を強化する。もしカリオスが追いかけてきたとしても、絶対に手出しができないくらいに強固に仕上げると、また城に転移した。
誰もいない城はやけに静かだ。今までだってカリオスが城にいない時間はいくらでもあったのに、もう二度と訪れることがないと思うとやけに寂しく感じる。
たった一日でなにもかも変わってしまったことに呆然としながらも、手荷物を整理する。といっても日記と交換日記、勇者人形くらいしか持っていかなかったが。
ああ、カリオス少年の服も着たままだったか、後で返そ。いつものジャージに着替えてとりあえず畳んでおく。
それにしてもこの人形の眉の形、カリオスにそっくりだ。眉がキリッとしてるから睨むと怖く見えるんだけど、最近は本当に優しい表情をするようになったよな……
勇者人形を手に取ったままボーッと考え事をしていると、ポケットに入れたままだった呼び石が震えた。
「……っ」
しばらく見つめた後、ためらいながらも手にとった。
「ツカサ!? よかった、通じましたね」
「カリオス……」
焦った声がスピーカーから流れる。俺が出たことにホッとしたのか、少し声の勢いが和らいだ。
「家で待っていてくださいと伝えたのに、なにかあったんですか? 今はどこにいるんでしょう、迎えにいくので教えてください」
「どこだっていいだろ」
「ツカサ?」
ついぶっきらぼうな返答をしてしまい、いけないと気を取りなおす。八つ当たりしたいわけじゃないんだ。
努めて明るい声音で祝いの言葉を告げる。
「姫様と婚約したんだって? よかったじゃん。玉の輿ってやつ?」
「よくありませんよ。勝手なことをされて大迷惑を被っています」
「そのまま受けちゃえよ、その方がカリオスにとって絶対にいい」
「……本気で言っているんですか?」
カリオスの声がワントーン低くなる。怒ってるなー……俺は畳みかけるように言葉を連ねた。
「うん。俺と一緒にいたっていいことないし、カリオスは人間社会で暮らした方が絶対にいい」
「僕が好きなのはツカサです。他の人間はどうでもいい。何度も伝えましたよね? 永遠にツカサと一緒にいたいと」
「そんなの気の迷いかもしれないだろ? 実際に仲のいいヤツらや兄弟に旅立たれてみたら、きっとその時後悔する」
「ツカサ……何故ですか? 僕と貴方は同じ気持ちだったはずです。それとも僕は貴方に嫌われるようなことをしましたか?」
嫌いだって言ってやろうかと思った。その方がカリオスだって、前向きに姫様との結婚を考えられるかもしれない。俺への気持ちは叶わなかった恋として、むしろ気の迷いと考えてもらった方が、憂いがなくていい。
けれど言おうとするたびに口が縫いつけられたのかと思うほどに開けなくなって、俺はついに諦めた。どうしても言えなかった。だって。だって俺は……
「……お前もいつか俺を置いていくだろ」
「ツカサ! そんなことは絶対に」
「じゃあなカリオス。今までありがとう」
これ以上カリオスの言葉を聞きたくない。俺はカリオスの言葉を強引に打ち切ると、呼び石の魔力を抜きとって異空間にほおりこんだ。
手に持ったままだった勇者人形を机の上に置いて、日記帳を開く。気持ちの整理をつけたかった。
書き終えたら、今度こそ眠ることにしよう。長い永い眠りにつくことにしよう。カリオスと、ついでにダークレイが永眠するまで、たっぷりと。
半年にも満たない間だったけど、楽しかったよカリオス。
お前はすごいよ。俺は恋を知った。お前に教えられたんだ。自分を誤魔化せるなんておごった考えだった。俺はとっくに、お前のことが好きだった。
「あ、れ?」
ポタリと紙面に水滴が落ちる。はは、目にゴミでも入ったかな? 冷暖房とついでに空気洗浄もバッチリな部屋のはずなんだけど。
次から次へと溢れる涙に邪魔されて、続きが書けない。仕方なく筆を置く。
あーあ。俺は本当にバカだなー。自ら幸せを手放すなんて。
カリオスだって俺のことを好いてくれている。他の誰よりも大切だって言ってくれた。それは本当のことだろう。
今まで一緒に暮らして、カリオスが本気で俺のことを好きでいてくれてるのはわかってるんだ。
……だけどな。怖かったんだ。いつかアイツが去っていくかもしれないと、チラリとでも頭に過ぎるともうダメだった。
彼が俺を置いていくかもしれないことが。おかしくなってしまうことが。永遠に眠って二度と起きなくなることが。
気が狂うほどに恐ろしいことだと思ったんだ。
もう、いい。もう悔いはない。
俺は恋を知った。切なくて、信じられないほどドキドキして、自分の思う通りにならなくて。
カリオスが側にいる、それだけで意味もなく見つめてしまって、そわそわして、触られたりなんかしたら叫びだしたくなってしまう。
これが、恋か。こういう気持ちが、恋なんだな。俺はずいぶん前からカリオスに恋に落ちていたらしい。
気づかなかったわ、俺ってたいそう鈍感なヤツだったんだな。さよならを言うまで自覚できなかったなんて。
……できることならアイツに好きって一言言えたらよかったけど。
でも、いいんだ。それはカリオスの未来のお嫁さんに言ってもらえばいいさ。
アイツは人間の中で、人間として生きていくのが似合ってるよ。それがきっと、カリオスにとって一番幸せな道だ。
バイバイ、カリオス。俺はお前が寿命を全うするまで、少し眠るよ。
そしてお前の一生が終わった後に、今度こそ死のうと思う。
一日しか経っていないのに、やけに懐かしく感じる自室でため息をつく。ちくちくと心が痛むのは本当に気のせいだ。気のせい……いや本当にちくちくしてるな。つっつかれてるわ俺の領域が。
「もういい加減帰ってもらうか」
ひとっ飛びに勇者の元仲間のところに飛ぶ。彼らはギョッとしながら、俺に向かって武器を構えた。
「何者だ!」
弓をつがえた小柄な彼が俺に矢の切っ先を向ける。
「あのさ、そろそろ帰ってくんない? カリオスはここにいないから。とっくに姫様のもとに行ったよ」
「なんだって?」
剣士が油断なく問いかけた。魔法使いは胡散臭いやつでも見るかのような目を俺に向けている。
「お前もしかして、あの変態野郎の会いたがってたヤツか? ふうーん? 思ったよりそそるじゃねえか。味見したって言ったらアイツどんな顔すっかな」
ニヤニヤといやらしく笑う魔法使いにドン引きする。カリオスの日記からある程度わかったつもりでいたけど、本当に性格悪いなコイツ。
「手強そうだね。ラウル、もし僕が死んでも浮気しないでね?」
「大丈夫だ。俺はたとえリヨーテが死体になったとしても気にしない」
「ふふ、嬉しい」
なんだか怖い会話をしている二人にも、性格が悪そうな魔法使いにも関わりたくない。言葉を交わす気も失せたので、王国のギルド周辺に飛ばしておいた。
もうちょっかいを出されたくはないので、領域を覆う結界を強化する。もしカリオスが追いかけてきたとしても、絶対に手出しができないくらいに強固に仕上げると、また城に転移した。
誰もいない城はやけに静かだ。今までだってカリオスが城にいない時間はいくらでもあったのに、もう二度と訪れることがないと思うとやけに寂しく感じる。
たった一日でなにもかも変わってしまったことに呆然としながらも、手荷物を整理する。といっても日記と交換日記、勇者人形くらいしか持っていかなかったが。
ああ、カリオス少年の服も着たままだったか、後で返そ。いつものジャージに着替えてとりあえず畳んでおく。
それにしてもこの人形の眉の形、カリオスにそっくりだ。眉がキリッとしてるから睨むと怖く見えるんだけど、最近は本当に優しい表情をするようになったよな……
勇者人形を手に取ったままボーッと考え事をしていると、ポケットに入れたままだった呼び石が震えた。
「……っ」
しばらく見つめた後、ためらいながらも手にとった。
「ツカサ!? よかった、通じましたね」
「カリオス……」
焦った声がスピーカーから流れる。俺が出たことにホッとしたのか、少し声の勢いが和らいだ。
「家で待っていてくださいと伝えたのに、なにかあったんですか? 今はどこにいるんでしょう、迎えにいくので教えてください」
「どこだっていいだろ」
「ツカサ?」
ついぶっきらぼうな返答をしてしまい、いけないと気を取りなおす。八つ当たりしたいわけじゃないんだ。
努めて明るい声音で祝いの言葉を告げる。
「姫様と婚約したんだって? よかったじゃん。玉の輿ってやつ?」
「よくありませんよ。勝手なことをされて大迷惑を被っています」
「そのまま受けちゃえよ、その方がカリオスにとって絶対にいい」
「……本気で言っているんですか?」
カリオスの声がワントーン低くなる。怒ってるなー……俺は畳みかけるように言葉を連ねた。
「うん。俺と一緒にいたっていいことないし、カリオスは人間社会で暮らした方が絶対にいい」
「僕が好きなのはツカサです。他の人間はどうでもいい。何度も伝えましたよね? 永遠にツカサと一緒にいたいと」
「そんなの気の迷いかもしれないだろ? 実際に仲のいいヤツらや兄弟に旅立たれてみたら、きっとその時後悔する」
「ツカサ……何故ですか? 僕と貴方は同じ気持ちだったはずです。それとも僕は貴方に嫌われるようなことをしましたか?」
嫌いだって言ってやろうかと思った。その方がカリオスだって、前向きに姫様との結婚を考えられるかもしれない。俺への気持ちは叶わなかった恋として、むしろ気の迷いと考えてもらった方が、憂いがなくていい。
けれど言おうとするたびに口が縫いつけられたのかと思うほどに開けなくなって、俺はついに諦めた。どうしても言えなかった。だって。だって俺は……
「……お前もいつか俺を置いていくだろ」
「ツカサ! そんなことは絶対に」
「じゃあなカリオス。今までありがとう」
これ以上カリオスの言葉を聞きたくない。俺はカリオスの言葉を強引に打ち切ると、呼び石の魔力を抜きとって異空間にほおりこんだ。
手に持ったままだった勇者人形を机の上に置いて、日記帳を開く。気持ちの整理をつけたかった。
書き終えたら、今度こそ眠ることにしよう。長い永い眠りにつくことにしよう。カリオスと、ついでにダークレイが永眠するまで、たっぷりと。
半年にも満たない間だったけど、楽しかったよカリオス。
お前はすごいよ。俺は恋を知った。お前に教えられたんだ。自分を誤魔化せるなんておごった考えだった。俺はとっくに、お前のことが好きだった。
「あ、れ?」
ポタリと紙面に水滴が落ちる。はは、目にゴミでも入ったかな? 冷暖房とついでに空気洗浄もバッチリな部屋のはずなんだけど。
次から次へと溢れる涙に邪魔されて、続きが書けない。仕方なく筆を置く。
あーあ。俺は本当にバカだなー。自ら幸せを手放すなんて。
カリオスだって俺のことを好いてくれている。他の誰よりも大切だって言ってくれた。それは本当のことだろう。
今まで一緒に暮らして、カリオスが本気で俺のことを好きでいてくれてるのはわかってるんだ。
……だけどな。怖かったんだ。いつかアイツが去っていくかもしれないと、チラリとでも頭に過ぎるともうダメだった。
彼が俺を置いていくかもしれないことが。おかしくなってしまうことが。永遠に眠って二度と起きなくなることが。
気が狂うほどに恐ろしいことだと思ったんだ。
もう、いい。もう悔いはない。
俺は恋を知った。切なくて、信じられないほどドキドキして、自分の思う通りにならなくて。
カリオスが側にいる、それだけで意味もなく見つめてしまって、そわそわして、触られたりなんかしたら叫びだしたくなってしまう。
これが、恋か。こういう気持ちが、恋なんだな。俺はずいぶん前からカリオスに恋に落ちていたらしい。
気づかなかったわ、俺ってたいそう鈍感なヤツだったんだな。さよならを言うまで自覚できなかったなんて。
……できることならアイツに好きって一言言えたらよかったけど。
でも、いいんだ。それはカリオスの未来のお嫁さんに言ってもらえばいいさ。
アイツは人間の中で、人間として生きていくのが似合ってるよ。それがきっと、カリオスにとって一番幸せな道だ。
バイバイ、カリオス。俺はお前が寿命を全うするまで、少し眠るよ。
そしてお前の一生が終わった後に、今度こそ死のうと思う。
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