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13 アルトに弟子ができました
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ずかずかと宿の中に踏みこんできた彼を半眼で見やったアルトは、宿の店員に一言告げた。
「あの、この人勝手につけてきたんです。追いだしてもらえますか?」
「ちげえよ! いや違くないかもしれないが、金なら持ってる! なんなら俺もここでメシ食うし、客だから追いだす必要ないぜ」
話を振られた店員はオロオロと二人を見比べている。
「あー、お客さん。揉め事を起こすのであれば店から出ていってもらえないか。喧嘩ならよそでやっておくれ」
「いやいや、揉め事なんてとんでもない。ちょっとした仲間内での行き違いってやつだ。店員、気にしないでくれ」
場をとりなしたフェリックスが、隣の椅子をひいた。
「さあ、少年よ。ここに座って注文してくれ。なんなら俺が食事代を出そう」
「いいのか兄さん、恩にきるぜ!」
少年は嬉々として席に着く。アルトのわざとらしい笑顔に青筋が浮いた。
「勝手に話をすすめないでくれるかな?」
「まあ待て。お前相手にここまで粘るとは、なかなか見所がある少年じゃないか。この先も勝手についてきそうな気概があるぞ、ちゃんと話をした方がよいのではないか?」
「はあ……」
少年は遠慮なく注文を済ませると、悄然と肩を落とすアルトリオに身を乗りだした。
「俺はレイヤードっていうんだ。気軽にレイって呼んでくれ。普段は賞金首をしてる。剣は我流だがそれなりに使えるし、罠を張ったり斥候するのも得意だ。なあ、旅人の旦那、役にたつから連れてってくれよ。そして俺に法術を教えてくれ」
レイの真剣さに向きあう気になったのか、アルトは居住まいを正した。
「あのさ、法術はそんなに簡単に覚えられるものではないんだ。ある程度使えるようになるためには年単位の時間が必要だし」
「どんなに時間がかかっても、やると決めたからには俺はやってやるぜ!」
「難しいよ? 君は平民だし、勉強するのは苦手なんじゃないか?」
「馬鹿にすんなよ、俺は強くなれるなら石に齧りついてでもやり遂げてやる」
「俺は教えるの上手くないと思うし」
「法術なんてすげえの、この町で見かけたのはじめてなんだ。旦那を逃したら次いつ習えるチャンスがくるかわかんねえ。ぜってぇついてく」
「そう、決意は固いんだね。そうか……少し待ってもらえる?」
アルトリオは杖をとりだすと予見を行使した。ミリアが目を凝らしてみていると、杖にはまっている青色の石がわずかにぼおっと光った気がした。
あ、あれ? 光ってるような、そうでないような……すぐ消えちゃった。
「……わかった。ただし条件がある」
「おう! なんでも聞いてやる!」
「君に課題を出す。この本を読んで、一ヶ月以内に法術の行使を目で認識できるようになること。それができなければ俺は君に法術を教えない」
「本!? 俺、字なんて読めねえけど」
「法術を理解するために字を読むことは必須だよ。できないなら諦めてくれ」
「できる、やる!」
レイヤードはひったくるように本を受けとると、取られまいとするかのように腕の中に抱き抱えた。
早速本を読もうとページを開くが、眉間に皺がよるばかりで一ページも進まない。そのうちに料理がきて、それでも読み続けようとするレイヤードをアルトリオが止めた。
「本を汚したら弁償してもらうよ。食事をするか、本を読むかどっちかにするんだ」
レイヤードは渋々本を片づけ、すごい勢いで料理を食べはじめた。ミリアは彼の、よくいえば豪快、悪くいえば品のない食べ方に目を白黒させる。
「んだよてめえ」
ジッと見ていたミリアはレイヤードにガンつけられて、わたわたと手を振る。
「なんでもないよ! そんなに早く食べて、喉に詰まらせたりしないのかなって思っただけ」
「んなヘマすっかよ。ごっそさん! 今日はお前らここに泊まるんだろ? 俺また明日の朝来るわ! そうだ、師匠の名前教えてくれ」
「……アルトリオ」
「アルトリオ師匠! よろしくな!」
レイヤードは一方的に握手してアルトリオの手を上下にブンブン振ると、嵐のように去っていった。
「……はあ」
アルトリオは肩を落として、とぼとぼと部屋に戻っていった。
*
その日の夜、ミリアが何気なく宿の窓から庭を覗きこむと、アルトが夜風に当たっているのが見えた。
ミリアは本を閉じて上着を羽織る。
「ラジェ、私ちょっとアルトと話をしてくる」
「庭?」
「そう」
「わかった」
ラジェはベッドに寝転んだままヒラリと手を振った。ミリアもそれに手を振りかえして階下へ向かう。
「アルト、なにしてるの?」
「やあミリア。少し考え事をね」
「レイのこと?」
「まあ、そうだね」
アルトは苦笑いをした。腰かけていたベンチの空いている席を指す。
「座る?」
「それじゃ、お邪魔するね」
ミリアが腰かけると、アルトは自分のマフラーをミリアに譲ってくれた。
「どうぞ。夜は冷えるから」
「ありがとうアルト、大丈夫?」
「心配かけたみたいだね、ごめん」
「ううん、それはいいんだけど」
「自国内であればいくらでも逃げようはあったんだけどね。ここはアーガルシアだし、問題は起こしたくないんだ。それに彼にやる気があるのも、役に立ってくれそうなのも本当のことだし……まあ、ちょっと疲れたかな」
そう言って、ベンチの背もたれにズルズルともたれかかったアルト。ミリアは少し考えて、届きそうな距離にあるアルトリオの頭を撫でてみた。
「お疲れ様」
「うん……」
アルトリオは抵抗もせず撫でられている。ミリアは、柔らかそうに見えて触ると意外にしっかりとした金茶色の髪の感触を楽しんだ。
「キルフェスお兄様がね。私が落ちこんでいると、こうやって頭を撫でてくれるの」
「そうなんだ。俺は一番お兄ちゃんだからなあ、撫でてくれたのは母上かな」
「アルトのお母様はどんな方なの?」
「そうだなあ、ミリアとちょっと似てるよ。よく笑うところとか、いいところのお嬢様だったはずなのにお転婆なところとか」
「それ、褒めてる?」
「褒めてる褒めてる」
口元を緩めながらそう言うアルトは、思いがけない提案をした。
「ねえ、俺もミリアの頭を撫でてもいい?」
「えっ」
「実家にいる愛犬の毛並みの色とそっくりなんだよね。懐かしいなあ」
犬とそっくり……ミリアは少しドキッとしたのに損した気分だ。
「どうぞ」
「では失礼して……うわ、ラッキーと全然違う。サラサラふわふわだね」
ミリアとしては複雑な気分だったけど、アルトは少し元気になったみたいだ。
よかった。アルトにはやっぱり笑っててほしいもんね。
「ねえ、レイに渡したあの本はどのくらい難しい本なの?」
「あの本は法術のさわりだけ書いてある、いわゆる入門書だ。ゼネルバ語が問題なく読めるなら、寝る前に読んで一週間もあれば読み終えると思うよ。読み終えたとしても、深く理解をしないと法術を視ることはできない。字が読めないって言ってたから無理かもしれないね」
「そうなんだ」
「一月も経てば、王都も目前だ。そこにたどり着く頃までの縁になるかもな。まあ、レイのがんばり次第ではもしかしたら読み解くこともあるかもしれない。そうなったら腹をくくるよ」
あと一月で、王都……私、今のまま、身を守る術をもたないままで向かって大丈夫かな? やっぱり私も法術を使えるようになりたい。
「そうだアルト、わたしラジェからもらった法術の本を読み終わったよ。あまり意味が理解できなかったから、次はゼネルバ語の方を読んでみるつもり」
「うん、がんばって。わからないところがあったらなんでも聞いて」
「ありがとう。それでね、今日アルトが予見を使っていた時、青色の石が光ってたようにみえたんだけど、それって」
アルトはバッと身を起こすと、ミリアの両肩を掴んだ。
「ええっ!? ミリア、本当に?」
「う、うん。気のせいかもしれないってくらいの弱い光だったけど、たぶん」
「それってすごいことだよミリア、見えない人は三年かけても見えるようにならないんだ。法術を使える人口が増えないのは、そこで挫折する人が多いからってくらい最初の一歩が難しいんだ。それをたったの一ヶ月足らずで発現させるなんて、本当にすごい」
アルトは目を輝かせてミリアを褒め称えた。ミリアは褒められて嬉しくて、むずむずと口角を上げてしまう。
「ラジェにいっぱい聞いて、それでなんとか一通り理解できたんだ。ラジェ優しいんだよ、無表情で淡々としてて説明もわかりにくいんだけど、聞いたら必ず答えてくれるの」
「そうなんだ。俺にも聞いてくれていいからね」
「レイに怒られそう、俺の師匠だ! って」
「そうかな? だとしても、俺はレイより君に法術を覚えてもらいたい。君はこれから危険な王都に行くんだ、身を守る手段はあった方がいい」
ミリアはコクリとうなずき、アルトの若草色の瞳と目線を合わせた。
「そうだね。よろしくお願いします、アルト師匠!」
「師匠はやめて……」
がっくりと肩を落としたアルトが膝を抱えて落ちこんでしまったので、ミリアは慰めるためにまた彼の頭を撫でることになった。
「あの、この人勝手につけてきたんです。追いだしてもらえますか?」
「ちげえよ! いや違くないかもしれないが、金なら持ってる! なんなら俺もここでメシ食うし、客だから追いだす必要ないぜ」
話を振られた店員はオロオロと二人を見比べている。
「あー、お客さん。揉め事を起こすのであれば店から出ていってもらえないか。喧嘩ならよそでやっておくれ」
「いやいや、揉め事なんてとんでもない。ちょっとした仲間内での行き違いってやつだ。店員、気にしないでくれ」
場をとりなしたフェリックスが、隣の椅子をひいた。
「さあ、少年よ。ここに座って注文してくれ。なんなら俺が食事代を出そう」
「いいのか兄さん、恩にきるぜ!」
少年は嬉々として席に着く。アルトのわざとらしい笑顔に青筋が浮いた。
「勝手に話をすすめないでくれるかな?」
「まあ待て。お前相手にここまで粘るとは、なかなか見所がある少年じゃないか。この先も勝手についてきそうな気概があるぞ、ちゃんと話をした方がよいのではないか?」
「はあ……」
少年は遠慮なく注文を済ませると、悄然と肩を落とすアルトリオに身を乗りだした。
「俺はレイヤードっていうんだ。気軽にレイって呼んでくれ。普段は賞金首をしてる。剣は我流だがそれなりに使えるし、罠を張ったり斥候するのも得意だ。なあ、旅人の旦那、役にたつから連れてってくれよ。そして俺に法術を教えてくれ」
レイの真剣さに向きあう気になったのか、アルトは居住まいを正した。
「あのさ、法術はそんなに簡単に覚えられるものではないんだ。ある程度使えるようになるためには年単位の時間が必要だし」
「どんなに時間がかかっても、やると決めたからには俺はやってやるぜ!」
「難しいよ? 君は平民だし、勉強するのは苦手なんじゃないか?」
「馬鹿にすんなよ、俺は強くなれるなら石に齧りついてでもやり遂げてやる」
「俺は教えるの上手くないと思うし」
「法術なんてすげえの、この町で見かけたのはじめてなんだ。旦那を逃したら次いつ習えるチャンスがくるかわかんねえ。ぜってぇついてく」
「そう、決意は固いんだね。そうか……少し待ってもらえる?」
アルトリオは杖をとりだすと予見を行使した。ミリアが目を凝らしてみていると、杖にはまっている青色の石がわずかにぼおっと光った気がした。
あ、あれ? 光ってるような、そうでないような……すぐ消えちゃった。
「……わかった。ただし条件がある」
「おう! なんでも聞いてやる!」
「君に課題を出す。この本を読んで、一ヶ月以内に法術の行使を目で認識できるようになること。それができなければ俺は君に法術を教えない」
「本!? 俺、字なんて読めねえけど」
「法術を理解するために字を読むことは必須だよ。できないなら諦めてくれ」
「できる、やる!」
レイヤードはひったくるように本を受けとると、取られまいとするかのように腕の中に抱き抱えた。
早速本を読もうとページを開くが、眉間に皺がよるばかりで一ページも進まない。そのうちに料理がきて、それでも読み続けようとするレイヤードをアルトリオが止めた。
「本を汚したら弁償してもらうよ。食事をするか、本を読むかどっちかにするんだ」
レイヤードは渋々本を片づけ、すごい勢いで料理を食べはじめた。ミリアは彼の、よくいえば豪快、悪くいえば品のない食べ方に目を白黒させる。
「んだよてめえ」
ジッと見ていたミリアはレイヤードにガンつけられて、わたわたと手を振る。
「なんでもないよ! そんなに早く食べて、喉に詰まらせたりしないのかなって思っただけ」
「んなヘマすっかよ。ごっそさん! 今日はお前らここに泊まるんだろ? 俺また明日の朝来るわ! そうだ、師匠の名前教えてくれ」
「……アルトリオ」
「アルトリオ師匠! よろしくな!」
レイヤードは一方的に握手してアルトリオの手を上下にブンブン振ると、嵐のように去っていった。
「……はあ」
アルトリオは肩を落として、とぼとぼと部屋に戻っていった。
*
その日の夜、ミリアが何気なく宿の窓から庭を覗きこむと、アルトが夜風に当たっているのが見えた。
ミリアは本を閉じて上着を羽織る。
「ラジェ、私ちょっとアルトと話をしてくる」
「庭?」
「そう」
「わかった」
ラジェはベッドに寝転んだままヒラリと手を振った。ミリアもそれに手を振りかえして階下へ向かう。
「アルト、なにしてるの?」
「やあミリア。少し考え事をね」
「レイのこと?」
「まあ、そうだね」
アルトは苦笑いをした。腰かけていたベンチの空いている席を指す。
「座る?」
「それじゃ、お邪魔するね」
ミリアが腰かけると、アルトは自分のマフラーをミリアに譲ってくれた。
「どうぞ。夜は冷えるから」
「ありがとうアルト、大丈夫?」
「心配かけたみたいだね、ごめん」
「ううん、それはいいんだけど」
「自国内であればいくらでも逃げようはあったんだけどね。ここはアーガルシアだし、問題は起こしたくないんだ。それに彼にやる気があるのも、役に立ってくれそうなのも本当のことだし……まあ、ちょっと疲れたかな」
そう言って、ベンチの背もたれにズルズルともたれかかったアルト。ミリアは少し考えて、届きそうな距離にあるアルトリオの頭を撫でてみた。
「お疲れ様」
「うん……」
アルトリオは抵抗もせず撫でられている。ミリアは、柔らかそうに見えて触ると意外にしっかりとした金茶色の髪の感触を楽しんだ。
「キルフェスお兄様がね。私が落ちこんでいると、こうやって頭を撫でてくれるの」
「そうなんだ。俺は一番お兄ちゃんだからなあ、撫でてくれたのは母上かな」
「アルトのお母様はどんな方なの?」
「そうだなあ、ミリアとちょっと似てるよ。よく笑うところとか、いいところのお嬢様だったはずなのにお転婆なところとか」
「それ、褒めてる?」
「褒めてる褒めてる」
口元を緩めながらそう言うアルトは、思いがけない提案をした。
「ねえ、俺もミリアの頭を撫でてもいい?」
「えっ」
「実家にいる愛犬の毛並みの色とそっくりなんだよね。懐かしいなあ」
犬とそっくり……ミリアは少しドキッとしたのに損した気分だ。
「どうぞ」
「では失礼して……うわ、ラッキーと全然違う。サラサラふわふわだね」
ミリアとしては複雑な気分だったけど、アルトは少し元気になったみたいだ。
よかった。アルトにはやっぱり笑っててほしいもんね。
「ねえ、レイに渡したあの本はどのくらい難しい本なの?」
「あの本は法術のさわりだけ書いてある、いわゆる入門書だ。ゼネルバ語が問題なく読めるなら、寝る前に読んで一週間もあれば読み終えると思うよ。読み終えたとしても、深く理解をしないと法術を視ることはできない。字が読めないって言ってたから無理かもしれないね」
「そうなんだ」
「一月も経てば、王都も目前だ。そこにたどり着く頃までの縁になるかもな。まあ、レイのがんばり次第ではもしかしたら読み解くこともあるかもしれない。そうなったら腹をくくるよ」
あと一月で、王都……私、今のまま、身を守る術をもたないままで向かって大丈夫かな? やっぱり私も法術を使えるようになりたい。
「そうだアルト、わたしラジェからもらった法術の本を読み終わったよ。あまり意味が理解できなかったから、次はゼネルバ語の方を読んでみるつもり」
「うん、がんばって。わからないところがあったらなんでも聞いて」
「ありがとう。それでね、今日アルトが予見を使っていた時、青色の石が光ってたようにみえたんだけど、それって」
アルトはバッと身を起こすと、ミリアの両肩を掴んだ。
「ええっ!? ミリア、本当に?」
「う、うん。気のせいかもしれないってくらいの弱い光だったけど、たぶん」
「それってすごいことだよミリア、見えない人は三年かけても見えるようにならないんだ。法術を使える人口が増えないのは、そこで挫折する人が多いからってくらい最初の一歩が難しいんだ。それをたったの一ヶ月足らずで発現させるなんて、本当にすごい」
アルトは目を輝かせてミリアを褒め称えた。ミリアは褒められて嬉しくて、むずむずと口角を上げてしまう。
「ラジェにいっぱい聞いて、それでなんとか一通り理解できたんだ。ラジェ優しいんだよ、無表情で淡々としてて説明もわかりにくいんだけど、聞いたら必ず答えてくれるの」
「そうなんだ。俺にも聞いてくれていいからね」
「レイに怒られそう、俺の師匠だ! って」
「そうかな? だとしても、俺はレイより君に法術を覚えてもらいたい。君はこれから危険な王都に行くんだ、身を守る手段はあった方がいい」
ミリアはコクリとうなずき、アルトの若草色の瞳と目線を合わせた。
「そうだね。よろしくお願いします、アルト師匠!」
「師匠はやめて……」
がっくりと肩を落としたアルトが膝を抱えて落ちこんでしまったので、ミリアは慰めるためにまた彼の頭を撫でることになった。
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