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自覚
39★
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はあはあと荒い息を吐く俺の腹から、べたつく液体を掬ったヴァレリオは、お尻の穴にそれを塗りつけた。
「……っ」
やっぱりそのつもりだよねえ……! 射精後の余韻もそこそこに、ギュッと体とお尻の穴を縮こませていると、彼はごそごそとサイドチェストを漁りはじめた。
「もっとしっかり濡らした方がいいな、これを使おう」
「なに、それ」
「肌が荒れた時につけるオイルだ」
フワリと僅かに甘い花の香りがするそれを、ヴァレリオは手のひらに垂らす。たっぷりとした量のオイルは手の中で温められた後、俺のお尻に塗りたくられた。
「うう……っ」
「見えにくいな……クイン、すまないがうつ伏せになってくれないか」
「……こう?」
体を反転させて、臀部を高く上げて背中を逸らすと、ヴァレリオが息をのむ気配を感じた。尻尾が所在なく揺らめいてしまう。
「これは……大変けしからん眺めだ……」
「ん……ねえ、俺も恥ずかしいんだから、あんまり見ないでくれよ」
「すまない」
ヴァレリオも尻尾を振りながら、俺の秘密の場所に指を当てて、指先を潜りこませてきた。
「うっ」
「痛いか?」
「痛く、ない……」
痛くないけれど、違和感がすんばらしくある。ここは本来何かをいれる場所ではなく、出すための場所のはずだと突然我に返った。
「あのさ、やっぱり俺が手でイかせてあげようか……っん!?」
ぐっぐっと腹側を押しながら進んできた指先が、ある一点を押した時に、強烈な悦楽が体中を駆け巡った。
「ふ、え?」
「……ここがいいのか?」
「待ってヴァレリ……っあ、あっ! や、ひぁん!」
たて続けにしこりのある部分を押されて、甲高い声が上がる。ひえ、これ、ヤバいっ……なんか来る……っ!
ヴァレリオは俺の反応に気をよくして、水を得た魚のようにそこばかりを指先で引っかいた。だめ、これを続けられたら、またすぐイッてしまう……!
「やだ、ヴァレリオッ! よすぎて、むりぃ……!」
「なんて綺麗で妖艶なんだクイン……もっと乱れてくれ」
欲情の乗った声を耳元に吹きこまれ、ゾクゾクと体中が爪の先まで感じ入ってしまう。
イキたくなくて、ベッドを這いずって逃れようとするが、ヴァレリオに急所を抑えられてしまった。
リズミカルに擦られると、あっという間に俺の分身は硬度を増す。
前と後ろを同時に弄られて、逃げられないままどんどん気持ちよさが増していき、今にも縁から決壊しそうだ。
「あぁ、あああっ、も、許して……っ!」
「何度でもイクといい」
背後から覆いかぶさられて、耳の縁を甘噛みされるともう、ひとたまりもなかった。ぴゅるりと飛び出した白濁液は、ベッドシーツにパタパタと音を立てて落ちる。
「あ、はぁあ……」
また、イッてしまった。こんなに早く……呆然としている間にも指は増やされて、ナカをひろげられていた。
くちくちと下のお口から、羞恥心を苛むような音がたっている。
腰と尻尾を揺らめかせ、甘い責め苦に時々喘ぎを漏らしながら、ひたすら穴を拡張され続けた。
「んん……」
「どうだろうか、まだ解した方がよさそうか?」
「もういい、早く来てよ……」
俺が泣き言のように声を漏らすと、ヴァレリオがギジリとベッドを鳴らして、ぴっとりと怒張をお尻の穴に押しつけてきた。
「挿れるぞ……痛かったら言ってくれ」
「んっ……だいじょぶ、いたく……ない……っ」
驚いたことに、あれだけ大きなヴァレリオのモノは、すんなりとはいかずとも少しづつ、確実に俺の最奥目指して押し進められた。
お腹が熱い、ヴァレリオのペニスでみっちりと蓋をされて、中がいっぱいになる。一番奥まで収めると、彼は深く満足げな吐息を吐いた。
「ああ、クイン……素晴らしいよ、狭くて熱くて、吸いついてくる……っ」
「そんな、詳細な感想はいいから、早く動いてってば……っあん!」
お願いすると同時に腰を揺すられた。ずずず、と胎内を大きな質量が行き来している非日常感に、くらくらと目眩がしそうだ。
シーツに縋りつくようにして、抽送を受け入れた。ヴァレリオの怒張がいいところを押しつぶすたびに、甘やかな声が上がる。
「ふ、んぁ……あっ! はぁ」
「ああ、クイン……! すぐにイッてしまいそうだ」
「ん、いいよ……きて……っ、う、あ、ぁっあ!」
ヴァレリオが息を荒げながら腰の動きを速めた。どちゅどちゅと抉るように前立腺を擦られて、たまらなくなってギュッと彼の屹立を締めつけた。
「……っ、イクぞ……!」
「あ……っ!」
びゅーっと腹の奥に熱が注ぎ込まれる。俺もビクビクと背筋を震わせながら、中の刺激でイきそうになってしまった。
最後までやり遂げると、なぜだか達成感のようなものを感じて、俺は首を捻ってヴァレリオを見上げた。
「ふふ……気持ちよかった?」
「最高だ……もう少しつきあってくれ」
「……え? ぁ、やっ!?」
繋がったまま、ぐるりと体の向きを反転させられる。ヴァレリオの屹立の根元がググッと盛り上がり、お尻の中で膨張する気配を感じた。
「はあ、クイン……ずっと中にいたくなる心地よさだ」
「ちょっと待って、君……もしかして、抜けないの?」
「ん? ああ、狼や犬の獣人には鬼頭球があるだろう。もしや知らなかったのか?」
知識としては知っていたけれど、ヴァレリオもそうだとは意識していなかったから、寝耳に水の気分だ。え、本当に抜けないのか?
試しに腰を引いてみるけれど、ヴァレリオの腰も一緒についてきた。彼はギラギラとした瞳で俺を見据え、口元に弧を描く。
「大胆だな、もっと揺すってみようか。貴方のいいところをもっと知りたい」
「あ、もう充分だって……ひゃ、あっ」
ずっぷりと陰茎を奥に入れたまま、小刻みに腰を揺すられると、じんわり中が気持ちよくってクセになりそうだ。
「このまま貴方が孕むくらい、たっぷりと中に注ぎたい……」
「やめてよ、そんな……ふぁ、あ、あん」
ヴァレリオの長い射精は、俺の腹が僅かに膨らみはじめるまで続いた。
ジリジリ与えられ続ける快感と、本当に孕まされそうなくらいの量の精液に、恐怖を感じて涙目になると、ヴァレリオは俺をあやすように目尻の涙を吸いとった。
「いやだ、俺のお腹壊れちゃう……」
「怖くないぞクイン、後で全部責任もって掻きだすから、安心してくれ」
「安心できないって、それ……! ぃあ、そこ突かないでぇ!」
「大丈夫だ、気持ちいいな、クイン」
「やだぁ、もうやめてよぉ……ひんっ」
ぐずぐずと泣きはじめる俺を、ヴァレリオは大層優しく甘やかした。耳や尻尾を優しくマッサージされて、その度に背中に電流が走る。
ずっと入りっぱなしの中が、性懲りも無く快感を拾う。きゅんきゅんと、ないはずの子宮が疼くような気さえしてきた。
もうずいぶん長い間気持ちいいのが続いていて、自分から腰をくねらせてしまいそうになるのを、必死で耐えている。
どのくらい時間が経ったのかわからないが、膨らんだ怒張が精液を吐き終えると、やっと甘い責め苦は終わった。陰茎が穴から抜けていく。
俺はホッと安堵の息を吐いた。これ以上続けられたら理性が崩壊して、なにを口走っていたかわからない。
もう後ちょっとでも続けられていたら、知らない扉が開いちゃっていた予感がした。
「クイン、こっちを向いてくれ」
俺の隣に寝転んだヴァレリオが、嬉しそうに破顔しながらキスをしかけてくる。俺はうっとりとした気分でそれを受け入れた。
「ん……」
俺のお腹が空気を読まずに空腹を訴えて鳴くまで、俺達は飽きることなくキスを続けていた。
「……っ」
やっぱりそのつもりだよねえ……! 射精後の余韻もそこそこに、ギュッと体とお尻の穴を縮こませていると、彼はごそごそとサイドチェストを漁りはじめた。
「もっとしっかり濡らした方がいいな、これを使おう」
「なに、それ」
「肌が荒れた時につけるオイルだ」
フワリと僅かに甘い花の香りがするそれを、ヴァレリオは手のひらに垂らす。たっぷりとした量のオイルは手の中で温められた後、俺のお尻に塗りたくられた。
「うう……っ」
「見えにくいな……クイン、すまないがうつ伏せになってくれないか」
「……こう?」
体を反転させて、臀部を高く上げて背中を逸らすと、ヴァレリオが息をのむ気配を感じた。尻尾が所在なく揺らめいてしまう。
「これは……大変けしからん眺めだ……」
「ん……ねえ、俺も恥ずかしいんだから、あんまり見ないでくれよ」
「すまない」
ヴァレリオも尻尾を振りながら、俺の秘密の場所に指を当てて、指先を潜りこませてきた。
「うっ」
「痛いか?」
「痛く、ない……」
痛くないけれど、違和感がすんばらしくある。ここは本来何かをいれる場所ではなく、出すための場所のはずだと突然我に返った。
「あのさ、やっぱり俺が手でイかせてあげようか……っん!?」
ぐっぐっと腹側を押しながら進んできた指先が、ある一点を押した時に、強烈な悦楽が体中を駆け巡った。
「ふ、え?」
「……ここがいいのか?」
「待ってヴァレリ……っあ、あっ! や、ひぁん!」
たて続けにしこりのある部分を押されて、甲高い声が上がる。ひえ、これ、ヤバいっ……なんか来る……っ!
ヴァレリオは俺の反応に気をよくして、水を得た魚のようにそこばかりを指先で引っかいた。だめ、これを続けられたら、またすぐイッてしまう……!
「やだ、ヴァレリオッ! よすぎて、むりぃ……!」
「なんて綺麗で妖艶なんだクイン……もっと乱れてくれ」
欲情の乗った声を耳元に吹きこまれ、ゾクゾクと体中が爪の先まで感じ入ってしまう。
イキたくなくて、ベッドを這いずって逃れようとするが、ヴァレリオに急所を抑えられてしまった。
リズミカルに擦られると、あっという間に俺の分身は硬度を増す。
前と後ろを同時に弄られて、逃げられないままどんどん気持ちよさが増していき、今にも縁から決壊しそうだ。
「あぁ、あああっ、も、許して……っ!」
「何度でもイクといい」
背後から覆いかぶさられて、耳の縁を甘噛みされるともう、ひとたまりもなかった。ぴゅるりと飛び出した白濁液は、ベッドシーツにパタパタと音を立てて落ちる。
「あ、はぁあ……」
また、イッてしまった。こんなに早く……呆然としている間にも指は増やされて、ナカをひろげられていた。
くちくちと下のお口から、羞恥心を苛むような音がたっている。
腰と尻尾を揺らめかせ、甘い責め苦に時々喘ぎを漏らしながら、ひたすら穴を拡張され続けた。
「んん……」
「どうだろうか、まだ解した方がよさそうか?」
「もういい、早く来てよ……」
俺が泣き言のように声を漏らすと、ヴァレリオがギジリとベッドを鳴らして、ぴっとりと怒張をお尻の穴に押しつけてきた。
「挿れるぞ……痛かったら言ってくれ」
「んっ……だいじょぶ、いたく……ない……っ」
驚いたことに、あれだけ大きなヴァレリオのモノは、すんなりとはいかずとも少しづつ、確実に俺の最奥目指して押し進められた。
お腹が熱い、ヴァレリオのペニスでみっちりと蓋をされて、中がいっぱいになる。一番奥まで収めると、彼は深く満足げな吐息を吐いた。
「ああ、クイン……素晴らしいよ、狭くて熱くて、吸いついてくる……っ」
「そんな、詳細な感想はいいから、早く動いてってば……っあん!」
お願いすると同時に腰を揺すられた。ずずず、と胎内を大きな質量が行き来している非日常感に、くらくらと目眩がしそうだ。
シーツに縋りつくようにして、抽送を受け入れた。ヴァレリオの怒張がいいところを押しつぶすたびに、甘やかな声が上がる。
「ふ、んぁ……あっ! はぁ」
「ああ、クイン……! すぐにイッてしまいそうだ」
「ん、いいよ……きて……っ、う、あ、ぁっあ!」
ヴァレリオが息を荒げながら腰の動きを速めた。どちゅどちゅと抉るように前立腺を擦られて、たまらなくなってギュッと彼の屹立を締めつけた。
「……っ、イクぞ……!」
「あ……っ!」
びゅーっと腹の奥に熱が注ぎ込まれる。俺もビクビクと背筋を震わせながら、中の刺激でイきそうになってしまった。
最後までやり遂げると、なぜだか達成感のようなものを感じて、俺は首を捻ってヴァレリオを見上げた。
「ふふ……気持ちよかった?」
「最高だ……もう少しつきあってくれ」
「……え? ぁ、やっ!?」
繋がったまま、ぐるりと体の向きを反転させられる。ヴァレリオの屹立の根元がググッと盛り上がり、お尻の中で膨張する気配を感じた。
「はあ、クイン……ずっと中にいたくなる心地よさだ」
「ちょっと待って、君……もしかして、抜けないの?」
「ん? ああ、狼や犬の獣人には鬼頭球があるだろう。もしや知らなかったのか?」
知識としては知っていたけれど、ヴァレリオもそうだとは意識していなかったから、寝耳に水の気分だ。え、本当に抜けないのか?
試しに腰を引いてみるけれど、ヴァレリオの腰も一緒についてきた。彼はギラギラとした瞳で俺を見据え、口元に弧を描く。
「大胆だな、もっと揺すってみようか。貴方のいいところをもっと知りたい」
「あ、もう充分だって……ひゃ、あっ」
ずっぷりと陰茎を奥に入れたまま、小刻みに腰を揺すられると、じんわり中が気持ちよくってクセになりそうだ。
「このまま貴方が孕むくらい、たっぷりと中に注ぎたい……」
「やめてよ、そんな……ふぁ、あ、あん」
ヴァレリオの長い射精は、俺の腹が僅かに膨らみはじめるまで続いた。
ジリジリ与えられ続ける快感と、本当に孕まされそうなくらいの量の精液に、恐怖を感じて涙目になると、ヴァレリオは俺をあやすように目尻の涙を吸いとった。
「いやだ、俺のお腹壊れちゃう……」
「怖くないぞクイン、後で全部責任もって掻きだすから、安心してくれ」
「安心できないって、それ……! ぃあ、そこ突かないでぇ!」
「大丈夫だ、気持ちいいな、クイン」
「やだぁ、もうやめてよぉ……ひんっ」
ぐずぐずと泣きはじめる俺を、ヴァレリオは大層優しく甘やかした。耳や尻尾を優しくマッサージされて、その度に背中に電流が走る。
ずっと入りっぱなしの中が、性懲りも無く快感を拾う。きゅんきゅんと、ないはずの子宮が疼くような気さえしてきた。
もうずいぶん長い間気持ちいいのが続いていて、自分から腰をくねらせてしまいそうになるのを、必死で耐えている。
どのくらい時間が経ったのかわからないが、膨らんだ怒張が精液を吐き終えると、やっと甘い責め苦は終わった。陰茎が穴から抜けていく。
俺はホッと安堵の息を吐いた。これ以上続けられたら理性が崩壊して、なにを口走っていたかわからない。
もう後ちょっとでも続けられていたら、知らない扉が開いちゃっていた予感がした。
「クイン、こっちを向いてくれ」
俺の隣に寝転んだヴァレリオが、嬉しそうに破顔しながらキスをしかけてくる。俺はうっとりとした気分でそれを受け入れた。
「ん……」
俺のお腹が空気を読まずに空腹を訴えて鳴くまで、俺達は飽きることなくキスを続けていた。
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