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自覚
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逃げるようにして医務室を後にした。対抗戦後の祝賀会が開かれるまでは、王城に来ないようにしよう。
仕事中のヴァレリオにでも出くわしたら、挙動不審な態度をとってしまいそうだ。
おかしいなあ、俺はもっとスマートに振るまえるはずなんだけど。
ヴァレリオを好きになってからというものの、叫んだり口ごもったりと、俺はどこかおかしいみたいだ。口も頭もスムーズに回る俺は、どこにいってしまったんだろう。
とにかく頭を冷やしたくて邸に帰ると、予想外の来客がいた。
ラテナが帰ってきた俺を迎え入れると、母様が領地から来ていると教えてくれる。
「えっ、母様が? まだ領地は雪で閉ざされているはずでしょう?」
「そのはずですが、至急クインシー様と話したいとのことで、いらっしゃったご様子です」
「そう……とにかく会って話を聞いてみるよ。今はどこにいるんだ?」
ティールームでお茶を飲みながら、くつろいでいると聞いたので、急ぎ向かう。
フィオナ母様は厚手のストールを膝に乗せた姿で、優雅にお茶を飲んでいた。金の髪に若草色の瞳、俺とよく似た容姿をしている。似ているのは俺の方だけどね。
「母様、ご無沙汰してるよ。いきなりシティーハウスに来るなんて、どういう風の吹きまわし?」
「あら、帰ってきたのねクインシー。だって貴方の一大事なのよ? 母として駆けつけなきゃと思って、雪の中を強行してきたの」
母様の言う一大事って……ヴァレリオとの婚約のことかな? きっとそうだろうね、人の恋愛話に首を突っこむのが大好きな人だから。
母様はカップを傾けてお茶を飲み干すと、ストールに半分埋もれるようにして膝に乗せていた、見覚えのあるぬいぐるみを取りだした。
「クインシー、貴方これ、大事なものじゃないの。ちゃんと持っていかなくちゃダメよ」
「俺を何歳だと思ってるんだ? 肌身離さず持ち歩いていたのは、昔の話だよ」
母様は古ぼけたモカブラウン色の兎のぬいぐるみを、俺に差しだした。
子どもの頃はこれがいっとうお気に入りで、眠る時はいつも抱きしめて、耳を撫でていた。
思えば俺の兎獣人好きは、ここからきているのかもしれないね。気づいたらすでにお気に入りだったから、気にしたことはなかったけれど。
俺が手を伸ばしてぬいぐるみを受けとると、母様は呆れたように半眼になる。
「やっぱり忘れているのね。これは貴方の大好きな、ヴィーからもらった思い出の品じゃないの」
「ヴィー?」
最近どこかで聞いた名前だ。どこで聞いたんだっけ……ダンジョンでの怒涛の出来事に衝撃を受けたせいか、パッと思いだせない。
母様はヒラヒラと手を振って、おかしくてたまらないといった調子で、コロコロと笑った。
「嫌だわ、本当に忘れているのね? あんなに離れるのが嫌だって泣いていたのに」
「だから何の話だよ、俺が覚えてないからってからかわないでくれ。幼い頃の話なら、しょうがないじゃないか」
ムッと口を尖らせて言い返すと、母様はもったいぶった口調で教えてくれた。
「ヴァレリオ・バルトフォスはね、私達の住むマーシャルの城に滞在していたことがあるのよ」
「そうなんだ」
やっぱりね、そうじゃないかと思ってたんだ。でもそれにしては、俺が覚えていないのはなんでなんだろうな?
「彼は痩せっぽっちで、いつもベッドの住人だった。そんな彼を、ヤンチャな子どもだった貴方は外に連れだして、ずいぶんと無茶をさせたわ」
「そうだっけ」
悪いけど、全然全く覚えがない……いや、ちょっと待ってくれ。
「痩せっぽっちで年上なのに頼りなくて、いつも俺と遊んでくれていた……ヴィー?」
「あら、覚えてるじゃないの」
印象も名前も違うからわからなかったけれど、母様の話により記憶を刺激されて、脳裏に思い出が蘇った。
彼はいつも庭で遊ぶ俺を、客室の窓から羨ましそうに見ていた。それで気になって、俺から声をかけたんだ。
『どうしてそんなに辛そうなの?』
『僕は肺が悪いから、じっとしてないと苦しくなるんだ』
『ふうん……でもさ、外に行きたいなら来ればいいんじゃない? そんな辛気臭い顔をしてたら、病気になっちゃうよ』
『だから僕はすでに病気で……うわっ、いきなり引っ張らないでくれ』
『行こう! 今日は木登りするんだ、いっちばん高いとこまで登るから見ててよ!』
ああ、そうだ。思いだした。黒髪黒耳で狼獣人のヴィー。俺の……初恋の人。
彼はイタズラばかりする俺に、いつも困った顔をしながら見守ってくれた。危ないことをする度に、自分も真っ青になって止めてくれた。
息が苦しくても、体調がとても悪い日でも、俺の話をなんでも興味深そうに聞いてくれて、優しく頭を撫でてくれた。
俺はたちまちヴィーのことが大好きになったけれど、彼は突然領地に帰ることになったんだ。幼い俺は納得できなくて、目が溶けるくらいに泣いた。
『ヴィー、なんで行っちゃうんだ! 俺のことが嫌いになったの!?』
『違うよ、僕はクーのことが大好きだよ。だけど元気になったから、いつまでもここにいる訳にはいかないんだ』
『……っわかんないよ、ずっと一緒にいて!』
『クー……僕が大人になったら、必ずクーに会いにいくから。僕の宝物をあげる』
『なにこれ……兎のぬいぐるみ?』
『僕の兎獣人の乳母が編んでくれたものなんだ。本当は狼のぬいぐるみがあったらよかったんだけど。それを僕だと思って大事にしてくれ。クーが立派な大人になる頃に、僕も騎士になってクーを迎えにいくよ』
ヴィーは行ってしまい、俺に残されたのは兎のぬいぐるみだけだった。
俺が立派な大人になればヴィーとまた会えると信じて、貴族らしく振る舞えるように努力した。
黒髪黒耳の狼獣人の少年を見かけるたび、ヴィーじゃないかと期待し、そして毎回その期待は裏切られた。
俺はいつしか黒髪黒耳の狼獣人を見ると、ヴィーと会えない辛さを感じて、胸が痛むようになった。
そんな俺を慰めてくれたのは、彼が残していった兎のぬいぐるみだった。俺は寂しい気持ちを埋めようとするたびに、兎のぬいぐるみの耳に触った。
ヴィーのことを思いだすと、会えないことが悲しくて余計に辛くなったので、思いだすことをやめた。
そして立派な貴族として義務を果たすために、豹獣人の女の子と婚約をした。
けれどちっとも彼女のことを好きになれなくて、俺は兎のぬいぐるみの耳を撫でながら、なぜだろうと考えた。
俺の気持ちを慰めてくれる兎の耳は好きだ……行き場のない虚しさから、いつしかそんな考えを抱くようになった……
『クインシー、どうしたの? そういえば対抗戦はもう終わったのですって? 疲れが出ているんじゃないかしら、少し休んだらどう」
呆然と過去の回想をしていた俺を、母様が気遣い声をかけてくれる。俺は半分意識を他所にやったまま首肯した。
「……うん、そうするよ」
「マーシャル領は二位だったそうね、おめでとう。あなたは本当によくやった、誇らしいわ。ゆっくり休みなさい」
俺は生返事をした後、ぬいぐるみを小脇に抱えて、ティールームから退出した。
仕事中のヴァレリオにでも出くわしたら、挙動不審な態度をとってしまいそうだ。
おかしいなあ、俺はもっとスマートに振るまえるはずなんだけど。
ヴァレリオを好きになってからというものの、叫んだり口ごもったりと、俺はどこかおかしいみたいだ。口も頭もスムーズに回る俺は、どこにいってしまったんだろう。
とにかく頭を冷やしたくて邸に帰ると、予想外の来客がいた。
ラテナが帰ってきた俺を迎え入れると、母様が領地から来ていると教えてくれる。
「えっ、母様が? まだ領地は雪で閉ざされているはずでしょう?」
「そのはずですが、至急クインシー様と話したいとのことで、いらっしゃったご様子です」
「そう……とにかく会って話を聞いてみるよ。今はどこにいるんだ?」
ティールームでお茶を飲みながら、くつろいでいると聞いたので、急ぎ向かう。
フィオナ母様は厚手のストールを膝に乗せた姿で、優雅にお茶を飲んでいた。金の髪に若草色の瞳、俺とよく似た容姿をしている。似ているのは俺の方だけどね。
「母様、ご無沙汰してるよ。いきなりシティーハウスに来るなんて、どういう風の吹きまわし?」
「あら、帰ってきたのねクインシー。だって貴方の一大事なのよ? 母として駆けつけなきゃと思って、雪の中を強行してきたの」
母様の言う一大事って……ヴァレリオとの婚約のことかな? きっとそうだろうね、人の恋愛話に首を突っこむのが大好きな人だから。
母様はカップを傾けてお茶を飲み干すと、ストールに半分埋もれるようにして膝に乗せていた、見覚えのあるぬいぐるみを取りだした。
「クインシー、貴方これ、大事なものじゃないの。ちゃんと持っていかなくちゃダメよ」
「俺を何歳だと思ってるんだ? 肌身離さず持ち歩いていたのは、昔の話だよ」
母様は古ぼけたモカブラウン色の兎のぬいぐるみを、俺に差しだした。
子どもの頃はこれがいっとうお気に入りで、眠る時はいつも抱きしめて、耳を撫でていた。
思えば俺の兎獣人好きは、ここからきているのかもしれないね。気づいたらすでにお気に入りだったから、気にしたことはなかったけれど。
俺が手を伸ばしてぬいぐるみを受けとると、母様は呆れたように半眼になる。
「やっぱり忘れているのね。これは貴方の大好きな、ヴィーからもらった思い出の品じゃないの」
「ヴィー?」
最近どこかで聞いた名前だ。どこで聞いたんだっけ……ダンジョンでの怒涛の出来事に衝撃を受けたせいか、パッと思いだせない。
母様はヒラヒラと手を振って、おかしくてたまらないといった調子で、コロコロと笑った。
「嫌だわ、本当に忘れているのね? あんなに離れるのが嫌だって泣いていたのに」
「だから何の話だよ、俺が覚えてないからってからかわないでくれ。幼い頃の話なら、しょうがないじゃないか」
ムッと口を尖らせて言い返すと、母様はもったいぶった口調で教えてくれた。
「ヴァレリオ・バルトフォスはね、私達の住むマーシャルの城に滞在していたことがあるのよ」
「そうなんだ」
やっぱりね、そうじゃないかと思ってたんだ。でもそれにしては、俺が覚えていないのはなんでなんだろうな?
「彼は痩せっぽっちで、いつもベッドの住人だった。そんな彼を、ヤンチャな子どもだった貴方は外に連れだして、ずいぶんと無茶をさせたわ」
「そうだっけ」
悪いけど、全然全く覚えがない……いや、ちょっと待ってくれ。
「痩せっぽっちで年上なのに頼りなくて、いつも俺と遊んでくれていた……ヴィー?」
「あら、覚えてるじゃないの」
印象も名前も違うからわからなかったけれど、母様の話により記憶を刺激されて、脳裏に思い出が蘇った。
彼はいつも庭で遊ぶ俺を、客室の窓から羨ましそうに見ていた。それで気になって、俺から声をかけたんだ。
『どうしてそんなに辛そうなの?』
『僕は肺が悪いから、じっとしてないと苦しくなるんだ』
『ふうん……でもさ、外に行きたいなら来ればいいんじゃない? そんな辛気臭い顔をしてたら、病気になっちゃうよ』
『だから僕はすでに病気で……うわっ、いきなり引っ張らないでくれ』
『行こう! 今日は木登りするんだ、いっちばん高いとこまで登るから見ててよ!』
ああ、そうだ。思いだした。黒髪黒耳で狼獣人のヴィー。俺の……初恋の人。
彼はイタズラばかりする俺に、いつも困った顔をしながら見守ってくれた。危ないことをする度に、自分も真っ青になって止めてくれた。
息が苦しくても、体調がとても悪い日でも、俺の話をなんでも興味深そうに聞いてくれて、優しく頭を撫でてくれた。
俺はたちまちヴィーのことが大好きになったけれど、彼は突然領地に帰ることになったんだ。幼い俺は納得できなくて、目が溶けるくらいに泣いた。
『ヴィー、なんで行っちゃうんだ! 俺のことが嫌いになったの!?』
『違うよ、僕はクーのことが大好きだよ。だけど元気になったから、いつまでもここにいる訳にはいかないんだ』
『……っわかんないよ、ずっと一緒にいて!』
『クー……僕が大人になったら、必ずクーに会いにいくから。僕の宝物をあげる』
『なにこれ……兎のぬいぐるみ?』
『僕の兎獣人の乳母が編んでくれたものなんだ。本当は狼のぬいぐるみがあったらよかったんだけど。それを僕だと思って大事にしてくれ。クーが立派な大人になる頃に、僕も騎士になってクーを迎えにいくよ』
ヴィーは行ってしまい、俺に残されたのは兎のぬいぐるみだけだった。
俺が立派な大人になればヴィーとまた会えると信じて、貴族らしく振る舞えるように努力した。
黒髪黒耳の狼獣人の少年を見かけるたび、ヴィーじゃないかと期待し、そして毎回その期待は裏切られた。
俺はいつしか黒髪黒耳の狼獣人を見ると、ヴィーと会えない辛さを感じて、胸が痛むようになった。
そんな俺を慰めてくれたのは、彼が残していった兎のぬいぐるみだった。俺は寂しい気持ちを埋めようとするたびに、兎のぬいぐるみの耳に触った。
ヴィーのことを思いだすと、会えないことが悲しくて余計に辛くなったので、思いだすことをやめた。
そして立派な貴族として義務を果たすために、豹獣人の女の子と婚約をした。
けれどちっとも彼女のことを好きになれなくて、俺は兎のぬいぐるみの耳を撫でながら、なぜだろうと考えた。
俺の気持ちを慰めてくれる兎の耳は好きだ……行き場のない虚しさから、いつしかそんな考えを抱くようになった……
『クインシー、どうしたの? そういえば対抗戦はもう終わったのですって? 疲れが出ているんじゃないかしら、少し休んだらどう」
呆然と過去の回想をしていた俺を、母様が気遣い声をかけてくれる。俺は半分意識を他所にやったまま首肯した。
「……うん、そうするよ」
「マーシャル領は二位だったそうね、おめでとう。あなたは本当によくやった、誇らしいわ。ゆっくり休みなさい」
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