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28 新たな情報
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自室に戻ったアレッタは、ルーチェ、マイムと共に先ほど出た情報について話しあった。
「ねえねえ、さっき闇堕ちエストが言ってた紫の髪の花妖精ってもしかしたらロイスのこと?」
ルーチェの質問に、マイムは頷きを返す。
「そうだと思いますよ、ルーチェさん。紫の髪の花妖精は時々見かけますが、長身で男性の花妖精で王宮に出入りできるとなると、正直なところロイス様しか当てはまらないと思います」
「私もさっきの人物像にはロイスが当てはまると思ったわ。紫の髪の男性の花妖精ってそんなにいないよね?」
「いませんよ。私もロイス様じゃないかと真っ先に疑いました」
アレッタとマイムの間で話がまとまっているのを聞いてルーチェは首を捻った。
「んー、ロイスがそんなことしそうに思えないけど、一応話を聞きにいってみる?」
「そうだよね、私もそこが気になっているの。どうしてロイスがメイド長を操ったり私に毒を盛ったりする必要があるのかな」
マイムはヒソヒソ声で話しだす。
「私もそこはわかりませんけど、ロイス様は元人間です。元人間の妖精は悪意を持って他者を傷つけることができるって噂話を聞いたことがあります」
「ええ? そうなの?」
マイムはしっかりと頷いた。元人間の妖精さんは純粋な妖精さんとはちょっと違う存在なんだね。
「そうだとしてもさ、やっぱりわかんないよ。だってロイスは殿下の味方なわけじゃん? なんで殿下の大事なアレッタを傷つける必要があるわけ?」
「さあ、それは……わかりかねますが」
ここで三人で話をしても埒があかないと思ったアレッタは、いったん今日はお開きにしようと提案した。
「ここで私達だけで考えてもちゃんとした答えは出ないと思うわ。今日はもう遅いし明日私がロイスと話をしてみるよ」
「うん、そうしよっか。話する時は私も着いてくからね! じゃあ今日はこれで解散っ!」
「お疲れ様でしたアレッタ様、ルーチェさん。明日こそ事件が解決するといいですね」
彼女達が去った部屋で寝る準備を整えたアレッタはバルコニーに出た。夜景を見ながら明日ロイスに話す内容を考えてみる。
ロイスはとても頭がいい人だそうだし、もし誤魔化そうとされたら普通に話をしても犯人だってわからないかもしれない……どうしたらいいかな、なんて話そう。
アレッタも意外な情報に混乱しているらしくいくら考えてもいい答えが浮かばない。
仕方ない、また明日考えるしかないよね。諦めてベッドに横になることにした。
頭をたくさん使って疲れたしすぐに眠れるんじゃないかなという期待とは裏腹に、巡る思考が眠気を遠くに吹き飛ばしてしまう。
本当にロイスが私に毒を? 私にも優しく接してくれたし、ユースに対しても人一倍忠誠心が強い方なのに……
それに、もしも本当にロイスが犯人だったとしたら、ユースはどう思うだろう。
あの二人は仲がよくて信頼しあっている感じがしたし……やっぱり信じられないよ、エストレアが見たのはロイスによく似た別人なんじゃないかな?
身近な人に悪意を向けられているかもしれないと思うとなんだか急に怖くなってきて、居ても立っても居られない。
アレッタはガバッとベッドから起き上がると、見苦しくないように上掛けを羽織り夜の廊下に飛びだした。
「ア、アレッタ様? どうされたんすか?」
護衛の花妖精がビックリした顔で、もたれかかっていた柱から身を起こした。
「ごめんなさい、どうしてもユースのところに行きたくなって。案内してもらってもいい?」
「はあ、いいっすよ。こっちっす」
彼は怪訝そうにしながらも道案内を買ってでてくれた。ありがたい。
夜の廊下はしんとしていて、ところどころに配置されているランプが静かにまたたいていた。
ユースのお仕事を邪魔することになるかもしれない……でももし本当にロイスが犯人だったら、ロイスと共に仕事をしているはずのユースの身も危ないかもしれないわ。
アレッタは気力を奮い立たせて夜の廊下を急いだ。
廊下を何度か曲がってしばらく進むと、わずかに扉が開き部屋の明かりが漏れている一室があった。扉の前には護衛が立っている。
「あ、やっぱりこっちにいそうっすね」
アレッタ付きの護衛くんがそう言うなり、アレッタはその部屋に駆け寄った。
「ユース!」
バンと扉を開け放って中に飛びこむと、机の前に座って書類を覗きこむユースと、その手元を一緒に見ていたロイスがアレッタの方を振り向いた。
「アレッタ? なにかあったのか?」
ユースは立ちあがり、護衛と一緒にいるアレッタの姿を確認すると素早く廊下を見渡した。
「あ、ごめんなさい、なにもないの。ないけれど……ちょっと、ユースに会いたくなっちゃった、というか……あはは」
ま、まさかロイスにも会えちゃうなんて……いやお仕事中なら一緒にいてもおかしくはないんだけど、まだ心の準備ができてなかったわ……!
チラリとロイスに視線を走らせつつ誤魔化し笑いをしていると、ユースはやはりなにかあったと察したようだった。
「アレッタ、そんな焦った顔で何もないなどと言っても説得力はないな。なにか俺に伝えたいことがあるんだろう。ロイス、いったん席を外してくれないか」
「しかし殿下、こちらは近日中に仕上げたい案件では?」
「ああ、もちろん期限までには終わらせよう。だがそれは今でなくともいい。ロイスも長くつきあわせて悪いな、少し休憩にしよう。お茶を一杯飲んだらまた戻ってきてくれ」
ロイスはアレッタとユースを見比べ、アレッタの顔色が悪いことを確認するとしばしの沈黙の後了承した。
「……かしこまりました。こんなに顔色の悪いアレッタ嬢を放っておける殿下ではありませんよね。アレッタ嬢、大丈夫ですか?」
「あの、体調はなんともないんです。すみません、忙しい時にお邪魔してしまって」
ロイスはアレッタを気遣うようにニコリと微笑んだ。
「かまいませんよ。殿下、言いつけ通りお茶をいただいたらすぐに戻って参りますが、それでよろしいのですか?」
「ああ。すまないな」
アレッタは部屋を出ていくロイスの後ろ姿をまじまじと凝視した。ロイスは至っていつも通りだ。アレッタは先程までの猜疑心がしおしおと萎んでいくのを感じた。
あんなに親切で紳士なロイスが、本当に私に毒を盛ったの? にわかには信じられないよ……
「アレッタ、君もお茶を飲むか? それとも少し散歩でもした方が気分が晴れるか?」
青褪めるアレッタを心配そうに見つめるユース。アレッタは震える手でユースを外に連れだした。
「ねえねえ、さっき闇堕ちエストが言ってた紫の髪の花妖精ってもしかしたらロイスのこと?」
ルーチェの質問に、マイムは頷きを返す。
「そうだと思いますよ、ルーチェさん。紫の髪の花妖精は時々見かけますが、長身で男性の花妖精で王宮に出入りできるとなると、正直なところロイス様しか当てはまらないと思います」
「私もさっきの人物像にはロイスが当てはまると思ったわ。紫の髪の男性の花妖精ってそんなにいないよね?」
「いませんよ。私もロイス様じゃないかと真っ先に疑いました」
アレッタとマイムの間で話がまとまっているのを聞いてルーチェは首を捻った。
「んー、ロイスがそんなことしそうに思えないけど、一応話を聞きにいってみる?」
「そうだよね、私もそこが気になっているの。どうしてロイスがメイド長を操ったり私に毒を盛ったりする必要があるのかな」
マイムはヒソヒソ声で話しだす。
「私もそこはわかりませんけど、ロイス様は元人間です。元人間の妖精は悪意を持って他者を傷つけることができるって噂話を聞いたことがあります」
「ええ? そうなの?」
マイムはしっかりと頷いた。元人間の妖精さんは純粋な妖精さんとはちょっと違う存在なんだね。
「そうだとしてもさ、やっぱりわかんないよ。だってロイスは殿下の味方なわけじゃん? なんで殿下の大事なアレッタを傷つける必要があるわけ?」
「さあ、それは……わかりかねますが」
ここで三人で話をしても埒があかないと思ったアレッタは、いったん今日はお開きにしようと提案した。
「ここで私達だけで考えてもちゃんとした答えは出ないと思うわ。今日はもう遅いし明日私がロイスと話をしてみるよ」
「うん、そうしよっか。話する時は私も着いてくからね! じゃあ今日はこれで解散っ!」
「お疲れ様でしたアレッタ様、ルーチェさん。明日こそ事件が解決するといいですね」
彼女達が去った部屋で寝る準備を整えたアレッタはバルコニーに出た。夜景を見ながら明日ロイスに話す内容を考えてみる。
ロイスはとても頭がいい人だそうだし、もし誤魔化そうとされたら普通に話をしても犯人だってわからないかもしれない……どうしたらいいかな、なんて話そう。
アレッタも意外な情報に混乱しているらしくいくら考えてもいい答えが浮かばない。
仕方ない、また明日考えるしかないよね。諦めてベッドに横になることにした。
頭をたくさん使って疲れたしすぐに眠れるんじゃないかなという期待とは裏腹に、巡る思考が眠気を遠くに吹き飛ばしてしまう。
本当にロイスが私に毒を? 私にも優しく接してくれたし、ユースに対しても人一倍忠誠心が強い方なのに……
それに、もしも本当にロイスが犯人だったとしたら、ユースはどう思うだろう。
あの二人は仲がよくて信頼しあっている感じがしたし……やっぱり信じられないよ、エストレアが見たのはロイスによく似た別人なんじゃないかな?
身近な人に悪意を向けられているかもしれないと思うとなんだか急に怖くなってきて、居ても立っても居られない。
アレッタはガバッとベッドから起き上がると、見苦しくないように上掛けを羽織り夜の廊下に飛びだした。
「ア、アレッタ様? どうされたんすか?」
護衛の花妖精がビックリした顔で、もたれかかっていた柱から身を起こした。
「ごめんなさい、どうしてもユースのところに行きたくなって。案内してもらってもいい?」
「はあ、いいっすよ。こっちっす」
彼は怪訝そうにしながらも道案内を買ってでてくれた。ありがたい。
夜の廊下はしんとしていて、ところどころに配置されているランプが静かにまたたいていた。
ユースのお仕事を邪魔することになるかもしれない……でももし本当にロイスが犯人だったら、ロイスと共に仕事をしているはずのユースの身も危ないかもしれないわ。
アレッタは気力を奮い立たせて夜の廊下を急いだ。
廊下を何度か曲がってしばらく進むと、わずかに扉が開き部屋の明かりが漏れている一室があった。扉の前には護衛が立っている。
「あ、やっぱりこっちにいそうっすね」
アレッタ付きの護衛くんがそう言うなり、アレッタはその部屋に駆け寄った。
「ユース!」
バンと扉を開け放って中に飛びこむと、机の前に座って書類を覗きこむユースと、その手元を一緒に見ていたロイスがアレッタの方を振り向いた。
「アレッタ? なにかあったのか?」
ユースは立ちあがり、護衛と一緒にいるアレッタの姿を確認すると素早く廊下を見渡した。
「あ、ごめんなさい、なにもないの。ないけれど……ちょっと、ユースに会いたくなっちゃった、というか……あはは」
ま、まさかロイスにも会えちゃうなんて……いやお仕事中なら一緒にいてもおかしくはないんだけど、まだ心の準備ができてなかったわ……!
チラリとロイスに視線を走らせつつ誤魔化し笑いをしていると、ユースはやはりなにかあったと察したようだった。
「アレッタ、そんな焦った顔で何もないなどと言っても説得力はないな。なにか俺に伝えたいことがあるんだろう。ロイス、いったん席を外してくれないか」
「しかし殿下、こちらは近日中に仕上げたい案件では?」
「ああ、もちろん期限までには終わらせよう。だがそれは今でなくともいい。ロイスも長くつきあわせて悪いな、少し休憩にしよう。お茶を一杯飲んだらまた戻ってきてくれ」
ロイスはアレッタとユースを見比べ、アレッタの顔色が悪いことを確認するとしばしの沈黙の後了承した。
「……かしこまりました。こんなに顔色の悪いアレッタ嬢を放っておける殿下ではありませんよね。アレッタ嬢、大丈夫ですか?」
「あの、体調はなんともないんです。すみません、忙しい時にお邪魔してしまって」
ロイスはアレッタを気遣うようにニコリと微笑んだ。
「かまいませんよ。殿下、言いつけ通りお茶をいただいたらすぐに戻って参りますが、それでよろしいのですか?」
「ああ。すまないな」
アレッタは部屋を出ていくロイスの後ろ姿をまじまじと凝視した。ロイスは至っていつも通りだ。アレッタは先程までの猜疑心がしおしおと萎んでいくのを感じた。
あんなに親切で紳士なロイスが、本当に私に毒を盛ったの? にわかには信じられないよ……
「アレッタ、君もお茶を飲むか? それとも少し散歩でもした方が気分が晴れるか?」
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