オメガパンダの獣人は麒麟皇帝の運命の番

兎騎かなで

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本懐を遂げる★

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 先端を覆っていた皮を捲られて、さきっぽをくりくりと撫で回されると、蜜がジュワッと溢れ出てきた。

「あっ、熱いよぉ、気持ちい、気持ちいぃっ」
「っく……なんて妖艶なっ」

 琉麒はますます中を責め立てて、前も後ろも刺激された白露は、たまらずに白濁液を雄芯から放出した。

「ひ、あっ、あぁ!」

 逞しい腕に縋りながら逐情すると、琉麒は今にもはち切れそうに大きく育った自身のモノに手を添えて、孔の表面にぴたりと雄をくっつけた。

 彼の欲望を初めて目にした白露は、その大きさに息を呑む。白露の倍は長さがありそうな逸物に、ヒュッと喉が鳴った。

「挿れるよ」
「あ、ぁ……っ」

 そんなに大きいの入らないと内心叫んだけれど、白露が予想したほどの抵抗感はなく竿を飲み込んだ。

 痛みはないけれど圧迫感はあって、無意識のうちに逃げ腰になり敷布の上をずり上がろうとすると、腰をがっちりと捉えられてしまった。

(おっきいのが、入ってくる、貫かれてる……っ、ああ、琉麒と一つになったんだ)

 喘ぐようにはあはあと息を荒げていると、琉麒は眉を苦しげに歪めて腰を振り出した。

 いきりたった肉茎でナカを擦られると、僅かばかりの苦しさと共に腰全体が痺れるような快楽を感じて、白露は奔放に喘いだ。

「ひぃ、あぁ! やぁあ、すごい……っ」
「……っ!」

 イッたばかりなのに貪欲に快感を求める身体は、腹側のしこりを亀頭で突かれるたびに悦びで跳ねた。

 きゅんきゅんナカが疼いて、絡みつくように琉麒の肉棒を締めつけてしまう。琉麒は抽送を繰り返しながら、壮絶な色気を帯びた瞳を細めた。

「もう二度と離さない」
「ん、ぅん……! もう、どこにもっ、いかない……からぁ!」

 ますます腰の動きが速くなって、ずっと気持ちいいのが続いている。琉麒に一層強く腰を打ちつけられた瞬間、素早く抜かれた。お尻にピシャリと熱い飛沫をかけられる。

(あ、琉麒、僕で気持ちよくなってくれたんだ……嬉しい)

 興奮で背筋がブルリと震える。お腹の底が疼いて、何度でもしてほしくなってしまう。中に子種がほしい、熱いのをかけてほしいと身体が訴えている。

 恍惚とした表情で誘う様に彼を見上げると、頬を紅潮させ興奮しきった表情がはっきりとわかった。

「ああ、白露……まだ足りない」
「ふ、ぁえ⁉︎」

 ぐるんと体勢を強引にひっくり返され、シーツに突っ伏していると後ろから尻肉を割り開いて琉麒の剛直が侵入してくる。

「あぁあ!」

(これだめ、全然動けないのにすごく気持ちよくされちゃう……!)

 白露の口から嬌声がほとばしる。琉麒は熱に浮かされたように肉壁を穿ち続けた。

「や、あぁっ、あ!」
「私の番だ、白露……っ」
「あぁ!」

 頸をまた噛まれた。痛みと気持ちよさが同時に押し寄せてきて、頭がおかしくなりそうだ。寝室の中は茉莉花と伽羅の匂いが入り混じり、濃密で淫猥な空間と成り果てていた。

 琉麒はしばらくして頸から口を離し、歯を立てた場所を何度も舐めた。番になれたのだろうか、なれているといいなと熱に浮かされながら願う。

「ん、んっ……」

 背後から覆い被さられた身体が熱くて、それ以上にナカが熱くて頭がくらくらする。琉麒が汗を流すと、より魅惑の香りが濃くなっていく。白露は甘い声を漏らし続けた。

「ぅやぁ……っこんなに、されたら、あ、赤ちゃんっ、できちゃう……っ」
「怖いか? でももう、止まってやれない……っ」
「あ、ぁあんぅ……っ!」

 琉麒は白露の腰を掴んで持ち上げ、腰を高く上げさせた。肌がぶつかる音が寝室に響いて、白露の先端からポタポタと先走りが敷布に染み込んでいく。

 大きな手が白露の背中、腰と順に撫でて分身を掴み扱きだす。あまりにも強い快感に翻弄されて、白露は叫んだ。

「ああぁ! 気持ちいいっ、それっ、いく、いく……っ!」
「ああ、一緒に……!」

 前を上下に扱かれながら一際激しくしこりを擦り上げられて、白露はなす術もなく果てた。きゅうんと体内が意思とは無関係に絞られ、琉麒の肉茎から熱いものが噴き出す。

「……ぅっん」
「……はあ」

 白露は上半身を敷布にくっつけたまま、身体を弛緩させた。むせる様な甘い花の香りに包まれながら息を整えていると、琉麒は白露の身体を抱き上げ膝の上に乗せる。

 繋がったまま体勢を変えられ、また硬くなっていく肉棒を感じて白露は目を剥く。

「っえ、りゅう、き?」
「まさかこれで終わるはずがなかろう?」
「へ? あっ、はっぁ、あ!」

 琉麒の剛直は白露を貫き続け、声が枯れるほどに啼かされた。

 何度も体勢を変えて注がれ、よすぎて壊れちゃうと泣き言を漏らすと濃厚なキスであやされて、やがて発情香に脳髄まで犯され快楽に夢中になっていき、自ら琉麒に跨って腰を振りたくった。

 そして最後には、気絶する様にして意識を手放したようだった。
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