綺麗系の想い人に告白されて抱く気でいたら、なし崩しに抱かれてお尻の才能がありすぎることに気づいた

兎騎かなで

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 な、なんか俺が攻められてるみたいな流れになってないか? と思うものの。
 このタイミングで止めると、好きな人に直にちんこを触られるという、夢のような状況が終わってしまうかもしれないと思うと、下手に止められない。

 露出した鬼頭にちょんと触れられたり、指先でやわやわと擦られたりすると不本意にも声が漏れてしまう。

「……ふ、ぅ……あっ、んん」
「気持ちいいの知久? かわいい……」

 ……待って、本当に待ってくれ。もしかして大智も俺を抱きたい、のか?

 腕を押しのけようとすると、大智は不満そうに唇を尖らせ、眉根を寄せた。

「どうした? 気持ちよくなかったか?」
「いや、気持ちいいよ。それよりもさ、大智って俺を抱きたかったりする?」
「もちろん」

 ケロっとした顔で、何を当たり前のことをとでも言いたげに大智はのたまった。

 マジか。俺は自分で言うのもなんだが女っぽさのカケラもないフツメンだし、短髪だし背も高いし、なんならお前よりちょっとばかしガタイもいいんだが。

「俺も大智を抱きたかったんだけど」
「え、そうだったんだ? ああ……でも今日は、知久ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」

 俺のちんこをゆるゆると扱きながら大智はのんびりと告げる。いつまでたっても半立ちで固くなる気配がない……もしかして飲み過ぎて勃たない、とか?

「そんな……」
「大丈夫、今日は俺が知久のことを気持ちよくするから。俺に任せて」

 大智はごそごそとカバンを漁ると、ローションボトルとコンドームを取りだした。もしかして最初から、俺を抱くつもりで家に来てたのか……?

 まずくないか、この流れ。流されていいのか、この状況に。

 大智がペロリと唇を舐めた。その顔反則だろ、色っぽすぎる。
 見惚れて見動きを忘れている間に、大智は俺をローテーブルと壁の隙間に押し倒した。そして足をグッと開かれる。

「うわっ」

 躊躇なく尻穴にローションが垂らされる。たっぷりとした液体が尻の合間を流れていく感触がして、流れたソレを指で掬われた。

「はあ、いい眺め」

 うっとりとした声が上から降ってくる。脱いだら意外と筋肉質だった大智に上から見下ろされて、期待と不安でぞわりと背筋が粟立つ。これは本気で貞操の危機じゃないか?

 起きあがろうと腹筋に力を込めたところで、大智と目があった。酒に酔っても顔色が変わらなかった頬を上気させていて、大層かわいらしくて妖艶だ。

 そんな恋する乙女な表情で一心に見つめられると、迷いがうまれてしまう。
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