超好みな奴隷を買ったがこんな過保護とは聞いてない

兎騎かなで

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第四章 ダンジョン騒動編

☆46 赤面するくらいなら最初からやるなって

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 カイルは目元を赤く染めて、口元を手で隠した。

「……そうだな。俺も途中から興が乗りすぎて、やりすぎてしまった自覚がある」
「自覚があるなら、デザインを交換しときゃよかったのに」
「だが……どうしても着ているところを見たかったんだ……」

 いつになく歯切れの悪い返事に、こっちまで恥ずかしさのボルテージが上がってきちまう。

 そうか、どうしても見たくなっちゃったのか……そんなに望まれちゃあ、仕方ないか。

 俺は意を決して、シーツの下から飛び出した。目を見開くカイルにじっくり見る隙を与えないくらいに素早く、彼の胸板目掛けて抱きつく。

 ベッド脇に立っていたカイルは体勢を崩し、ベッドの端に膝立ちになった。

「イツキ……っ」

 俺の恥ずかしさを思い知れとばかりに、ぎゅうぎゅう力を込めて逞しい体を抱きしめる。背中側に回ったカイルの手が素肌に触れた。ああ、これじゃ前を隠せても尻が隠せねえ!

「綺麗だな。白い紐がクリーム色の肌によく映える……それに、尻尾にも」

 もう片方の手で尻尾を包まれて、ゆっくりと揉みしだかれる。

 それだけで、ぞわぞわと波のように快感が腰を伝ってきて、はしたなく愚息が勃ち上がりそうになった。

「……っ!」
「可愛らしくていやらしい……」

 背中の手が降りてきて、腰に結ばれたリボンに沿うように、素肌を撫でられる。うっ、尻も揉まれた……っ!

 その間も尻尾を弄られ続けて、びくびくと腰が跳ねてしまう。

「アンタ、ほんと、尻尾好きだな……っ?」
「なかなか触らせてくれなかったせいか、余計に気に入ってしまった。今日は嫌がらないんだな」
「んっ……」

 敏感な場所だから、あんまり触られて、尻尾なんかで乱れすぎちまうのが怖かったんだが……

 カイルが好きだって言うから、今日くらいは存分に触らせてやろうと思ったんだよ。

 震えながらも抵抗しない俺を見て、カイルは色っぽいため息をつく。

 尻を撫でていた指先が、尻の狭間まで降りてくる。魔法でぬめりけを帯びた指は、谷の間を行き来しながら蕾の位置を探り当てた。

「……ぁ」

 抱かれるのに慣れた体は、カイルの指を簡単に迎え入れた。

 ふちを内側から刺激されて、尻尾をもみもみされると、腰の奥のほうからじわりと熱が発生する。

「あ、あ……っ」

 カイルに敏感な内壁を探られるたびに、腰から背骨へと熱が昇っていき、頭までとっぷりと快感の泉に漬けられてしまう。

「カイルぅ……っ!」
「どうした、いつもより反応がいい」
「だから、尻尾は感じすぎっ、ちまうんだってえ、んっ!」

 直接快感を産む装置にでもアクセスされているかのように感じる。尻尾には、快感を届ける神経が張り巡らされているらしい。

 気がつくと、先走りで濡れた雄が頼りない布を押し上げて、テントの先の部分が余計にスケスケになっていた。

「このまま達せるのではないか?」
「あ、やめ……っ!」

 尻尾の毛をかけわけて、器用な指先が地肌をなぞっていく。あ、だからダメだって……!

「ひん……っ! やだ、あ!」

 直接脳内に快楽を流し込まれたような、強烈な感覚が腹の底から噴き出す。俺は腕を突っ張り、カイルの指先から逃れようとした。

「っ、イツキ、危ない」

 後ろに倒れこみそうになってカイルが支えようとするが、一方の指は腹の中、一方は尻尾を掴んでいる。

 思いきり前立腺に指先が当たり、尻尾を握られながら俺は逐上した。

「っあぁ! んああぁん!」

 吐き出された白濁は、ベッタリとサテンのような生地を汚す。

 カイルのみぞおちあたりに顔を埋めて、ぐったりと寄りかかった。

「ぁ、はあぁ……っ」
「大丈夫か、イツキ」

 気持ちいいだけだったんだが、慣れないことをしたから気力がごっそり抜け落ちていった。

 ようやく尻尾と尻が解放されて、崩れ落ちるようにしてベッドに倒れこむ。

 カイルはシャツを脱ぎ捨て下も脱ぐと、ベッドに乗り上がり俺の上に覆い被さってきた。俺の様子を確認しながらちゅっちゅと顔にキスを落とし、やがて唇にたどり着く。

「ん……っ、ふ」

 性急な動きで口内を探られて、胸元に手を当てた。カイルの心臓がドクドクと高鳴っているのが、手のひら越しに伝わってくる。

「あ、は……んっ!」

 口の中を舌先でねぶられて、下腹にまた熱が溜まっていく。べっとりと濡れたままの雄芯が、性懲りもなく硬さを持ちはじめちまう。

「あ、カイル……」

 唇を解放されたと思ったら、すぐに次の場所を責められる。つややかな布をツンと押し上げる両胸の尖りを、カイルの指先が摘んだ。

「……っ」
「布越しでも尖っているのがよくわかる」
「言うなよ……っあ」

 押されたり摘まれたりするたびに、くすぐったいようなもっとしてほしいような、そんな感覚がずっと続いている。

 胸ばっかり触ってほしくなくて、ベッドの上にずり上がるけれど、カイルの指先は執拗に追いかけてきた。

「あ、もう……」
「どうした。どうしてほしい?」

 聞かれて、はたと気づいた。そうだった、今日は恥ずかしいからって言い訳しないで、カイルにやってやりたいことがあるんだった。

 俺はカイルの腕を掴んで起き上がり、彼の肩を押してシーツへと下ろした。

「イツキ?」
「アンタはじっとしててくれ。今日は……俺がやるから」

 せっかくの初夜だし、サービスしてやるよ。そう強気に考えてないと、挫けてしまいそうだ。

 俺はカイルの腰の上に跨がると、窮屈そうに布を押し上げている屹立を手のひらで包む。

「……っ」
「アンタを気持ちよくしてやりたいんだ……黙って見てろよな」

 カイルのシャツを上から順にボタンを外して、下もくつろげる。ぶるんと飛び出した剛直を、生唾を飲み込んでからしっかりと握った。
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