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第四章 ダンジョン騒動編
2 旅行の誘い
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エイダンの姿はすぐに見つかった。なんせ体格のいいヤツだからな。
背中を軽く丸めたエイダンは、熊獣人らしく大きな口を開けて、豪快に肉を頬張っている。隣に座るセルジュは相変わらず姿勢がいい。
近づいていくと、セルジュはこちらに気づいたようで、俺とカイルに視線を向けた。
「イツキ様、カイル様。ご無沙汰しております」
「ああ。出稼ぎはどうだった?」
「いつも通りの薄給でしたね」
セルジュが眼鏡を曇らせながら遠い目をしていると、ようやく肉を飲み込んだエイダンが口を開いた。
「んぐ、ふう。いらっしゃい、ここに座りなよ」
「ああ、邪魔するぜ」
俺とカイルが腰かけると、女将さんが食事を運んできた。俺には通常の獣人食を、カイル用に魔力を多く含むサラダとスープを提供してくれた。
見慣れぬスープを目にして、カイルは片眉を上げる。
「これは?」
「試作品なの。魔人のお客さんが来た時用にと思って、練習しているのよ。よかったら感想を聞かせてほしいわ」
「ふん、いいだろう」
カイルがスープを口にした。ふわりとカブのようないい匂いが、俺の方にまで漂ってくる。
魔人はスープを飲み込むと、満更でもなさそうな表情で頷いた。
「悪くない」
「まあ、よかった。主人に伝えるわ」
にこやかな女将とは裏腹に、セルジュは猫耳を萎れさせていた。
「ああ、これからどうしましょうか……」
「薄給だって言ってたな、そんなにヤバいのか?」
「イツキ様……はあ、ギルド職員だった頃に戻りたいです」
肩を落とすセルジュを見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
ごめんなあ、それって俺がダンジョンの閉鎖を進めたせいだよな。必要な措置とはいえ、そのせいで仕事を得られないって聞かされると、ズキズキと胸が痛む。
獣人王国のダンジョンは二ヶ月前に完全封鎖され、すべての機能を停止した。魔王時代の俺がおこなった政策によるものだ。
俺が偶然見つけた魔酵母のお陰で、魔人は食べ物から十分な魔力を摂取することができるようになった。獣人の魔力を集める必要がなくなったこと自体は、喜ばしいのだが。
冒険者達にとっては稼ぐ場所が減り、頭を悩ませていることだろう。
エイダンはのんきに頬杖をつきながら、セルジュの言葉を補足した。
「ダンジョンが無くなったせいか、ギルド職員の募集も無いんだよね」
「どうしましょうか、このままでは宿にも泊まれなくなってしまいます」
「そのことなんだけど……」
エイダンはカトラリーを机に置いて、真剣な目でセルジュを見つめる。
「この際、魔力についてもっと学んでみようかなと思っているんだ。セルジュ、よかったら僕と一緒に魔人國に行かない?」
「ええっ!」
セルジュの猫耳と尻尾の毛が、ぶわりと逆立つ。エイダンは瞳をキラキラさせながら言葉を続けた。
「ダンジョンで稼げなくても『土魔法の達人』ギフトや魔力をもっと使いこなせたら、いい仕事が見つかると思うんだよね! そのためにも母さんとか他の魔人に、いろいろ聞いてみたくて」
セルジュは眼鏡を指先で押し上げながら、エイダンに詰め寄った。
「貴方はいつもそうやって、急に物事を決めますね!?」
「急じゃないよ今回は。ちゃんと相談してるでしょ?」
「どうせ貴方の中では、ほとんど決定事項なのでしょう」
「あ、バレた?」
気まずげに頭を掻くエイダンは、チラリと俺に助けを求めた。
「ね、イツキくんもいいと思うよね? どちらにせよ母さんの様子も見にいきたかったし、いい機会だと思うんだ」
「まあ、行きたいなら行けばいいんじゃねえか。旅費は足りるのか?」
「母さんが、旅費を出すからぜひおいでって言ってくれてるから。心配ないよ」
「仕事や勉強にかこつけて、お母様に会いたいだけではありませんか」
「あはは、セルジュにはお見通しだったね。駄目かな」
エイダンはセルジュの怒り顔を、ハラハラとのぞきこんでいた。セルジュは咳払いをしながらわざとらしく腕を組む。
「誰も駄目とは言っていません。私だってあれからお母様がどう過ごされていたのか、気になりますし」
「やった! すぐに旅支度をしよう。イツキくんたちも、よかったら一緒に行かない?」
「ちょっとエイダン、野暮ですよ」
発情期が来るからすぐには無理だと断ろうとすると、察したセルジュが先に止めてくれた。エイダンはポンと手を打つ。
「あ、そっか。僕の発情期は春中月くらいからだけど、兎獣人はそろそろだったね」
「エイダン! せっかく言葉を濁したのに、皆まで言わないでくださいよ!」
「ごめん」
ポカポカとエイダンを叩くセルジュ。エイダンは痛いよなんて文句を言いながら、嬉しそうにしている。相変わらず仲がよくて何よりだ。
「体調が整ったら顔出しに行くぜ」
「え、そんなに簡単に国家間トンネルの使用許可は、おりないと思うけど」
これまでは獣人王国ダーシュカと魔人國プルテリオンを行き来するためには、厳しい山越えをするか、遠回りな航路で時間をかけるしかなかった。
だが、最近になってようやく国家間トンネルが開通したようだ。
今はまだ民間人に開かれておらず、行商人や国の許可を受けた者だけが通れるらしい。もちろん普通は通れない、そう、普通ならな。
エイダンの指摘に、俺は腕を組んでニヤリと笑う。
「そこはコネと魔力でなんとかする」
「そっか、元魔王様だものね」
熊獣人は納得したように頷いている。実際、現魔王リドアートの許可をもらって、現在も魔王城内に転移陣を展開しているから、いつでも行き放題だ。
エイダンは俺が『魔力の支配』を持っていると知っているが、伝えていないセルジュは怪訝そうに眉を寄せている。
「コネと魔力があっても、そんな簡単に行けるような場所じゃないと思いますけどね。普通は」
「だってほら、イツキくんは普通じゃないから」
「それを言うならアンタだって、十分普通の枠からはみ出てるだろうが」
「ああ、そうかもね。やった、おそろいだ」
ふにゃりと人の良さそうな顔で微笑むエイダン。相変わらず人畜無害そうな雰囲気は健在だ。
でかい図体はともかくこの顔で、最高峰のダンジョン探索者だったなんてなあ。
フェルクに話しても、冗談かと思われるかもしれない程度にはのほほんとした顔をしている。外見詐欺だよなと胡乱げに見つめていると、カイルから視線を感じた。
「ん? なんだよ」
「いや、そろそろ帰らないか」
「まだ大丈夫……っ!?」
カイルの気遣うような声を聞いたとたんに、突如背筋に悪寒が走る。服の中に隠れた尻尾をぶるりと震わせた。
なんだなんだ、風邪の前兆か? それとも発情期が来るサインだろうか。
いつもと違い、なんとなく他の客が視界に映るのが、気に触る感じもしてきた。そろそろ潮時だなと立ち上がる。
「それじゃ、また魔人國で会おう」
「うん、またねイツキくん、カイルくんも」
手を振るエイダンに後ろ手に振り返して、食事代を支払い宿を立った。早足で家へと急ぐ。歩けば歩くほど体の芯が火照ってきた。
ああ、この感じ。間違いない。そろそろ発情期が来る。
体の反応だけでなく、心の動揺からドキドキと胸が高鳴りだす。
カイルは切羽詰まった様子で歩き続ける俺に寄り添い、気遣うように腰に手を当てた。
手のひらが軽く触れた程度だっていうのに、俺の体は大袈裟に接触を悦び、じわりと触れた場所から快楽が昇ってくる心地がする。
「はあ……っ」
「イツキ、辛いのか」
「辛いっていうか……いいから、早く家に帰ろう」
「ああ」
くっそ、体の奥底が疼いてきやがった。もう家はすぐそこだ。
街路樹の白い小花の蕾の道を抜けて、駆け抜けるようにして庭を通り過ぎ、玄関の扉へと急ぐ。
バタンと閉まった扉の音を聞くと同時に、上着を脱いで首元を緩めた。
「あつい……!」
ポイポイと服を脱ぎながら寝室へと向かう。後から追ってきたカイルが、水を差し出してくれたので、パンツを脱ぐ前に受け取り水を飲み干した。
「うくっ……ふう」
「少しはましになったか」
「いや、全然だ……」
冷たい水を飲んでも体温は熱いままだし、肌がピリピリするような感覚が止まらない。カイルは俺の様子を確認しながら上着を脱いでいる。
早くこの熱をどうにかしてほしい。茹だった頭で願ったことをそのまま実行するべく、俺は下着に手をかけた。
背中を軽く丸めたエイダンは、熊獣人らしく大きな口を開けて、豪快に肉を頬張っている。隣に座るセルジュは相変わらず姿勢がいい。
近づいていくと、セルジュはこちらに気づいたようで、俺とカイルに視線を向けた。
「イツキ様、カイル様。ご無沙汰しております」
「ああ。出稼ぎはどうだった?」
「いつも通りの薄給でしたね」
セルジュが眼鏡を曇らせながら遠い目をしていると、ようやく肉を飲み込んだエイダンが口を開いた。
「んぐ、ふう。いらっしゃい、ここに座りなよ」
「ああ、邪魔するぜ」
俺とカイルが腰かけると、女将さんが食事を運んできた。俺には通常の獣人食を、カイル用に魔力を多く含むサラダとスープを提供してくれた。
見慣れぬスープを目にして、カイルは片眉を上げる。
「これは?」
「試作品なの。魔人のお客さんが来た時用にと思って、練習しているのよ。よかったら感想を聞かせてほしいわ」
「ふん、いいだろう」
カイルがスープを口にした。ふわりとカブのようないい匂いが、俺の方にまで漂ってくる。
魔人はスープを飲み込むと、満更でもなさそうな表情で頷いた。
「悪くない」
「まあ、よかった。主人に伝えるわ」
にこやかな女将とは裏腹に、セルジュは猫耳を萎れさせていた。
「ああ、これからどうしましょうか……」
「薄給だって言ってたな、そんなにヤバいのか?」
「イツキ様……はあ、ギルド職員だった頃に戻りたいです」
肩を落とすセルジュを見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
ごめんなあ、それって俺がダンジョンの閉鎖を進めたせいだよな。必要な措置とはいえ、そのせいで仕事を得られないって聞かされると、ズキズキと胸が痛む。
獣人王国のダンジョンは二ヶ月前に完全封鎖され、すべての機能を停止した。魔王時代の俺がおこなった政策によるものだ。
俺が偶然見つけた魔酵母のお陰で、魔人は食べ物から十分な魔力を摂取することができるようになった。獣人の魔力を集める必要がなくなったこと自体は、喜ばしいのだが。
冒険者達にとっては稼ぐ場所が減り、頭を悩ませていることだろう。
エイダンはのんきに頬杖をつきながら、セルジュの言葉を補足した。
「ダンジョンが無くなったせいか、ギルド職員の募集も無いんだよね」
「どうしましょうか、このままでは宿にも泊まれなくなってしまいます」
「そのことなんだけど……」
エイダンはカトラリーを机に置いて、真剣な目でセルジュを見つめる。
「この際、魔力についてもっと学んでみようかなと思っているんだ。セルジュ、よかったら僕と一緒に魔人國に行かない?」
「ええっ!」
セルジュの猫耳と尻尾の毛が、ぶわりと逆立つ。エイダンは瞳をキラキラさせながら言葉を続けた。
「ダンジョンで稼げなくても『土魔法の達人』ギフトや魔力をもっと使いこなせたら、いい仕事が見つかると思うんだよね! そのためにも母さんとか他の魔人に、いろいろ聞いてみたくて」
セルジュは眼鏡を指先で押し上げながら、エイダンに詰め寄った。
「貴方はいつもそうやって、急に物事を決めますね!?」
「急じゃないよ今回は。ちゃんと相談してるでしょ?」
「どうせ貴方の中では、ほとんど決定事項なのでしょう」
「あ、バレた?」
気まずげに頭を掻くエイダンは、チラリと俺に助けを求めた。
「ね、イツキくんもいいと思うよね? どちらにせよ母さんの様子も見にいきたかったし、いい機会だと思うんだ」
「まあ、行きたいなら行けばいいんじゃねえか。旅費は足りるのか?」
「母さんが、旅費を出すからぜひおいでって言ってくれてるから。心配ないよ」
「仕事や勉強にかこつけて、お母様に会いたいだけではありませんか」
「あはは、セルジュにはお見通しだったね。駄目かな」
エイダンはセルジュの怒り顔を、ハラハラとのぞきこんでいた。セルジュは咳払いをしながらわざとらしく腕を組む。
「誰も駄目とは言っていません。私だってあれからお母様がどう過ごされていたのか、気になりますし」
「やった! すぐに旅支度をしよう。イツキくんたちも、よかったら一緒に行かない?」
「ちょっとエイダン、野暮ですよ」
発情期が来るからすぐには無理だと断ろうとすると、察したセルジュが先に止めてくれた。エイダンはポンと手を打つ。
「あ、そっか。僕の発情期は春中月くらいからだけど、兎獣人はそろそろだったね」
「エイダン! せっかく言葉を濁したのに、皆まで言わないでくださいよ!」
「ごめん」
ポカポカとエイダンを叩くセルジュ。エイダンは痛いよなんて文句を言いながら、嬉しそうにしている。相変わらず仲がよくて何よりだ。
「体調が整ったら顔出しに行くぜ」
「え、そんなに簡単に国家間トンネルの使用許可は、おりないと思うけど」
これまでは獣人王国ダーシュカと魔人國プルテリオンを行き来するためには、厳しい山越えをするか、遠回りな航路で時間をかけるしかなかった。
だが、最近になってようやく国家間トンネルが開通したようだ。
今はまだ民間人に開かれておらず、行商人や国の許可を受けた者だけが通れるらしい。もちろん普通は通れない、そう、普通ならな。
エイダンの指摘に、俺は腕を組んでニヤリと笑う。
「そこはコネと魔力でなんとかする」
「そっか、元魔王様だものね」
熊獣人は納得したように頷いている。実際、現魔王リドアートの許可をもらって、現在も魔王城内に転移陣を展開しているから、いつでも行き放題だ。
エイダンは俺が『魔力の支配』を持っていると知っているが、伝えていないセルジュは怪訝そうに眉を寄せている。
「コネと魔力があっても、そんな簡単に行けるような場所じゃないと思いますけどね。普通は」
「だってほら、イツキくんは普通じゃないから」
「それを言うならアンタだって、十分普通の枠からはみ出てるだろうが」
「ああ、そうかもね。やった、おそろいだ」
ふにゃりと人の良さそうな顔で微笑むエイダン。相変わらず人畜無害そうな雰囲気は健在だ。
でかい図体はともかくこの顔で、最高峰のダンジョン探索者だったなんてなあ。
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「ん? なんだよ」
「いや、そろそろ帰らないか」
「まだ大丈夫……っ!?」
カイルの気遣うような声を聞いたとたんに、突如背筋に悪寒が走る。服の中に隠れた尻尾をぶるりと震わせた。
なんだなんだ、風邪の前兆か? それとも発情期が来るサインだろうか。
いつもと違い、なんとなく他の客が視界に映るのが、気に触る感じもしてきた。そろそろ潮時だなと立ち上がる。
「それじゃ、また魔人國で会おう」
「うん、またねイツキくん、カイルくんも」
手を振るエイダンに後ろ手に振り返して、食事代を支払い宿を立った。早足で家へと急ぐ。歩けば歩くほど体の芯が火照ってきた。
ああ、この感じ。間違いない。そろそろ発情期が来る。
体の反応だけでなく、心の動揺からドキドキと胸が高鳴りだす。
カイルは切羽詰まった様子で歩き続ける俺に寄り添い、気遣うように腰に手を当てた。
手のひらが軽く触れた程度だっていうのに、俺の体は大袈裟に接触を悦び、じわりと触れた場所から快楽が昇ってくる心地がする。
「はあ……っ」
「イツキ、辛いのか」
「辛いっていうか……いいから、早く家に帰ろう」
「ああ」
くっそ、体の奥底が疼いてきやがった。もう家はすぐそこだ。
街路樹の白い小花の蕾の道を抜けて、駆け抜けるようにして庭を通り過ぎ、玄関の扉へと急ぐ。
バタンと閉まった扉の音を聞くと同時に、上着を脱いで首元を緩めた。
「あつい……!」
ポイポイと服を脱ぎながら寝室へと向かう。後から追ってきたカイルが、水を差し出してくれたので、パンツを脱ぐ前に受け取り水を飲み干した。
「うくっ……ふう」
「少しはましになったか」
「いや、全然だ……」
冷たい水を飲んでも体温は熱いままだし、肌がピリピリするような感覚が止まらない。カイルは俺の様子を確認しながら上着を脱いでいる。
早くこの熱をどうにかしてほしい。茹だった頭で願ったことをそのまま実行するべく、俺は下着に手をかけた。
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