上 下
77 / 178
第三章 魔人救済編

218 奥深くまで★

しおりを挟む
 頬を染めてもぞもぞしている間に、カイルが俺の腰を捉えて、彼の硬いモノが尻穴に潜りこんできた。

「ふっ……ぁ、はあっ」
「はぁ……いい」

 挿れられただけでもじんわりと気持ちがよかった。カイルも気持ちがいいのか、うっとりと溜息を吐いている。

「イツキ、イツキ」
「は、あ、ぁあ」

 下からリズミカルに中を穿たれ、カイルの腹に俺のが擦れる。にゅるにゅると擦りつけるようにくっつくと、とても気持ちがよかった。

「気持ちいいな……」
「ぅ、ん! イイ……ッ」

 前立腺を何度も擦られ、射精したい気持ちがムクムクと膨らんでくる。カイルは何度か中を行き来した後、グッと俺に腰を押しつけた。

「ぅあっ!」
「イツキ、お前の奥の奥まで犯し尽くしたい……」
「ぃっ! あぁっ、や……」

 グッグッと直腸の奥を押されて、カイルの太くて長い熱杭が、俺の結腸まで入りこもうとしてくる。

 俺は嫌々と首を横に振ったが、カイルはその動きを見て兎耳に狙いを定めたようで、根本を唇でぱくりと食んだ。

「ひゃ!」
「挿れさせてくれ、イツキ」
「あ、ダメ、ダメ……っ!」
「どうしてもか?」
「おかしく、なるぅ……!」
「なってくれ。愛してる、イツキ」

 ガツッと一際強く陰茎を差し込まれて、ついに俺の守りは決壊した。

 ググッと鬼頭が入っちゃいけないところまで入ってきて、頭が真っ白になるくらいの快感がスパークして、弾けた。

「はっ……え?」

 カイルの腹を濡らした液体を、呆然と見つめる。今、俺……達した?

「イッたのか……もう少し、いいか」
「いっ……ひ、あぁあっ、あんっああぁ!」

 きゅうきゅうと収縮が止まらない肉壁を、ガツガツ突かれて大袈裟に体が跳ねた。

 ビクビクと痙攣が止まらない体をガッチリと抱えたカイルが、色っぽい吐息を漏らしながら、俺の奥の奥まで犯してくる。

「ぉあっ、やだぁっ、んー!」
「あと、少しだけ……!」
「気持ちい、の、ずっと……おくだめぇっ、や、ぅやあっ! カイル……っ!」
「くっ……イツキ!」

 どぷっと一番奥に注ぎこまれた子種は、俺の体をふるふると震わせた。ちゅ、ちゅと耳にキスをされて、それだけの刺激にも反応してしまう。

「んっ、う……」
「とてもよかった、イツキ……」
「ぁん……俺、も」

 ついに中の刺激だけで達してしまったけれど、カイルはそんな俺を揶揄することなく、ただただ優しいキスを施した。

 強い快感に翻弄されたからか、それとも安心したからなのか、気がつけば俺の意識は夢の中へと落ちていた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

虎獣人から番になってと迫られて、怖がりの僕は今にも失神しそうです(した)

兎騎かなで
BL
文学部の大学生、紺野静樹は突然異世界に飛ばされ、虎顔の獣人と出会った。怖がりの静樹は内心大パニック。 「と、虎⁉︎ 牙が怖すぎるっ、食べられる……! あ、意識が……」 「わーい! やっと起きたね人間さん! ……あれ、また寝ちゃったの?」 どうやら見た目は恐ろしいが親切な白虎の獣人、タオに保護されたらしい。 幼い頃に猫に噛まれたせいで獣の牙が大の苦手である静樹は、彼の一挙一動にびくびくと怯えてしまう。 そんな中、タオは静樹を番にしたいと迫ってきて……? 「シズキってかわいくっていい匂いだね、大好きだよ! 番になってほしいなあ」 「嫌です無理です、死んじゃいます……っ!」 無邪気な虎獣人と、臆病な異世界人のドタバタラブストーリー。 流血表現あります。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

迷子の僕の異世界生活

クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。 通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。 その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。 冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。 神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。 2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
ご感想をいただけたらめちゃくちゃ喜びます! ※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。