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第二章 陰謀恋愛編

170 素股☆

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必死にカイルの腕にすがりつきながら、愛撫を受け入れた。触られてもいないのに、どんどん前も勃ち上がっていってしまう。

 やっと満足したのか、カイルが唇を解放する。ぽってりと腫れぼったくなった下唇を見て、色気溢れる笑みを浮かべたカイルは、俺の体を反転させた。

「うわっ?」
「こっち向きの方が弄りやすい」

 背後から下履きをずり下ろされて、膝まであらわになる。

 だ、か、ら! いくら毛布を被ってるとはいえ、こんなダンジョンの中で、肌を露出させるなってば……!

 脱がされた服を引っ張って、元に戻そうとしたところで、再び尻穴に指を挿入されて動きを止めた。

「うっ」
「キツいな……処女みたいだ」
「女、扱い……っ、すんじゃねえ……っ!」
「女扱いはしていない」

 奥の方にあるしこりを撫でられると、ビクッと肩が跳ねる。

「っあ、」
「ここがいいのか?」
「う、まっ、て、そこ……っ」

 執拗に前立腺を押されると、きゅんと腰の奥が反応してしまう。ビクビク震えながらカイルの手首を掴んで止めた。

「や、そこは……たまんなくなるから……っ、前、触ってくれ」
「どうしてだ? イイんだろう?」
「イイけどっ、今日は嫌だ……!」

 何度でも言うが、ここはダンジョンの中なんだからな!? 節度をわきまえてくれ!

 カイルは不満気だったが、指を抜いてくれた。ホッとしていると、すぐに前に手が伸びてくる。

「……っ!」

 勃ったモノを握られて息を詰めていると、カイルが垂れ耳のつけ根側に、頬ずりしながらささやいた。

「お前の太ももを借りていいか」
「え? あ」

 先走りで滑ったカイルの雄が、俺の太ももの間に押し入ってくる。とんっと先端がタマに軽く当たって、きゅうんと下腹部が切なくなった。

「あ、ぅ、やっ」

 前を擦られながら素股をされていると、挿れられているような感覚がして、いたたまれない。

「イツキ……」
「はぅ、うっ、ん……っあ、うぁ」

 ギュッと太ももを締めると、カイルが腰の動きを早めた。同時に前を弄る手も早くなり、俺も息を荒げる。

「あ、ぁ、それ……っ、も、イきそ……っ!」

 カイルが強く俺のモノを握りこむ。ピュッと精液が先端からほとばしった。彼も遅れてドピュッと子種を足の間に放出する。
 
 何度か塗りこめるように抜き差しした後、魔法で綺麗にしてくれた。
 
 あーあ、こんな場所でイッちまった……カイルめ、時と場合を考えてくれよ……気持ちよかったけどさ。

 服を直して内心ぐちぐち呟いていると、長耳を優しく手櫛で梳かれた。

 心地よいマッサージのような動きにうっとりしていると、文句を言う気も失せてくる。

「……てんじゃねえよ……」

 カイルが何かを呟いているが、頭が働かない。射精後の倦怠感も相まって、気がつけば寝ついていた。

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