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第二章 陰謀恋愛編
169 補給☆
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安心したクインシーは、そのまま早くに寝入ってしまった。
レジオットとテオが先に見張りをしてくれるというので、俺とカイルも野営ベッドに潜りこんだ。
ベストポジションを探してもぞもぞしていると、背後からカイルが抱きついてくる。
「イツキ、欲しい」
「……魔力が、だよな?」
「魔力も欲しいし、イツキのことも触りたい」
「ばっ……魔力補給だけにしろよ、なに考えてるんだ」
「イツキのことを考えていた」
「はあっ!?」
「早くこんな面倒な仕事は終わらせて、お前と二人きりになりたい」
おいおい、カイルのテンションが振り切れてるんだが……まあ、そりゃそうか。つきあいはじめてすぐに、予選が始まっちまったからな。
俺だって、カイルとイチャイチャしたい気持ちは……ある。あるんだが、こんなところじゃ嫌だ。
「待て、とにかく魔力補給だな? 結界を張るからちょっと時間をくれ」
全員を包む結界の中に、俺達二人の音を遮断する結界を二重に張る。
これがけっこう難しいんだよ。シャボン玉の中に、シャボン玉を作るみたいな難しさがある。
結界を作る間に、カイルが俺達の寝床周りに土埃が入ってこないよう、風で吹き飛ばしている。地味にありがたい。
「終わったか?」
「できた……んむぅ」
待ちきれないとでも言いたげに、性急にキスをされた。舌を絡めて魔力を吸われながら、尻を撫で回される。
「んっ、ん!」
カイルは器用に俺の下履きをずり下ろすと、直接肌に触れた。
尻尾の付け根をくすぐられて、逃げようと腰を引くが、詰め寄られた。ゴリッと硬くなったモノを太ももに押しつけられ、カッと頬に熱が昇る。
情熱的なキスを受けながら、尻の谷間の秘所に指先を当てられた。カイルは指に水魔法で生成した粘液をまとわせて、侵入を試みている。
「ん、ふっ!? ぅううー!」
指が一本入ってきた……っ、それだけでもキツく感じるくらい、穴はぴったりと閉じていた。
カイルが一度唇を離して、欲情してギラつく瞳で俺の瞳を射抜く。
「イツキ、力を抜け」
「む、無茶言うな、こんな……っ!」
こんなところで、お前はなに盛ってんだよ!! 音は聞こえなくても、毛布の膨らみは見えてんだぞ!? リラックスなんてできるか!
「早くお前の中に入りたい」
「あ、うぅ……こ、ここじゃ嫌だ」
「どうしてもか?」
「無理……っ!」
カイルははあ、と悩ましげなため息をつくと、また俺の唇を喰んだ。魔力を吸われる感覚がする。
「ふゃ……んぐ、ぅ」
「だったら、今日は慣らすだけだ。それくらいならいいだろう?」
カイルはちゅ、ちゅと角度を変えて口づけながら、尻に入れた指を動かした。中を探るような動きに、腰がビクッと震える。
体が熱くなってきたが、まさか毛布から出るわけにもいかない。絶対にテオ達に気取られたくはない。
レジオットとテオが先に見張りをしてくれるというので、俺とカイルも野営ベッドに潜りこんだ。
ベストポジションを探してもぞもぞしていると、背後からカイルが抱きついてくる。
「イツキ、欲しい」
「……魔力が、だよな?」
「魔力も欲しいし、イツキのことも触りたい」
「ばっ……魔力補給だけにしろよ、なに考えてるんだ」
「イツキのことを考えていた」
「はあっ!?」
「早くこんな面倒な仕事は終わらせて、お前と二人きりになりたい」
おいおい、カイルのテンションが振り切れてるんだが……まあ、そりゃそうか。つきあいはじめてすぐに、予選が始まっちまったからな。
俺だって、カイルとイチャイチャしたい気持ちは……ある。あるんだが、こんなところじゃ嫌だ。
「待て、とにかく魔力補給だな? 結界を張るからちょっと時間をくれ」
全員を包む結界の中に、俺達二人の音を遮断する結界を二重に張る。
これがけっこう難しいんだよ。シャボン玉の中に、シャボン玉を作るみたいな難しさがある。
結界を作る間に、カイルが俺達の寝床周りに土埃が入ってこないよう、風で吹き飛ばしている。地味にありがたい。
「終わったか?」
「できた……んむぅ」
待ちきれないとでも言いたげに、性急にキスをされた。舌を絡めて魔力を吸われながら、尻を撫で回される。
「んっ、ん!」
カイルは器用に俺の下履きをずり下ろすと、直接肌に触れた。
尻尾の付け根をくすぐられて、逃げようと腰を引くが、詰め寄られた。ゴリッと硬くなったモノを太ももに押しつけられ、カッと頬に熱が昇る。
情熱的なキスを受けながら、尻の谷間の秘所に指先を当てられた。カイルは指に水魔法で生成した粘液をまとわせて、侵入を試みている。
「ん、ふっ!? ぅううー!」
指が一本入ってきた……っ、それだけでもキツく感じるくらい、穴はぴったりと閉じていた。
カイルが一度唇を離して、欲情してギラつく瞳で俺の瞳を射抜く。
「イツキ、力を抜け」
「む、無茶言うな、こんな……っ!」
こんなところで、お前はなに盛ってんだよ!! 音は聞こえなくても、毛布の膨らみは見えてんだぞ!? リラックスなんてできるか!
「早くお前の中に入りたい」
「あ、うぅ……こ、ここじゃ嫌だ」
「どうしてもか?」
「無理……っ!」
カイルははあ、と悩ましげなため息をつくと、また俺の唇を喰んだ。魔力を吸われる感覚がする。
「ふゃ……んぐ、ぅ」
「だったら、今日は慣らすだけだ。それくらいならいいだろう?」
カイルはちゅ、ちゅと角度を変えて口づけながら、尻に入れた指を動かした。中を探るような動きに、腰がビクッと震える。
体が熱くなってきたが、まさか毛布から出るわけにもいかない。絶対にテオ達に気取られたくはない。
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