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第一章 奴隷護衛編
幕間 クインシー視点(二回目邂逅後)
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離宮から魔車が遠ざかっていく。
この時期目が回るほど忙しい俺が、わざわざ足を運んで見送りにきたというのに、ヒラリと一回手を振り返すだけの淡白なイツキと、そもそも一瞥すらしないカイル君。
ほんと、肝が据わってるよねえ。思わずクツクツと笑うと、テオが訝しそうな目でこちらを見ている気配を感じた。
「またボスの悪い癖が出てますよ」
「わかる? 俺すごく気に入っちゃったんだよねえ、イツキのこと」
あの滑らかでほわほわで柔らかな曲線を描く、魅惑のモカブラウンの垂れ耳だけでも愛らしいのに、見た目にそぐわない男前な性格。
俺相手に媚びへつらうこともなく、見惚れることもなく、かといって無闇に反発するわけでもない。
冷静に自分の利益を追求するが、感情を完璧に排除しているわけでもない。
取引き相手としては骨のある相手だが、時々見せる本物の笑みがとても華やかで。
気がついたら貢いで大金を費やしてしまいそうなほどに、好みの相手だった。見た目も性格も、俺の側にいたことのないタイプだ。
「ふふ。今度はランチの約束をとりつけるんだ」
そしてもっと仲良くなって、クインって呼んでもらって、俺のことも気に入ってもらって。
しゃあねえなって、秘書兼護衛として雇われてくれて、毎日一緒に仕事して。あの素敵な耳や、まだ見たことのない尻尾を愛でたりして。
やめろって言ってんだろ! って真っ赤になって怒鳴られたりしちゃって、でも仕事では完璧にフォローしてくれて。
そんな毎日楽しそうだなあ……そういう関係になれるといいのになー。
好き勝手に妄想していると、テオが呆れた顔をした。
「あんまり構いすぎて、嫌われないようにしてくださいよ?」
「わかってるってば。あーあ、耳を触りたかったなあ」
イツキが珍しく弱気な様子で、お願いをしてきた時のことを思いだす。
俺の目の前を通り過ぎていった、あのふわふわで、もふもふの天国の肌触り……
いつまでも触っていたくなる、素晴らしい耳の感触を思いだして手をワキワキさせていると、テオがちょっと恥ずかしそうにしながら意見した。
「ボス……そういうのは、恋人同士になってからがいいと、俺は思うっス……」
「恋人同士ねえ……」
そうなりたくても、大きな障害が二つほどある。
イツキを守る騎士みたいに立ちはだかる、カイル君の姿を思いだす。
ほとんど大人の悪魔奴隷だなんて絶対に、完璧にヤバすぎる案件だ。
きっともうイツキは悪魔に逃げられちゃうか、最悪殺されたかもしれないと、そう思っていたのに。
悪魔を御してしまうんだもんなあ。本当に侮れないよ、イツキは。
悪魔に逃げられて途方に暮れるイツキに、救いの手を差しのべて恩を売るプランは、あえなく潰えたね。
今日の交渉も、本当はもっと優位に立って物事を運べた方が後々都合がよかったのに、あんまり攻めてイツキに嫌われたら嫌だなーと思うと……
ものすごく甘い対応をしてしまった自覚がある。でもいいんだ。なんとか説得して、王都に一緒に来てくれることになったしね。
今日は魔法が使えるっていう、とんでもない秘密をうち明けてくれちゃったし。
十分あり得ると思ってカマをかけてみたけれど、本当にそうだったなんて驚きだ。まだなにか隠していても、おかしくないなあ。
絡めとって外堀を埋めて、全部全部話さなきゃならない状態にまで、追いこんでみたいな……
なんて、悪趣味だって嫌われそうだから、やらないけど。ついやってしまいたくなるほど、イツキに興味津々だ。
しかしカイル君の存在がねえ。彼のせいで、一筋縄ではいかなさそうだ。
俺と同じように、イツキのことを気に入っていそうな気配を、感じとっちゃったし……
「カイル君が手強そうなんだよなあ。テオ、カイル君の弱点って知ってる?」
「俺が旦那の弱点なんて、知るわけないですよ……っていうか、知ってたとしても怖すぎるんで、口にしたくないっス」
ぶるりと震えあがったテオは、山積みになった書類の山が気になるらしく、そろそろ戻りましょうと俺の背を押した。
しょうがなく部屋に戻ることにする。ああ、気が重い……書類を見るのは嫌いだ……お外が恋しい。
そもそも恋人同士って言ったってねえ。テオは平民だから、そんな純朴なことが言えるんだよ、と内心でひっそりと愚痴る。
純粋なのはテオのいいところで、俺もその馬鹿みたいな正直さを気に入っているけれど、こういう時ばかりは胸がザラザラする。
障害二つ目。貴族社会では、小型獣人は愛人にしかすることができない。恋人同士になれたとしても、その先の未来はない。
俺がこんなにも兎さんを愛していても、豹獣人として血統保持のため、同種の雌とつがいになるよう政略結婚をすでに組まれている。
貴族の古臭い慣習で、尊き血を継ぎ次世代につなぐ必要があるんだってさ。
中型獣人なら結婚相手としてギリギリ許されるけれど、貴族位に存在しない小型獣人は、たとえ繁栄しない男同士でも伴侶として認められることはない。
全くもってくだらないけれど、俺も貴族の一員であるからして無視はできない。
だからイツキとは、よくて愛人関係にしかなれない。彼はそういうの、嫌がりそうだしなあ……
そもそも現時点で俺の気持ちを伝えたところで、速攻でフラれそうな気配をビシビシと感じるのに、愛人になってほしいなんて言ったらだよ?
マーシャルを捨てて旅に出て、二度と会ってもらえなくなるかも。
気持ちを伝えて逃げられるくらいなら、黙って側で愛でていたいんだよねえ。
側にいてくれるだけで十分面白いし、目の保養にもなるしさ。
ついでに強くて頭がいい優秀な人材なんだから、マーシャルの役に立ってもらわなきゃ。みすみす領地から逃している場合じゃない。
貴族でなければ俺の行動も違っただろうけど、俺はこれでも家族とマーシャルを愛し、誇りに思っているんでね。簡単に捨てられるものではないよ。
でもなー、ほんっとうにかわいいんだよなあ、イツキって。いっそ俺が平民だったら、欲望に忠実に押し倒してから、結婚を申しこんだのに。
イツキはカイル君のことが、好きなのかなあ……
他の獣人に悪魔だとバレたら、共に行動しているイツキも不利益を被るだろうに、わざわざ彼と一緒にいる理由はなんだろう。
少なくとも、嫌いだったら奴隷として買っていないだろうし、気に入ってはいるんだろうな。ますます胸がモヤモヤする。
んー、どうしようかな。ただ指をくわえて見ているだけはイヤだなあ。
秋の収穫決算報告書と冬眠休眠申請、換毛期特別手当それから吹雪対策立案書を読みおえたら、友達に手紙を出そうと決めた。
国境に一番近いナガル村に住む変わり者の彼なら、悪魔の風習について詳しいだろうからね。
カイル君を困らせられるネタの一つや二つ、教えてくれるかもしれない。
だってそんなに簡単に二人がくっついてしまったら、面白くないじゃないか。ほら、恋には障害があった方が燃え上がるっていうだろう?
俺がちょっと二人の邪魔をすれば、俺は気が晴れるし、彼らは恋のスパイスを味わえて、万事が万々歳というわけさ。
まあ、まだ恋には発展していなさそうだけれど。でもあの二人、そのうちくっつくに違いないって、俺の勘がそう言ってる。
これでも様々な人を観察してきたからね、俺の勘は結構当たるんだ。
大丈夫、カイル君とも仕事仲間として、仲良くやるつもりさ。
ただちょっとだけ、そう、例えば文化の違いとか、ちょっとした行き違いで、失礼なことをしてしまうかもしれないけど。
「よしっ、さっさと面倒なことを終わらせよう」
「おっ、こんなにやる気があるのは珍しいっスね。その意気ですよ、ボス!」
「テオがそうやって素直に励ましてくれるところ、得難い美徳だと思ってるよ」
「そうっスか? ありがとうございます!」
言葉通りに受けとりへへっと笑うテオは、俺の頭の中で意地の悪い妄想が繰りひろげられているとは、つゆほども気づいていない。
大丈夫、二人を仲違いさせてやろうとか、そこまでは思ってないから。ただちょっと、カイル君をからかって遊ぶだけ。
「ふふふ、冬の間も楽しくなりそうだ」
「そうっスね、イツキ様は目の保養になる上に、さっぱりしてていい人ですし。カイルの旦那も怖いけど、実は優しいとこあって頼りになりますから」
そういう話じゃないんだけどね? まあいいか。
俺は久しぶりに、機嫌よく羽ペンを指に乗せた。さっさと終わらせて、イタズラの内容を考えるんだ。
この時期目が回るほど忙しい俺が、わざわざ足を運んで見送りにきたというのに、ヒラリと一回手を振り返すだけの淡白なイツキと、そもそも一瞥すらしないカイル君。
ほんと、肝が据わってるよねえ。思わずクツクツと笑うと、テオが訝しそうな目でこちらを見ている気配を感じた。
「またボスの悪い癖が出てますよ」
「わかる? 俺すごく気に入っちゃったんだよねえ、イツキのこと」
あの滑らかでほわほわで柔らかな曲線を描く、魅惑のモカブラウンの垂れ耳だけでも愛らしいのに、見た目にそぐわない男前な性格。
俺相手に媚びへつらうこともなく、見惚れることもなく、かといって無闇に反発するわけでもない。
冷静に自分の利益を追求するが、感情を完璧に排除しているわけでもない。
取引き相手としては骨のある相手だが、時々見せる本物の笑みがとても華やかで。
気がついたら貢いで大金を費やしてしまいそうなほどに、好みの相手だった。見た目も性格も、俺の側にいたことのないタイプだ。
「ふふ。今度はランチの約束をとりつけるんだ」
そしてもっと仲良くなって、クインって呼んでもらって、俺のことも気に入ってもらって。
しゃあねえなって、秘書兼護衛として雇われてくれて、毎日一緒に仕事して。あの素敵な耳や、まだ見たことのない尻尾を愛でたりして。
やめろって言ってんだろ! って真っ赤になって怒鳴られたりしちゃって、でも仕事では完璧にフォローしてくれて。
そんな毎日楽しそうだなあ……そういう関係になれるといいのになー。
好き勝手に妄想していると、テオが呆れた顔をした。
「あんまり構いすぎて、嫌われないようにしてくださいよ?」
「わかってるってば。あーあ、耳を触りたかったなあ」
イツキが珍しく弱気な様子で、お願いをしてきた時のことを思いだす。
俺の目の前を通り過ぎていった、あのふわふわで、もふもふの天国の肌触り……
いつまでも触っていたくなる、素晴らしい耳の感触を思いだして手をワキワキさせていると、テオがちょっと恥ずかしそうにしながら意見した。
「ボス……そういうのは、恋人同士になってからがいいと、俺は思うっス……」
「恋人同士ねえ……」
そうなりたくても、大きな障害が二つほどある。
イツキを守る騎士みたいに立ちはだかる、カイル君の姿を思いだす。
ほとんど大人の悪魔奴隷だなんて絶対に、完璧にヤバすぎる案件だ。
きっともうイツキは悪魔に逃げられちゃうか、最悪殺されたかもしれないと、そう思っていたのに。
悪魔を御してしまうんだもんなあ。本当に侮れないよ、イツキは。
悪魔に逃げられて途方に暮れるイツキに、救いの手を差しのべて恩を売るプランは、あえなく潰えたね。
今日の交渉も、本当はもっと優位に立って物事を運べた方が後々都合がよかったのに、あんまり攻めてイツキに嫌われたら嫌だなーと思うと……
ものすごく甘い対応をしてしまった自覚がある。でもいいんだ。なんとか説得して、王都に一緒に来てくれることになったしね。
今日は魔法が使えるっていう、とんでもない秘密をうち明けてくれちゃったし。
十分あり得ると思ってカマをかけてみたけれど、本当にそうだったなんて驚きだ。まだなにか隠していても、おかしくないなあ。
絡めとって外堀を埋めて、全部全部話さなきゃならない状態にまで、追いこんでみたいな……
なんて、悪趣味だって嫌われそうだから、やらないけど。ついやってしまいたくなるほど、イツキに興味津々だ。
しかしカイル君の存在がねえ。彼のせいで、一筋縄ではいかなさそうだ。
俺と同じように、イツキのことを気に入っていそうな気配を、感じとっちゃったし……
「カイル君が手強そうなんだよなあ。テオ、カイル君の弱点って知ってる?」
「俺が旦那の弱点なんて、知るわけないですよ……っていうか、知ってたとしても怖すぎるんで、口にしたくないっス」
ぶるりと震えあがったテオは、山積みになった書類の山が気になるらしく、そろそろ戻りましょうと俺の背を押した。
しょうがなく部屋に戻ることにする。ああ、気が重い……書類を見るのは嫌いだ……お外が恋しい。
そもそも恋人同士って言ったってねえ。テオは平民だから、そんな純朴なことが言えるんだよ、と内心でひっそりと愚痴る。
純粋なのはテオのいいところで、俺もその馬鹿みたいな正直さを気に入っているけれど、こういう時ばかりは胸がザラザラする。
障害二つ目。貴族社会では、小型獣人は愛人にしかすることができない。恋人同士になれたとしても、その先の未来はない。
俺がこんなにも兎さんを愛していても、豹獣人として血統保持のため、同種の雌とつがいになるよう政略結婚をすでに組まれている。
貴族の古臭い慣習で、尊き血を継ぎ次世代につなぐ必要があるんだってさ。
中型獣人なら結婚相手としてギリギリ許されるけれど、貴族位に存在しない小型獣人は、たとえ繁栄しない男同士でも伴侶として認められることはない。
全くもってくだらないけれど、俺も貴族の一員であるからして無視はできない。
だからイツキとは、よくて愛人関係にしかなれない。彼はそういうの、嫌がりそうだしなあ……
そもそも現時点で俺の気持ちを伝えたところで、速攻でフラれそうな気配をビシビシと感じるのに、愛人になってほしいなんて言ったらだよ?
マーシャルを捨てて旅に出て、二度と会ってもらえなくなるかも。
気持ちを伝えて逃げられるくらいなら、黙って側で愛でていたいんだよねえ。
側にいてくれるだけで十分面白いし、目の保養にもなるしさ。
ついでに強くて頭がいい優秀な人材なんだから、マーシャルの役に立ってもらわなきゃ。みすみす領地から逃している場合じゃない。
貴族でなければ俺の行動も違っただろうけど、俺はこれでも家族とマーシャルを愛し、誇りに思っているんでね。簡単に捨てられるものではないよ。
でもなー、ほんっとうにかわいいんだよなあ、イツキって。いっそ俺が平民だったら、欲望に忠実に押し倒してから、結婚を申しこんだのに。
イツキはカイル君のことが、好きなのかなあ……
他の獣人に悪魔だとバレたら、共に行動しているイツキも不利益を被るだろうに、わざわざ彼と一緒にいる理由はなんだろう。
少なくとも、嫌いだったら奴隷として買っていないだろうし、気に入ってはいるんだろうな。ますます胸がモヤモヤする。
んー、どうしようかな。ただ指をくわえて見ているだけはイヤだなあ。
秋の収穫決算報告書と冬眠休眠申請、換毛期特別手当それから吹雪対策立案書を読みおえたら、友達に手紙を出そうと決めた。
国境に一番近いナガル村に住む変わり者の彼なら、悪魔の風習について詳しいだろうからね。
カイル君を困らせられるネタの一つや二つ、教えてくれるかもしれない。
だってそんなに簡単に二人がくっついてしまったら、面白くないじゃないか。ほら、恋には障害があった方が燃え上がるっていうだろう?
俺がちょっと二人の邪魔をすれば、俺は気が晴れるし、彼らは恋のスパイスを味わえて、万事が万々歳というわけさ。
まあ、まだ恋には発展していなさそうだけれど。でもあの二人、そのうちくっつくに違いないって、俺の勘がそう言ってる。
これでも様々な人を観察してきたからね、俺の勘は結構当たるんだ。
大丈夫、カイル君とも仕事仲間として、仲良くやるつもりさ。
ただちょっとだけ、そう、例えば文化の違いとか、ちょっとした行き違いで、失礼なことをしてしまうかもしれないけど。
「よしっ、さっさと面倒なことを終わらせよう」
「おっ、こんなにやる気があるのは珍しいっスね。その意気ですよ、ボス!」
「テオがそうやって素直に励ましてくれるところ、得難い美徳だと思ってるよ」
「そうっスか? ありがとうございます!」
言葉通りに受けとりへへっと笑うテオは、俺の頭の中で意地の悪い妄想が繰りひろげられているとは、つゆほども気づいていない。
大丈夫、二人を仲違いさせてやろうとか、そこまでは思ってないから。ただちょっと、カイル君をからかって遊ぶだけ。
「ふふふ、冬の間も楽しくなりそうだ」
「そうっスね、イツキ様は目の保養になる上に、さっぱりしてていい人ですし。カイルの旦那も怖いけど、実は優しいとこあって頼りになりますから」
そういう話じゃないんだけどね? まあいいか。
俺は久しぶりに、機嫌よく羽ペンを指に乗せた。さっさと終わらせて、イタズラの内容を考えるんだ。
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