半身転生

片山瑛二朗

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第5章 第十五次帝国戦役編

第413話 背水の陣

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「ねえリャン」

「何ですか?」

「リャンは今に満足している?」

 唐突に難しい質問を投げかけてきたキィに対して、リャンは言葉に詰まった。
 なんて返せばいいのか、本音を伝えるべきか、彼の教育的に求められている答えを返すべきか逡巡する。

「変な意味はないよ」

「そうですね、満足……していますよ」

 少し迷いはしたものの、彼の答えははっきりしていた。

「どうして?」

「私は何回も死ぬはずの所を生き延びてきました。でも、それは私の力ではなかった。情けをかけられて、必要に応じて、その場の運で生きてきたにすぎません」

 リャンは少し遠くで土木作業に勤しんでいるアラタの方を見た。

「命を救ってもらい、一族への仕送りも手を打ってくれた。それだけで十分満足です」

「変なの」

「いつかキィが大きくなったら分かる時が来ますよ」

「僕もね、リャンの気持ち分かるよ」

 そう言うと、キィもアラタの後ろ姿を見た。
 強く、大きく、悲しい背中だ。

「アラタを見てると、もっと頑張れる気がする。アラタを見てると、支えてあげなきゃって思える。リャンもそうなんでしょ?」

 大人になれば分かる、なんて煙に巻くようなことを言った彼だったが、キィの問いは『今』満足しているかどうか。
 共に命を懸けて助け合ってきた仲間の力になりたい。
 それだけでいいのだと、キィは言っていた。
 リャンは手に握ったスコップを見つめると、それを地面に突きさした。

「そうですね。頑張りましょうか!」

「うん!」

 人が抱く思いは千差万別。
 リャンやキィが仲間の為に戦う意義を見出しているように、他の人間には他の理由がある。
 ポジティブなものからニュートラルなもの、そしてネガティブなものまで。
 多種多様、大小さまざまな感情が戦場に渦巻き、ミラ丘陵地帯に沈殿していく。
 大小数多くの山々と、そこを挟む谷や川、特に川に沿って流れるように、人の情念は集約されていく。
 その途中、ルーラル湖への分岐とは反対側の支流で、二股に分かれてすぐの場所。
 カナン公国軍八番砦と九番砦の中間地点。
 そこが最終決戦の場所として選定されたのは、きっとこの戦争が始まる前から決まっていたのだろう。

 10月31日。
 神無月も最終日、最後の休日を神々は心行くまで楽しんでいる。
 であれば、今日この場所に神はおらず、下界の出来事に関心を寄せることも無い。
 へべれけの神たちは下を覗き込むと吐きそうになるので、もっぱら天井を見つめているのだ。

「もうよ、いっそのこと清々しいな」

「珍しく意見が合ったな。今日の天気は荒れそうだ」

 エルモとアーキムが同意見なんて、本当に稀だからシャレにならない。

「じゃあ雨が降ったらエルモのせいだな」

「アラタ、そりゃねえよ。デリンジャー、実際どうなのよ?」

「いや、冗談抜きでマジで降りますよ。空見たら分かるでしょ」

 デリンジャーのいう通り、今日は朝から曇り空で、湿った空気を含んだ風が少し強い。
 雲は分厚く、切れ間がない。
 朝から陽は落ちているように暗く、どんよりとした景色。
 紅葉シーズンのミラ丘陵地帯は常緑樹も多くあるので、緑と赤の幻想的な景色が楽しめるはず。
 しかし今日に限ってはその美しさも半減していた。

「そういえばエルモさん、清々しいって何のことですか?」

 会話の始まりに、デリンジャーは疑問を持っていた。
 どういう意味? と。

「あれだよ。今日も今日とて背水の陣だよなって」

「あぁ、確かに」

「今日に限っては物理的にそうなっているがな」

 アーキムの後ろ、というより公国軍の背後には、幅40m以上は確実にある川が流れていた。
 渡ろうとすると船か泳ぎ以外にあり得なく、足をついて歩いていくわけにはいかない。
 つまり、渡河に時間がかかるから逃げようとすれば全滅もありうる配置という事だ。
 故事と同じく、その状況を認識している公国兵の目つきはいつもとは違う。
 負ければ即死を意味するこの戦場で、本気にならない方が難しい。

 それからもあーだこーだ確認と称して雑談を繰り広げていた第1192小隊の隊員たちに、アラタから弱めの喝が入る。

「その辺でおしまいにしとけ。そろそろ動きそうだ」

 その声に合わせるように、前方の方が慌ただしくなる。
 突撃の合図はまだだから動き出すのは当分先だとしても、徐々に会場の熱気が増していくのを感じる。
 空気感と、後は高揚した兵士たちの発する物理的熱気。
 コミケの空に雲が出来たなんて話もあるように、人間様は局所的であれば天候を操ることだって出来る。
 それが上位存在の怒りを買うのかどうかは別にしても。

 第1192小隊の配置場所は、第206中隊の中では後方に分類される。
 ハルツ亡きあとのパーティーを取りまとめるルークを筆頭に、後方支援に長けた部隊がアンカーにセットされる。
 その1つ前にポジションを獲得したのはアラタ率いる第1192小隊。
 彼らは初めの衝突が落ち着き次第投入される予定になっている。
 そして残りは最前線、敵と激しくぶつかり合う潰れ役だ。
 出来れば避けたい役割だが、これも軍隊という集団の中では仕方のないこと。

 他の部隊も同じようなもので、中には重装歩兵を先頭に置く集団もいたが、基本的には衝突を終えてから主戦力を投入する形。
 味方が既に布陣を終えているのと同じく、敵も既に突撃体勢に入っていた。
 敵の数は見えるだけでおよそ1千。
 こちらの数は1千5百。
 恐らくこの戦争始まってから初めて、主要な戦場で公国軍の数が帝国軍の数を上回った。
 それだけに公国軍はここで決めるという意識が強く、逆に帝国軍は戦闘を停滞させることが出来ればいいくらいに考えている。

 公国軍の指揮を執るのはハルツ・クラークの旧友リーバイ・トランプ中佐。
 一方帝国軍の指揮を執るのは、ケビン・ベルマン大佐。
 両軍の指揮官は、ほぼ同時に息を吸い込んだ。

「突撃ィ!」

「吶喊! 公国軍を粉砕せよ!」

 ゴロゴロと空が不気味な音を鳴らし始めた午前9時。
 公国軍起死回生の策がそのまま刺さるのか、それとも力で帝国軍が押し切るのか。
 ここに来て兵力差の少ないガチンコ勝負、負ければ言い訳がきかなくなる。
 初動は両軍の先頭が激しくぶつかり合い、衝撃で人の身体が吹っ飛ぶところから始まった。



「うひゃぁ、相変わらずグロいなぁ」

「エルモは無駄口を叩くな」

「すんません」

 前へ向けて小走りしながら、エルモは反省して口を閉じた。
 行軍は自動車渋滞とよく似ていて、綺麗に整列しているからといって、先頭が動き出してすぐに最後尾が走り出すようなことは無い。
 時間差、時間差、とにかく時間差で、アラタたちが動き出したとしても前はまだ詰まっている。
 だからまともに走ろうものならすぐに前に追いついてしまうのだ。
 ジョギング程度の速度で走りつつ、アラタが小隊に最終確認をする。

「俺たちの仕事は、11月になろうってのにしつこく人ん家に土足で入り込んでくるクソ帝国人を一人残らず叩き殺すことだ。遠慮はいらないし、加減もペース配分も気にしなくていい。ただ、剣聖を見つけたらすぐにその場を離れつつ報告すること。あいつは俺が抑える」

 指示が行きわたったところで、第1192小隊が5つに分割される。
 アラタ、リャン、キィ、カロンで構成された第1分隊のように、分隊の戦力差を調整することはしなかった。
 理由としては、小隊の特殊性にある。
 その強さから特殊任務や裏の仕事に回されがちな小隊に求められるのは、圧倒的な精鋭部隊としての実力。
 たとえ1個分隊でもいいから、公国最強の部隊を作って欲しいというコンセプト。
 その考えの元では、戦力の等分配は非推奨だったのだ。
 そして戦場に入り込む時間がついにやって来た。

「いくぞお前ら……」

 流石のアラタも、毎回この瞬間だけは緊張する。
 いつものことながら、この瞬間だけは他に例えようのない緊張感が襲ってくる。
 だからと言って、非合法薬物で緊張緩和をする事は許されていないのだが。

「いくぞてめぇら! 全員叩き斬れぇ!」

 開口一番、アラタの袈裟斬りから小隊の戦闘が開始された。



 異世界の戦争で特徴的なのは、やはり魔術、スキル、クラスという要素が関係してくるところだろう。
 遠距離攻撃の手段は弓矢や投石だけでなく、近距離の斬り合いは常に搦め手から魔術を使ってくる可能性を考慮したものになる。
 統計的に確率は全体の僅か2%に留まるが、戦闘系クラスの保持者も見逃せない。
 何より面倒なのは、見た目だけでは相手のクラスを見破ることが難しいことにある。
 普通に勝てると思って勝負を挑んだ相手が実は高位の戦闘職だったりと、見た目によらないこの世の中。
 ほんの僅かな心の隙が命取りになるのは、元の世界と同じ話だった。

「おらぁ!」

 斬る、と言うよりは叩き潰すようにカロンの剣が敵を殺す。
 槍使いのカロンだが、乱戦になることは初めから分かっていたので取り回ししやすい短めの剣を使っている。
 これなら個人で戦う時も集団で戦う時も、連携が取りやすく力を発揮しやすい。
 乱戦では敵を正面から受け止めて前線を構築するのも大事な仕事だが、それ以上に背後から襲い掛かる役割が大きな意味を持つ。
 正々堂々なんて概念は存在すらしないこの戦争で、カロンが敵の背を討つように立ち回ることを咎めるものは敵にも味方にもいなかった。

 カロンは敵兵の兜の隙間から首筋に刃を通して命を奪うと、次の獲物に狙いを定める。
 丁度こちらの反対側を向いていて、ぼーっと突っ立っている役立たずだ。
 これで3人目、とカロンは敵に向かって駆けだした。

「…………っ!」

「ん? 来ないのか?」

 半径5mを切ったところで、カロンの体中から汗という汗が噴き出てきた。
 彼は【感知】系統のスキルを所持していないが、それでも理解できるほどの剣圧。
 先ほどまでは何も感じなかった。
 正確には間合いに入り込むまでは。
 ここから先に進めば命は無いと、そう危機察知能力が全力でストップをかけていた。
 敵の男をカロンは知らないが、恐らく……という推察は成り立つ。

「来ないならこちらから行くぞ」

 歓声どよめく大乱戦の中で、男の声は限定的な範囲ながらよく響いた。
 腹の底にズシンと重く響くような、恐怖感を植え付ける声だ。

 ——こいつを隊長たちの所に向かわせてはいけない。

「ほう、やるか」

 カロンが剣を構え、それを見た敵が微かに笑う。

「手足が震えているぞ」

「うるせぇ。気のせいだ」

「三本足の黒鳥……」

 カロンの肩に付けられた第1192小隊、その前身八咫烏のシンボル。
 それを見た敵は、きっと八咫烏のことを知っていたのだろう。
 男の圧が、より一層強くなった。

「公国兵よ、行くぞ」

「……来いっ!」

「はいストップ」

 八相に構えたカロンが斬りかかろうとしたその時、後ろから彼の肩に手をかける青年が1人。

「あ……」

「当たりを引いたのはカロンか。まあ選手交代という事で」

「隊長、あいつは」

「特徴は伝えただろ。デカい剣。デカい筋肉。デカい……何だろうな。あいつが剣聖オーウェン・ブラックだ」

「八咫烏総隊長、冒険者アラタか」

「上からのオーダーでね。お前は俺が相手する」

「ふん、また叩き斬ってやる」

 開始15分、早くも両軍最強のカード同士が衝突する。
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