19 / 544
第2章 冒険者アラタ編
第17話 Dランククエスト
しおりを挟む
初クエストを終え元大学生の身としてはかなり大きな金額を一度に手に入れたアラタだったが同時にある種焦燥感のようなものを感じていた。
手元に銀貨4枚、今のところ銀貨1枚5000円だと考えているアラタは手元に2万円ある計算なのだがこれが全財産だとすると随分心もとない。
今までは立て替えてもらっていたが今アラタがいる部屋も一泊銀貨1枚弱はするのだ、仕事をしなければ1週間持たない。
そんなわけで怖い、辛い、苦しいの3K職である冒険者として今日も生きていくほかないのだが流石に反省したのかノエルが勝手にクエストを受けてくることはなかった。
ダンジョンの第5層調査クエストの張り紙を目を輝かせて見ていたがそんなノエルを後ろからジッと見つめるリーゼの視線に屈したのか諦めてくれた。
いや、ダンジョンって何ぞや。
そんな当然の疑問も生まれたがそれよりも今日の仕事だ。
そう思いアラタはリーゼの勧めたままにDランククエスト、ミノタウロスの間引きを受けることにした。
「で、ミノタウロスって何?」
「魔物ですよ」
「いや、そうなんだけど……他には?」
「そうですね、縄張り意識が強く個体数が増えるとケンカします。無傷の角は人気があるのでたまに間引いて縄張り争いで角が傷つかないようにコントロールします。これでいいですか?」
「ばっちり分かった。ありがとう、って言いたいところだけどそれ化け物じゃない? 俺じゃ無理だろ」
リーゼの話を聞く限り熊でも相手にするのかという様子で元の世界なら経験豊富なプロの方が猟銃片手に駆除するみたいなイメージだったのだがどうにもおかしい。
普段ならこんなクエスト受けないけど俺がいるから仕方なく難易度を下げている感じがしてならないのだ。
昨日俺が野菜相手にダウンしたことを知っていてこのクエストにしているんだ、ミノタウロスって言ってもきっと犬くらいの奴に違いない、そう自身を納得させて仕事に向かうことにした。
クエストに向かう道中、目的地である森に向かっている間ノエルとリーゼは適当な会話をしていたのだがアラタはその会話に混ざることが出来なかった。
2人がアラタには分からない話題について語っていたとかではなく、単にアラタに言葉を発するだけの余裕がなかったのだ。
それもそのはず、アトラの中心にほど近い冒険者ギルドから10km程の道のり、3人は馬にも馬車にも乗らず走っていたのだ。
ノエルは所々に金属板を用いた防具を、リーゼもある程度重量のある武器と防具を装着したまま走り続けていた。
アラタはと言うと装備と言えるものは刀一振りのみで残りは何もなし、予備の武器はおろか防具の類も一切身に着けていない。
だがアラタは談笑しながら移動する2人についていくだけで精いっぱいだった。
1時間で10km、1kmを6分で移動し文字通り10km/hの速度で走ったわけだが鉄の棒を持ちながらの移動は堪えた。
これが何も持たずただ走ればいいだけなら、アラタもそれなりに元気なまま到着できたのだが、結果としてはより重い装備を身に着けそれでも自分より余裕な女性2人という異次元の存在が身近にいることを体感しただけだった。
3人が到着した場所はアトラの西10km地点、つまりレイテ村からアトラへの道中の街道である。
「ここに魔物がいるのか?」
「そうだ。ほら、あそこにいるぞ」
そう言いながらノエルの指さす方向を見てもアラタには何も見えない、俺も視力1.0あるんだけどな、と見えない敵を必死に探そうとしている。
探しながらだがアラタは一つ、重要な疑問を2人にぶつけた。
「なあ、こんなところに魔物がいたら危なくないか」
「え?」
「いえ、別に」
そっけないというよりそんなこと微塵も思っていないという反応にアラタもどう返したらいいか迷い静寂が訪れた。
繰り返すがここは街道、レイテ村だけでなく西方の街や都市に繋がる重要な道であり間違っても動物や魔物の襲撃があっていいような場所ではない。
そう言う意味でアラタは質問したわけだがどうやらその問いは的外れなものだったみたいだ。
「この辺りに生息する魔物はむやみに人を襲いませんから。こちらが何もしなければ大丈夫ですよ」
「そうなの?」
「そうです。ミノタウロスだって何もなければおとなしい魔物ですから」
つくづく人間という生き物は他の生き物からしたら迷惑極まりない生物だとアラタは呆れたが、それを仕方ないと思う自分もいてどちらの立場につこうか迷う。
まあ肉や魚を食べているわけだし、それらも植物やら何やらを摂取して生きているわけだし、これも生存競争や食物連鎖的なあれなのかな、そう納得することにした。
ノエルはミノタウロスの姿がはっきりと見えると言っていたがそれは剣聖やスキルの効果ありきの話なのでリーゼにも魔物の姿は捉えられていなかった。
ノエルを先頭として森に入った一行だが慎重に辺りを警戒しつつ極力物音を立てないように努めるアラタに対し2人の無警戒さは賞賛に値するレベルのものだった。
ペラペラしゃべりながら森を進む2人は下校中の女子高生かと思えるほど周囲に対し大きな音を振りまき続ける。
「おい、流石にしゃべり過ぎじゃ――」
アラタが注意しようとした直前、2人の声が消えた。
人差し指を口の前で立ててアラタに静かにするようにジェスチャーするリーゼ、その隣で静かに剣を抜くノエル。
リーゼが指さす先にアラタが見たものは……馬や牛のような蹄、水牛のようなねじ曲がった角、だがその大きさはアラタが想像していたようなそれではなく、
「熊よりデカいぞ」
「しっ。アラタはここで待機、常に一定の距離を保って私たちの戦いを見ていてください」
うわ……かっこいい。
アラタがそんな感想を抱いたのも束の間、2人は化け物に向かって走り出す。
「今日はステーキだな!」
「食べ過ぎは太りますからね」
そう言いながらどんどんと距離を詰める2人にミノタウロスは当然気付いている。
と言うより2人が騒いでいた時から気付いていた。
ゴブリンを狩れと言われれば多少の罪悪感や嫌悪感はあるものの多分勝てる、多分。
盗賊を相手にしろと言われれば後ろめたい気持ちや後味の悪さを飲み込めば条件次第で生き残ることは可能だ。
でも、これは、こいつはいくら何でも無理がある。
パッと見ただけでも2m以上は余裕である化け物が2足歩行で歩いている。
あんなの人を襲わないと言っても絶対に信用できない。
一応刀に手をかけるアラタだったが両手の震えが止まらない。
もしあればこちらに来れば、もし2人がやられそうになったら、俺は戦えるのか?
あんな化け物、攻撃が掠っただけで即死する自信がある。
アラタとミノタウロスの距離は約60m、アラタが思考している間に前足を振り上げた魔物はリーゼに攻撃しようとその丸太みたいな腕を振り下ろした。
メイスのような武器で受けるか避ける、脳内シミュレーションでリーゼの行動を予測したアラタは自分の目を疑った。
「…………は? す、素手?」
なんとリーゼはミノタウロスの攻撃を左手で押さえている。
その手に秘められた握力はミノタウロスの前足首がひしゃげるほどに強大で心なしかミノタウロスも苦しんでいるように見えた。
「ノエル」
「いっくぞーっ! むん!」
いつの間にか木の上に上がり木から木へと飛び移りながらミノタウロスの頭上に移動していたノエルは飛び降り落下する力を剣に乗せて振り切る。
刃渡りはミノタウロスの体の厚さよりも短いと思われたが魔物の体は物理法則を無視するように縦に両断され倒れた。
「は……ははは。……すっげえ」
刀に手をかけたまま立ち尽くすしかなかった。
こいつらを元の世界に連れて行けばスポーツの世界記録はすべて書き換わる。
自分がこうなるイメージが全く湧かないまま2人に呼ばれてアラタは可哀想な魔物の死体のそばに行く。
真っ二つの兜割にされたミノタウロスの角は傷ついており、この個体が縄張り争いをしていたことは明白だった。
だからこそ好戦的で向かってくる人から逃げない個体を探そうと2人が騒いでいたのだと少し遅くなったが2人の行動の意味を理解する。
それにしてもこれが戦い、と言うより狩りか。
ノエルが先ほどからミノタウロスの美味な部位がどこにあるなどと言いながら血抜き解体を進めている。
アラタはスプラッタ映画などは好きではないが全く見れないわけではない。
しかし戦闘中思い出した盗賊との一戦、手に残る肉の感触、延々続くノエルのミノタウロス料理情報、様々な原因があったが結果は一つ、アラタから吐き出された。
バラバラに解体されあとは持ち運ぶのみとなった肉塊、骨、角などのパーツ、その上にまんべんなく降り注いだ祝福の雨はアラタが朝食として食べた食材をふんだんに含んでいたのだ。
…………端的に言うと、アラタは嘔吐した。
しかもミノタウロスの上に。
生き物に対する最大級の冒涜やらあれこれは置いておくとして、この場で重要なのはただ一つ、ノエルの楽しみにしていたミノタウロス料理はお預けになったということだ。
「うぇっぷ、うう。……その、ごめんね?」
「貴様を解体してやる!」
「落ち着いてください! 魔物はまた狩ればいいでしょう!」
このためにわざわざミノタウロス解体用の大きな牛刀のような解体包丁を持ち込んでいたノエル、その落胆ぶりはすさまじかったがリーゼのとりなしでなんとかアラタは一命をとりとめることが出来た。
青年は誓う。
「食べ物のことでノエルの邪魔をするのはやめよう」
手元に銀貨4枚、今のところ銀貨1枚5000円だと考えているアラタは手元に2万円ある計算なのだがこれが全財産だとすると随分心もとない。
今までは立て替えてもらっていたが今アラタがいる部屋も一泊銀貨1枚弱はするのだ、仕事をしなければ1週間持たない。
そんなわけで怖い、辛い、苦しいの3K職である冒険者として今日も生きていくほかないのだが流石に反省したのかノエルが勝手にクエストを受けてくることはなかった。
ダンジョンの第5層調査クエストの張り紙を目を輝かせて見ていたがそんなノエルを後ろからジッと見つめるリーゼの視線に屈したのか諦めてくれた。
いや、ダンジョンって何ぞや。
そんな当然の疑問も生まれたがそれよりも今日の仕事だ。
そう思いアラタはリーゼの勧めたままにDランククエスト、ミノタウロスの間引きを受けることにした。
「で、ミノタウロスって何?」
「魔物ですよ」
「いや、そうなんだけど……他には?」
「そうですね、縄張り意識が強く個体数が増えるとケンカします。無傷の角は人気があるのでたまに間引いて縄張り争いで角が傷つかないようにコントロールします。これでいいですか?」
「ばっちり分かった。ありがとう、って言いたいところだけどそれ化け物じゃない? 俺じゃ無理だろ」
リーゼの話を聞く限り熊でも相手にするのかという様子で元の世界なら経験豊富なプロの方が猟銃片手に駆除するみたいなイメージだったのだがどうにもおかしい。
普段ならこんなクエスト受けないけど俺がいるから仕方なく難易度を下げている感じがしてならないのだ。
昨日俺が野菜相手にダウンしたことを知っていてこのクエストにしているんだ、ミノタウロスって言ってもきっと犬くらいの奴に違いない、そう自身を納得させて仕事に向かうことにした。
クエストに向かう道中、目的地である森に向かっている間ノエルとリーゼは適当な会話をしていたのだがアラタはその会話に混ざることが出来なかった。
2人がアラタには分からない話題について語っていたとかではなく、単にアラタに言葉を発するだけの余裕がなかったのだ。
それもそのはず、アトラの中心にほど近い冒険者ギルドから10km程の道のり、3人は馬にも馬車にも乗らず走っていたのだ。
ノエルは所々に金属板を用いた防具を、リーゼもある程度重量のある武器と防具を装着したまま走り続けていた。
アラタはと言うと装備と言えるものは刀一振りのみで残りは何もなし、予備の武器はおろか防具の類も一切身に着けていない。
だがアラタは談笑しながら移動する2人についていくだけで精いっぱいだった。
1時間で10km、1kmを6分で移動し文字通り10km/hの速度で走ったわけだが鉄の棒を持ちながらの移動は堪えた。
これが何も持たずただ走ればいいだけなら、アラタもそれなりに元気なまま到着できたのだが、結果としてはより重い装備を身に着けそれでも自分より余裕な女性2人という異次元の存在が身近にいることを体感しただけだった。
3人が到着した場所はアトラの西10km地点、つまりレイテ村からアトラへの道中の街道である。
「ここに魔物がいるのか?」
「そうだ。ほら、あそこにいるぞ」
そう言いながらノエルの指さす方向を見てもアラタには何も見えない、俺も視力1.0あるんだけどな、と見えない敵を必死に探そうとしている。
探しながらだがアラタは一つ、重要な疑問を2人にぶつけた。
「なあ、こんなところに魔物がいたら危なくないか」
「え?」
「いえ、別に」
そっけないというよりそんなこと微塵も思っていないという反応にアラタもどう返したらいいか迷い静寂が訪れた。
繰り返すがここは街道、レイテ村だけでなく西方の街や都市に繋がる重要な道であり間違っても動物や魔物の襲撃があっていいような場所ではない。
そう言う意味でアラタは質問したわけだがどうやらその問いは的外れなものだったみたいだ。
「この辺りに生息する魔物はむやみに人を襲いませんから。こちらが何もしなければ大丈夫ですよ」
「そうなの?」
「そうです。ミノタウロスだって何もなければおとなしい魔物ですから」
つくづく人間という生き物は他の生き物からしたら迷惑極まりない生物だとアラタは呆れたが、それを仕方ないと思う自分もいてどちらの立場につこうか迷う。
まあ肉や魚を食べているわけだし、それらも植物やら何やらを摂取して生きているわけだし、これも生存競争や食物連鎖的なあれなのかな、そう納得することにした。
ノエルはミノタウロスの姿がはっきりと見えると言っていたがそれは剣聖やスキルの効果ありきの話なのでリーゼにも魔物の姿は捉えられていなかった。
ノエルを先頭として森に入った一行だが慎重に辺りを警戒しつつ極力物音を立てないように努めるアラタに対し2人の無警戒さは賞賛に値するレベルのものだった。
ペラペラしゃべりながら森を進む2人は下校中の女子高生かと思えるほど周囲に対し大きな音を振りまき続ける。
「おい、流石にしゃべり過ぎじゃ――」
アラタが注意しようとした直前、2人の声が消えた。
人差し指を口の前で立ててアラタに静かにするようにジェスチャーするリーゼ、その隣で静かに剣を抜くノエル。
リーゼが指さす先にアラタが見たものは……馬や牛のような蹄、水牛のようなねじ曲がった角、だがその大きさはアラタが想像していたようなそれではなく、
「熊よりデカいぞ」
「しっ。アラタはここで待機、常に一定の距離を保って私たちの戦いを見ていてください」
うわ……かっこいい。
アラタがそんな感想を抱いたのも束の間、2人は化け物に向かって走り出す。
「今日はステーキだな!」
「食べ過ぎは太りますからね」
そう言いながらどんどんと距離を詰める2人にミノタウロスは当然気付いている。
と言うより2人が騒いでいた時から気付いていた。
ゴブリンを狩れと言われれば多少の罪悪感や嫌悪感はあるものの多分勝てる、多分。
盗賊を相手にしろと言われれば後ろめたい気持ちや後味の悪さを飲み込めば条件次第で生き残ることは可能だ。
でも、これは、こいつはいくら何でも無理がある。
パッと見ただけでも2m以上は余裕である化け物が2足歩行で歩いている。
あんなの人を襲わないと言っても絶対に信用できない。
一応刀に手をかけるアラタだったが両手の震えが止まらない。
もしあればこちらに来れば、もし2人がやられそうになったら、俺は戦えるのか?
あんな化け物、攻撃が掠っただけで即死する自信がある。
アラタとミノタウロスの距離は約60m、アラタが思考している間に前足を振り上げた魔物はリーゼに攻撃しようとその丸太みたいな腕を振り下ろした。
メイスのような武器で受けるか避ける、脳内シミュレーションでリーゼの行動を予測したアラタは自分の目を疑った。
「…………は? す、素手?」
なんとリーゼはミノタウロスの攻撃を左手で押さえている。
その手に秘められた握力はミノタウロスの前足首がひしゃげるほどに強大で心なしかミノタウロスも苦しんでいるように見えた。
「ノエル」
「いっくぞーっ! むん!」
いつの間にか木の上に上がり木から木へと飛び移りながらミノタウロスの頭上に移動していたノエルは飛び降り落下する力を剣に乗せて振り切る。
刃渡りはミノタウロスの体の厚さよりも短いと思われたが魔物の体は物理法則を無視するように縦に両断され倒れた。
「は……ははは。……すっげえ」
刀に手をかけたまま立ち尽くすしかなかった。
こいつらを元の世界に連れて行けばスポーツの世界記録はすべて書き換わる。
自分がこうなるイメージが全く湧かないまま2人に呼ばれてアラタは可哀想な魔物の死体のそばに行く。
真っ二つの兜割にされたミノタウロスの角は傷ついており、この個体が縄張り争いをしていたことは明白だった。
だからこそ好戦的で向かってくる人から逃げない個体を探そうと2人が騒いでいたのだと少し遅くなったが2人の行動の意味を理解する。
それにしてもこれが戦い、と言うより狩りか。
ノエルが先ほどからミノタウロスの美味な部位がどこにあるなどと言いながら血抜き解体を進めている。
アラタはスプラッタ映画などは好きではないが全く見れないわけではない。
しかし戦闘中思い出した盗賊との一戦、手に残る肉の感触、延々続くノエルのミノタウロス料理情報、様々な原因があったが結果は一つ、アラタから吐き出された。
バラバラに解体されあとは持ち運ぶのみとなった肉塊、骨、角などのパーツ、その上にまんべんなく降り注いだ祝福の雨はアラタが朝食として食べた食材をふんだんに含んでいたのだ。
…………端的に言うと、アラタは嘔吐した。
しかもミノタウロスの上に。
生き物に対する最大級の冒涜やらあれこれは置いておくとして、この場で重要なのはただ一つ、ノエルの楽しみにしていたミノタウロス料理はお預けになったということだ。
「うぇっぷ、うう。……その、ごめんね?」
「貴様を解体してやる!」
「落ち着いてください! 魔物はまた狩ればいいでしょう!」
このためにわざわざミノタウロス解体用の大きな牛刀のような解体包丁を持ち込んでいたノエル、その落胆ぶりはすさまじかったがリーゼのとりなしでなんとかアラタは一命をとりとめることが出来た。
青年は誓う。
「食べ物のことでノエルの邪魔をするのはやめよう」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる