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16.「待て」
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頭が重だるいのは、まだ軽く発熱しているからか、横になりすぎているからか。
ディアナは額からぬるくなった濡れ布巾を外し、身体を起こした。
枕元の盥のふちに、布巾をかける。
レースカーテン越しに、初春の光が眩い。金具を回して窓を開け放つ。薄布を膨らませて、涼やかな微風が入ってきた。
清拭はしているが、髪も肌もべたつくようで、そろそろ湯を使いたくなってきていた。
喉の痛みに続く発熱で伏せって、四日目の朝だった。
「だいぶ落ち着いてこられましたね」
ステファンは出勤前にディアナの様子を診にきた。
「でも、まだ起きてはいけませんよ。治りかけに無理をすると後を引きます」
ディアナを寝台に戻し、額の布巾も冷水で絞り直した。
妻の横に、白いクマのぬいぐるみまで押し込んで、彼は出て行った。
喉の痛みを感じてから、医師の夫にうつすわけにはいかないと、ディアナは一階の客間に寝所を変えていた。
寂しかったが、単なる風邪で、衛生研究所の医官に毎日往診してもらえるのだから、自分は贅沢な患者だ。
それに、とディアナは寝台を振り返る。
首にピンクのリボンを巻いた白いクマが、横向きに転がっている。黒いボタンの目と目が合うようだ。
「伏せっている子供がよく持っているものですから」
昨晩、ステファンがくれた。なんの冗談でもないようだった。彼にとって、ディアナは今、守るべき幼子らしい。
茶化さずに受け取った。彼のかわりに、抱きしめて眠った。ふわふわの毛足がくすぐったかった。
妹エーファの部屋を思い出した。病弱で屋外遊びが制限されていた彼女は、かわりに人形とぬいぐるみを山ほど持っていた。何度、ままごとの相手をしただろう。彼女の空想の世界を、ディアナは共有している。人形のこんがらがった恋愛模様や、ぬいぐるみが夜中に繰り広げる冒険。エーファは彼らの国のお姫様で、ディアナは畏れ多くも女王様役を賜っていた。
母に作ってもらった人形の服もたくさんあった。エーファは、誕生日には、その中でもお気に入りの人形と同じ服が着たいとねだって、わざわざ仕立ててもらっていた。
ディアナもお揃いにしようと誘われて、少し心が揺れたが、断った。そんな遊びは、幼くか弱い彼女の特権なのだ。人形のひらひらした服など、ディアナの目元のきつい顔立ちには似合わない。
ディアナの実家での部屋は整然としていた。昔、親しんだ遊び道具の類は、エーファに譲っていた。誕生日の贈り物に欲しいものを聞かれれば、乗馬やフェンシングの道具を頼んだ。
寝台に再び横になる。
熱が下がってきて、とたんに退屈だった。
こんなふうに昼も休んでいるのは、九つで麻疹にかかって以来だった。
丈夫は取り柄の一つだったのに、最近、出歩き過ぎたせいで、どこかで拾ってしまったらしい。
乗馬を再開したため、競技会に向けた練習もあって、隔日でクラブへ行く。
休日、ステファンが見にきてくれたときは、張り切って障害を飛んだ。パートナーを組む銀毛のシルヴィに興味深々で近寄られ、たじろぐ彼の様子に、つい笑ってしまった。
母マリーの孤児院での慈善活動にも、付き添うようになった。リヒター家が昔から支援している先で、資金繰りは当主である父テオドールが相談に乗っている。マリーは専ら子供に絵本を読み聞かせたり、刺繍を教えたりしている。
いくら相手が馴染み深い医師とはいえ、テオドールの即断で嫁いでしまった長女を、マリーなりに気にかけていたようだ。ディアナが顔をみせるようになると明らかに喜んだ。
マリーはあまり表に出ない。控えめな性格のためというより、テオドールが、愛妻に関しては凄まじい束縛気質なせいだ。
およそ男の目のあるところへ出したがらず、夫が付き添わない夜会への出席などもってのほかだ。
子供ばかりの孤児院ならと一応許しているらしいが、マリーが十をいくつかこした程度の男の子に、野草の花束をもらったと他愛ない報告をした翌週には、テオドールの勧めで、その子の、とある商家へ養子縁組が決まっていた。あれは慈悲ではない。証拠に、テオドールはマリーの部屋を、花粉でむせそうなほど大量の花で飾り付けていた。
ディアナは当時、兄クラウスと顔を見合わせた。
「お父様って、なんていうか、少し。いえ、相当?」
「うん、あれはね、もう治らないんだと思うよ」
兄は要領がいいところがあった。父に強制的に軍学校に入学させられた後も、母を盾にしながらバイオリンを続けていた。
「クラウスと奏楽ができなくなるのは、さみしいです。あの子は、もう、巣立ってしまう日が遠くないのに」
ピアノを嗜むマリーに懇願されれば、テオドールは無下にできないのだった。
ステファンは愛情深いが、実家の父とは対照的な、寛容な夫だと思う。ディアナは何を遠慮することもないのだと、外出や人付き合いを制限しようとはしない。
それに甘えて、ディアナは再び茶会や夜会へも出席している。一つは、ステファンの上司である副所長の夫人から誘われるため。継承順位は低いが侯爵家に連なる家で、ディアナを箔付けに使いたいらしい。それなりに付き合った方が、夫の立場もいいだろうとディアナは踏んでいる。
もう一つは、妹エーファに付き添いを頼まれるためだ。彼女は母似が仇となって父の監視が厳しく、ろくに出会いがないと嘆いている。
「でも、お兄様やお姉様が一緒なら出かけていいって仰るから!」
要は間違いがあれば責任が降りかかるのだが、妹可愛さに引き受けていた。
しかし、社交の場はもう、以前ほど楽しくなかった。貴婦人の主に色恋に纏わる噂話も所詮他人事だし、ステファンの身分や容姿を遠回しに揶揄されると、相手が誰であろうと恥も外聞も捨てて張り倒したくなる。
まして人の妻になった自分に妙な誘いをかけてくる男など、虫酸が走るばかりだ。
「やはり諦められないのです。どうか一度でいい、踏んでください」
以前の求婚者に迫られたときは、こめかみがひくついた。願い通り踏みつけてやろうかと思ったが、喜ばせるだけだと我慢した。
「伯様、悪いご冗談ですわね。お叱りは、奥様にお願いなさってください」
できるだけ冷たい声音で撥ね付けたつもりだが、涎を垂らさんばかりの顔をされてしまった。絶対に懐かれたくないのに難しいものだ。
気疲れに加えて、襟や背の空いた身体を冷やすドレスが、今回の風邪の最後の一押しになった気がしている。
唯一よかったのは、体調を崩してから、ステファンが家政婦のベルタが帰る夕刻には間に合うように帰ってきてくれることだ。
忙しい彼には悪いのだが、労られるのは心地よかった。喉を殺菌し、痛みを和らげる効果があるという蜂蜜を、ひと匙、ふた匙、彼の手から与えられるのは至福の時間だった。
仕事のある夫に置いていかれるような寂しさを紛らわすために、あれこれ予定を入れてみはした。
けれど、わかった。
ディアナはもう、煌びやかでも浮ついた世界はいらない。許されるかぎり、夫と二人だけの時間に浸って、愛を深めたい。
ディアナの熱を測り、銀のヘラで舌を押さえて奥を診たステファンが、療養の必要なしと認めるまでには、それからあと二日を要した。
「もうお痛みもありませんか」
「はい。横になりすぎて身体が鈍ってしまったくらい」
ディアナは上機嫌だった。喋っても痛くない。健康の有り難みが沁みる。なにより、ステファンとの寝室に戻れると思うと、声が弾んだ。念入りに湯を使った。
白いクマは、連れて行った。
寝台脇のサイドテーブルに置く。
「だって、ずっと付き添ってくれたんですわ。今度はこの子が一人ではかわいそうでしょう?」
「ええ、まあ」
ステファンは歯切れが悪かった。
ディアナから口付けをしたのに、困ったように視線を逸らす。少々傷ついた。
「まだ、だめですの? うつしてしまいますか?」
「いえ、もう良くなってはいらっしゃいますけど。病み上がりですし、お疲れが」
「平気ですわ。それより、私、寂しかったんですの」
彼の胴に手を回す。平たい、硬い胸に鼻を押し付ける。彼は湯を使った後でも、微かに消毒薬の臭いがする。
「僕だって」
ステファンの手が、髪をさぐる。ディアナが顔を上げると、ようやく彼の方から唇を押し付けてきた。
首の後ろと両肩を支えられ、ディアナは久しぶりの交歓に酔いしれた。
「今日はやめておこうって、思っていたんですよ」
「うふふ、言い訳なさらなくていいですわ」
「少し、まってください」
ステファンは手を伸ばすと、サイドテーブルのクマにそっぽを向かせた。
ディアナは彼の繊細さが微笑ましい。
「クマさんには見せられないこと、してくださいますの?」
「ええ、そうですよ」
ディアナと身体の上下を入れ替えると、彼はもどかしげに、彼女の夜着のボタンを外しはじめた。
ディアナは額からぬるくなった濡れ布巾を外し、身体を起こした。
枕元の盥のふちに、布巾をかける。
レースカーテン越しに、初春の光が眩い。金具を回して窓を開け放つ。薄布を膨らませて、涼やかな微風が入ってきた。
清拭はしているが、髪も肌もべたつくようで、そろそろ湯を使いたくなってきていた。
喉の痛みに続く発熱で伏せって、四日目の朝だった。
「だいぶ落ち着いてこられましたね」
ステファンは出勤前にディアナの様子を診にきた。
「でも、まだ起きてはいけませんよ。治りかけに無理をすると後を引きます」
ディアナを寝台に戻し、額の布巾も冷水で絞り直した。
妻の横に、白いクマのぬいぐるみまで押し込んで、彼は出て行った。
喉の痛みを感じてから、医師の夫にうつすわけにはいかないと、ディアナは一階の客間に寝所を変えていた。
寂しかったが、単なる風邪で、衛生研究所の医官に毎日往診してもらえるのだから、自分は贅沢な患者だ。
それに、とディアナは寝台を振り返る。
首にピンクのリボンを巻いた白いクマが、横向きに転がっている。黒いボタンの目と目が合うようだ。
「伏せっている子供がよく持っているものですから」
昨晩、ステファンがくれた。なんの冗談でもないようだった。彼にとって、ディアナは今、守るべき幼子らしい。
茶化さずに受け取った。彼のかわりに、抱きしめて眠った。ふわふわの毛足がくすぐったかった。
妹エーファの部屋を思い出した。病弱で屋外遊びが制限されていた彼女は、かわりに人形とぬいぐるみを山ほど持っていた。何度、ままごとの相手をしただろう。彼女の空想の世界を、ディアナは共有している。人形のこんがらがった恋愛模様や、ぬいぐるみが夜中に繰り広げる冒険。エーファは彼らの国のお姫様で、ディアナは畏れ多くも女王様役を賜っていた。
母に作ってもらった人形の服もたくさんあった。エーファは、誕生日には、その中でもお気に入りの人形と同じ服が着たいとねだって、わざわざ仕立ててもらっていた。
ディアナもお揃いにしようと誘われて、少し心が揺れたが、断った。そんな遊びは、幼くか弱い彼女の特権なのだ。人形のひらひらした服など、ディアナの目元のきつい顔立ちには似合わない。
ディアナの実家での部屋は整然としていた。昔、親しんだ遊び道具の類は、エーファに譲っていた。誕生日の贈り物に欲しいものを聞かれれば、乗馬やフェンシングの道具を頼んだ。
寝台に再び横になる。
熱が下がってきて、とたんに退屈だった。
こんなふうに昼も休んでいるのは、九つで麻疹にかかって以来だった。
丈夫は取り柄の一つだったのに、最近、出歩き過ぎたせいで、どこかで拾ってしまったらしい。
乗馬を再開したため、競技会に向けた練習もあって、隔日でクラブへ行く。
休日、ステファンが見にきてくれたときは、張り切って障害を飛んだ。パートナーを組む銀毛のシルヴィに興味深々で近寄られ、たじろぐ彼の様子に、つい笑ってしまった。
母マリーの孤児院での慈善活動にも、付き添うようになった。リヒター家が昔から支援している先で、資金繰りは当主である父テオドールが相談に乗っている。マリーは専ら子供に絵本を読み聞かせたり、刺繍を教えたりしている。
いくら相手が馴染み深い医師とはいえ、テオドールの即断で嫁いでしまった長女を、マリーなりに気にかけていたようだ。ディアナが顔をみせるようになると明らかに喜んだ。
マリーはあまり表に出ない。控えめな性格のためというより、テオドールが、愛妻に関しては凄まじい束縛気質なせいだ。
およそ男の目のあるところへ出したがらず、夫が付き添わない夜会への出席などもってのほかだ。
子供ばかりの孤児院ならと一応許しているらしいが、マリーが十をいくつかこした程度の男の子に、野草の花束をもらったと他愛ない報告をした翌週には、テオドールの勧めで、その子の、とある商家へ養子縁組が決まっていた。あれは慈悲ではない。証拠に、テオドールはマリーの部屋を、花粉でむせそうなほど大量の花で飾り付けていた。
ディアナは当時、兄クラウスと顔を見合わせた。
「お父様って、なんていうか、少し。いえ、相当?」
「うん、あれはね、もう治らないんだと思うよ」
兄は要領がいいところがあった。父に強制的に軍学校に入学させられた後も、母を盾にしながらバイオリンを続けていた。
「クラウスと奏楽ができなくなるのは、さみしいです。あの子は、もう、巣立ってしまう日が遠くないのに」
ピアノを嗜むマリーに懇願されれば、テオドールは無下にできないのだった。
ステファンは愛情深いが、実家の父とは対照的な、寛容な夫だと思う。ディアナは何を遠慮することもないのだと、外出や人付き合いを制限しようとはしない。
それに甘えて、ディアナは再び茶会や夜会へも出席している。一つは、ステファンの上司である副所長の夫人から誘われるため。継承順位は低いが侯爵家に連なる家で、ディアナを箔付けに使いたいらしい。それなりに付き合った方が、夫の立場もいいだろうとディアナは踏んでいる。
もう一つは、妹エーファに付き添いを頼まれるためだ。彼女は母似が仇となって父の監視が厳しく、ろくに出会いがないと嘆いている。
「でも、お兄様やお姉様が一緒なら出かけていいって仰るから!」
要は間違いがあれば責任が降りかかるのだが、妹可愛さに引き受けていた。
しかし、社交の場はもう、以前ほど楽しくなかった。貴婦人の主に色恋に纏わる噂話も所詮他人事だし、ステファンの身分や容姿を遠回しに揶揄されると、相手が誰であろうと恥も外聞も捨てて張り倒したくなる。
まして人の妻になった自分に妙な誘いをかけてくる男など、虫酸が走るばかりだ。
「やはり諦められないのです。どうか一度でいい、踏んでください」
以前の求婚者に迫られたときは、こめかみがひくついた。願い通り踏みつけてやろうかと思ったが、喜ばせるだけだと我慢した。
「伯様、悪いご冗談ですわね。お叱りは、奥様にお願いなさってください」
できるだけ冷たい声音で撥ね付けたつもりだが、涎を垂らさんばかりの顔をされてしまった。絶対に懐かれたくないのに難しいものだ。
気疲れに加えて、襟や背の空いた身体を冷やすドレスが、今回の風邪の最後の一押しになった気がしている。
唯一よかったのは、体調を崩してから、ステファンが家政婦のベルタが帰る夕刻には間に合うように帰ってきてくれることだ。
忙しい彼には悪いのだが、労られるのは心地よかった。喉を殺菌し、痛みを和らげる効果があるという蜂蜜を、ひと匙、ふた匙、彼の手から与えられるのは至福の時間だった。
仕事のある夫に置いていかれるような寂しさを紛らわすために、あれこれ予定を入れてみはした。
けれど、わかった。
ディアナはもう、煌びやかでも浮ついた世界はいらない。許されるかぎり、夫と二人だけの時間に浸って、愛を深めたい。
ディアナの熱を測り、銀のヘラで舌を押さえて奥を診たステファンが、療養の必要なしと認めるまでには、それからあと二日を要した。
「もうお痛みもありませんか」
「はい。横になりすぎて身体が鈍ってしまったくらい」
ディアナは上機嫌だった。喋っても痛くない。健康の有り難みが沁みる。なにより、ステファンとの寝室に戻れると思うと、声が弾んだ。念入りに湯を使った。
白いクマは、連れて行った。
寝台脇のサイドテーブルに置く。
「だって、ずっと付き添ってくれたんですわ。今度はこの子が一人ではかわいそうでしょう?」
「ええ、まあ」
ステファンは歯切れが悪かった。
ディアナから口付けをしたのに、困ったように視線を逸らす。少々傷ついた。
「まだ、だめですの? うつしてしまいますか?」
「いえ、もう良くなってはいらっしゃいますけど。病み上がりですし、お疲れが」
「平気ですわ。それより、私、寂しかったんですの」
彼の胴に手を回す。平たい、硬い胸に鼻を押し付ける。彼は湯を使った後でも、微かに消毒薬の臭いがする。
「僕だって」
ステファンの手が、髪をさぐる。ディアナが顔を上げると、ようやく彼の方から唇を押し付けてきた。
首の後ろと両肩を支えられ、ディアナは久しぶりの交歓に酔いしれた。
「今日はやめておこうって、思っていたんですよ」
「うふふ、言い訳なさらなくていいですわ」
「少し、まってください」
ステファンは手を伸ばすと、サイドテーブルのクマにそっぽを向かせた。
ディアナは彼の繊細さが微笑ましい。
「クマさんには見せられないこと、してくださいますの?」
「ええ、そうですよ」
ディアナと身体の上下を入れ替えると、彼はもどかしげに、彼女の夜着のボタンを外しはじめた。
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