10 / 30
10.妻の誕生日
しおりを挟む
ディアナは浮き立つような心地で、居間の長椅子にかけている。
真紅の薔薇のブーケに顔を寄せる。
芳香の中で目を閉じれば、透き通る淡い金色のシャンパンが注がれたグラスの底から、一筋繊細な泡がのぼるのが、ありありと思い出された。
そのブーケは、今日少し早めに帰ってきた夫のステファンが贈ってくれた。
この寒い季節にと驚いたが、温暖な国から輸入された見事な大輪は、彼女の年の数の二十一本あった。
手配された馬車でのエスコート先は、大型ホテルの上階のレストランだった。
食前酒のグラスを合わせた彼が、「お誕生日おめでとうございます」と寿いで、二人だけの祝いの夕餐が始まった。
前菜には、北国産の貝が生で供された。今が旬だという乳白色の身は、ふっくらと大粒だ。辛口の白ワインと含めば、官能的な滑らかさで喉を通った。
ディアナの母の実家は、南方諸国と繋がりが深い商家のラインハルト家だ。彼女はその温暖な諸島国家に何度か旅行しており、帝国料理にはない鮮魚や貝、甲殻類といった食材にも馴染みがある。
ステファンは覚えていて、コースを選んでくれたらしい。
「口に合うといいんですが」
「北国のものをいただくのは初めてですけど、とても美味しいですわ。国内で、こんなにきれいな海の幸をいただけるなんて思いませんでした」
「最近は物流がよくなりましたね。気温の低い季節だけですが、北からは冷やしたまま運べるそうですよ」
「よくご存知ですのね。こちらのお店には、前もいらっしゃったんですの?」
「いえ、僕も初めてです。ベルク先生を覚えていらっしゃいますか。彼が奥様と来て、とてもよかったと勧めてくれたものですから」
熊のように大柄な、白衣の似合わない医官を思い出した。ステファンを職場に訪ねた時、期せずして嘘を暴いてしまった彼だ。
「わかりますわ。貴方、あの方と親しくされているんですのね」
「さあ、そういえば、もう二十年くらい前から知っていますね。医科学校の同窓なんです」
「……なんだか妬けますわ。私の年と同じくらいのお付き合いなんて」
「冗談でしょう。彼も聞いたら笑いますよ」
「だって、十代の貴方を知っているんですもの。貴方って、どんな子供だったんですの」
「今とそう変わりませんよ。なんということもない、目立たない子供だったと思います」
ステファンはさらりと片付けて、窓の外を見やった。
「……暮れてきましたね」
藍色の冬の街に散る灯火は、空の星より暖かな光を放っている。
「ええ」
「ディアナ、今夜は一段と綺麗ですね。そのドレス、よく似合います」
ディアナは、シンプルなラインながら、光沢のある深藍の夜会服を纏っている。耳と胸元には真珠をつけていた。
「ありがとうございます」
ドレスは彼の瞳の色に合わせ、装身具は彼が執着する涙になぞらえた。どこまで気づいてもらえたかはわからなかったが、褒められて嬉しかった。
北国の海鮮は、南国とは趣が違った。仄暗く繊細な味がした。
ディアナの見知らぬものも多かった。黒曜石のような輝きを持つ粒を、ウエイターが鮫の卵だと説明した。
「少し塩が強いですよ」
ステファンが教えてくれた。彼は生の貝も躊躇うことなく口にしていた。ディアナは不思議になって、訊いてみた。
「貴方は北国料理に馴染んでいらっしゃいますのね」
「二年ほど、あちらにいたんですよ」
初耳だった。
「いつ? どうしてですの?」
「ちょうど今の貴女くらいの年に。学校を出てから、二十代も半ば頃まで、あちこちに赴任していたんです。国外は北方共和国だけですが、郊外の農村地域や、西域自治区との国境近くにいたときもありますね」
「西域なんて、あまり治安のいい場所ではないでしょう?」
中央帝国と西域自治区は長年小競り合いが続いている。軍人であるディアナの父は、国境に駐屯していた時期もあった。
「……そう、だからこそ医師が要ります」
「これからも、遠くに赴任なさるかもしれませんの?」
ステファンは妻を宥めるように答えた。
「若手の修行みたいなものですから、医官ではあまり聞きません。僕も三十近くなってからは王都に戻されました。心配しないでいいですよ。それより、今日は貴女のお誕生日でしょう。僕は貴女の話が聞きたいです」
ステファンはいつも、ディアナや家族のほんの些細なエピソードを、退屈する様子もなく聞いてくれる。
彼は身内の縁が薄い。もとから兄弟はおらず、両親も既に亡い。幼い頃から寄宿舎で育っていた。
だから、義家族の睦まじい様子を知るのは楽しいのだそうだ。
しかし、彼は身分差のせいもあるのか、ディアナを妻にした後も、リヒターの父母に面と向かっては子爵様、奥様と言う。リヒター家側でも、彼は未だに「先生」だ。本当は義理の息子や兄弟として名を呼ばれる方が、彼は喜ぶのだろうか。
ディアナ自身、結婚したのち彼にどう呼んでいいか迷った。「ステファン様」と口にしたとき、様付けは許してくれと頼まれた。ならば「お嬢様」はいわずもがな、「ディアナ様」もやめてほしいと切り返して了承させた。「ディアナ」と躊躇いがちながらはじめて呼んでもらったとき、彼女は大いに満足した。
とはいえ、ディアナの方は相当に年上の彼を呼び捨てられず、結局「貴方」に落ち着いていた。いくぶん甘えを含んでそう呼んでみたとき、彼は満更でもない顔をしたのだ。
メインの白身魚のポワレに続いて、蟹の甲羅を容れ物に使ったグラタンが出てきた。
店の奥にはグランドピアノが据えられ、ピア二ストが夜想曲を奏でている。
食事に合わせてワインが進み、ディアナは少し酔い始める。
会話に支障があるほどではないのだが、向かいの彼のふとした仕草が、一枚絵のように眼裏に焼きつく。
茹で蟹の赤い爪を専用の金具で割る。
グラスの細い脚を取る。
彼の手指は長くて、関節がはっきりして、きれいだと思った。
ディアナは、男性と二人きり、レストランで食事をとるのは初めてだった。実家での祝い事の宴とも、夜会とも違う。
平民階級の男女はこういった逢引をすると本で読んでいたが、体験してみると、想像以上の親密な空気そのものに、酔いが深まっていった。
コースの終わり頃には支配人が挨拶にやってきた。和やかに応対するステファンの横で、「ロレンツ夫人」として遇されるのが心地よかった。
食後の柑橘のシャーベットを口にするころには、ディアナは、彼の手が深緑のタイを緩めるのを想像しはじめていた。
ステファンは、帰宅して今にも長椅子に身体をのべてしまいそうな妻に、水を勧める。
「少し飲ませすぎてしまいましたか」
「大丈夫ですわ。とってもいい気持ち……」
ディアナは、ブーケを膝に置き、グラスを受け取った。
「父はたくさん飲んでも、酔わないんですの。でも、母は弱くて、グラス半分で眠ってしまうくらい。私、ここだけ少し、母に似たんです」
「そうですね」
頬に添えられたステファンの掌を冷たく感じるのは、ディアナが上気しているせいなのだろう。同じペースで飲んだのに、彼の顔色はあまり変わらない。
ステファンは一般的に美男とは言い難いのだろうが、ディアナは彼の顔が嫌いではない。それどころか、日に日に好ましく思うようになってきている。下がり気味の眉と眠っているような目元は優しげで、小作りな鼻や口元、髭の薄いつるりとした顎は少年のようだ。
それが、夜の帳の中で陰を帯び、深藍の瞳を情欲に光らせてディアナを責め立てる落差も、たまらない。
物欲しげな視線に気づいたのか、彼は微かに笑んで、口付けをくれた。もっと深くと願ったが、彼はすぐ顔を離した。
「今日は先にお湯を使ってくださいね」
「……はい」
続いて身体を流す彼を待つ間に、ディアナはブーケを解いて寝室の花瓶に活けた。
一輪抜き出して、とうとう寝台に横になりながら、天鵞絨のような花弁の重なりに鼻を埋めていると、彼はやってきた。
「ご機嫌ですね。……もう、休みましょうか」
わかっているくせに、とディアナは彼を軽く睨む。
「嫌ですわ」
「眠そうですよ」
「まだ誕生日、終わっていませんもの」
ディアナは起き上がると、サイドテーブルの引き出しから、赤い首輪を持ち出した。
「だって、お祝いってくださったでしょう?」
「……ええ、そうですね」
そして、ステファンの手で、ディアナの首に金の錠がかけられた。
真紅の薔薇のブーケに顔を寄せる。
芳香の中で目を閉じれば、透き通る淡い金色のシャンパンが注がれたグラスの底から、一筋繊細な泡がのぼるのが、ありありと思い出された。
そのブーケは、今日少し早めに帰ってきた夫のステファンが贈ってくれた。
この寒い季節にと驚いたが、温暖な国から輸入された見事な大輪は、彼女の年の数の二十一本あった。
手配された馬車でのエスコート先は、大型ホテルの上階のレストランだった。
食前酒のグラスを合わせた彼が、「お誕生日おめでとうございます」と寿いで、二人だけの祝いの夕餐が始まった。
前菜には、北国産の貝が生で供された。今が旬だという乳白色の身は、ふっくらと大粒だ。辛口の白ワインと含めば、官能的な滑らかさで喉を通った。
ディアナの母の実家は、南方諸国と繋がりが深い商家のラインハルト家だ。彼女はその温暖な諸島国家に何度か旅行しており、帝国料理にはない鮮魚や貝、甲殻類といった食材にも馴染みがある。
ステファンは覚えていて、コースを選んでくれたらしい。
「口に合うといいんですが」
「北国のものをいただくのは初めてですけど、とても美味しいですわ。国内で、こんなにきれいな海の幸をいただけるなんて思いませんでした」
「最近は物流がよくなりましたね。気温の低い季節だけですが、北からは冷やしたまま運べるそうですよ」
「よくご存知ですのね。こちらのお店には、前もいらっしゃったんですの?」
「いえ、僕も初めてです。ベルク先生を覚えていらっしゃいますか。彼が奥様と来て、とてもよかったと勧めてくれたものですから」
熊のように大柄な、白衣の似合わない医官を思い出した。ステファンを職場に訪ねた時、期せずして嘘を暴いてしまった彼だ。
「わかりますわ。貴方、あの方と親しくされているんですのね」
「さあ、そういえば、もう二十年くらい前から知っていますね。医科学校の同窓なんです」
「……なんだか妬けますわ。私の年と同じくらいのお付き合いなんて」
「冗談でしょう。彼も聞いたら笑いますよ」
「だって、十代の貴方を知っているんですもの。貴方って、どんな子供だったんですの」
「今とそう変わりませんよ。なんということもない、目立たない子供だったと思います」
ステファンはさらりと片付けて、窓の外を見やった。
「……暮れてきましたね」
藍色の冬の街に散る灯火は、空の星より暖かな光を放っている。
「ええ」
「ディアナ、今夜は一段と綺麗ですね。そのドレス、よく似合います」
ディアナは、シンプルなラインながら、光沢のある深藍の夜会服を纏っている。耳と胸元には真珠をつけていた。
「ありがとうございます」
ドレスは彼の瞳の色に合わせ、装身具は彼が執着する涙になぞらえた。どこまで気づいてもらえたかはわからなかったが、褒められて嬉しかった。
北国の海鮮は、南国とは趣が違った。仄暗く繊細な味がした。
ディアナの見知らぬものも多かった。黒曜石のような輝きを持つ粒を、ウエイターが鮫の卵だと説明した。
「少し塩が強いですよ」
ステファンが教えてくれた。彼は生の貝も躊躇うことなく口にしていた。ディアナは不思議になって、訊いてみた。
「貴方は北国料理に馴染んでいらっしゃいますのね」
「二年ほど、あちらにいたんですよ」
初耳だった。
「いつ? どうしてですの?」
「ちょうど今の貴女くらいの年に。学校を出てから、二十代も半ば頃まで、あちこちに赴任していたんです。国外は北方共和国だけですが、郊外の農村地域や、西域自治区との国境近くにいたときもありますね」
「西域なんて、あまり治安のいい場所ではないでしょう?」
中央帝国と西域自治区は長年小競り合いが続いている。軍人であるディアナの父は、国境に駐屯していた時期もあった。
「……そう、だからこそ医師が要ります」
「これからも、遠くに赴任なさるかもしれませんの?」
ステファンは妻を宥めるように答えた。
「若手の修行みたいなものですから、医官ではあまり聞きません。僕も三十近くなってからは王都に戻されました。心配しないでいいですよ。それより、今日は貴女のお誕生日でしょう。僕は貴女の話が聞きたいです」
ステファンはいつも、ディアナや家族のほんの些細なエピソードを、退屈する様子もなく聞いてくれる。
彼は身内の縁が薄い。もとから兄弟はおらず、両親も既に亡い。幼い頃から寄宿舎で育っていた。
だから、義家族の睦まじい様子を知るのは楽しいのだそうだ。
しかし、彼は身分差のせいもあるのか、ディアナを妻にした後も、リヒターの父母に面と向かっては子爵様、奥様と言う。リヒター家側でも、彼は未だに「先生」だ。本当は義理の息子や兄弟として名を呼ばれる方が、彼は喜ぶのだろうか。
ディアナ自身、結婚したのち彼にどう呼んでいいか迷った。「ステファン様」と口にしたとき、様付けは許してくれと頼まれた。ならば「お嬢様」はいわずもがな、「ディアナ様」もやめてほしいと切り返して了承させた。「ディアナ」と躊躇いがちながらはじめて呼んでもらったとき、彼女は大いに満足した。
とはいえ、ディアナの方は相当に年上の彼を呼び捨てられず、結局「貴方」に落ち着いていた。いくぶん甘えを含んでそう呼んでみたとき、彼は満更でもない顔をしたのだ。
メインの白身魚のポワレに続いて、蟹の甲羅を容れ物に使ったグラタンが出てきた。
店の奥にはグランドピアノが据えられ、ピア二ストが夜想曲を奏でている。
食事に合わせてワインが進み、ディアナは少し酔い始める。
会話に支障があるほどではないのだが、向かいの彼のふとした仕草が、一枚絵のように眼裏に焼きつく。
茹で蟹の赤い爪を専用の金具で割る。
グラスの細い脚を取る。
彼の手指は長くて、関節がはっきりして、きれいだと思った。
ディアナは、男性と二人きり、レストランで食事をとるのは初めてだった。実家での祝い事の宴とも、夜会とも違う。
平民階級の男女はこういった逢引をすると本で読んでいたが、体験してみると、想像以上の親密な空気そのものに、酔いが深まっていった。
コースの終わり頃には支配人が挨拶にやってきた。和やかに応対するステファンの横で、「ロレンツ夫人」として遇されるのが心地よかった。
食後の柑橘のシャーベットを口にするころには、ディアナは、彼の手が深緑のタイを緩めるのを想像しはじめていた。
ステファンは、帰宅して今にも長椅子に身体をのべてしまいそうな妻に、水を勧める。
「少し飲ませすぎてしまいましたか」
「大丈夫ですわ。とってもいい気持ち……」
ディアナは、ブーケを膝に置き、グラスを受け取った。
「父はたくさん飲んでも、酔わないんですの。でも、母は弱くて、グラス半分で眠ってしまうくらい。私、ここだけ少し、母に似たんです」
「そうですね」
頬に添えられたステファンの掌を冷たく感じるのは、ディアナが上気しているせいなのだろう。同じペースで飲んだのに、彼の顔色はあまり変わらない。
ステファンは一般的に美男とは言い難いのだろうが、ディアナは彼の顔が嫌いではない。それどころか、日に日に好ましく思うようになってきている。下がり気味の眉と眠っているような目元は優しげで、小作りな鼻や口元、髭の薄いつるりとした顎は少年のようだ。
それが、夜の帳の中で陰を帯び、深藍の瞳を情欲に光らせてディアナを責め立てる落差も、たまらない。
物欲しげな視線に気づいたのか、彼は微かに笑んで、口付けをくれた。もっと深くと願ったが、彼はすぐ顔を離した。
「今日は先にお湯を使ってくださいね」
「……はい」
続いて身体を流す彼を待つ間に、ディアナはブーケを解いて寝室の花瓶に活けた。
一輪抜き出して、とうとう寝台に横になりながら、天鵞絨のような花弁の重なりに鼻を埋めていると、彼はやってきた。
「ご機嫌ですね。……もう、休みましょうか」
わかっているくせに、とディアナは彼を軽く睨む。
「嫌ですわ」
「眠そうですよ」
「まだ誕生日、終わっていませんもの」
ディアナは起き上がると、サイドテーブルの引き出しから、赤い首輪を持ち出した。
「だって、お祝いってくださったでしょう?」
「……ええ、そうですね」
そして、ステファンの手で、ディアナの首に金の錠がかけられた。
0
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説


明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる