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花嫁修行15日目・俺のミノリ(ヴァン)
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【15日目】(発情度60%)
引っ越した。
特に貯めてたつもりもねえけど、腕試しに高ランクの討伐繰り返してたら、報酬が結構な額になってた。
これまでは、俺一人寝れりゃいいやくらいの借りた部屋だったけど、ミノリを嫁にもらうし、じきにガキも出来るだろう。なんにも不自由ねえように、安心して暮らせるようにしてやりたいから、ちゃんとした家を買った。
ミノリと一緒に張り切って掃除して、家具も揃えた。
上物の葡萄酒を買って、蹄を鳴らして新しい家への道を急ぐ。
庭のついた二階建ての屋敷、カーテンの合間から光が滲んでいる。待っててくれるひとがいる家に帰る、言ってみればそれだけのことが、俺にはたまらなく幸せで、誇らしい気までしてくる。
「ヴァンさん、おかえりなさい!」
笑顔で出迎えてくれたミノリは、温かい料理の匂いを纏っていた。首には、俺のもんになる印の、革の首輪をつけてる。
……嬉しいなあ。
俺、ホントに、この子が好きだ。
嫁にするって決めたら、一層好きになった。ミノリが喜んでくれるなら、なんだってしてやりてえって、思うようになった。
水浴びて仕事の汚れ落として出てくると、白いクロスのかかった大きな食卓いっぱいに、ミノリの手料理が並べられていた。生唾が湧いてきて、腹がぐうぐう鳴る。
ミノリの料理はすごいんだ。俺なんか今まで野菜も果物も丸齧りだったし、肉は火が通ってりゃよかったんだけど。
ミノリは器用にナイフ使って皮剥いたり切ったり、長いこと煮込んだり、タレに漬けたり、なんか干したキノコとか魚とか使ったり……覗いててもよくわかんねえんだけど、手と時間かけてて、そのぶん美味くなる。異界のやり方らしくて、こっちのどんな店とも違うけど、俺は好きだ。
ミノリががんばってくれてんの知ってるから、味わって食うようになった。
「ミノリちゃん、これ酒屋の親父が、酒が苦手な子でも甘くて飲みやすいってさ。乾杯だけでもいーし」
「はい、じゃあわたしもいただきます」
ミノリはエプロンを外して、葡萄酒をグラス二つに注ぎ分けた。
今晩は、引っ越しと、あと、ミノリが婚姻休暇に入った祝いなんだ。月下の薔薇を刻んで、14日が過ぎたら、女は休みをとることに決まってる。
後半になってくると発情度合いが一気に高くなって、だいたいの女自身が昼間も仕事どころじゃなくなってくるのと……薔薇の香りに惑わされた男に、悪さされるのを防ぐためだ。
ミノリも、これから結婚式までは、俺の付き添いなしじゃ外には出さねえ。
グラスを合わせて「おつかれさま」って言うと、ミノリは首を傾げて微笑んだ。
「ありがとうございます。ヴァンさんも」
ちいさな唇がグラスについて、葡萄酒を少し飲む。
「甘い……おいしいです」
「ん。よかった」
お世辞じゃなく気に入ったみたいだったから、料理を楽しむ合間に、ちょいちょい注いだ。
ミノリの色白の肌が、ほんのり桃色に染まっていく。腹が満たされていくと、次に欲しくなってくるのは目の前の女自身だった。
少し飲ませ過ぎたのか、皿を下げるミノリの足取りはフワフワしていた。
白いブラウスに、紺色の膝下まであるスカート。皿洗いのためにエプロンをかけ直してる。背中に手を回して、エプロンの紐を蝶結びにする。
地味な、なんの変哲もない格好の後ろ姿が、妙に唆る。尻の丸みの上に、エプロンの紐が揺れてる。
「ミノリちゃん」
近寄って声をかけると、ぴくっと震えて俺を見上げてきた。普段から下がり眉の、怯えてるような、媚びてるような顔。腰の括れに手を滑らせただけで、「あ……」ってさくらんぼみたいな唇から、溜息が漏れる。口をつけると、甘い葡萄酒の味がした。
舌を絡めて味わっていると、ミノリから力が抜けていく。俺に引き寄せられるまま、身体を預けてくる。
「まって……お片付け、しますから……」
「後でいーよ」
スカートの上から、尻を撫でる。俺の勝手な言い分に、ミノリは肩にしがみついて首を振った。
「だめ、ヴァンさん、それだめ……」
薔薇の印で簡単に発情するようになった身体を持て余して、切なそうに声を上げる。ねだってるようにしか聞こえねえ。持ち上げて寝床に持っていこうとすると、ミノリは目を潤ませて頼んできた。
「せめて、お風呂……きれいに、してきますから」
つい、笑っちまう。行き先を風呂場に変更して、下ろしてやった。
「フラフラじゃん。一人で入れる?」
「平気ですっ……」
耳まで赤くなってるミノリのこめかみに、もう一度口を押し付ける。「困ったら呼べよ?」と言い置いて引っ込んで、洗い物をやった。
酒のせいか、湯上がりのせいか。それとも、アレのおかげか。いつもより温かい、薄桃色に染まった柔い肌に、白のレースの下着がよく似合ってる。
四つん這いのミノリを包むように覆いかぶさって、俺はミノリのナカの熱さを堪能してる。ゆっくり、やさしく、身体全体を小刻みに揺さぶって、慣らしてやる。
「あっ、あっ……」
短く息をつくミノリのうなじに舌を這わせる。
「辛えか?」
ふるふる、首が横に揺れた。
髪の毛の間から覗く、丸い毛なし耳を甘噛みする。手を潜らせて、薔薇の印があるあたりを撫ぜると、俺に貫かれたままの華奢な身体が刺激に耐えかねたようにくねった。そのままさらに下、ぬるぬるに濡れてるのを指に絡めて、ミノリの好きなクリをくすぐってやる。
「ん、あああ……!」
ミノリの手がシーツを握りしめる。ナカが、きゅうううっと一際強く締め上げてくる。おねだりに応えて、ずりずりとちんぽで掻いてやる。
「いーこ」
「あ…あっ……あんっ……」
「気持ちいーときの声になってきた。俺、ミノリちゃんのその声好き。すげえ腰にくる」
「ん、だってぇ、触るからっ」
「でも、もーやめたよ? ほら。緊張とれただろ? ここ気持ちいーな?」
ぐちゅ、ずちゅ。
まんこでやるより、手加減はしてやってる。傷いったりしたら可愛そうだからな。
昨日、初めてやったばっかりだ。魔法生物使って準備する方法も教えた。軽い弛緩と催淫作用のある粘液を出すそいつは、いわゆる有機物が大好物で……ミノリはビビってたけど、この世界じゃ普通に使うんだって。
かわいーよなあ、結局俺のいいなりになって、自分から、風呂で綺麗にしてくるなんて言って。
なんにも知らなかったミノリを、尻穴まで開発してやってる、その征服感でゾクゾクする。もっちりした尻たぶが、腰をゆさぶるたびにもにゅもにゅ潰れる感じもいい。
「ふ、あ、あ、だめ、ヴァンさん、だめだめだめ……」
「お、慣れてきたじゃん。いけそー?」
昨日は入れたけどそこまでは無理だったんだよな。でも、二日目でとか、上出来だ。
「やっ、違うの、ヴァンさんのためなの、わたしはっ、あ……!」
「恥ずかしいよな、まんこじゃないとこで気持ちよくなるなんて変態みたいだもんな」
「あ……あ……」
変態って言葉に、またナカが締まった。すげえ素直。お利口さんのミノリは、イケナイことをしてるって感覚に弱い。
「かわいー」
「あああ……いやぁ……」
「よしよし、わかった。俺のためなんだよな。そんなら、いーからケツ穴でちんぽに媚びろ」
ミノリの両手首を、片手でまとめて背中側で掴む。
そーやって押さえつけて命令してやると、ミノリの横顔がだらしなく蕩けた。
抵抗したってダメなんだよ。ミノリは悪い山羊に捕まって、身体中の穴犯されて、嫁にされちまうんだ。
ずちゅっ、じゅぶっ……
「うっ、ああ、だめぇ、きちゃう、いやっ、いや、いやぁっ!」
「おら、逃さねえよ。変態アクメキメろ」
「……ひっ、あああ……」
最後までゆっくり、でも止めずに追い詰めた。
広げられちまったケツ穴で必死に俺のもんくわえこんで、乳首とクリぴんぴんにして、お預けまんこ裏から擦られて。
半泣きになって、軽く潮吹きながら、ミノリはイった。
片手で頭を押さえつけて、その様子を見下ろしながらケツの中に出す。
抜き取ると、ヤられて緩んじまったケツ穴から、ぷぴっ、って間抜けな音がして白いドロドロが垂れてきた。ガニ股になって飛んじまってる情けない姿だって、かわいくてたまんねえ。
「すげえよかった」
三回やってから、色んな汁でドロドロになったミノリを拭いてやって、シーツも変えた。
ミノリは俺の腕の中に隠れるみたいに潜り込んでる。
「ミノリちゃんも、ちょっとは落ち着いたか?」
こくんと、頭が動いて頷いた。薔薇の発情でだいぶきつそうになってきてたんだよな。この方が、舐めたり触ったりより、ミノリも発散できる。
細いたよりない背中を、そーっと撫でる。
「……もう半分過ぎたからさ。結構、すぐだろ」
ミノリは俯いたままだった。
「ヴァンさん」
「うん?」
「……わたしのこと、すき、ですか?」
その声が、少し真剣すぎて背がひやりとする。
「好きだよ、決まってんだろ」
俺はミノリを強く抱き直した。
「俺、ミノリちゃんのためならなんだってしてやる。守ってやるよ、欲しいもんあんなら、なんでも言えよ」
無言に、落ち着かない気持ちになる。なんだこれ。心細いなんて、ガキじゃあるまいし。
「……ホントに嫌だったんなら、もうしねえよ」
耳が自然に垂れた。ミノリが顔を上げて、ちょっと驚いたような表情を浮かべて、俺の頬に触った。
「違うの」
「本当か」
「はい」
じゃあなんだよって、聞けなかった。
「そんな顔しないでください」
どんな顔してんだろう、俺。
ミノリが、ふわっと柔らかく笑った。
「わたしも、ヴァンさんが、好きです」
あんなにグチャグチャに犯したのに。
ミノリは優しくって綺麗で、俺は嫌われなかったことに、安心した。
けれど、不安が全部消えたわけじゃなかった。いくら口説いても、首輪をつけても、薔薇の発情で縛っても……ミノリの全部を、俺のもんにできたわけじゃないような気がした。
黒猫の師匠を訪ねた俺は、未来視の水晶を借りて覗き込んでいた。
手を添えて、魔力を注ぐ。
そうして、俺は未来のミノリの姿を視た。
ちゃんと俺の嫁になって、ベルのついた首輪を揺らして抱かれてた。
時間を進めれば、ミノリの腹が大きくなってくるのも視えた。側には、馬鹿みたいに喜んでミノリの腹を撫でてる俺もいた。
もっと時間を進める。ミノリが産んだのは、半分人で、半分山羊のガキだ。俺と同じ、茶色の毛皮をしてる。
そこまで視たら、水晶玉の中の俺と同じように、尻尾が止まらなくなった。
俺のガキは、優しい母ちゃんの乳吸って育つんだ。物心ついたころにはボロ布巻いて、軒下で寝ては野良犬みてえに追い払われて、ゴミ漁って食うもん探す生活なんか、絶対させねえ。
うまい手料理たらふく食って、汚れてない服着て、寒かったり暑かったりしない立派な家に住んで。俺は、いまよりもっともっと稼いで、頼りがいのある父ちゃんになってやる。たくさん遊んでやる、がんばったり偉かったらいっぱい褒める、悪いことしたらきっちり叱る。
俺が、欲しかった、幸せ。
無条件に気にかけてもらえる喜び。
……愛情ってやつ。
俺のガキはきっと、兎の形のリンゴを、当たり前みたいに食って、育つんだ。
そこまで思ったとき。
「おとうさん、おかあさん」
いつかのミノリの言葉が蘇って、息が詰まった。
見計ったみたいに、師匠がするりと水晶玉を置いた机に登って、前足を揃えて座った。
金色の目がじっと俺を視る。
「ヴァン、お前さ」
「な、んだよ……」
「あの子」
「……っ、いい、言うな!」
師匠は、人の心を読める。そいつがおくびにも出さない、下手すりゃ意識すらしてない、深い願望まで知ることができる。
「惚れたんだ、本気なんだ! ミノリちゃんのためなら、なんだってしてやる! あの子だって俺が好きだって言ってくれた。薔薇だって根付いてる。だから、もう、俺のだ……!」
でも、ミノリは。
本当はきっと、自分を育ててくれた父ちゃんと母ちゃんがいる、馴染んだ世界に、帰りたいんだ。
その気持ちを押さえつけて、抱いて、魔力を注ぎ込んで、こっちの世界の存在に塗り替えようとしてるのは、俺だ。
自分のことが好きかって、聞いたミノリは。
俺にとって、ミノリがどんだけ大きい存在になってるか、気付いてた。
だから俺には何も言わねえで、飲み込んだんだ。
それが、ミノリの優しさで、俺の身勝手だった。
引っ越した。
特に貯めてたつもりもねえけど、腕試しに高ランクの討伐繰り返してたら、報酬が結構な額になってた。
これまでは、俺一人寝れりゃいいやくらいの借りた部屋だったけど、ミノリを嫁にもらうし、じきにガキも出来るだろう。なんにも不自由ねえように、安心して暮らせるようにしてやりたいから、ちゃんとした家を買った。
ミノリと一緒に張り切って掃除して、家具も揃えた。
上物の葡萄酒を買って、蹄を鳴らして新しい家への道を急ぐ。
庭のついた二階建ての屋敷、カーテンの合間から光が滲んでいる。待っててくれるひとがいる家に帰る、言ってみればそれだけのことが、俺にはたまらなく幸せで、誇らしい気までしてくる。
「ヴァンさん、おかえりなさい!」
笑顔で出迎えてくれたミノリは、温かい料理の匂いを纏っていた。首には、俺のもんになる印の、革の首輪をつけてる。
……嬉しいなあ。
俺、ホントに、この子が好きだ。
嫁にするって決めたら、一層好きになった。ミノリが喜んでくれるなら、なんだってしてやりてえって、思うようになった。
水浴びて仕事の汚れ落として出てくると、白いクロスのかかった大きな食卓いっぱいに、ミノリの手料理が並べられていた。生唾が湧いてきて、腹がぐうぐう鳴る。
ミノリの料理はすごいんだ。俺なんか今まで野菜も果物も丸齧りだったし、肉は火が通ってりゃよかったんだけど。
ミノリは器用にナイフ使って皮剥いたり切ったり、長いこと煮込んだり、タレに漬けたり、なんか干したキノコとか魚とか使ったり……覗いててもよくわかんねえんだけど、手と時間かけてて、そのぶん美味くなる。異界のやり方らしくて、こっちのどんな店とも違うけど、俺は好きだ。
ミノリががんばってくれてんの知ってるから、味わって食うようになった。
「ミノリちゃん、これ酒屋の親父が、酒が苦手な子でも甘くて飲みやすいってさ。乾杯だけでもいーし」
「はい、じゃあわたしもいただきます」
ミノリはエプロンを外して、葡萄酒をグラス二つに注ぎ分けた。
今晩は、引っ越しと、あと、ミノリが婚姻休暇に入った祝いなんだ。月下の薔薇を刻んで、14日が過ぎたら、女は休みをとることに決まってる。
後半になってくると発情度合いが一気に高くなって、だいたいの女自身が昼間も仕事どころじゃなくなってくるのと……薔薇の香りに惑わされた男に、悪さされるのを防ぐためだ。
ミノリも、これから結婚式までは、俺の付き添いなしじゃ外には出さねえ。
グラスを合わせて「おつかれさま」って言うと、ミノリは首を傾げて微笑んだ。
「ありがとうございます。ヴァンさんも」
ちいさな唇がグラスについて、葡萄酒を少し飲む。
「甘い……おいしいです」
「ん。よかった」
お世辞じゃなく気に入ったみたいだったから、料理を楽しむ合間に、ちょいちょい注いだ。
ミノリの色白の肌が、ほんのり桃色に染まっていく。腹が満たされていくと、次に欲しくなってくるのは目の前の女自身だった。
少し飲ませ過ぎたのか、皿を下げるミノリの足取りはフワフワしていた。
白いブラウスに、紺色の膝下まであるスカート。皿洗いのためにエプロンをかけ直してる。背中に手を回して、エプロンの紐を蝶結びにする。
地味な、なんの変哲もない格好の後ろ姿が、妙に唆る。尻の丸みの上に、エプロンの紐が揺れてる。
「ミノリちゃん」
近寄って声をかけると、ぴくっと震えて俺を見上げてきた。普段から下がり眉の、怯えてるような、媚びてるような顔。腰の括れに手を滑らせただけで、「あ……」ってさくらんぼみたいな唇から、溜息が漏れる。口をつけると、甘い葡萄酒の味がした。
舌を絡めて味わっていると、ミノリから力が抜けていく。俺に引き寄せられるまま、身体を預けてくる。
「まって……お片付け、しますから……」
「後でいーよ」
スカートの上から、尻を撫でる。俺の勝手な言い分に、ミノリは肩にしがみついて首を振った。
「だめ、ヴァンさん、それだめ……」
薔薇の印で簡単に発情するようになった身体を持て余して、切なそうに声を上げる。ねだってるようにしか聞こえねえ。持ち上げて寝床に持っていこうとすると、ミノリは目を潤ませて頼んできた。
「せめて、お風呂……きれいに、してきますから」
つい、笑っちまう。行き先を風呂場に変更して、下ろしてやった。
「フラフラじゃん。一人で入れる?」
「平気ですっ……」
耳まで赤くなってるミノリのこめかみに、もう一度口を押し付ける。「困ったら呼べよ?」と言い置いて引っ込んで、洗い物をやった。
酒のせいか、湯上がりのせいか。それとも、アレのおかげか。いつもより温かい、薄桃色に染まった柔い肌に、白のレースの下着がよく似合ってる。
四つん這いのミノリを包むように覆いかぶさって、俺はミノリのナカの熱さを堪能してる。ゆっくり、やさしく、身体全体を小刻みに揺さぶって、慣らしてやる。
「あっ、あっ……」
短く息をつくミノリのうなじに舌を這わせる。
「辛えか?」
ふるふる、首が横に揺れた。
髪の毛の間から覗く、丸い毛なし耳を甘噛みする。手を潜らせて、薔薇の印があるあたりを撫ぜると、俺に貫かれたままの華奢な身体が刺激に耐えかねたようにくねった。そのままさらに下、ぬるぬるに濡れてるのを指に絡めて、ミノリの好きなクリをくすぐってやる。
「ん、あああ……!」
ミノリの手がシーツを握りしめる。ナカが、きゅうううっと一際強く締め上げてくる。おねだりに応えて、ずりずりとちんぽで掻いてやる。
「いーこ」
「あ…あっ……あんっ……」
「気持ちいーときの声になってきた。俺、ミノリちゃんのその声好き。すげえ腰にくる」
「ん、だってぇ、触るからっ」
「でも、もーやめたよ? ほら。緊張とれただろ? ここ気持ちいーな?」
ぐちゅ、ずちゅ。
まんこでやるより、手加減はしてやってる。傷いったりしたら可愛そうだからな。
昨日、初めてやったばっかりだ。魔法生物使って準備する方法も教えた。軽い弛緩と催淫作用のある粘液を出すそいつは、いわゆる有機物が大好物で……ミノリはビビってたけど、この世界じゃ普通に使うんだって。
かわいーよなあ、結局俺のいいなりになって、自分から、風呂で綺麗にしてくるなんて言って。
なんにも知らなかったミノリを、尻穴まで開発してやってる、その征服感でゾクゾクする。もっちりした尻たぶが、腰をゆさぶるたびにもにゅもにゅ潰れる感じもいい。
「ふ、あ、あ、だめ、ヴァンさん、だめだめだめ……」
「お、慣れてきたじゃん。いけそー?」
昨日は入れたけどそこまでは無理だったんだよな。でも、二日目でとか、上出来だ。
「やっ、違うの、ヴァンさんのためなの、わたしはっ、あ……!」
「恥ずかしいよな、まんこじゃないとこで気持ちよくなるなんて変態みたいだもんな」
「あ……あ……」
変態って言葉に、またナカが締まった。すげえ素直。お利口さんのミノリは、イケナイことをしてるって感覚に弱い。
「かわいー」
「あああ……いやぁ……」
「よしよし、わかった。俺のためなんだよな。そんなら、いーからケツ穴でちんぽに媚びろ」
ミノリの両手首を、片手でまとめて背中側で掴む。
そーやって押さえつけて命令してやると、ミノリの横顔がだらしなく蕩けた。
抵抗したってダメなんだよ。ミノリは悪い山羊に捕まって、身体中の穴犯されて、嫁にされちまうんだ。
ずちゅっ、じゅぶっ……
「うっ、ああ、だめぇ、きちゃう、いやっ、いや、いやぁっ!」
「おら、逃さねえよ。変態アクメキメろ」
「……ひっ、あああ……」
最後までゆっくり、でも止めずに追い詰めた。
広げられちまったケツ穴で必死に俺のもんくわえこんで、乳首とクリぴんぴんにして、お預けまんこ裏から擦られて。
半泣きになって、軽く潮吹きながら、ミノリはイった。
片手で頭を押さえつけて、その様子を見下ろしながらケツの中に出す。
抜き取ると、ヤられて緩んじまったケツ穴から、ぷぴっ、って間抜けな音がして白いドロドロが垂れてきた。ガニ股になって飛んじまってる情けない姿だって、かわいくてたまんねえ。
「すげえよかった」
三回やってから、色んな汁でドロドロになったミノリを拭いてやって、シーツも変えた。
ミノリは俺の腕の中に隠れるみたいに潜り込んでる。
「ミノリちゃんも、ちょっとは落ち着いたか?」
こくんと、頭が動いて頷いた。薔薇の発情でだいぶきつそうになってきてたんだよな。この方が、舐めたり触ったりより、ミノリも発散できる。
細いたよりない背中を、そーっと撫でる。
「……もう半分過ぎたからさ。結構、すぐだろ」
ミノリは俯いたままだった。
「ヴァンさん」
「うん?」
「……わたしのこと、すき、ですか?」
その声が、少し真剣すぎて背がひやりとする。
「好きだよ、決まってんだろ」
俺はミノリを強く抱き直した。
「俺、ミノリちゃんのためならなんだってしてやる。守ってやるよ、欲しいもんあんなら、なんでも言えよ」
無言に、落ち着かない気持ちになる。なんだこれ。心細いなんて、ガキじゃあるまいし。
「……ホントに嫌だったんなら、もうしねえよ」
耳が自然に垂れた。ミノリが顔を上げて、ちょっと驚いたような表情を浮かべて、俺の頬に触った。
「違うの」
「本当か」
「はい」
じゃあなんだよって、聞けなかった。
「そんな顔しないでください」
どんな顔してんだろう、俺。
ミノリが、ふわっと柔らかく笑った。
「わたしも、ヴァンさんが、好きです」
あんなにグチャグチャに犯したのに。
ミノリは優しくって綺麗で、俺は嫌われなかったことに、安心した。
けれど、不安が全部消えたわけじゃなかった。いくら口説いても、首輪をつけても、薔薇の発情で縛っても……ミノリの全部を、俺のもんにできたわけじゃないような気がした。
黒猫の師匠を訪ねた俺は、未来視の水晶を借りて覗き込んでいた。
手を添えて、魔力を注ぐ。
そうして、俺は未来のミノリの姿を視た。
ちゃんと俺の嫁になって、ベルのついた首輪を揺らして抱かれてた。
時間を進めれば、ミノリの腹が大きくなってくるのも視えた。側には、馬鹿みたいに喜んでミノリの腹を撫でてる俺もいた。
もっと時間を進める。ミノリが産んだのは、半分人で、半分山羊のガキだ。俺と同じ、茶色の毛皮をしてる。
そこまで視たら、水晶玉の中の俺と同じように、尻尾が止まらなくなった。
俺のガキは、優しい母ちゃんの乳吸って育つんだ。物心ついたころにはボロ布巻いて、軒下で寝ては野良犬みてえに追い払われて、ゴミ漁って食うもん探す生活なんか、絶対させねえ。
うまい手料理たらふく食って、汚れてない服着て、寒かったり暑かったりしない立派な家に住んで。俺は、いまよりもっともっと稼いで、頼りがいのある父ちゃんになってやる。たくさん遊んでやる、がんばったり偉かったらいっぱい褒める、悪いことしたらきっちり叱る。
俺が、欲しかった、幸せ。
無条件に気にかけてもらえる喜び。
……愛情ってやつ。
俺のガキはきっと、兎の形のリンゴを、当たり前みたいに食って、育つんだ。
そこまで思ったとき。
「おとうさん、おかあさん」
いつかのミノリの言葉が蘇って、息が詰まった。
見計ったみたいに、師匠がするりと水晶玉を置いた机に登って、前足を揃えて座った。
金色の目がじっと俺を視る。
「ヴァン、お前さ」
「な、んだよ……」
「あの子」
「……っ、いい、言うな!」
師匠は、人の心を読める。そいつがおくびにも出さない、下手すりゃ意識すらしてない、深い願望まで知ることができる。
「惚れたんだ、本気なんだ! ミノリちゃんのためなら、なんだってしてやる! あの子だって俺が好きだって言ってくれた。薔薇だって根付いてる。だから、もう、俺のだ……!」
でも、ミノリは。
本当はきっと、自分を育ててくれた父ちゃんと母ちゃんがいる、馴染んだ世界に、帰りたいんだ。
その気持ちを押さえつけて、抱いて、魔力を注ぎ込んで、こっちの世界の存在に塗り替えようとしてるのは、俺だ。
自分のことが好きかって、聞いたミノリは。
俺にとって、ミノリがどんだけ大きい存在になってるか、気付いてた。
だから俺には何も言わねえで、飲み込んだんだ。
それが、ミノリの優しさで、俺の身勝手だった。
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