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第4話 あなたと休日を
4. 恐怖と蠱惑
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ふぁ、と大欠伸をしてケイは教室の机に突っ伏した。眠い。昨夜の戦いの後、こっそり二階の窓から部屋に戻って、寝たのは午前1時を過ぎたくらいか。寝る前に風呂に入りたかったけれど、思い直して止めにした。風呂は本宅にしかない。メイハやアヤハに見つかりでもしたら、遅くまで出歩いていたことがばれてしまう。追及されれば説明のしようもない。正直に「ブリタニアのミスティックレイスと界獣退治に行ってた」なんて言った日にはどうなることか。
一緒に窓から戻ったウルスラは、いつものようにNos da, fy marchogとか言って押入れに入っていった。きっと今はまだ布団の中だ。彼女は店の開店の頃には起き出して、何食わぬ顔で暖簾をくぐって定食を頼むのだろう。父さんがそんなことを言っていた。「毎日、赤毛のすっごいカワイイ女の子がウチに飯食いにくるけど、あの子、ケイのガールフレンドなんだって?」とか何とか。
「…ガールフレンドとかわかりやすい関係だったら、まだ気も楽なんだけどな」
朝の教室で、ケイはぽつりと呟いた。考え事をしたくて少し早めに登校したところ、幸い予想どおりに誰もいない。
彼女、ウルスラと出会ってまだ1週間も経っていない。なのに、もう何年も一緒にいるような気がする。これが俗に言う"馬が合う"と言うものなのか。神秘の具現者を相手に、不遜かなとも思うけれど。共に二度も死線をくぐったせいもあるのかもしれない。妙に気やすく接してしまう。それこそ妹か何かのように。そして彼女も、それを望んでいるように思えるのは自惚れが過ぎるだろうか。
「良いのかなあ、このままで」
自問は小さく声に出る。彼女がこの国にいられるのも、恐らくは残り5日ほどだ。滞在の終わりと同時に、お別れだろう。妖精の剣を手にして戦った日々も、きっとそこで終わる。遠い異国から来た女の子との出会いと冒険は、思い返してみれば恐怖と蠱惑に満ちていて。終わることを考えると寂しいけれど、逆に考えれば、終わりが来るならさほど深く考えなくても
「ま、良いのかな」
「ええんちゃうかー」
自答に、聞き慣れた声の同意が続く。
ケイが振り向くと、タケヤが教室に入ってきたところだった。
タケヤはどこか覚束ない足取りでゆらゆらと歩いてくると、ケイの斜め後ろの座席についた。
「珍しいね、タケヤがこんなに早く学校に来るなんて」
「そりゃお互い様や、ケーやん」
よく見ればタケヤはひどく疲れた様子で、目の下の隈が濃い。また学生服のボタンが幾つか無く、右胸の部分に黒い布が縫い付けられていた。タケヤ自身がやったのか、所々ほつれているのが目につく。
「どうしたのさ、それ」
「昨日、自転車でひどく転んでの。学ランがわやになってもーた。今朝、おかんにぶっとばされたわ」タケヤは両手を広げてボロボロの学生服をケイに見せた。「そういうケーやんこそ、えろー早いご出勤やないか。なんや悩みでもあるんか? メーやんかアーやんか、さもなきゃあの赤毛の美人と揉めたんか?」
「そういうわけじゃないけどさ」ケイは試しに訊いてみた。「女子から身に余る、ものすごく高価なものをもらったら、どうする?」
ケイとて答えを期待したわけではない。もろうたことあらへんし、わかるわけないやろ。とでも言われると思っていた。
しかしケイがネリマ市に来て、始めて得た同性の友人から返ってきた答えは意外なもので。
「もろうておけばええやないか」タケヤは至極あっさり言った。「女子のほうにも、くれる理由があったんやろうしの。無下に断るのは男が廃るっちゅうもんや」
言い切る友人の姿は、数日前より少しだけ大人びて見えた。
何かあったのだろうか。訊こうとケイが口を開きかけたそのとき、教室のドアが開いてメイハがやって来た。
「ケイ、弁当を忘れているぞ」
「あ、ありがと」
ケイが差し出された包みを受け取ると、朝の陽射しに青く見える瞳と目が合った。メイハは眉根を少し寄せ、怒っているような困っているような何ともいわく言い難い表情をしている。
「…昨夜どこをほっつき歩いていたのか、帰ったら聞かせてもらうからな」
言い置いて、メイハは身を翻し隣の教室へと去っていった。
やっぱりばれてたか。どうしよう。言い訳をあれこれ考えるケイの耳に「やっぱり揉めとるやないか」とか聞こえてくる。
ケイは何か言い返したかったが、ウルスラと〈夜明けの風〉、界獣との戦いについてタケヤに言えるはずもなく。
「そういうのじゃないよ」
と返すのが精いっぱいだった。
* * * * *
押入れの暗がりに寝そべりながら、ウルスラはタブレットを叩く。バルコンベ、カンタベリーのノードを経由して、ロンディニウムのアルビオン書庫にアクセス。現在、進行中のキョウト特種生物災害対策会議の議事録と報告書を呼び出した。
押入れの天井に、文書と映像資料が展開する。近日の新トウキョウ湾岸都市における、悪夢を主因とする精神神経科、心療内科への受診者の増大。呼応者、ザムザ症変異体の連続発生と結界破壊活動。それに伴うD類奉仕種族の活性化……星々の合が、ルルイエ浮上の刻が近づいている。悪夢と呼応者は、その影響を受けただけとも考えられる。けれど、そうならばニホン以外の国々でも同様の事象が起きていてしかるべきだ。
ウルスラは、現在知りうる他国の情報を呼び出した。EU、バラタ藩王連邦、合衆国ことUSAと、睨み合うFN……大海嘯後の主要諸国に潜入したブリタニアの工作員からは、同事象の報告はない。どの国も界獣を、〈古く忘れられた統治者〉の勢力を相手に国土と国民を護り、国の形を保つだけで手いっぱいの状況だ。
なのに、EUだけは鎗持ちの雌鴉をこの国に派遣した。恐らくは秘密裏に。この国の保安要員も無能ではないようで、新トウキョウ湾岸の都市の各所で、ルーン占術の痕跡を見つけている。
海の狼の雌鴉たちが守るのは、主に西欧から北欧だ。そんな連中が、こんな東の最果て、エイジアの島国に何をしに来た? 他国に干渉する余裕などまだないだろうに。ここにあるものなんて、あの混ざりモノ娘の言ったように失地回復戦の跡地くらいなものだ。好奇心からそれを調べて回るもの好きなミスティックレイスなんて、ボクくらいなものだろう。
ニホンのトウキョウのみで、連続で発生した呼応者。トウキョウは有史以来唯一、アレが顕れ打倒された場所。
「……まさか、ね」
連想の末に導き出されたものを、ウルスラは軽く頭を振って否定する。しかしもし"そう"ならばと考えると……
不意に、光の粉を蒔いて翅翔妖精が顕れた。翅翔妖精はウルスラの髪の端を小さく引いて何かを訴える。
「ああ、そろそろブランチの時間だね」ウルスラは布団から身を起こして、衣装をいつものパーカーに変えた。「行こうか…って、え? なんで笑ってるのかって? やだなあエイリイ。ボク、そんな顔してた?」
一緒に窓から戻ったウルスラは、いつものようにNos da, fy marchogとか言って押入れに入っていった。きっと今はまだ布団の中だ。彼女は店の開店の頃には起き出して、何食わぬ顔で暖簾をくぐって定食を頼むのだろう。父さんがそんなことを言っていた。「毎日、赤毛のすっごいカワイイ女の子がウチに飯食いにくるけど、あの子、ケイのガールフレンドなんだって?」とか何とか。
「…ガールフレンドとかわかりやすい関係だったら、まだ気も楽なんだけどな」
朝の教室で、ケイはぽつりと呟いた。考え事をしたくて少し早めに登校したところ、幸い予想どおりに誰もいない。
彼女、ウルスラと出会ってまだ1週間も経っていない。なのに、もう何年も一緒にいるような気がする。これが俗に言う"馬が合う"と言うものなのか。神秘の具現者を相手に、不遜かなとも思うけれど。共に二度も死線をくぐったせいもあるのかもしれない。妙に気やすく接してしまう。それこそ妹か何かのように。そして彼女も、それを望んでいるように思えるのは自惚れが過ぎるだろうか。
「良いのかなあ、このままで」
自問は小さく声に出る。彼女がこの国にいられるのも、恐らくは残り5日ほどだ。滞在の終わりと同時に、お別れだろう。妖精の剣を手にして戦った日々も、きっとそこで終わる。遠い異国から来た女の子との出会いと冒険は、思い返してみれば恐怖と蠱惑に満ちていて。終わることを考えると寂しいけれど、逆に考えれば、終わりが来るならさほど深く考えなくても
「ま、良いのかな」
「ええんちゃうかー」
自答に、聞き慣れた声の同意が続く。
ケイが振り向くと、タケヤが教室に入ってきたところだった。
タケヤはどこか覚束ない足取りでゆらゆらと歩いてくると、ケイの斜め後ろの座席についた。
「珍しいね、タケヤがこんなに早く学校に来るなんて」
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「そういうわけじゃないけどさ」ケイは試しに訊いてみた。「女子から身に余る、ものすごく高価なものをもらったら、どうする?」
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しかしケイがネリマ市に来て、始めて得た同性の友人から返ってきた答えは意外なもので。
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何かあったのだろうか。訊こうとケイが口を開きかけたそのとき、教室のドアが開いてメイハがやって来た。
「ケイ、弁当を忘れているぞ」
「あ、ありがと」
ケイが差し出された包みを受け取ると、朝の陽射しに青く見える瞳と目が合った。メイハは眉根を少し寄せ、怒っているような困っているような何ともいわく言い難い表情をしている。
「…昨夜どこをほっつき歩いていたのか、帰ったら聞かせてもらうからな」
言い置いて、メイハは身を翻し隣の教室へと去っていった。
やっぱりばれてたか。どうしよう。言い訳をあれこれ考えるケイの耳に「やっぱり揉めとるやないか」とか聞こえてくる。
ケイは何か言い返したかったが、ウルスラと〈夜明けの風〉、界獣との戦いについてタケヤに言えるはずもなく。
「そういうのじゃないよ」
と返すのが精いっぱいだった。
* * * * *
押入れの暗がりに寝そべりながら、ウルスラはタブレットを叩く。バルコンベ、カンタベリーのノードを経由して、ロンディニウムのアルビオン書庫にアクセス。現在、進行中のキョウト特種生物災害対策会議の議事録と報告書を呼び出した。
押入れの天井に、文書と映像資料が展開する。近日の新トウキョウ湾岸都市における、悪夢を主因とする精神神経科、心療内科への受診者の増大。呼応者、ザムザ症変異体の連続発生と結界破壊活動。それに伴うD類奉仕種族の活性化……星々の合が、ルルイエ浮上の刻が近づいている。悪夢と呼応者は、その影響を受けただけとも考えられる。けれど、そうならばニホン以外の国々でも同様の事象が起きていてしかるべきだ。
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「……まさか、ね」
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