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プロローグ(トア)
新たな日常とヘンゼルの福引券
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12月6日 7:00
私は目を覚ました。カーテンを開けて伸びをする。
学校に行かなくなってから6日が経ちました。その間に私は部屋の中にいる時間が長くなりました。バイトと買い物の時に商店街に行くくらいです。
そして今日は買い物に行かなければなりません。日曜日なので学校の人に会うかと思うと、とても憂鬱です。
10:15
商店街で買い物をし終わりました。商店街の人達とは仲がいいので少し値引きしてもらえたので良かったです。しかし、やはり私は不運です。あの幸運な王子ヘンゼルこと遠江ヘンゼルさんに会ってしまいました。
「久しぶりだね、※※※さん。」
「お久しぶりです、遠江さん。それよりも重くないですか?大丈夫ですか?」
荷物を両腕に通し、さらにはその腕で四角い箱を3個重ねて持っているので少し心配になりました。
というか、どうやって私に気付いたのでしょうか。謎です。
「大丈夫、大丈夫、妹の荷物持ちをさせられるときはいつもこんな感じだから。」
「慣れですか?」
「そうだね。1ヶ月に1回はあるからね。」
「慣れって凄いですね。あのあだ名も慣れたんですか?」
「あー、うん、あれは流石に嫌だな。」
そう言うと下を向いてしまった。
「兄貴、帰るよ。」
遠江さんの後ろから声をかけた少女は遠江さんの服の袖を引っ張っている。
「紹介するよ、妹の幸だ。」
「初めまして、この兄貴の妹の幸です。」
「こちらこそ初めまして、幸さん。私は※※※です。よろしくね。」
「よろしくお願いします。※※※お姉さん。」
可愛い、この子。
「それよりも兄貴、時間がやばいよ。」
「あ、本当だ。帰って昼食の準備をしないとな。そうだ。これあげるよ※※※さん。」
そう言うとヘンゼルさんは、幸さんにポケットの中から紙を取り出させそれを私に渡させた。
「これは?」
「ここの商店街の福引券だよ。買い物したら貰えたけど時間がないからあげるよ。」
「ありがとうございます。帰りに引いてみますね。」
「それじゃあ、バイバイ。」
遠江兄妹は小走りで帰っていった。
この前のこと何も思ってないのでしょうか?
まあ、いいですね。それよりも福引を引きましょう。3等の割引券セットが欲しいですね。
「会長さん、福引を回したいです。」
この人は商店街の会長さんです。活気を戻す為によくイベントをしています。
「おお~、※※※ちゃんか。良いのが当たるといいな。」
「はい、3等の割引券セットが当たってほしいです。」
そして私は取っ手に手をかけ回した。
「これは…1等だ。」
すると、おじさんは鐘を手に持ちカランカランと大きく鳴らした。
「喜んでいいのか悪いのかって感じだな。」
「そうですね。」
ヘンゼルさんの運が残っていたのでしょうか?ありがた迷惑です。もう少し抑えてください。
「変更は出来ますか?」
「すまないが公平にしないと駄目だから無理だ。諦めてくれ。」
「…わかりました。では、一等の商品をください。」
「わかった。一等はCross wonder Land略してCWLというゲームだ。配送で次の金曜日に着くはずだ。すまないがこの紙に住所などを書いてくれ。」
言われた通りに紙に書いていく。
「書き終わりました。」
「ありがとな。後、これうちの嫁さんが作った饅頭だから食べて感想を言ってあげてくれ。」
「わかりました。頂きます。それでは。」
「ああ、またな。暗いから帰り道は気を付けろよ。」
そして、商店街から家に帰る。
CWLか。家に帰ったら調べてみようかな。ゲームなんてやったことないから、よくわからないし事前情報は必要でしょうしね。
少しだけ次の金曜日が楽しみになった今日この頃です。
私は目を覚ました。カーテンを開けて伸びをする。
学校に行かなくなってから6日が経ちました。その間に私は部屋の中にいる時間が長くなりました。バイトと買い物の時に商店街に行くくらいです。
そして今日は買い物に行かなければなりません。日曜日なので学校の人に会うかと思うと、とても憂鬱です。
10:15
商店街で買い物をし終わりました。商店街の人達とは仲がいいので少し値引きしてもらえたので良かったです。しかし、やはり私は不運です。あの幸運な王子ヘンゼルこと遠江ヘンゼルさんに会ってしまいました。
「久しぶりだね、※※※さん。」
「お久しぶりです、遠江さん。それよりも重くないですか?大丈夫ですか?」
荷物を両腕に通し、さらにはその腕で四角い箱を3個重ねて持っているので少し心配になりました。
というか、どうやって私に気付いたのでしょうか。謎です。
「大丈夫、大丈夫、妹の荷物持ちをさせられるときはいつもこんな感じだから。」
「慣れですか?」
「そうだね。1ヶ月に1回はあるからね。」
「慣れって凄いですね。あのあだ名も慣れたんですか?」
「あー、うん、あれは流石に嫌だな。」
そう言うと下を向いてしまった。
「兄貴、帰るよ。」
遠江さんの後ろから声をかけた少女は遠江さんの服の袖を引っ張っている。
「紹介するよ、妹の幸だ。」
「初めまして、この兄貴の妹の幸です。」
「こちらこそ初めまして、幸さん。私は※※※です。よろしくね。」
「よろしくお願いします。※※※お姉さん。」
可愛い、この子。
「それよりも兄貴、時間がやばいよ。」
「あ、本当だ。帰って昼食の準備をしないとな。そうだ。これあげるよ※※※さん。」
そう言うとヘンゼルさんは、幸さんにポケットの中から紙を取り出させそれを私に渡させた。
「これは?」
「ここの商店街の福引券だよ。買い物したら貰えたけど時間がないからあげるよ。」
「ありがとうございます。帰りに引いてみますね。」
「それじゃあ、バイバイ。」
遠江兄妹は小走りで帰っていった。
この前のこと何も思ってないのでしょうか?
まあ、いいですね。それよりも福引を引きましょう。3等の割引券セットが欲しいですね。
「会長さん、福引を回したいです。」
この人は商店街の会長さんです。活気を戻す為によくイベントをしています。
「おお~、※※※ちゃんか。良いのが当たるといいな。」
「はい、3等の割引券セットが当たってほしいです。」
そして私は取っ手に手をかけ回した。
「これは…1等だ。」
すると、おじさんは鐘を手に持ちカランカランと大きく鳴らした。
「喜んでいいのか悪いのかって感じだな。」
「そうですね。」
ヘンゼルさんの運が残っていたのでしょうか?ありがた迷惑です。もう少し抑えてください。
「変更は出来ますか?」
「すまないが公平にしないと駄目だから無理だ。諦めてくれ。」
「…わかりました。では、一等の商品をください。」
「わかった。一等はCross wonder Land略してCWLというゲームだ。配送で次の金曜日に着くはずだ。すまないがこの紙に住所などを書いてくれ。」
言われた通りに紙に書いていく。
「書き終わりました。」
「ありがとな。後、これうちの嫁さんが作った饅頭だから食べて感想を言ってあげてくれ。」
「わかりました。頂きます。それでは。」
「ああ、またな。暗いから帰り道は気を付けろよ。」
そして、商店街から家に帰る。
CWLか。家に帰ったら調べてみようかな。ゲームなんてやったことないから、よくわからないし事前情報は必要でしょうしね。
少しだけ次の金曜日が楽しみになった今日この頃です。
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この作品を書いているときはめっちゃ楽しいんですけど時間がないのがな…まあ、不定期投稿、下手な文章ですが楽しんでいただけるようにしたいと思います。
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