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プロローグ(トア)
壊れゆく日常
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特に何もなく時間は過ぎていった。
けれど、また起きてしまった。前にもあった嫌なことが。
11月27日 8:17
「おはよー。」
いつものように明るく笑顔で学校に登校した。
いつもとみんなの様子が違う。私を怖がっているように見える。
すると仲のいい友達が近寄り声をかけてきた。
「あのさ※※※ちゃん、聞きにくいんだけど聞いて確かめないと後々の関係が悪くなりそうだから聞いていい?」
そんなに重要なことってあっただろうか。
「いいよ、何について聞かれるかわかんないけど関係が悪くなるのは嫌だもんね。」
「ありがと、じゃあ聞くね。※※※ちゃんが父親を殺したって本当?」
一瞬、ズキリと胸が痛くなった。何故バレたのだろうか?けど、関係を悪化させないためにも。
「それって誰から聞いたの。ただの噂話じゃないの?」
「それが…※※※ちゃんが通ってた中学校の同級生という知らない人がSNSに投稿しての。」
「どうせ、前の学校で勝手な勘違いをさせちゃったのかもね。私は血を見たりするのとか無理だから。」
………誰が?何故?私の邪魔をするのだろうか?
12月2日
また見られている。
「おはよう、皆。」
あれ?
誰も反応をしてくれない。
「どうしたの皆、なんかおかしいよ。」
「近…いで」
「今なんて言ったの?」
「近寄んないで。」
「え?」
「近寄んないで、人殺し。」
それは先週終わったはずでは?
「それは先週も言った通り勝手に勘違いし「噓を言わないで」
「また新しく投稿されてたのよ。※※※が人を殺した記事が載っている新聞が。」
「そうなんだよね。だから近寄らないであんたと同じように見られたくないの。」
「本当に邪魔だからあっち行ってよ。あんたから見たら『仲のいい友達』に見えるのだろうけどさ、私達からしたら成績良くする為に付き合ってただけの他人だったのにね。」
…この人達もあの人達と同じように?いや、違うのかな。この人達は初めから利用してたから。
もうここにいても意味ないか。帰ろうかな。
そう思い教室の扉を開けて廊下にで「うわっ、びっくりした。こんにちは、※※※さん。」
この人は幸福な王子ヘンゼルさんでしたっけ?
この人は私と真反対な人生を送ってきた。だからなのだろうか、この人を見ると少し怒りがこみ上げてくる。どうしてこの人は幸運なのに私は不運なのだろうと考えてしまう。そして、過去は変えられないので空しくなる。
「えっと、※※※さんどうしたのかな?鞄持って…もしかして体調不良ですか?大丈夫ですか?保健室まで送ろうか?」
「とても慌てていますが大丈夫でしょうか?」
思ったことを口にした。
「そりゃそうでしょ。クラスメートですし、たまにですが話す人を放っておく人はいないのでは?」
…この話を聞いていないからこんなことが言えるのだろうか。
「何を言ってるのですか遠江さん。」
「本心だけど?」
「…」
「…」
帰ろうかなと思い教室を出た。
そして、私は行く意味がなくなった学校に次の日から行かなくなった。
けれど、また起きてしまった。前にもあった嫌なことが。
11月27日 8:17
「おはよー。」
いつものように明るく笑顔で学校に登校した。
いつもとみんなの様子が違う。私を怖がっているように見える。
すると仲のいい友達が近寄り声をかけてきた。
「あのさ※※※ちゃん、聞きにくいんだけど聞いて確かめないと後々の関係が悪くなりそうだから聞いていい?」
そんなに重要なことってあっただろうか。
「いいよ、何について聞かれるかわかんないけど関係が悪くなるのは嫌だもんね。」
「ありがと、じゃあ聞くね。※※※ちゃんが父親を殺したって本当?」
一瞬、ズキリと胸が痛くなった。何故バレたのだろうか?けど、関係を悪化させないためにも。
「それって誰から聞いたの。ただの噂話じゃないの?」
「それが…※※※ちゃんが通ってた中学校の同級生という知らない人がSNSに投稿しての。」
「どうせ、前の学校で勝手な勘違いをさせちゃったのかもね。私は血を見たりするのとか無理だから。」
………誰が?何故?私の邪魔をするのだろうか?
12月2日
また見られている。
「おはよう、皆。」
あれ?
誰も反応をしてくれない。
「どうしたの皆、なんかおかしいよ。」
「近…いで」
「今なんて言ったの?」
「近寄んないで。」
「え?」
「近寄んないで、人殺し。」
それは先週終わったはずでは?
「それは先週も言った通り勝手に勘違いし「噓を言わないで」
「また新しく投稿されてたのよ。※※※が人を殺した記事が載っている新聞が。」
「そうなんだよね。だから近寄らないであんたと同じように見られたくないの。」
「本当に邪魔だからあっち行ってよ。あんたから見たら『仲のいい友達』に見えるのだろうけどさ、私達からしたら成績良くする為に付き合ってただけの他人だったのにね。」
…この人達もあの人達と同じように?いや、違うのかな。この人達は初めから利用してたから。
もうここにいても意味ないか。帰ろうかな。
そう思い教室の扉を開けて廊下にで「うわっ、びっくりした。こんにちは、※※※さん。」
この人は幸福な王子ヘンゼルさんでしたっけ?
この人は私と真反対な人生を送ってきた。だからなのだろうか、この人を見ると少し怒りがこみ上げてくる。どうしてこの人は幸運なのに私は不運なのだろうと考えてしまう。そして、過去は変えられないので空しくなる。
「えっと、※※※さんどうしたのかな?鞄持って…もしかして体調不良ですか?大丈夫ですか?保健室まで送ろうか?」
「とても慌てていますが大丈夫でしょうか?」
思ったことを口にした。
「そりゃそうでしょ。クラスメートですし、たまにですが話す人を放っておく人はいないのでは?」
…この話を聞いていないからこんなことが言えるのだろうか。
「何を言ってるのですか遠江さん。」
「本心だけど?」
「…」
「…」
帰ろうかなと思い教室を出た。
そして、私は行く意味がなくなった学校に次の日から行かなくなった。
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この作品を書いているときはめっちゃ楽しいんですけど時間がないのがな…まあ、不定期投稿、下手な文章ですが楽しんでいただけるようにしたいと思います。
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