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プロローグ(トア)
心ない偽りの少女
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私は何なのだろうか。私はどんな性格だったっけわからないわからないわからない。何のために生きているのだろうか。
ピピピピピピ
私は目覚ましの音で目が覚める。一人暮らしを始めてからというもの少しばかし心が軽くなっていた。なぜそんなことを言うのかと言われたら。過去によるものだろう。
私は家族が父親だけだった。母親は私を生んだ時に亡くなったらしい。私に母親の面影があるからか父親は私を『愛していた』幸せに暮らしていた。ある行為が始まるまでは。
小学校四年生のころ学校から帰宅すると父親の様子がおかしかった。どうしたのかなと思い父親に声をかけたら力強く腕をつかまれベットに押し倒された。
「やめて。」「どうしたの、おかしいよ。」と声を掛けても父親は反応しなかった。
そして、服を脱がされて、その行為が行われた。その時から私の人生は狂っていった。父親の仕事がない日はその行為が行なわれた。段々、私は何も思わなくなった。何にも興味がなくなってしまった。自分から行動することがなくなった。それから、中学三年生の冬まで続いた。
そして、学校の冬休みが終わるころにはその行為は起きなくなっていた。父親が死んだからである。たぶん私が殺したのだろう。だけど、それは私であって私ではないのかもしれない。昔の幼少期の私が今の私を助けたのだろう。その後、近所の人が呼んだでのであろう警察に事情聴取などをされた。罪には問われなかったが学校には知れ渡っていた。居心地が悪くなったため、高校は県外を受験した。
そんなかくかくしかじかな感じで私は今高校近くのアパートに住んでいる。
そして学校では偽りの仮面を被って生活している。誰にでも人当たりがよく成績優秀で面倒見がいいようにふるまっている。友達もそれなりに増えている。けど、本当の自分が消えていっている気がして嫌になる。
そういえば学校で噂になっている『幸福な王子ヘンゼル』こと遠江ヘンゼルさん。私にもあの人のような運があったらよかったのに。この世の中は不平等だ。このままでは私が私でなくなってしまう。
何処かで『本当の自分』を探せられないのだろうか。
あ、時間が。学校に行かなきゃ。準備をして鏡の前に立つ。
「今日も笑顔で頑張りますか。」
ピピピピピピ
私は目覚ましの音で目が覚める。一人暮らしを始めてからというもの少しばかし心が軽くなっていた。なぜそんなことを言うのかと言われたら。過去によるものだろう。
私は家族が父親だけだった。母親は私を生んだ時に亡くなったらしい。私に母親の面影があるからか父親は私を『愛していた』幸せに暮らしていた。ある行為が始まるまでは。
小学校四年生のころ学校から帰宅すると父親の様子がおかしかった。どうしたのかなと思い父親に声をかけたら力強く腕をつかまれベットに押し倒された。
「やめて。」「どうしたの、おかしいよ。」と声を掛けても父親は反応しなかった。
そして、服を脱がされて、その行為が行われた。その時から私の人生は狂っていった。父親の仕事がない日はその行為が行なわれた。段々、私は何も思わなくなった。何にも興味がなくなってしまった。自分から行動することがなくなった。それから、中学三年生の冬まで続いた。
そして、学校の冬休みが終わるころにはその行為は起きなくなっていた。父親が死んだからである。たぶん私が殺したのだろう。だけど、それは私であって私ではないのかもしれない。昔の幼少期の私が今の私を助けたのだろう。その後、近所の人が呼んだでのであろう警察に事情聴取などをされた。罪には問われなかったが学校には知れ渡っていた。居心地が悪くなったため、高校は県外を受験した。
そんなかくかくしかじかな感じで私は今高校近くのアパートに住んでいる。
そして学校では偽りの仮面を被って生活している。誰にでも人当たりがよく成績優秀で面倒見がいいようにふるまっている。友達もそれなりに増えている。けど、本当の自分が消えていっている気がして嫌になる。
そういえば学校で噂になっている『幸福な王子ヘンゼル』こと遠江ヘンゼルさん。私にもあの人のような運があったらよかったのに。この世の中は不平等だ。このままでは私が私でなくなってしまう。
何処かで『本当の自分』を探せられないのだろうか。
あ、時間が。学校に行かなきゃ。準備をして鏡の前に立つ。
「今日も笑顔で頑張りますか。」
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この作品を書いているときはめっちゃ楽しいんですけど時間がないのがな…まあ、不定期投稿、下手な文章ですが楽しんでいただけるようにしたいと思います。
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