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第十二章 建国
会談
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代表戦の由来は、約500年前にさかのぼる。
当時の西方諸国は、百年戦争や30年戦争といった長引く戦争により疲弊していた。また、これによる国力の低下は犯罪や魔獣被害の増加を招き、内乱も頻発するありさまであった。
そこで、様々な紛争に決着をつけるべく採用されたのが、数名から十数名の代表を選んで勝敗を競う代表戦である。
これには兵や資源をむやみに消費する必要がないという利点があった。また、小国にも勝ち目があり、なおかつ大国は精鋭を揃えやすいという特徴においても、多くの国で利害が一致した。
やがて小国の淘汰が進み、300年ほど前にはジルバラント王国やフレッチーリ王国などの5大国による均衡がもたらされる事となる。
それからは、国境付近での小競り合いこそあったものの、大規模な戦争は百年余の間起きなかった。この間、内政に注力した各国は国力を取り戻し、十分な兵力を保持するに至る。
そうなると、やはり少数の代表による決着では納まらないのが人の性であろうか。そして、いつしか代表戦は過去の遺物となってしまった。
ヴォルフガング龍人王からの代表戦の申し込みに対し、魔王ロックは即答を避けた。代表戦は互いの条件をすり合わせた上で行われるのが常道であり、まずはその調整を行うべきであるというのが魔王ロックの主張であった。
長らく廃れていた制度とはいえ、運用に関しては魔王の主張に理がある。そこでヴォルフガング龍人王もこれを了承し、後日会談を行う事となった。
そして今、ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国の間に広がる緩衝地帯において、まさにその会談が行われていた。緩衝地帯中央付近の村の集会場で、ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国の重鎮が対峙する。
ルビオナ王国側の出席者は魔王ロックと宰相アビゲイル、外交官ブレイク、情報官カゲマル、陸軍大将グレース、護衛としてディー=ソニア。イーダスハイム龍王国側は、ヴォルフガング龍人王と王妃ロジーナ、王妃漆黒、宰相フンベルト、クラウス中将、ナナシ公爵。
そして交渉のテーブルから少し離れた部屋の一角では、西方諸国の情報官や外交官が会談の様子を見守っている。この場所にモニカも、知識の女神の大司教という立場を利用してちゃっかり紛れ込んでいた。
「まずは叩き台として、こちらの条件を示そう」
ヴォルフガング龍人王の言葉を受け、宰相フンボルトが数枚の書類をテーブルの上へと広げる。ルビオナ王国の面々がそれへと視線を落とすのを確認し、龍人王が再び口を開く。
「代表は互いに5人ずつとし、対戦方式により勝ち数の多い方が緩衝地帯の支配権を得るものとする。また、代表5人を先鋒 、次鋒 、中堅、副将、 大将とし、それぞれにポイントを振り分け、勝った試合のポイントにより講和条件を有利に進められるものとする。この際に選べる条件は、あらかじめ双方の話し合いにより決定しておくこととする。以上がこちらの代表戦に望む条件だ」
そして書類のひとつを指し示し、話を続ける。
「イーダスハイム龍王国の代表は、王妃漆黒、ナナシ公爵、クラウス中将、ゴーレム騎士団筆頭獣王丸、護衛騎士カレンの5名となる」
これを聞いた魔王ロックは薄笑いを浮かべ言う。
「王妃殿下と公爵以外は数合わせのようなものですな。たかが代表5人を揃えるのにも苦労されているご様子。緩衝地帯を望むには少々力不足では?」
魔王の嫌味に、龍人王は涼しい顔で返す。
「なあに、あまりに一方的な戦いでは、今度はルビオナ王国が甘く見られましょう。それはこちらも望まぬ所。ご希望とあれば代表を倍にしてもかまいませんが、龍種5体に見合う戦力がおありかな」
暗に、代表全てを龍種で揃えるのは勘弁してやったのだぞとほのめかされ、魔王のこめかみに青筋が浮かぶ。さすがに魔王軍と言えど、一対一で龍種に対抗できるのは魔王ロックぐらいのものであろう。相手が若龍ならばともかく、500歳にもなればディー=ソニアやグレースでも歯が立つまい。
とはいえ、これは龍人王側もハッタリであった。黒龍の連れて来た龍種は全部で7体いたが、彼女たちはあくまで黒龍の友人兼お付きという立場であって、イーダスハイム龍王国の軍に所属している訳ではない。いざ全面戦争にでもなれば国の為に戦ってくれるかもしれないが、国の立場から強制する事は不可能である。
6秒ほどの沈黙の後、魔王がため息と共に口を開いた。
「まあ、こちらとしてはわざわざ勝ちを譲ってもらえるならありがたい話だ。そちらの提示した条件で基本的には合意しよう。あとはポイントの割り振りと諸条件の擦り合わせだな」
「さすがは頭脳明晰と名高いロック陛下、話が早くて助かります。では早速講和条件を上げてゆきましょう。そちらのご用意は?」
「もちろん、用意してきている。まずは通商権あたりから始めようか。龍種とオークがその地位にいて、亜人や魔族を受け入れぬつもりはあるまい」
「ルビオナ王国も思いのほか人間には開放的なようで、こちらとしても交易が楽しみですよ。文化的摩擦を起こさぬよう、しっかりと話し合いましょう」
こうして始まった会談は、この後2日間にも及ぶ事となる。早々に寝落ちした黒龍が、いつの間にかよく似た別の人化した龍種に入れ替わっていても、もはや誰ひとり突っ込む者はいなかった。
会談の結果、代表戦の開催はひと月後と決定した。日程は2日で、場所は城塞都市リュテスとルビオナ王国の間にある緩衝地帯が選ばれた。
理由としては、『反物質召喚爆破』によって数平方キロメートルに及ぶ更地が形成されていた事が大きい。近隣の村は焦土作戦によって焼き払われていたため、復興もかねて新たに闘技場を作る事にしたのだ。
ひと月程度では、土魔法を使った土台に基礎工事をする程度だろうが、装飾などはおいおいやれば済む話である。とりあえず観戦武官や各国の見物客を収容出来さえすればよい。
初日の3戦はこの闘技場において、そして2日目の副将、大将戦は数平方キロメートルの更地において行われる事となる。龍種やナナシの戦いは闘技場に収まらぬだろうとの判断であった。
実際、黒龍の息吹から観客席を守るとなれば、どれほどの術者を動員する必要があるだろうか。それも1発や2発で決着するならばともかく、連発されればとても守り切れるものではない。
そこで更地の各所に、録画用の魔道具を乗せた安価なゴーレムを多数配置し、観客はそれを投影した巨大なスクリーンで観戦するという方式が取られた。ゴーレムが破壊されれば、上空から適宜追加のゴーレムが龍種によって補充される。うっかり魔法や息吹が当たっても、龍種ならば問題ないだろう。
ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国間の緩衝地帯の支配権に関しては、勝ち数の多い方が得る事で合意に至った。また、先鋒戦から中堅戦までの勝利には各1点、副将戦は2点、大将戦は3点のポイントが割り振られる。このポイントを使い、関税や犯罪者の扱い等、様々な条件を有利に決める事ができるのだ。そしてこのポイントは、相手の出した条件を拒否する事にも使える。
例えば先鋒から中堅までの3勝で支配権を得たとしても、副将戦と大将戦で負けてしまえば、相手側に2ポイント分の有利な条件を飲まされる事になってしまう。ただ勝つだけではなく、どう勝つか、あるいはどう負けるかも重要な要素となっているのだ。
もちろん、5戦全勝してしまえば恐るべき不平等条約を押し付ける事も可能だろう。また当然の事として、勝敗は降伏あるいは死亡によって決する。そして国家の命運を背負う以上、そう簡単に降伏など出来まい。これはれっきとした戦争であって、遊びではないのだ。
こうして決まった代表戦の日時が、各国の情報官や外交官によって西方諸国へと伝わり、後はいよいよ開戦を待つばかりとなった。両国の代表は戦いに向けた準備に追われる事となる。
当時の西方諸国は、百年戦争や30年戦争といった長引く戦争により疲弊していた。また、これによる国力の低下は犯罪や魔獣被害の増加を招き、内乱も頻発するありさまであった。
そこで、様々な紛争に決着をつけるべく採用されたのが、数名から十数名の代表を選んで勝敗を競う代表戦である。
これには兵や資源をむやみに消費する必要がないという利点があった。また、小国にも勝ち目があり、なおかつ大国は精鋭を揃えやすいという特徴においても、多くの国で利害が一致した。
やがて小国の淘汰が進み、300年ほど前にはジルバラント王国やフレッチーリ王国などの5大国による均衡がもたらされる事となる。
それからは、国境付近での小競り合いこそあったものの、大規模な戦争は百年余の間起きなかった。この間、内政に注力した各国は国力を取り戻し、十分な兵力を保持するに至る。
そうなると、やはり少数の代表による決着では納まらないのが人の性であろうか。そして、いつしか代表戦は過去の遺物となってしまった。
ヴォルフガング龍人王からの代表戦の申し込みに対し、魔王ロックは即答を避けた。代表戦は互いの条件をすり合わせた上で行われるのが常道であり、まずはその調整を行うべきであるというのが魔王ロックの主張であった。
長らく廃れていた制度とはいえ、運用に関しては魔王の主張に理がある。そこでヴォルフガング龍人王もこれを了承し、後日会談を行う事となった。
そして今、ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国の間に広がる緩衝地帯において、まさにその会談が行われていた。緩衝地帯中央付近の村の集会場で、ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国の重鎮が対峙する。
ルビオナ王国側の出席者は魔王ロックと宰相アビゲイル、外交官ブレイク、情報官カゲマル、陸軍大将グレース、護衛としてディー=ソニア。イーダスハイム龍王国側は、ヴォルフガング龍人王と王妃ロジーナ、王妃漆黒、宰相フンベルト、クラウス中将、ナナシ公爵。
そして交渉のテーブルから少し離れた部屋の一角では、西方諸国の情報官や外交官が会談の様子を見守っている。この場所にモニカも、知識の女神の大司教という立場を利用してちゃっかり紛れ込んでいた。
「まずは叩き台として、こちらの条件を示そう」
ヴォルフガング龍人王の言葉を受け、宰相フンボルトが数枚の書類をテーブルの上へと広げる。ルビオナ王国の面々がそれへと視線を落とすのを確認し、龍人王が再び口を開く。
「代表は互いに5人ずつとし、対戦方式により勝ち数の多い方が緩衝地帯の支配権を得るものとする。また、代表5人を先鋒 、次鋒 、中堅、副将、 大将とし、それぞれにポイントを振り分け、勝った試合のポイントにより講和条件を有利に進められるものとする。この際に選べる条件は、あらかじめ双方の話し合いにより決定しておくこととする。以上がこちらの代表戦に望む条件だ」
そして書類のひとつを指し示し、話を続ける。
「イーダスハイム龍王国の代表は、王妃漆黒、ナナシ公爵、クラウス中将、ゴーレム騎士団筆頭獣王丸、護衛騎士カレンの5名となる」
これを聞いた魔王ロックは薄笑いを浮かべ言う。
「王妃殿下と公爵以外は数合わせのようなものですな。たかが代表5人を揃えるのにも苦労されているご様子。緩衝地帯を望むには少々力不足では?」
魔王の嫌味に、龍人王は涼しい顔で返す。
「なあに、あまりに一方的な戦いでは、今度はルビオナ王国が甘く見られましょう。それはこちらも望まぬ所。ご希望とあれば代表を倍にしてもかまいませんが、龍種5体に見合う戦力がおありかな」
暗に、代表全てを龍種で揃えるのは勘弁してやったのだぞとほのめかされ、魔王のこめかみに青筋が浮かぶ。さすがに魔王軍と言えど、一対一で龍種に対抗できるのは魔王ロックぐらいのものであろう。相手が若龍ならばともかく、500歳にもなればディー=ソニアやグレースでも歯が立つまい。
とはいえ、これは龍人王側もハッタリであった。黒龍の連れて来た龍種は全部で7体いたが、彼女たちはあくまで黒龍の友人兼お付きという立場であって、イーダスハイム龍王国の軍に所属している訳ではない。いざ全面戦争にでもなれば国の為に戦ってくれるかもしれないが、国の立場から強制する事は不可能である。
6秒ほどの沈黙の後、魔王がため息と共に口を開いた。
「まあ、こちらとしてはわざわざ勝ちを譲ってもらえるならありがたい話だ。そちらの提示した条件で基本的には合意しよう。あとはポイントの割り振りと諸条件の擦り合わせだな」
「さすがは頭脳明晰と名高いロック陛下、話が早くて助かります。では早速講和条件を上げてゆきましょう。そちらのご用意は?」
「もちろん、用意してきている。まずは通商権あたりから始めようか。龍種とオークがその地位にいて、亜人や魔族を受け入れぬつもりはあるまい」
「ルビオナ王国も思いのほか人間には開放的なようで、こちらとしても交易が楽しみですよ。文化的摩擦を起こさぬよう、しっかりと話し合いましょう」
こうして始まった会談は、この後2日間にも及ぶ事となる。早々に寝落ちした黒龍が、いつの間にかよく似た別の人化した龍種に入れ替わっていても、もはや誰ひとり突っ込む者はいなかった。
会談の結果、代表戦の開催はひと月後と決定した。日程は2日で、場所は城塞都市リュテスとルビオナ王国の間にある緩衝地帯が選ばれた。
理由としては、『反物質召喚爆破』によって数平方キロメートルに及ぶ更地が形成されていた事が大きい。近隣の村は焦土作戦によって焼き払われていたため、復興もかねて新たに闘技場を作る事にしたのだ。
ひと月程度では、土魔法を使った土台に基礎工事をする程度だろうが、装飾などはおいおいやれば済む話である。とりあえず観戦武官や各国の見物客を収容出来さえすればよい。
初日の3戦はこの闘技場において、そして2日目の副将、大将戦は数平方キロメートルの更地において行われる事となる。龍種やナナシの戦いは闘技場に収まらぬだろうとの判断であった。
実際、黒龍の息吹から観客席を守るとなれば、どれほどの術者を動員する必要があるだろうか。それも1発や2発で決着するならばともかく、連発されればとても守り切れるものではない。
そこで更地の各所に、録画用の魔道具を乗せた安価なゴーレムを多数配置し、観客はそれを投影した巨大なスクリーンで観戦するという方式が取られた。ゴーレムが破壊されれば、上空から適宜追加のゴーレムが龍種によって補充される。うっかり魔法や息吹が当たっても、龍種ならば問題ないだろう。
ルビオナ王国とイーダスハイム龍王国間の緩衝地帯の支配権に関しては、勝ち数の多い方が得る事で合意に至った。また、先鋒戦から中堅戦までの勝利には各1点、副将戦は2点、大将戦は3点のポイントが割り振られる。このポイントを使い、関税や犯罪者の扱い等、様々な条件を有利に決める事ができるのだ。そしてこのポイントは、相手の出した条件を拒否する事にも使える。
例えば先鋒から中堅までの3勝で支配権を得たとしても、副将戦と大将戦で負けてしまえば、相手側に2ポイント分の有利な条件を飲まされる事になってしまう。ただ勝つだけではなく、どう勝つか、あるいはどう負けるかも重要な要素となっているのだ。
もちろん、5戦全勝してしまえば恐るべき不平等条約を押し付ける事も可能だろう。また当然の事として、勝敗は降伏あるいは死亡によって決する。そして国家の命運を背負う以上、そう簡単に降伏など出来まい。これはれっきとした戦争であって、遊びではないのだ。
こうして決まった代表戦の日時が、各国の情報官や外交官によって西方諸国へと伝わり、後はいよいよ開戦を待つばかりとなった。両国の代表は戦いに向けた準備に追われる事となる。
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