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第七章 混沌浸食
思惑
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中央大陸の最西端、龍が座った形の半島にある魔王領と西方諸国の間には、緩衝地帯として無人の平原が広がっている。その平原と魔王領を隔てるようにそびえる要塞が、3千年前に建設された最初の魔王城である。
来たるべきフレッチーリ王国への進攻を前に、魔王城の城外では着々と軍備が整えられていた。数日前に起きた大地震は、魔王城付近では震度3程度にまで減衰していたため、固定していなかった家具や食器などが多少壊れた程度の被害であった。またその余波による魔獣暴走も、魔王城付近では微々たるものであり、魔王軍の演習がてらほとんど損害も出さぬまま駆逐するに至った。
地震と魔獣暴走によるジルバラント王国の疲弊を、魔王ロック・エンドローザーはまたとない好機と捉えていた。今ならば側面からの挟撃を警戒する必要なく、フレッチーリ王国へと軍を進める事が出来るだろう。
しかしここへ来て、看過できない問題が持ち上がった。混沌浸食発現時の光の柱は、魔王城からも観測されていた。ジルバラント王国の戦況自体は魔導放送の監視により把握していたものの、この新たな異変に関する情報は入ってこない。
魔王ロックは状況の把握と情報の共有を行うべく、作戦会議室に情報官カゲマル・ドドメキと青肌のダークエルフである宰相アビゲイル、そして自身の従姉でもある陸軍大将“三輝”グレース・オールドフィールドを呼び出した。そこへ、食客であるエルフの大長老マイスラ・ラ・リルルと、フードつきの青いだぶっとしたツナギを着た黒髪のレジオナが、各々手に30センチほどのゴーレムを持ったまま、ふらりと合流する。
黒髪のレジオナから、ふにゃふにゃと奈落おとしの情報を聞いた魔王ロックは、座っていた椅子の背もたれに大きく体を預け、天井を仰ぎ見て深々とため息をついた。
「全く、次から次へと気軽に混沌浸食が起き過ぎではないか? こんなペースで混沌浸食が起きていて、よく今までこの世界は滅びなかったものだ」
「え~、でもそのうちのひとつはさ~、ど~かんがえてもロックたんのせ~だよね~?」
ふにゃふにゃと突っ込むレジオナを、魔王がぎろりと睨みつける。
「いいや、あれは何か特殊な条件が重なった上での召喚だったはずだ。死霊王だけの力で召喚できるならば、俺との抗争で召喚していただろう。あの気位の高いバイロン・ベイリーが、奥の手を出し惜しみしてむざむざと領地を追われるものか」
頬杖をついてそのやりとりを聞いていた大長老マイスラが、長命種ならではの意見をはさむ。
「実際、邪神介入ならともかく混沌浸食なんてそう人為的に起こせるもんじゃないからねえ。何千年かに1回起きるかどうかって所じゃない? まあそのたびに結構滅びかかってるけど、人類」
「けっこ~ほろびかかってたんだねぇ~じんるい。ほんじゃさ~、いちばんヤバかったのは~?」
レジオナがふにゃふにゃと興味本位の質問を投げかける。マイスラはニヤリと笑うと、腕組みをしてふんぞり返った。
「いちばんヤバかったのは私のやらかした隕石迎撃失敗よね! アレは混沌浸食なんて目じゃないわよ! なんせ地表の生命の9割死んだから! さすがに私もこの星終わったと思ったし!」
ふんすと鼻息も荒くドヤ顔を決めるマイスラ。しかしそれを見る周りの目はドン引きである。レジオナすら「ええ……」とため息にも似た呟きを発したまま固まっていた。
「え、ちょっとまってまって、今そういう流れだったわよね!? なんでみんな引いてんの? ここは爆笑がくる所でしょ!?」
「マイち~ん、それあんまり人前でいわないほ~がいいと思うんよ~。ま~たぶん龍種にはめっちゃ受けそうだけどにゃ~」
「うそでしょ……結構自信ある自虐ネタだったのに。7千万年の仕込みネタなのよ!? まあちょっとだけ被害盛ったけどさあ」
「えぇ~、ほんと~はどんくらい死んだんよ~?」
「8割くらい」
「変わんない! 変わんないから!」
栄華を誇った恐竜種を絶滅に追いやった7千万年前の隕石衝突。結果的には迎撃に失敗したものの、それを防ごうとした際にマイスラが使った技こそが、今もエルフに伝わる究極の秘儀であった。
それはエルフの本体であるエネルギー体を解放する事により、世界の魔素そのものを己の体とする恐るべき技である。これにより自身を惑星サイズにまで膨張させ、迫りくる巨大な隕石を迎撃しようと考えたのだ。
しかし、当時のマイスラはまだ恐竜エルフとでも呼ぶべき存在であり、迎撃に尻尾を使ったため目測を誤り、隕石の軌道を多少ずらしたものの結局は地上への落下を許してしまった。
その反省から、マイスラは次に同じような危機が訪れた場合に備え、確実に迎撃できる方法を考える事となる。球形の物体を正確に打ち返す方法。賢明な読者諸兄にはもうお分かりだろう。そう、それこそがこの世界における野球の発祥であり、エルフの国技が野球となった理由である。
いっぽう、この恐るべき秘儀にはそれ相応の代償もあった。まず前提条件としてエネルギー生命体でなければそもそも魔素との融合が不可能である。ヒューマンなどの魂程度ではこの前提条件が満たせない。そして世界の魔素と一体化するという事は、海にひとしずくのインクを落とすようなものである。あっという間にそれは希釈され、再びインクに戻る事はない。
つまり、この秘儀を使用可能な時間は、希釈された自分自身の自我が残っているほんのひと時の間であり、その後は世界の魔素に溶けて自分自身が無くなってしまう、ある意味大いなるエネルギーの流れに還る=死んでしまう事となる。
マイスラはこの問題を解決するため、自身の体の一部を可能な限り広範囲の世界樹に残した。それを触媒として、自分のエネルギー体を構成していた魂のかけらとでも呼ぶべきものを再び集めようと考えたのだ。
そして大滅亡の際にかろうじて生き残った世界樹の1本に、再びマイスラは宿る事が出来た。実に100万年もの歳月をかけ、朽ちる寸前の世界樹から再誕したマイスラの肉体は、栄華ももはや過去のものとなった恐竜ではなく、次世代の覇者となっていた哺乳類のそれとなっていた。体毛に覆われた愛らしい鼠を思わせるその顔には、触媒となった自身の鱗が両頬に各3枚ずつ、かつて恐竜だった頃の名残をとどめるのみであった。
この事により、エルフの形態はその時々の支配的な種族に左右されるという仮説が導かれた。しかし単純な個体数ならば、甲殻類や魚類の方が哺乳類をはるかに上回る。形態の選択が単純な数的優位のみによらない理由が何故なのか、未だに答えは出ていない。
やがて、マイスラの自虐ジョークによる衝撃から立ち直った魔王ロックが、小さく咳払いをして問いかける。
「混沌浸食に限らず、何度も滅亡の危機に陥った事は良くわかった。それで、今回の奈落おとしはどの程度の危機だと考える? 大長老の見解を聞きたい」
「そうねえ。レジオナの頑張りで奈落おとしがどういう存在かはおおよそ見当がついたけど、早い話がじわじわ広がる穴なのよねえ。穴にいくら攻撃した所で、穴自体は消せないでしょ。かと言って深淵につながってる穴を埋める事はまあ不可能だし、打つ手無いんじゃないの。本格的にこの星終わったかもね」
さらりと言い放つマイスラの言葉に、魔王とその側近たちは言葉もない。ややあって、“三輝”グレースが、漆黒の皮鎧に包まれた豊満な胸を押し上げるかのように腕組みをして、重々しく口を開いた。
「奈落おとし内部への侵入が可能と言うのであれば、決死隊を募って内部からの破壊を試みては? 戦略級殲滅魔法ならば、あるいは『貪り尽くす者』とやらにも相応の痛手を負わせる事が出来ましょう」
「ま~たしかに、クーちんの息吹も『貪り尽くす者』には効いてたし~、ど~んどん送り込んでば~んばんうちまくってたらさ~、さすがにうっと~しくなって穴閉じるかもね~」
グレースの冷徹な作戦に、レジオナがふにゃふにゃと同意する。しかし奈落おとしからの脱出が不可能である以上、この作戦は文字通り地獄への片道切符である。魔王ロックは眉根を寄せ、軽く首を左右に振って答える。
「今この時期に、戦略級殲滅魔法を扱える術師をそんな作戦ですり潰す訳にはいかん。もし仮にその作戦を実行する時が来るならば、世界中の国から均等に術師を提供させねばなるまい。危機意識の共有や戦力の割り振りなど、政治的な根回しを考えればどれだけ時間がかかるか。試しにやってみました、効果がありませんでしたで済む話ではない」
魔王ロックの話を受けて、宰相アビゲイルが続ける。
「奈落おとしの位置から考えて、ジルバラント王国は言うに及ばず、我ら魔王領と聖龍連峰、フレッチーリ王国、ロギーム帝国、ハーランド王国にはあまり時間的な猶予が無いと思われます。恐らくジルバラント王国から近日中に各国へ協力の要請があるでしょう。魔王領にまで協力を呼びかけて来るかはわかりませんが」
それを聞いてレジオナがふにゃふにゃと魔王へ言葉をかける。
「ロックた~ん、みんなの輪に入りにくかったらさ~、私たちがクチき~てあげてもいいんよ~? なんせ私たちめ~っちゃ顔広いかんね~」
魔王ロックは、ニヤニヤと笑みを浮かべるレジオナを一瞥すると、机に両手をついて立ち上がり側近たちに向かって告げる。
「まずはジルバラント王国の動きを待つ。その間、軍の配備はそのまま続けるものとする。もし奈落おとし攻略に協力する事となっても軍団の編成はそのまま流用できるだろう。以上だ」
来たるべきフレッチーリ王国への進攻を前に、魔王城の城外では着々と軍備が整えられていた。数日前に起きた大地震は、魔王城付近では震度3程度にまで減衰していたため、固定していなかった家具や食器などが多少壊れた程度の被害であった。またその余波による魔獣暴走も、魔王城付近では微々たるものであり、魔王軍の演習がてらほとんど損害も出さぬまま駆逐するに至った。
地震と魔獣暴走によるジルバラント王国の疲弊を、魔王ロック・エンドローザーはまたとない好機と捉えていた。今ならば側面からの挟撃を警戒する必要なく、フレッチーリ王国へと軍を進める事が出来るだろう。
しかしここへ来て、看過できない問題が持ち上がった。混沌浸食発現時の光の柱は、魔王城からも観測されていた。ジルバラント王国の戦況自体は魔導放送の監視により把握していたものの、この新たな異変に関する情報は入ってこない。
魔王ロックは状況の把握と情報の共有を行うべく、作戦会議室に情報官カゲマル・ドドメキと青肌のダークエルフである宰相アビゲイル、そして自身の従姉でもある陸軍大将“三輝”グレース・オールドフィールドを呼び出した。そこへ、食客であるエルフの大長老マイスラ・ラ・リルルと、フードつきの青いだぶっとしたツナギを着た黒髪のレジオナが、各々手に30センチほどのゴーレムを持ったまま、ふらりと合流する。
黒髪のレジオナから、ふにゃふにゃと奈落おとしの情報を聞いた魔王ロックは、座っていた椅子の背もたれに大きく体を預け、天井を仰ぎ見て深々とため息をついた。
「全く、次から次へと気軽に混沌浸食が起き過ぎではないか? こんなペースで混沌浸食が起きていて、よく今までこの世界は滅びなかったものだ」
「え~、でもそのうちのひとつはさ~、ど~かんがえてもロックたんのせ~だよね~?」
ふにゃふにゃと突っ込むレジオナを、魔王がぎろりと睨みつける。
「いいや、あれは何か特殊な条件が重なった上での召喚だったはずだ。死霊王だけの力で召喚できるならば、俺との抗争で召喚していただろう。あの気位の高いバイロン・ベイリーが、奥の手を出し惜しみしてむざむざと領地を追われるものか」
頬杖をついてそのやりとりを聞いていた大長老マイスラが、長命種ならではの意見をはさむ。
「実際、邪神介入ならともかく混沌浸食なんてそう人為的に起こせるもんじゃないからねえ。何千年かに1回起きるかどうかって所じゃない? まあそのたびに結構滅びかかってるけど、人類」
「けっこ~ほろびかかってたんだねぇ~じんるい。ほんじゃさ~、いちばんヤバかったのは~?」
レジオナがふにゃふにゃと興味本位の質問を投げかける。マイスラはニヤリと笑うと、腕組みをしてふんぞり返った。
「いちばんヤバかったのは私のやらかした隕石迎撃失敗よね! アレは混沌浸食なんて目じゃないわよ! なんせ地表の生命の9割死んだから! さすがに私もこの星終わったと思ったし!」
ふんすと鼻息も荒くドヤ顔を決めるマイスラ。しかしそれを見る周りの目はドン引きである。レジオナすら「ええ……」とため息にも似た呟きを発したまま固まっていた。
「え、ちょっとまってまって、今そういう流れだったわよね!? なんでみんな引いてんの? ここは爆笑がくる所でしょ!?」
「マイち~ん、それあんまり人前でいわないほ~がいいと思うんよ~。ま~たぶん龍種にはめっちゃ受けそうだけどにゃ~」
「うそでしょ……結構自信ある自虐ネタだったのに。7千万年の仕込みネタなのよ!? まあちょっとだけ被害盛ったけどさあ」
「えぇ~、ほんと~はどんくらい死んだんよ~?」
「8割くらい」
「変わんない! 変わんないから!」
栄華を誇った恐竜種を絶滅に追いやった7千万年前の隕石衝突。結果的には迎撃に失敗したものの、それを防ごうとした際にマイスラが使った技こそが、今もエルフに伝わる究極の秘儀であった。
それはエルフの本体であるエネルギー体を解放する事により、世界の魔素そのものを己の体とする恐るべき技である。これにより自身を惑星サイズにまで膨張させ、迫りくる巨大な隕石を迎撃しようと考えたのだ。
しかし、当時のマイスラはまだ恐竜エルフとでも呼ぶべき存在であり、迎撃に尻尾を使ったため目測を誤り、隕石の軌道を多少ずらしたものの結局は地上への落下を許してしまった。
その反省から、マイスラは次に同じような危機が訪れた場合に備え、確実に迎撃できる方法を考える事となる。球形の物体を正確に打ち返す方法。賢明な読者諸兄にはもうお分かりだろう。そう、それこそがこの世界における野球の発祥であり、エルフの国技が野球となった理由である。
いっぽう、この恐るべき秘儀にはそれ相応の代償もあった。まず前提条件としてエネルギー生命体でなければそもそも魔素との融合が不可能である。ヒューマンなどの魂程度ではこの前提条件が満たせない。そして世界の魔素と一体化するという事は、海にひとしずくのインクを落とすようなものである。あっという間にそれは希釈され、再びインクに戻る事はない。
つまり、この秘儀を使用可能な時間は、希釈された自分自身の自我が残っているほんのひと時の間であり、その後は世界の魔素に溶けて自分自身が無くなってしまう、ある意味大いなるエネルギーの流れに還る=死んでしまう事となる。
マイスラはこの問題を解決するため、自身の体の一部を可能な限り広範囲の世界樹に残した。それを触媒として、自分のエネルギー体を構成していた魂のかけらとでも呼ぶべきものを再び集めようと考えたのだ。
そして大滅亡の際にかろうじて生き残った世界樹の1本に、再びマイスラは宿る事が出来た。実に100万年もの歳月をかけ、朽ちる寸前の世界樹から再誕したマイスラの肉体は、栄華ももはや過去のものとなった恐竜ではなく、次世代の覇者となっていた哺乳類のそれとなっていた。体毛に覆われた愛らしい鼠を思わせるその顔には、触媒となった自身の鱗が両頬に各3枚ずつ、かつて恐竜だった頃の名残をとどめるのみであった。
この事により、エルフの形態はその時々の支配的な種族に左右されるという仮説が導かれた。しかし単純な個体数ならば、甲殻類や魚類の方が哺乳類をはるかに上回る。形態の選択が単純な数的優位のみによらない理由が何故なのか、未だに答えは出ていない。
やがて、マイスラの自虐ジョークによる衝撃から立ち直った魔王ロックが、小さく咳払いをして問いかける。
「混沌浸食に限らず、何度も滅亡の危機に陥った事は良くわかった。それで、今回の奈落おとしはどの程度の危機だと考える? 大長老の見解を聞きたい」
「そうねえ。レジオナの頑張りで奈落おとしがどういう存在かはおおよそ見当がついたけど、早い話がじわじわ広がる穴なのよねえ。穴にいくら攻撃した所で、穴自体は消せないでしょ。かと言って深淵につながってる穴を埋める事はまあ不可能だし、打つ手無いんじゃないの。本格的にこの星終わったかもね」
さらりと言い放つマイスラの言葉に、魔王とその側近たちは言葉もない。ややあって、“三輝”グレースが、漆黒の皮鎧に包まれた豊満な胸を押し上げるかのように腕組みをして、重々しく口を開いた。
「奈落おとし内部への侵入が可能と言うのであれば、決死隊を募って内部からの破壊を試みては? 戦略級殲滅魔法ならば、あるいは『貪り尽くす者』とやらにも相応の痛手を負わせる事が出来ましょう」
「ま~たしかに、クーちんの息吹も『貪り尽くす者』には効いてたし~、ど~んどん送り込んでば~んばんうちまくってたらさ~、さすがにうっと~しくなって穴閉じるかもね~」
グレースの冷徹な作戦に、レジオナがふにゃふにゃと同意する。しかし奈落おとしからの脱出が不可能である以上、この作戦は文字通り地獄への片道切符である。魔王ロックは眉根を寄せ、軽く首を左右に振って答える。
「今この時期に、戦略級殲滅魔法を扱える術師をそんな作戦ですり潰す訳にはいかん。もし仮にその作戦を実行する時が来るならば、世界中の国から均等に術師を提供させねばなるまい。危機意識の共有や戦力の割り振りなど、政治的な根回しを考えればどれだけ時間がかかるか。試しにやってみました、効果がありませんでしたで済む話ではない」
魔王ロックの話を受けて、宰相アビゲイルが続ける。
「奈落おとしの位置から考えて、ジルバラント王国は言うに及ばず、我ら魔王領と聖龍連峰、フレッチーリ王国、ロギーム帝国、ハーランド王国にはあまり時間的な猶予が無いと思われます。恐らくジルバラント王国から近日中に各国へ協力の要請があるでしょう。魔王領にまで協力を呼びかけて来るかはわかりませんが」
それを聞いてレジオナがふにゃふにゃと魔王へ言葉をかける。
「ロックた~ん、みんなの輪に入りにくかったらさ~、私たちがクチき~てあげてもいいんよ~? なんせ私たちめ~っちゃ顔広いかんね~」
魔王ロックは、ニヤニヤと笑みを浮かべるレジオナを一瞥すると、机に両手をついて立ち上がり側近たちに向かって告げる。
「まずはジルバラント王国の動きを待つ。その間、軍の配備はそのまま続けるものとする。もし奈落おとし攻略に協力する事となっても軍団の編成はそのまま流用できるだろう。以上だ」
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