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番外編
【番外編】マッサージ令嬢は悪役をサボりますの! その1
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「うむむ……ですわ」
「どったー? 難しい顔しちゃって」
「あら、ひーちゃんさん。ごきげんようですわ」
お昼休みの後半に差し掛かった頃、わたくしの席にひーちゃんさんがやって来ましたの。
クールビューティでいつも表情の読めないお方ですのよ。
「ごきげんよ~。で、何か悩み事?」
「……わたくしそんなに難しい顔をしておりまして?」
図星を突かれて、少しバツが悪いわたくし。
そう言えば、彼女と一対一でお話するのは初めてかもしれませんわね。
お姉様は委員会のお仕事で、ただ今ご不在中ですの。
「うちのハムスターがさー、ひまわりのタネかチンゲン菜、どっちを食べようか迷っている時と同じ顔してたよ~」
「……わたくしをハムスターと一緒にしないで欲しいですわね」
ハムスターとはネズミの一種みたいなものなのでしょう?
わたくしはリルレイラート家の麗しき令嬢姉妹で人間ですのよ!
「えー、ミナっちは小動物みたいでとっても可愛いよ? あ、これ褒め言葉ね、褒め言葉」
「嬉しくありませんわよ! 可愛いではなく、わたくしはお姉様のような大人の貴族を目指しておりますの!」
「ライラっちはカッコいいよね~。ザ・悪役令嬢って感じ? で、ミナっちは何かあったの?」
「お姉様を悪人顔扱いはやめてくださいまし!」
知識共有魔法で以前調べましたが、悪役令嬢とは主に悪人面をした女性のことを差すらしいですの。
愛しのお姉様をそんなものの仲間に入れないで欲しいですわ! 失礼ですわね、プンプンですわよ。
「え~褒めてるのにー。で、ミナっちは何か悩み事?」
悪意はないようでしたので、先ほどの失言は許して差し上げますの。
それにしても……
「……しつこいですわね。……はぁ、申し上げないと延々と訊ねられそうですので、お話しいたしますわ」
「わーい、やったー!」
「何故そこで喜びましたの? ひーちゃんさんはよく分かりませんお人ですのよ……」
もう一度ため息をつきましたら、横からひーちゃんさんとは別の声が聞こえてきましたの。
「ねぇねぇ、面白そうな話してるね? 私も参加して良い?」
ゆるふわ女子が笑顔を振りまいて、ひーちゃんさんの隣に存在しておりましたわ。
ちなみにわたくしは、その前方のお姉様の席を絶賛温め中でしてよ。
日本の偉人に倣いましたの。
……それはそれとしてですわね。
「やれやれですの。同調圧力の魔物さんまで現れましたの」
「私そんなあだ名ついていたの!?」
お姉様が稀に使うガビーンという効果音が聞こえた気がしましたわ。
「涼香嬢もミナっちと仲良くなりたい系? でもミナっちの親友の座はあたしがいただく予定だよ!」
「相変わらずだね、柊さん……。ええと、リルレイラートさんと仲良くしたいなぁっていうのは正解だよ? クラスメイトになったんだからやっぱり仲良くしたいもの」
「ミナっち、ミナっち。この後に『そうだねー』って返すのが女子の世界というものだからね」
「まあ! この世界の女性は同調圧力に溢れておりますのね」
「ほんとにねー。女子って怖いよね~」
「ですわー」
「痛い! 私の胸がとても痛いから! ……これでも私、悪いところを反省したつもりなんだよ?」
「それでですわね、わたくしの悩みというのが──」
「無視しないでー! お願いだから無視しないで! 私の知ってる女子の常識が全然通用しないよこの二人!」
同調圧力の魔物さんがうるさいですの。
「もう、何ですの? せっかくわたくしがお話しようとしておりましたのに」
「静かにしないと駄目だからね、涼香嬢」
「私が悪いことになってる!?」
……同調圧力の魔物さんのせいで、全く話が進んでいきませんわ。
お昼休みは有限ですし、いい加減本題に移りましょうか。
「実を申し上げますと、お姉様が最近お疲れのようなんですの」
目下わたくしが頭を悩めている問題がこちらですわ。
いつも笑顔で誤魔化されているお姉様ですが、お疲れの様子なのは妹であるわたくしにはお見通しですの。
疲労の滲んだお顔を思い浮かべるだけで、わたくしの胸は張り裂けそうになりますわ。
「そーなん? あたしにはいつものライラっちに見えていたけど……あー、ミナっちはシスコンだからなー」
お姉様を敬愛しているだけですのに酷い物言いですわね!
「ライラさんが……そっか、そうなんだ……」
……しおらしいその反応にむむむっ、ですの!
こちらの河野橋涼香さんとは以前色々あった仲ですもの、わたくしからの印象はあまりよくありませんわ。
加えて、お姉様に特別な感情を抱いている節がありますので、その点も気に入りませんの。
即刻排除したいところですが、お姉様に嫌われてしまいますから今は手出しをいたしませんわ。──今は。
「それってさー、原因とか分かる感じ?」
「……悔しいですが、分かりませんの。お訊ねしてもお姉様は誤魔化すばかりですし……」
お姉様の美徳ではありますが、妹しては困りものでもありましてよ。
「ふんふん。だからミナっちが難しい顔をしていたわけね。納得納得~」
「ええと……つまりリルレイラートさんは、理由が分からないけど疲れているライラさんを、癒してあげたいって考えているんだよね?」
「……ご名答ですわ」
大変気に入りませんが、敬愛するお人が一緒ですもの、分かってしまうのでしょうね。
大変気に入りませんが、その通りですの。
お姉様の口調と彼女の口調がとても似ているのも大変気に入りませんの。
特に、大変に、本当に、気に入りませんの!
「ミナっちハイライトハイライト。目のハイライトがまた消えかけているよ?」
「あら? これは失礼いたしましたの」
「……うぅ……」
河野橋涼香さんが何故だか怯えておりましたの。
ざまーですわ!
今ので大分溜飲を大分下げましたので、わたくしはお二方に訊ねてみることにいたしますわ。
「お姉様のお疲れを癒すにはどのようにすればよろしいのでしょうか? わたくし、こういった経験が初めてですので、適切な方法が思い浮かびませんの」
「ミナっちが私たちにアイデアを求めている!? これは是非とも答えてあげないと! うーんと……あたしはミナっちに膝枕してもらえれば元気になれそうかな? 気分的に。ううん、多分絶対に元気になるー!」
何やら鼻息が荒いひーちゃんさん。
些末なことですので、気にしないことにいたしましょう。
「膝枕ですの?」
知識共有魔法で検索しましたら、正座時の太ももを枕にする技術のようですわね。
「ミナっちの小ぶりの足を枕に、贅沢にも耳かきのオプションまで付ける! うんうん、ライラっちだって絶対に落ちるコンボの完成だ!」
先ほどからひーちゃんさんは凄い自信ですの。
ひとまず膝枕と耳かきを心のメモ用紙に書き留めておくことにいたしましょう。
「柊さん……それはまだまだ甘いね」
「なにぃー? 涼香嬢と言えども聞き捨てならねぇなぁ!」
……何故うちの家主と同じ口調にをされましたの? ひーちゃんさんは?
「確かに膝枕に耳かきは強力な兵器だよ。でもね……ライラさんが求めているのは肩、肩への癒しなんだよ!」
「まさか! ライラっちは肩フェチ!?」
「え、フェチ? ええと、そういう意味ではないよ?」
肩……お姉様……はっ!?
わたくしは今になって気付きましたの。
お姉様はこちらの世界に来てから明らかに、御肩をグルグルと回される機会が多くなっている!?
お姉様の妹としてまだまだ目配りが足りなかったことがとっても悔しいですの!
「ふふっ、リルレイラートさんも気付いたようだね? そう! ライラさんは肩こり持ちなんだよ!」
「なんだってー!? ……でも、肩こり持ちだとなんなん?」
「……そっか。柊さんは肩こりが分からない人なんだね」
「おい、胸の話か? 胸の話をしているんだな? ライラっちだってフラット族の仲間なんだぞ! 馬鹿にするとライラっちが怒るからなぁ!」
「違うよ、フラット族でも肩こりにはなるんだよ。柊さん」
「え? そうなん?」
「そうなんです」
どうでも良いですが、フラット族って何ですの?
……ともかく、今の会話ではっきりしましたのは──
「確かにお姉様は肩こりを持っているとは思いますの。ですが、疲労は肩以外もたまるものですわよ? どうしてあなたは肩に注目していますの?」
肩だけが何か特別な意味を持ちますの?
「リルレイラートさんって、もしかしてやってもらったことがなかったりする? 海外だとあんまりそういう習慣ってないのかな?」
わたくしは別の世界の出身ですが、便宜上海外からやって来たことになっていましたの。
まだわたくしも日本を勉強中ですので、これは日本独自の文化にでも由来しているお話なのでしょうかしら? ……ですの。
「海外にも普通にあるっしょ?」
どうやら日本独自のお話ではないようですわね。
「それはそっか。ねぇ、リルレイラートさん?」
「なんですの? お話が見えませんわよ?」
「いいからいいから。ちょっと肩に触らせてもらうね」
サワッとふるふわ女子の手が、私の両肩に置かれますの。
「何をしますの!? って……ぁぅ……ですの……」
わたくしの身体から力が一瞬で抜けましたの。
この急激にふわっと来る感覚は何ですの!?
「あ、やっぱり『ですの』は付けるんだねーミナっち」
「お客さーん、こってますねー。もみもみ」
得体のしれない指さばきでわたくしの両肩が揉まれていきますの!
「はぅ……ぁ……ふぅ……」
声が思わず洩れましたわ!?
……察しましたわ。
わたくし、肩の筋肉を現在進行形で柔らかくされていますのね……。
それがこんなにも──
「気持ちよさそうだね~、ミナっちー?」
「か、肩の……マッサージ、とは……こ、こんなにき、気持ちが……良いものでした……のぉ……はぅ……!」
考えてみれば単純な技術ですのに、わたくしの世界では全く普及しておりませんでしたの。
癒しの魔法があればこういった技術は基本不要ですもの。
……ぁぅ……っ!
「リルレイラートさんの肩、本当にこってるね。この辺とか凄い硬いでしょ?」
「……っ……!?」
少し痛くて……でも気持ち良い!
なんという技術力をお持ちですの、この方は!?
「ちょっとだけほぐれてきたかな? こんなんじゃいつも肩、辛かったんじゃない?」
「ふ、普段は……い、癒し手に……ふぅ……治癒してもらって……いましたけど……こちらに来てからは……っぅ……ご無沙汰、でしたの……」
「整体師さんとかの話かな? それじゃあ、大分長い間やってもらえていなかったんだね。はい、こっちももみもみ~」
「!? ふわっ……!」
肩の付け根が揉みこまれましたわ!
一際痛くて心地よい感触が強くなりますの!
「あー楽しそうにしているところごめんねー。男子たちが気まずそうに目をそらしているからその辺にしておこう?」
「あ、あぁ! ……つ、ついリルレイラートさんの反応が楽しくて……あたしとしたことが……うぅ恥ずかしい……!」
「はっ!? 肩が軽いですわ! 魔法を超えていますの!」
「そ、それは流石に大袈裟かな……。お母さんとかにするような肩もみなんだし。でも、リルレイラートさんに満足してもらえたようで嬉しいかな?」
肩もみを知識共有魔法で改めて検索いたしますの。
把握ですのよ!
ツボを上手く活用することが心地よさに繋がるのですわね。
もし、この素晴らしい技術をわたくしが習得することが出来ましたら──
想像の中でお姉様がわたくしをたくさん褒めていますわ!
「そうですわ、これですわ!」
「ふふっ……。どう柊さん? 今回は私の勝ちかな?」
「膝枕だって負けていないし! よーし! こうなったらミナっちに膝枕を体験してもらって──あ」
チャイムの音が鳴りますの。
お昼休みも終わりですわ。
時間いっぱいを使うことになりましたが、その甲斐はありましたわね。
感慨に浸っていましたら、教室の扉が開きまして愛しい人が戻って参りましたの。
「あれ、ミナ? 何だか機嫌良さそうだね? ひーちゃんと河野橋さんに遊んでもらっていたの?」
「お姉様! お帰りなさいですの!」
「はい、ただいま。二人ともミナと遊んでくれて、ありがとね」
「いやいやー、ミナっちとも親友だからね~」
「ら、ライラさんに褒めて、もらっちゃった……!」
ひーちゃんさんとわたくしは親友でしたの? よく分かりませんわね。
あと河野橋涼香さんの反応も気になりましたが、先ほどの恩がありましたので大目に見ることにいたしますわ。
「ミナもクラスに馴染んできたんだね……うぅ、思わず涙が……」
お姉様!? また一瞬だけ泣いておられましたの!?
……決めましたわ。
わたくし、決めましたわ!
肩もみでお姉様を必ずや癒して差し上げますの!!
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