黒の少女と弟子の俺

まるまじろ

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第20話・黒と白の対処法

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 シャルロッテさん達の経営する宿屋の広い一階部分を使い、久しぶりに開催する事になったという酒場。そんな久しぶりに開く酒場で、俺とティアとユキは給仕きゅうじとしてお仕事をする事になった。
 宿屋の一階に設けられたテーブルは20たくあり、その全てがお客さん6人くらいが余裕で飲食をできる大きさがある。そしてお客さん用の椅子は約150脚ほどが用意されていて、これだけを見ても、両親が健在の時に開かれていたと言う酒場がいかに盛況だったのかが分かる。

「皆さん。そろそろ開店になりますが、準備はいいでしょうか?」
「「「「はいっ!」」」」

 陽が沈む直前の酒場開店前。
 シャルロッテさんの言葉に、臨時で集まってくれた知り合いのお手伝いさん達が元気に返事をした。
 俺達3人を除き、集まってくれた知り合いの人達は15人。シャルロッテさん家族と俺達3人を入れれば、その数は21人になる。
 そしてその内のシャルロッテさんを含めた6人は、厨房で料理を作る事になっているから、給仕は俺達3人を含めた15人でやる事になるわけだ。

「それでは皆さん! 今から酒場を開店します! 今日はよろしくお願いします!」

 シャルロッテさんのその言葉により、ついに酒場は開店された。
 準備の忙しさでどれだけのお客さんが外で待っているのかが分からず、ちゃんとお客さんが集まっているんだろうか――と、個人的に不安はあった。だがそんな不安も、開店してから5分と経たずに消し飛んだ。

「――おい兄ちゃん! ぶどう酒と鶏肉の盛り合わせをくれっ!」
「は、はいっ!」
「おーいっ! 俺達が頼んだ豚肉と野菜の煮物はまだかー?」
「あっ、すぐに確認してきます!」

 酒場の開店から1時間ほどが経った。
 この時点で宿屋の一階部分は沢山のお客さんで埋まり、あちこちから楽しそうに飲み食いをして騒ぐ声が聞こえてきていた。
 シャルロッテさんから聞いた話で、それなりに忙しくなる事は分かっていたが、まさかこれほどまでに忙しいとは想像外だった。

「シャルロッテさん! 6番卓のお客さんから、鶏肉の盛り合わせのオーダーが入りました! それと、8番卓のお客さんが頼んだ豚肉と野菜の煮物はどうなりましたか?」
「鶏肉の盛り合わせね! 分かった! それと、豚肉と野菜の煮物はそこに置いてるから、急いで持って行って!」
「了解です!」

 注文を聞いては厨房に行ってオーダーを通し、出来上がった料理を運ぶ。
 あとはお客さんが空にした皿を回収し、それを急いで洗ってからまた使えるように用意をする。基本的に俺の仕事はこんな流れだが、思ったよりも流れが目まぐるしくてハードだ。
 そしてそんな忙しい中、たまたま近くに居たティアとユキの姿が目に映り、俺は自然とその2人へ視線を向けた。

「そこの黒髪のお嬢ちゃん! ぶどう酒のおかわりを頼むぜっ!」
「はーい♪ ちょっと待っててねー♪」

 普段は人見知りが激しい性格のティアだが、明確な目的がある時――つまり、何かになりきっている時には、この様にその人見知りな性格も鳴りを潜める。
 そして給仕になりきっている様子のティアは、注文をする野太い声のおじさん相手に余裕の笑みで答えてから厨房へと向かう。
 モンスタースレイヤーとして戦っているティアは強くてカッコイイから好きだが、こんな風に明るく楽しげに働いているティアも、可愛らしくてとてもいいと思う。もしもこのエオスにカラーモンスターの脅威が無ければ、こんな感じで働いているのが普通だったのかもしれない。

「注文は何かしら?」
「えっと、若鶏のスープと香草サラダを頼むよ」
「分かったわ。少し待っててちょうだい」

 お客さんの注文に対し、いつもの様に淡々と受け答えをするユキ。
 開店前は衣装の恥ずかしさで多少取り乱していたユキだったが、仕事が始まった途端に自分の中でスパッと気持ちの切り替えをしたらしく、いつもと変わらない様子で給仕をこなしていた。ユキのああいった素早い気持ちの切り替えは、モンスタースレイヤーを目指す俺としても見習うべきところだろう。
 まともに休む暇も無いほどに忙しいが、それでも今のところは大きな問題も発生せず、俺達はなんとか仕事をこなしていた。
 しかし、あくまでもここは酒場だから、時間が経てば経つほど、問題の発生する確率は高くなっていく。そして酒場で発生する最も高い確率の問題と言えば、酔っ払いが起こす様々なトラブルがほとんどだろう。

「――なんだとテメーッ! もういっぺん言って見ろっ!」
「ああ! 何度でも言ってやるさっ! この唐変木とうへんぼくがっ!」
「んだと!? もう許さねーからなっ!」
「上等だ! かかって来いよっ!」

 酒場の開店から3時間くらいが経ち、お客さん達が酒に酔い始めた頃。
 別々のテーブルで飲んでいた二十歳くらいの男性客2人が、突然大きな声を上げて喧嘩を始めた。酒場ではよく見かける、酔っ払い同士の喧嘩がついに始まったのだ。
 喧嘩が始まった場所では2人が取っ組み合いで押し合いをしながら、まるで力比べをしている様な状況になっている。そしてそんな押し合いでテーブルやら椅子やらに身体が当たるものだから、傾いたテーブルの上から料理が乗った食器などが次々と床へ落ち、その全てがことごとく割れていく。
 ちょっとした喧嘩程度なら収まるのを待つが、こうして宿屋側に実害が出始めれば話は別だ。と言うわけで俺は、若い男性2人の喧嘩を止めに向かった。

「落ち着いて下さい、お客さん。喧嘩は困りますよ」
「「うるせー! ガキはすっこんでろっ!!」」

 喧嘩をしている2人は相当興奮している様子で、俺の話に耳を傾けてくれる気は無いらしい。だが、それは想定の範囲内だ。酔っ払いの喧嘩がこんな事で収まるなら、世の中の酒屋は困りはしないのだから。
 ならばどうやってこの場を収めるのかと言えば、最終的には力ずくで解決する事になるだろう。だがそうなる前に、なんとかこの場を収めたい。

「お客さん。お願いですから、少し落ち着いて下さい」
「うるせーな! さっきからごちゃごちゃと目障りなんだよっ!」

 酔っ払いの1人が掴み合っていた手を離し、その矛先を俺へと向けてパンチを放ってきた。しかし、酔いのせいで切れが無いパンチを避けるのは難しくはなく、俺はそのパンチをひらりと回避した。
 するとその男性は空振りしたパンチの勢いで足がもつ縺れ、そのまま別のテーブルの上へと倒れ込んだ。

「あちゃあ……」

 殴りかかって来た男性がテーブルの上に勢い良く倒れ込んだせいでテーブルが大きく傾き、上にあった料理の数々が皿ごと床へ落ちていく。そしてそれを見た俺は思わず右手の平を顔へと持って行き、その光景を視界から隠す様にした。

「テメェー! 舐めてんのかコラーッ!」

 さっきまで喧嘩をしていた相手が倒れたのを見た相手が、なぜか激昂しながら俺の方へと近付いて来る。本当に酔っ払いの行動はよく分からない。
 さきほどの男性と同じ様に足元がおぼつかない様子の相手は激昂しながら俺へ近付くと、早口でまくし立てながら俺の胸倉を掴んだ。

「ちょ、ちょっと、止めて下さい!」
「ああっ!? お前が生意気な事を言うからだろうがっ!」

 俺はこの状況を前に、急速に焦りを募らせていた。
 それは別に、自分が殴られそうだからとか、そんな事で焦っているわけではない。昔っから俺がこんな状況に陥ると、必ずやって来る人物が居るからだ。そしてその人物は今や人智を越えた強さを持っているから、この男性の身を案じて焦っているわけだ。

「頼みますから放して下さい! このままじゃあなたが危ないんですよっ!」
「はあっ? この状況でどうして俺が危なくなるんだよ?」
「と、とにかく急いで手を放して下さい! あなたの為ですからっ!」
「訳の分からん事を言ってんじゃねーよっ! このクソガキがっ!」
「そこまでだよ。おじさん」

 胸倉を掴んでいた男性が俺へ向けて空いている方の拳を振り上げた瞬間、重く冷たい声が男性の背後から聞こえてきた。
 そして気が付くと、拳を振り上げた男性の首元に、魔力で具現化させたダークセイバーをあてがったティアの姿があった。しかも男性の背後に居るティアの目は恐ろしく冷たく、凄まじい殺気が全身からみなぎっている。

「おじさん達が外で暴れるならいいけど、ここで暴れた上にお兄ちゃんを傷付けるなら、私はこのままおじさんの首をね飛ばしちゃうからね?」

 後半に行くにつれ、ティアの声はどんどんその冷たさを増す。
 正直に言って、その様子を見聞きしている俺の方が怖くなってくるくらいだ。

「今から10数えるから、その間にお兄ちゃんから手を離してね? じゃないと、本当にその首を落としちゃうからね? いーち、にーい、さーん――」

 死の宣告を行ったティアは、何の躊躇も見せずに死のカウントを開始した。
 そんなティアに対し、ダークセイバーを首にあてがわれた男性は小刻みに震え、青ざめた表情を見せている。
 その恐怖から早く逃れたいなら、即座に俺の胸倉を掴んでいる手を放せばいいのだが、男性は恐怖で身体が硬直しているのか、胸倉を掴んでいる手がなかなか離れない。そしてこうしている間にも、ティアの死のカウントは休む事なく続いている。

「しーち、はーち――」

 このままカウントが10になれば、ティアは本気でこの男性の首を落としかねない。しかしそれはさすがにマズイので、俺は胸倉を掴んでいる男性の手を両手で掴み、強引にその手を振り払った。

「きゅーう、じゅ――良かったね、おじさん。お兄ちゃんが優しくて。これに懲りたら、もう暴れちゃ駄目だよ? 特に、お兄ちゃんに手を出したら、次は容赦無くその命を刈り取るからね?」
「は、はい…………」

 放心状態になった男性は、その場に腰を抜かした様にして座り込んだ。
 しかし、兎にも角にも、この男性の首が胴体とおさらばしなくて良かったと思う。

「お兄ちゃん! 大丈夫だった!?」
「あ、ああ。大丈夫だよ。助けてくれてありがとう、ティア」
「私がお兄ちゃんを助けるのは当然だよ! だって私は、お兄ちゃんが大好きなんだからっ!」

 そう言って俺の腰に飛び付き、顔をすりすりと左右に動かすティア。
 その気持ちはとても嬉しいんだけど、やり方はもう少し穏やかにしてほしいと思う。

「でもティア。助けてくれるのは嬉しいけど、もう少しやり方は考えないと駄目だよ?」
「ええっ!? 今のはかなり優しい方だと思ったんだけどなあ……」

 確かティアは、首を刎ねる――とか物騒な事を言ってたと思うが、それのどこが優しいのだろうか。

「……ティア。今のを『優しい』って言ってたけど、もっと厳しくなるとどんな事をするんだ?」
「えっ? そうだなあ……例えば、じわじわと苦しみが増す秘薬を使って拷問をするとか、爪の先から少しずつ皮を剥ぎながら、お兄ちゃんを傷付けた事を後悔させるとか、そんな感じかなあ」
「へ、へえー。……ちなみにだけど、それが何で首を刎ねるよりも厳しいの?」
「だって、私が首を刎ねれば苦しみなんて感じる間も無く死ぬだろうから、拷問されて死ぬよりもいいと思わない?」
「な、なるほど。そういう事か……」

 確かにティアの言い分を聞けば、首を刎ねるというのは優しい方なのかもしれない。まあ、どちらにしても殺すという事に変わりは無い様だが。
 こうしてティアのおかげでとりあえず場は収まり、俺達は急いで片付けを済ませた。
 そしてこの騒ぎから2時間ほどが経ち、更に酒場が賑わいを見せ始めた頃。今度は別の問題が発生した。

「よお~、お姉ちゃん達。俺達と一緒に酒を飲もうぜぇ~」
「い、いいえ。私達は結構です」
「そんなつれない事を言うなよ~。なっ? こっちで一緒に飲もうぜぇ~」
「や、止めて下さい!」

 見た目だけで酔っ払っていると分かるおじさんが、近くの席で飲んでいた女性達に絡み始めた。これも酒場ではわりと見かける光景だが、嫌がる女性に無理やり絡むのはいただけない。

「待ちなさい。エリオス」

 嫌がる女性達に絡むおじさんを注意しようと移動を開始した時、近くに居たユキが右手をスッと俺の前に伸ばし、その動きを止めた。

「どうして止めるの?」
「あなたが行くと、もっと面倒な事になるからよ」
「えっ? どういう事?」
「さっきの騒ぎの事を思い出しなさい。もしもここであなたが止めに入ってあの連中に絡まれたら、またティアが暴走するでしょ?」
「うっ……確かに……」

 さっきみたいに冷たい目をしたティアが、おじさんをねじ伏せる様子は容易に想像でき、俺は身を震わせた。

「でもそれじゃあ、あのお姉さん達が……」
「誰も助けないとは言ってないでしょ? 私に任せておきなさい」

 そう言うとユキは俺を止めていた手を引っ込め、トラブルを起こしているおじさんのもとへと向かい始めた。

「ほ、本当に止めて下さい!」
「いいじゃねえかよぉ。ちょっとくらい付き合ってくれてもよぉ~」
「そんなに女性を誘いたいなら、そのヒゲ面を綺麗にしてからもっとスマートに誘いなさい」
「ああっ!? 誰だっ! 舐めた事を言う奴は!」
「舐めた事? 私は至極真っ当な事を言っているのだけど?」
「はあっ!? お前みたいなちんちくりんのガキに用はねえんだよ。あっちに行け」
「大人の癖に理性で行動ができないなんて、情けないったらないわね……」
「んだと!? ガキのくせして生意気な奴だな!」
「確かに年齢的に私は子供だけど、少なくとも、あなたより精神は子供ではないわ」
「俺がガキだって言いたいのか!?」
「そう言ったつもりなのだけど、言葉が通じなかったのかしら?」
「このガキが……いくら子供でも、これ以上は容赦しねえぞっ!」
「あら? どう容赦をしないの? 参考までに聞かせてくれないかしら?」
「このガキャー! 少し痛い目に遭わせてやるっ!」

 頭に血が上ったおじさんはユキ目がけて拳を振り上げ、その拳を打ち下ろした。

「あ、あれっ?」

 しかしその拳はユキに当たる事なく、虚しく空を切った。

「私の頭を撫でるつもりなら、もう間に合ってるわよ?」
「このガキ……いつの間に後ろに……おいっ! お前達! このガキを取り囲めっ!」
「「「「おうっ!!」」」」

 ユキの動きを見て只者ではないと思ったのか、おじさんは一緒に飲んでいた他の仲間達にそう言ってユキの周りを取り囲んだ。

「どうだ? これで逃げる事はできねえだろう?」
「逃げる? 私が何から逃げると言うの?」
「て、てめえ……これでもまだ生意気な口を聞くのか! かまわねえ! お前ら! やっちまえっ!」

 大きな怒号と共におじさんがそう言うと、ユキを取り囲んでいた連中が一斉にユキに向かって行った。

「ライトバインド!」
「「「「うわっ!?」」」」

 そんな様子を見たユキが一瞬短く溜息を吐いたかと思うと、次の瞬間には襲い掛かって来た連中が全員、ライトバインドによって捕らわれていた。

「なっ!? ば、化け物かお前っ!?」

 捕らわれた仲間を見たリーダーのおじさんは、尻尾を巻いて店の外へと逃げ始めた。しかしそんな事をユキが許すわけもなく、おじさんはあっと言う間にライトバインドによって捕らえられた。

「お家へ帰るなら、迷惑をかけた人達に謝って、支払いを済ませてからにしてくれないかしら? それとも、謝罪もせず、支払いもせずに帰ろうと言うのかしら?」

 ティアとはまた違った迫力で迫るユキ。
 そんなユキを前に、おじさんは歯をガタガタと震わせている。

「どうなの? 謝罪するの? しないの?」
「さ、させていただきます……」
「そう。それならさっさと謝罪をして、支払いを済ませて帰りなさい」
「は、はいっ!」

 ユキのライトバインドに捕らわれていたおじさん達はそのまま絡んでいた女性達のもとへと連行され、そこでめいいっぱい謝罪をさせられていた。
 そして絡まれていた女性達から許しが出たあとで支払いを済ませ、全員この店を大人しく出て行った。

「あの、ありがとうございました」
「「「ありがとうございます」」」

 おじさん達が出て言ったあと、助けた女性達がユキのところへ行ってお礼を言っていた。

「いいえ。楽しく飲んでいたのにごめんなさいね。あとで私の奢りでお酒を持って行かせるから、みんなで美味しく飲んでちょうだい。それじゃあ」
「「「「キャーッ! カッコイイ――――ッ!!」

 スマートに去って行くユキを見ながら、助けられた女性達が黄色い声を上げる。
 正直言って、あんな事をされたら俺でも惚れてしまいそうだ。
 こうしてティアとユキのおかげでその後は大したトラブルも起きず、順調に酒場の仕事をこなす事ができた。
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