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第二章 ゲームの始まり
賢者 キリセナ・バイレアルト
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十日後の午後、予定通りに僕らはエルウアと会うこととなった。予定外だったのはその場にキリセナもいたことだ。教授は虎視眈々とヒダカにキリセナを合わせるタイミングを計っていたらしい。
二人はわざわざヒダカの家を訪れてくれた。来客用の部屋に小柄な少女が二人だけというのは少し可愛らしい。ヒダカが深く腰を折った。
「初めまして。エイデン・ヒダカ・ヘンリットです。こちらは昔からの友人でルメル・フサロアス。前首相の息子さんです。本日はお越しくださりありがとうございます」
僕は戦慄した。驚くほどにヒダカの話し方が余所行きだからだ。仲良くなる気が全く感じられない……! 形だけ話をして、今日限りで会うつもりがないのだろうか。今後のことを考えれば、まずは僕だけでも親密になって、間を取り持つことも考えなければならないと極上の笑顔を意識した。
「お会いできて光栄です。よろしくお願いいたします」
「はっ、はじめままして! エルウア・マイグソンです!」
「キリセナ・バイレアルト」
無言。
エルウアは緊張しすぎて頭が回っていないし、キリセナはそもそも交流を持つ気持ちが感じられない。中々の強敵だけど、この調子なら狙うはエルウアだ。使用人に合図してクッキーとケーキを出させる。
「二人とも、甘いものは好きですか? よかったら召し上がってください。せっかくお会いしたのですから、今日はぜひゆっくりお話しさせてくださいね」
「わっ! 美味しそうですね! いいんですか?」
「勿論です。どうぞ。キリセナもよかったら」
キリセナはテーブルの上には何の反応もせずにジッとこちらを見てくる。何か見極めるつもりでいるのだろうか? 彼女は僕よりも年上だから、見透かされそうで少し怖い。
「美味しいです」
「よかった。僕もいただきますね。甘い物は好きなんです」
「そうなんですね」
「はい。最近よく食べるのは三番街付近にできたお菓子屋さんのケーキで……」
「もしかして、トロントロンですか?」
「ご存じですか?」
「はい! 私、テーマのショートケーキがすごく好きでよく買いに行きます」
「分かります。美味しいですよね」
よし、エルウアとの共通の話題は拾えた。チラッとキリセナの様子を見れば、やっぱりまだジッと僕を見ながらクッキーを齧っている。
「キリセナは、ケーキは余りお好きではないのですか?」
「セナ、そんなに見たら失礼だよ……」
おや? と思った。
「もしかして、お二人は親しいのですか?」
「あ、はい。セナ、キリセナとは私が首都に来たときからの付き合いなんです」
「それは知りませんでした! だから今日一緒に来られたのですね」
内心ニンマリと笑った。これはいい情報を得た。エルウアが首都に来た頃となると、もう一年は付き合いがあるということだ。話題を引き出しやすい。ただ、少し疑問もある。二人の仲がいいという情報が全然入ってこなかったことだ。
「エルゥを守るために来ただけ。君たちはいらない。迷惑」
「え……?」
突然とげとげしい言葉が降ってきた。やっと話したと思ったら、ちょっと意味が分からない。
「えっと」
「でも、お二人には僕と一緒に絶命の大峡谷に行っていただくことになると思いますよ」
「ヒダカ! 順番!」
「君は彼女を守りたいようだけど、俺たちの意思は関係ない。実力があるなら拒否権はない」
「だから会いたくなかった」
「気が合うな。俺も会いたくなかった。会わずに済むならそっちの方が楽だしな。そもそも今日会うのは聖女様だけの予定だったはずだしな?」
敵意丸出しのキリセナ、睨むヒダカ。ついでに混乱して固まるエルウアと途方に暮れる僕だ。そりゃあヒダカのことだから、すぐに仲良くなれるなんて思ってはいなかったよ。それでも、さっきみたいに親切にくらいすると思ったのに。しかも相手は女の子。
「ヒダカ。言い方がキツイよ」
「最初に喧嘩を売ってきたのはあっちだろ?」
「そうかもしれないけど、女の子だよ?」
「だから我慢してただろ。迷惑なのはこっちだ」
「ヒダカ」
呼びかけてもそっぽを向いて聞こえないフリだ。でも、確かに問題はヒダカだけじゃない。キリセナもキリセナだ。ここまで敵視される理由が分からない。戦争に駆り出されるのが嫌なんだろうか? だからって、ヒダカにぶつけるのはお門違いってものだろう。キリセナに体を向けた。
「キリセナ。何が気に障ったのかは分かりませんが、少し突然すぎませんか?」
「わたしがエルゥを守ってきたの。いきなり出てきて仲間ぶらないで」
「と言っていますが、エルウア。状況を説明できますか?」
さすがに困ってしまって、申し訳ないとは思いつつも目を右往左往させているエルウアに話を振った。
「あ、え? えっと……。セナ、私は大丈夫だよ?」
「だめ。エルゥは危機感が足りない。またあんなことあったら嫌。わたしが守る」
「この人たちは大丈夫だよ」
「根拠は?」
「それは……その……」
「あの、差し支えなければ、何があったかお聞きしても?」
「それは……」
ウロウロとエルウアの目が揺れる。簡単に口にできる内容ではないらしい。僕は意識して深呼吸をした。ちょっと整理しよう。
・ ヒダカは事実を伝えるだけ伝えて知らんぷり
・ エルウアのためと言って頑ななキリセナ
・ 混乱して話が通じないエルウア
・ 部外者だからこそ唯一冷静な僕
そこまで考えて、気を張っていたのが馬鹿らしくなってしまった。フッと肩の力を抜く。
「すみません。やっぱりいいです。失礼しました。――えっと、分かる範囲で話をまとめると、キリセナはエルウアを守るために僕らと仲良くしたくない。ヒダカはキリセナの態度に怒っている。という状態だと思うのですが……」
「そう、みたいですね……」
僕とエルウアはそれぞれ隣に座る友人へ目を向ける。キリセナはエルウアにピッタリと寄り添ってブスッとしていて、ヒダカは僕らとは反対に顔を向けて遠くを見ている。
僕は暫く二人を眺めてからエルウアに笑いかけた。
「エルウア。本は好きですか?」
「え? はい、好きです?」
「なら書斎にご案内しますよ。ぜひ光魔法のお話を聞かせてください」
「え、え? でも……二人は……?」
「放っておきましょう」
「え?」
その場にいた全員が僕を見た。僕たちが気を遣う必要はないと決めた。立ち上がってエルウアに手を差し出す。
「行きましょう、エルウア」
「は、きゃあ!」
「だめっ!」
キリセナがエルウアの腕を引っ張り、僕はヒダカに無言で座らされた。
「なに?」
「それはこっちの言葉。なんで二人きりになろうとしてんの?」
「だって、よく考えたら僕とエルウアは関係ないじゃない? 君たちで解決してよ」
「だから、あいつが」
「だから、それ僕とエルウアは関係ないよね?」
「ルメル、怒ってんのか?」
「別に? ただ、面倒くさくはなってるね」
親しくなるための場で、僕は会話を引き出そうと頑張っているのに、二人して協力するどころか喧嘩しだすなんてどうかしてる。貼り付けた笑みを浮かべると珍しくヒダカが焦ったような顔をした。
「分かった。ごめん、俺が悪かった」
「謝る相手、僕じゃないでしょ?」
キリセナに目を向けると、ヒダカが縋るような顔で僕を見る。そんな顔しても知らないよ。
「分かってる。――キリセナ、わざと意地の悪い言い方をした。悪かった」
「エイデン様……」
“勇者様”が謝る姿にエルウアは感動したようだ。胸元で両手を握りしめて一心にヒダカを見つめている。のを、苦いものを食べたような顔でキリセナが見ている。のを、僕は複雑な思いで見つめた。
ああ。僕じゃないと気付いてしまった。でもそんな感情はさっさと隠して笑顔で問いかけた。
「エルウア、よかったらキリセナと話ができるようになる方法を知りたいのですが……」
「方法、ですか……」
「僕たちは少なくともエルウアを傷つけるようなことはしないと思うのですが、彼女には敵に見えているんでしょうか?」
エルウアは完全に言葉を失ってしまったようだ。膝の上に乗せた両手をジッと見つめて眉毛を下げている。
「だから会いたくなかったんだよなぁ」
「ヒダカ、何か知ってたの?」
「プロフェッサーの話から何となく? あとは前に人と話してるの見て気が合わない気がした」
「あの……いい子なんですよ。ただ、ちょっと思い込みが激しいというか、冗談が通じないところがあって、先生と私以外とは中々うまくいかなくて」
エルウアがキリセナの方を見ると、キリセナはまるで猫のように目を細めた。本当に気を許してるんだろう。こうやって見ると可愛らしい。
「セナ、エイデン様とルメル様に謝って? よくないよ?」
「ぃや……」
「セナ」
「私、悪くない」
「セナ。分かってるでしょ?」
「ぅぅ……なさぃ……」
エルウアの腰の辺りに顔を埋めてボソボソと呟かれた言葉はどう見ても謝っているようには見えなかったけど、これが彼女の限界らしい。困ったようなエルウアの顔がいっそ可哀想になってきた。
「もう気にしていません、ね」
「気にするだけ無駄なのは分かった」
「本当にすみませんでしたっ!」
頭を下げられて、急いで首と一緒に手を横に振る。僕はふと思い立って聞いてみることにした。
「あの、エルウア?」
「はい」
「これは提案なんですが……。今後の訓練を貴方たちと、僕たちの四人で受けませんか?」
二人はわざわざヒダカの家を訪れてくれた。来客用の部屋に小柄な少女が二人だけというのは少し可愛らしい。ヒダカが深く腰を折った。
「初めまして。エイデン・ヒダカ・ヘンリットです。こちらは昔からの友人でルメル・フサロアス。前首相の息子さんです。本日はお越しくださりありがとうございます」
僕は戦慄した。驚くほどにヒダカの話し方が余所行きだからだ。仲良くなる気が全く感じられない……! 形だけ話をして、今日限りで会うつもりがないのだろうか。今後のことを考えれば、まずは僕だけでも親密になって、間を取り持つことも考えなければならないと極上の笑顔を意識した。
「お会いできて光栄です。よろしくお願いいたします」
「はっ、はじめままして! エルウア・マイグソンです!」
「キリセナ・バイレアルト」
無言。
エルウアは緊張しすぎて頭が回っていないし、キリセナはそもそも交流を持つ気持ちが感じられない。中々の強敵だけど、この調子なら狙うはエルウアだ。使用人に合図してクッキーとケーキを出させる。
「二人とも、甘いものは好きですか? よかったら召し上がってください。せっかくお会いしたのですから、今日はぜひゆっくりお話しさせてくださいね」
「わっ! 美味しそうですね! いいんですか?」
「勿論です。どうぞ。キリセナもよかったら」
キリセナはテーブルの上には何の反応もせずにジッとこちらを見てくる。何か見極めるつもりでいるのだろうか? 彼女は僕よりも年上だから、見透かされそうで少し怖い。
「美味しいです」
「よかった。僕もいただきますね。甘い物は好きなんです」
「そうなんですね」
「はい。最近よく食べるのは三番街付近にできたお菓子屋さんのケーキで……」
「もしかして、トロントロンですか?」
「ご存じですか?」
「はい! 私、テーマのショートケーキがすごく好きでよく買いに行きます」
「分かります。美味しいですよね」
よし、エルウアとの共通の話題は拾えた。チラッとキリセナの様子を見れば、やっぱりまだジッと僕を見ながらクッキーを齧っている。
「キリセナは、ケーキは余りお好きではないのですか?」
「セナ、そんなに見たら失礼だよ……」
おや? と思った。
「もしかして、お二人は親しいのですか?」
「あ、はい。セナ、キリセナとは私が首都に来たときからの付き合いなんです」
「それは知りませんでした! だから今日一緒に来られたのですね」
内心ニンマリと笑った。これはいい情報を得た。エルウアが首都に来た頃となると、もう一年は付き合いがあるということだ。話題を引き出しやすい。ただ、少し疑問もある。二人の仲がいいという情報が全然入ってこなかったことだ。
「エルゥを守るために来ただけ。君たちはいらない。迷惑」
「え……?」
突然とげとげしい言葉が降ってきた。やっと話したと思ったら、ちょっと意味が分からない。
「えっと」
「でも、お二人には僕と一緒に絶命の大峡谷に行っていただくことになると思いますよ」
「ヒダカ! 順番!」
「君は彼女を守りたいようだけど、俺たちの意思は関係ない。実力があるなら拒否権はない」
「だから会いたくなかった」
「気が合うな。俺も会いたくなかった。会わずに済むならそっちの方が楽だしな。そもそも今日会うのは聖女様だけの予定だったはずだしな?」
敵意丸出しのキリセナ、睨むヒダカ。ついでに混乱して固まるエルウアと途方に暮れる僕だ。そりゃあヒダカのことだから、すぐに仲良くなれるなんて思ってはいなかったよ。それでも、さっきみたいに親切にくらいすると思ったのに。しかも相手は女の子。
「ヒダカ。言い方がキツイよ」
「最初に喧嘩を売ってきたのはあっちだろ?」
「そうかもしれないけど、女の子だよ?」
「だから我慢してただろ。迷惑なのはこっちだ」
「ヒダカ」
呼びかけてもそっぽを向いて聞こえないフリだ。でも、確かに問題はヒダカだけじゃない。キリセナもキリセナだ。ここまで敵視される理由が分からない。戦争に駆り出されるのが嫌なんだろうか? だからって、ヒダカにぶつけるのはお門違いってものだろう。キリセナに体を向けた。
「キリセナ。何が気に障ったのかは分かりませんが、少し突然すぎませんか?」
「わたしがエルゥを守ってきたの。いきなり出てきて仲間ぶらないで」
「と言っていますが、エルウア。状況を説明できますか?」
さすがに困ってしまって、申し訳ないとは思いつつも目を右往左往させているエルウアに話を振った。
「あ、え? えっと……。セナ、私は大丈夫だよ?」
「だめ。エルゥは危機感が足りない。またあんなことあったら嫌。わたしが守る」
「この人たちは大丈夫だよ」
「根拠は?」
「それは……その……」
「あの、差し支えなければ、何があったかお聞きしても?」
「それは……」
ウロウロとエルウアの目が揺れる。簡単に口にできる内容ではないらしい。僕は意識して深呼吸をした。ちょっと整理しよう。
・ ヒダカは事実を伝えるだけ伝えて知らんぷり
・ エルウアのためと言って頑ななキリセナ
・ 混乱して話が通じないエルウア
・ 部外者だからこそ唯一冷静な僕
そこまで考えて、気を張っていたのが馬鹿らしくなってしまった。フッと肩の力を抜く。
「すみません。やっぱりいいです。失礼しました。――えっと、分かる範囲で話をまとめると、キリセナはエルウアを守るために僕らと仲良くしたくない。ヒダカはキリセナの態度に怒っている。という状態だと思うのですが……」
「そう、みたいですね……」
僕とエルウアはそれぞれ隣に座る友人へ目を向ける。キリセナはエルウアにピッタリと寄り添ってブスッとしていて、ヒダカは僕らとは反対に顔を向けて遠くを見ている。
僕は暫く二人を眺めてからエルウアに笑いかけた。
「エルウア。本は好きですか?」
「え? はい、好きです?」
「なら書斎にご案内しますよ。ぜひ光魔法のお話を聞かせてください」
「え、え? でも……二人は……?」
「放っておきましょう」
「え?」
その場にいた全員が僕を見た。僕たちが気を遣う必要はないと決めた。立ち上がってエルウアに手を差し出す。
「行きましょう、エルウア」
「は、きゃあ!」
「だめっ!」
キリセナがエルウアの腕を引っ張り、僕はヒダカに無言で座らされた。
「なに?」
「それはこっちの言葉。なんで二人きりになろうとしてんの?」
「だって、よく考えたら僕とエルウアは関係ないじゃない? 君たちで解決してよ」
「だから、あいつが」
「だから、それ僕とエルウアは関係ないよね?」
「ルメル、怒ってんのか?」
「別に? ただ、面倒くさくはなってるね」
親しくなるための場で、僕は会話を引き出そうと頑張っているのに、二人して協力するどころか喧嘩しだすなんてどうかしてる。貼り付けた笑みを浮かべると珍しくヒダカが焦ったような顔をした。
「分かった。ごめん、俺が悪かった」
「謝る相手、僕じゃないでしょ?」
キリセナに目を向けると、ヒダカが縋るような顔で僕を見る。そんな顔しても知らないよ。
「分かってる。――キリセナ、わざと意地の悪い言い方をした。悪かった」
「エイデン様……」
“勇者様”が謝る姿にエルウアは感動したようだ。胸元で両手を握りしめて一心にヒダカを見つめている。のを、苦いものを食べたような顔でキリセナが見ている。のを、僕は複雑な思いで見つめた。
ああ。僕じゃないと気付いてしまった。でもそんな感情はさっさと隠して笑顔で問いかけた。
「エルウア、よかったらキリセナと話ができるようになる方法を知りたいのですが……」
「方法、ですか……」
「僕たちは少なくともエルウアを傷つけるようなことはしないと思うのですが、彼女には敵に見えているんでしょうか?」
エルウアは完全に言葉を失ってしまったようだ。膝の上に乗せた両手をジッと見つめて眉毛を下げている。
「だから会いたくなかったんだよなぁ」
「ヒダカ、何か知ってたの?」
「プロフェッサーの話から何となく? あとは前に人と話してるの見て気が合わない気がした」
「あの……いい子なんですよ。ただ、ちょっと思い込みが激しいというか、冗談が通じないところがあって、先生と私以外とは中々うまくいかなくて」
エルウアがキリセナの方を見ると、キリセナはまるで猫のように目を細めた。本当に気を許してるんだろう。こうやって見ると可愛らしい。
「セナ、エイデン様とルメル様に謝って? よくないよ?」
「ぃや……」
「セナ」
「私、悪くない」
「セナ。分かってるでしょ?」
「ぅぅ……なさぃ……」
エルウアの腰の辺りに顔を埋めてボソボソと呟かれた言葉はどう見ても謝っているようには見えなかったけど、これが彼女の限界らしい。困ったようなエルウアの顔がいっそ可哀想になってきた。
「もう気にしていません、ね」
「気にするだけ無駄なのは分かった」
「本当にすみませんでしたっ!」
頭を下げられて、急いで首と一緒に手を横に振る。僕はふと思い立って聞いてみることにした。
「あの、エルウア?」
「はい」
「これは提案なんですが……。今後の訓練を貴方たちと、僕たちの四人で受けませんか?」
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