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息抜きだって必要です!
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「アリスちゃん、どこに行ってみたい?」
聞いてくるキルシュさんは私とは正反対に明るい。
(行きたいところか………。)
いざ、考えてみるも、特に行きたいところが浮かばない。なんていったって、私は元の世界では、毎日同じように仕事に行き、疲れ果てて帰宅するだけの生活をしていたのだ。私生活ですら新しい場所に行くことにはあまり興味がない…。
(いや、そんなことすら考えなかったな…。)
「ごめんなさい、特に思いつきません。私は元々、あまり外に出るタイプではないので……」
正直に言うしかない。本当に無いし分からないのだから。
「そっかー。それなら、どんなことが好き?私はお料理でしょ。海を見るのも好きだわ。」
好きなことを話すキルシュさんはとても可愛らしい。
「好きなこと……。」
私は何が好きだったっけ?何が好きかと聞かれると、自分自身が忘れかけていたものを思い出すような気がしました。「私は本が好きでした。時間がある時には、本を読んでました。」
「本ね。とてもいいじゃない?アリスちゃんはどんな本が好きだったの?」
(よく読んでた本…。)
「あっ!冒険物語が好きです。あと、ファンタジーの世界の物語も好きです。」
そっかそっかーと頷くキルシュさんはポンと思い出したように言ってきた。
「そういった本がある場所に行ってみるのはどう?読んだことの無い新しい本に出会えるかも!少し歩いたら図書館もあるわよ!」
これは名案!言わんばかりにとキルシュさんが提案してきた。
確かに絶対に読んだことの無い本には違いないしと少しだけワクワクし始めていた。
「私、図書館に行ってみたいと思います。」
キルシュさんは、私に対して親身になってくれて、新しい世界での楽しみを見つける手助けをしてくれた。
私はキルシュさんに感謝し、少し元気を取り戻したような気がしました。
「たまには息抜きもしないとね…。」
自分に言い聞かせ、暫しの休憩をしに図書館に向かうのだった。
聞いてくるキルシュさんは私とは正反対に明るい。
(行きたいところか………。)
いざ、考えてみるも、特に行きたいところが浮かばない。なんていったって、私は元の世界では、毎日同じように仕事に行き、疲れ果てて帰宅するだけの生活をしていたのだ。私生活ですら新しい場所に行くことにはあまり興味がない…。
(いや、そんなことすら考えなかったな…。)
「ごめんなさい、特に思いつきません。私は元々、あまり外に出るタイプではないので……」
正直に言うしかない。本当に無いし分からないのだから。
「そっかー。それなら、どんなことが好き?私はお料理でしょ。海を見るのも好きだわ。」
好きなことを話すキルシュさんはとても可愛らしい。
「好きなこと……。」
私は何が好きだったっけ?何が好きかと聞かれると、自分自身が忘れかけていたものを思い出すような気がしました。「私は本が好きでした。時間がある時には、本を読んでました。」
「本ね。とてもいいじゃない?アリスちゃんはどんな本が好きだったの?」
(よく読んでた本…。)
「あっ!冒険物語が好きです。あと、ファンタジーの世界の物語も好きです。」
そっかそっかーと頷くキルシュさんはポンと思い出したように言ってきた。
「そういった本がある場所に行ってみるのはどう?読んだことの無い新しい本に出会えるかも!少し歩いたら図書館もあるわよ!」
これは名案!言わんばかりにとキルシュさんが提案してきた。
確かに絶対に読んだことの無い本には違いないしと少しだけワクワクし始めていた。
「私、図書館に行ってみたいと思います。」
キルシュさんは、私に対して親身になってくれて、新しい世界での楽しみを見つける手助けをしてくれた。
私はキルシュさんに感謝し、少し元気を取り戻したような気がしました。
「たまには息抜きもしないとね…。」
自分に言い聞かせ、暫しの休憩をしに図書館に向かうのだった。
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